ブラック・ダリア

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評判

ブラック・ダリアの評価:

4.04/5点 レビュー 26件。 C ランク

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平均点4.04pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全44件 41〜44 3/3ページ
No.4
(4pt)

<ジェイムズ・エルロイのL.A.4部作の1『ブラック・ダリア』>

あらすじは主人公のいわくつきの警官で元ボクサー、“ミスター・アイス”バッキー・ブライチャートが二転、三転、四転とどこまでも展開していく事件の容疑者をことごとく追い詰めながら“ブラック・ダリア”エリザベス・ショート殺人事件の全貌をパズルを組み上げていくように明らかにしていく。ブライチャートの同僚であらゆる面で対照的な同じく元ボクサーで“ミスター・ファイア”リー・ブランチャード。ひょんなことで彼との間に芽生えた奇妙な友情の意外な顛末もこの物語の柱といえる。少しずつ明らかにされる彼の素顔、仕組まれた罠、隠されていた真実。真実の糸を手繰るほど、裏切りと欲望に巻きこまれて、やがて猜疑心から常軌を逸した行動を取り始めるブライチャート。スキャンダルにまみれた地元の名主の屋敷を訪れ、歴史的に価値の高い調度品をブライチャートの45口径が全て打ち砕いていく。粉々になった名画、名品の欠片を見渡す彼の脳裏に去来するものは何だったのか、栄光をかなぐり捨ててまで真実を追い求めた男の目の前に付きつけられた最後の選択肢はあまりにも残酷だった。どうやら、この作品は来るべき1950年代をエルロイが語り始めるその導入部のようなものらしい。そして、導入部でありながら冒頭で記してある通り、亡き母ジニーヴァ・ヒリカー・エルロイに捧げられてもいる。この母の虐殺事件がエルロイに物語を書き始める大きな動機であったと一般的に紹介されている。真偽の程はともかく、作中におけるブライチャート巡査の苦悩ぶりや暴力シーンの描写、またこれが事件の真相だと思われる証拠を掴むとそれがまた新たな容疑者に繋がるいたちごっこ、そこから導き出されてくる意外な人物、それがまた残酷な事件への真相へと繋がっていく、という現実世界で起こる事件が焙り出す偶然性や人間の裏表も見事に描き切る作者のおそろしいまでの集中力が否応も無く感じられた。
ブラック・ダリア Amazon書評・レビュー: ブラック・ダリアより
4163113304
No.3
(4pt)

<ジェイムズ・エルロイのL.A.4部作の1『ブラック・ダリア』>

あらすじは主人公のいわくつきの警官で元ボクサー、“ミスター・アイス”バッキー・ブライチャートが二転、三転、四転とどこまでも展開していく事件の容疑者をことごとく追い詰めながら“ブラック・ダリア”エリザベス・ショート殺人事件の全貌をパズルを組み上げていくように明らかにしていく。ブライチャートの同僚であらゆる面で対照的な同じく元ボクサーで“ミスター・ファイア”リー・ブランチャード。ひょんなことで彼との間に芽生えた奇妙な友情の意外な顛末もこの物語の柱といえる。少しずつ明らかにされる彼の素顔、仕組まれた罠、隠されていた真実。真実の糸を手繰るほど、裏切りと欲望に巻きこまれて、やがて猜疑心から常軌を逸した行動を取り始めるブライチャート。スキャンダルにまみれた地元の名主の屋敷を訪れ、歴史的に価値の高い調度品をブライチャートの45口径が全て打ち砕いていく。粉々になった名画、名品の欠片を見渡す彼の脳裏に去来するものは何だったのか、栄光をかなぐり捨ててまで真実を追い求めた男の目の前に付きつけられた最後の選択肢はあまりにも残酷だった。どうやら、この作品は来るべき1950年代をエルロイが語り始めるその導入部のようなものらしい。そして、導入部でありながら冒頭で記してある通り、亡き母ジニーヴァ・ヒリカー・エルロイに捧げられてもいる。この母の虐殺事件がエルロイに物語を書き始める大きな動機であったと一般的に紹介されている。真偽の程はともかく、作中におけるブライチャート巡査の苦悩ぶりや暴力シーンの描写、またこれが事件の真相だと思われる証拠を掴むとそれがまた新たな容疑者に繋がるいたちごっこ、そこから導き出されてくる意外な人物、それがまた残酷な事件への真相へと繋がっていく、という現実世界で起こる事件が焙り出す偶然性や人間の裏表も見事に描き切る作者のおそろしいまでの集中力が否応も無く感じられた。
ブラック・ダリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ブラック・ダリア (文春文庫)より
4167254042
No.2
(4pt)

エルロイの偉大なるテクニック

分厚いプロローグから始まり、互いに何の関係もなさそうな人物や事件が、やがて大きなひとつの流れに編みあがっていくのが、エルロイの手法である。一見本筋とは関係のなさそうな、エピソードや台詞も、全てはある一点、結末の核へ向かっての、「必然的な複線」なのだ。エルロイのすさまじい暴力描写は、ためにするものではなく、ドラマのカタルシスに大きく役立っている。悪党が、あるいは主人公が、痛めつけられる様はリアルで、それに続く信念や愛の表現を、より際立たせる。読み始めに心配になる読後感は、決して悪くはない。むしろさわやかなものである。
ブラック・ダリア Amazon書評・レビュー: ブラック・ダリアより
4163113304
No.1
(4pt)

エルロイの偉大なるテクニック

分厚いプロローグから始まり、互いに何の関係もなさそうな人物や事件が、やがて大きなひとつの流れに編みあがっていくのが、エルロイの手法である。一見本筋とは関係のなさそうな、エピソードや台詞も、全てはある一点、結末の核へ向かっての、「必然的な複線」なのだ。エルロイのすさまじい暴力描写は、ためにするものではなく、ドラマのカタルシスに大きく役立っている。悪党が、あるいは主人公が、痛めつけられる様はリアルで、それに続く信念や愛の表現を、より際立たせる。読み始めに心配になる読後感は、決して悪くはない。むしろさわやかなものである。
ブラック・ダリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ブラック・ダリア (文春文庫)より
4167254042