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グッドモーニング
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グッドモーニングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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もしも夢の 世界を憶えて いたならば 最果タヒの 詩に入れるか 読後にこんな歌を詠んでしまいました。 タヒさんも短歌を詠まれていたのですね。 私はタヒさんの親御さん世代の人間で詩と短歌を書いています。地方ではある程度評価されていますが、全国区にはなれません。 中原中也賞を受賞された部分より、初期作品として掲載されている散文詩のほうが朗読していて気持ちよかったです。 やはり詩は声に出して味わうものだと再確認させてもらいました。 正直、私には難しかったのですが、なんとなくこのひと月、この詩集をトートバッグの中に入れたままになっているのは、発想の飛び具合に参ったからでしょうか。 | ||||
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あの傑作「死んでしまう系のぼくらに」を書いた最果タヒさんのデビュー作ということで読んでみた。 文学極道で評価された作品とかも入ってるけど 正直言うと、この本に載ってる作品自体には、それほど感銘は受けなかった ただ、10代の頃に書かれた作品という事で ほとばしる才能の芽生えと、既にキラリと光っている隠しきれない個性は感じられた。 それと、後書きがとにかく素晴らしいです。単行本版も文庫版も素晴らしい 文庫版を買うと両方読めるので文庫版がオススメです | ||||
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最近になって、詩集を読み始めた「詩」初心者の戯れ言です。 いま現在でいえば、一番人気のある詩人なのではないでしょうか。たぶん。 ぶっ飛んでる、と言ってしまえば簡単だけど最適ではないような気がして、容赦がないと書いてみました。 茨木のり子さんの詩しか知らないぼくにとっては、あまりにも色が違いすぎて最初は面食らって、置いてけぼりにされてしまいました。素直にいえばよくわからなかったです。これが、「詩」なのか……と。 でもリズムがすごく良かったです。なにが良いのかわからないけれど。笑 唯一読んだことのある茨木のり子さんの詩は、そよ風のように滑らかな、感覚でいえば「~」こんな感じ。でも最果タヒさんの詩はポンポン跳ねて、かと思えばじっと止まってこちらを睨みつけているかのような。たぶん「\√__°」こんな感じ。 ぼくが彼女のことを容赦がないと言ったのも、そこまで書くのか……と思うほどに自分をさらけ出しているような気がしたからです。自分に対しても容赦がなく、読者に対してもガードの隙間を狙い打つようにしてガンガン突いてくる。途中でギブアップしても関係ない、心臓を穿つまで連打してきます。 作品のなかで大きく2つに別れています。「yoake mae」と「good morning」。作品のタイトルにもなっているグッドモーニングですが、ページの占める割合はほぼ1割ほど。ほとんどが夜明け前で埋め尽くされています。 夜明け前の詩は、「詩」初心者のぼくには解説不能。いろいろと目まぐるしい。最果タヒさんがまだ10代の頃に書いたものだからか、痛さ爆発(良い意味)で、恐れ知らずに突き進み、全身をずたぼろにされたような文章が続きます。 そして長い長い夜明け前が終わってのグッドモーニング。ぼくはこちらの方が圧倒的に好きでした。夜明け前にあった大人と子供の狭間で揺れ動く激しい感情が少し引いて、冷静に自分を見つめ直し感情を押さえつけたかのような文章。 ああ、と。自分もあの頃はこんなんだったのかな、と。よくわからなかった文章の数々も、そう思うとなんだかわかるような気がしてきて。まあわからないんですけど、なんというか文章ではなく気持ちの面で共感できたような気がします。 大人の仲間入りをしているぼくだけれど、本当の大人から見ればまだまだ若い。未来の確証なんてないけれど、本当の大人たちのように懸命に生きている。少なくとも懸命でありたいと思っています。そんないまのぼくがこの作品と出会えたことは良かった。もっと大人になりきってしまったら、この詩集の読み方は大きく変わっていた気がします。 あとがきに、過去の私は未来の私より強くあって欲しい、的なことが書かれていて、妙に納得してしまいました。でなければ確かにこんなものは書けない。最果タヒさんのその精神、見習わねば。 あとがきも良かったけれど、他の誰かの解説を期待していた自分がいる……笑 | ||||
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