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カシオペアの丘で
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カシオペアの丘での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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泣かせよう、泣かせよう、としているのがわかるのに、それでも泣いてしまいました。 あまりにも不幸が過剰過ぎるのと、やや長いのが少し気になりましたが、 それでもやっぱり、すごい作品だと思います。 | ||||
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久しぶりに、本で泣いた。 ここに書いてる皆さんが、泣いたと書いてあるので、 逆に「私は泣くもんか!」とおもって読んでいたのだけど、 晩御飯のおかずをお鍋にかけつつ、片手で混ぜながら読んでたんだけど、 泣けて泣けて仕方が無い。どうしてか。。。 「カシオペア」を上下巻続けてよんで、 勢いで、トットちゃんとカマタ先生の「ずっとやくそく」を読んで、 水谷修氏の本をいくつか引っ張り出して、 あぁ、子どもとちゃんと向き合う時間を、どんなに忙しくてもつくらなくては! と決心しつつ、 結局は、子どもより先に眠っちゃったりするのだけど。 そんな長女は、私が先に眠ってしまったよこで 重松先生の「くちぶえ番長」を読み、 読書感想文の原稿を、頭のなかで書いていた。 長男には、人生の岐路にたったときに、「ずっとやくそく」を読んでほしいとおもい、 本棚にいれた。 | ||||
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上巻から末期ガンを向えるシュンを中心に幼馴染4人だけの話だと思ってただけに、挿入されていたシュンの祖父倉田千太郎の話は胸を揺さ振られた。王国を築き上げた男に対し、多くのものを手に入れ、掴んだものを離さなかったけれど、手のひらにあるものは砂に変わって、こぼれ落ちてしまうと称したシュンの言葉と、背負ってきたものから救われたいと願う千太郎の姿に胸を揺さ振られた。君臨し続けた男が背負ってきたものが大きいが為に、許しを乞うには宗教的にならざるを得ないのが納得出来るのだと思う。 この本は他の人も書き連ねているが、『流星ワゴン』や『その日のまえに』と主題が同じようで、描きかたは異なることで宗教色が見える作品になっている。生まれてしまったことで罪を問い続ける作品を描いた、三浦綾子や遠藤周作を思い起こさせる作品なのだ。そういうとこの本を避けたいと思う人も居るかもしれないが、読み終わった後そう感じさせるだけで、ページをめくる間はこの本に惹きつけられます。主人公だけでない、幼馴染4人だけでない、人の苦しみと苦悩からの解放が様々なあぶくとなって出てくるからです。「誰のどんな人生にも意味がある」(301頁)この台詞を納得させる下巻。 | ||||
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1977年小学4年生だったエピーソードからトシ、シュン、ユウちゃん、ミッチョの4人にからむ話だろうと予測はつく。この4人が39才を向えた時、4人の中でタブーとされていた過去に向き合うことになる上巻から感じたのは<時間>だった。過ぎた時間、これからの時間、残された時間等、離れていた4人が再会するまでの上巻から、下巻は伏線になったこの4人に何かが起こるかのように思う。 ここで詳細な下巻のレビューは書かないが、下巻の展開は4人だけが主体ではない。個人的には下巻の方がずっといいとだけ言いたい。 | ||||
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私は主人公の4人と同じ年である。 そしてシュンの子供、哲生と同じ年の子供を持つ親である。 哲生が強くたくましくなっていく(ならざるをえない)のが悲しい。 川原さん、ミウさんの伏線はくどいようなやりすぎなような気もするけどそれもまた考えさせられる状況ではある。 上下巻一気に読み上げてしまったので寝不足です。 | ||||
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真綿で包まれるよな、やさしい空気を持った文章で淡々と語られる。 ある事件が元で故郷を離れてしまった男性。 東京で出会ってしまい、ともに人生の何分の1かを共有した女性 家族のすべてを失ってしまった男性。 自分の不注意で間接的に人の人生を奪ってしまった女性。 大きな十字架を背負ってしまった人々が丘に集まり、許しと癒し、再生と成熟の日々を共有する。 重松氏の作品を手に取るとき、私は無意識のうちに癒しを求めていると思う。 死を真正面から取り組み、人生の負の部分ともいえる背負ってしまった十字架を題材にした決して軽い作品ではないにもかかわらず、私は癒されている。 一人の男の死に向かう心の変化、死への準備ともいえる行動が登場人物の十字架を取り払ってゆき、癒しと成長を周りの人々にもたらす。 読む人がどの登場人物に感情移入するかによって、いろいろな感想が生まれると思う。 しかしながら、どんな人もなぜか読後は、なにかを背中からおろしたような開放感を感じると思う。 涙が心を浄化してくれる。そんな作品です | ||||
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重松氏の本はこれが初めてである。 小学生の教科書に著者の作品が載せられており、普段本を読まない子どもが、珍しく何度も音読していた。 子どもをこんなに惹きつける重松氏の他の作品を読んでみたいと思っていたところ、最新刊として本書が出ていたので手にとって読んだ。 末期ガンに冒された主人公が、死を目前にして、故郷に帰る。 死を目前にしたからこそ、帰る気になった故郷。 それは、どういうものなのか、読者を惹きつけて止まない。 そして、その家族のあり方、友人など、色んな人の思いが入り交じる。 その描写が実に上手い。 下巻に続くのがもどかしいぐらい、一気に読みたい本である。 | ||||
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最初の数ページで「涙」してしまった… ところが、、、「エェッ!?」そりゃないよ、重松さん… 一体、あなたは何を伝えようとしているの? という、ちょっと裏切られた気分で読み進む。 そして、 「胸」に沁みる言葉はたくさんあったけど、すべてがストレートじゃなくて、読み手一人一人の感性にゆだねられた「想い」を大切にしている本ではないだろうか。 一読です… | ||||
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いくつかのテーマがわかり易く配置されています。 愛する人の過去をどう考えるのかとか、人は人を許せるのかとか いったことで、それぞれ考えさせられます。 しかも、ある程度人生経験を積んだ上で考え直すことが 相応しいものが多いので、小中学生の夏休みの宿題には向きませんが 大人の読書感想文コンテストがあれば、よい課題図書になるのでは。 | ||||
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子供の頃仲のよかった男の子と女の子がやがて大人になり故郷を離れて今はそれぞれの人生を生きている。そして何かのきっかけで何十年ぶりに出会い、物語は過去と現在を行き来しながら主人公たちの新たなドラマが動き始める…。 確かにこのパターンで最初から最後まで淡々と綴られるのですが、この物語は冒頭でいきなり主人公の一人に死が宣告されます。読み進むうちに病状はどんどん進行していきます。登場人物のいろんな過去の贖罪が明るみにでてくるのですが、私は40歳のシュンが妻と小学生の子供と再会した友達とともに必死で生きながら人生を終えていく姿に胸をうたれました。これは間違いなく映像化されるでしょうね。 オーソドックスな物語ですが、特に同世代の人達には読んでみる価値があると思います。 | ||||
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仲良し4人組がこっそり登る夜の丘からみた星空に始まる物語。 キーワードは「メリーゴーラウンド」ですが、 700ページに及ぶ長編は読み始めるとジェットコースターのように 一気に読めてしまいます、というか読まずにいられません。 特に下巻で様々なひとの思いが集約されていくに連れ、 もう星が出ようが雪になろうが、目を離すことはできないでしょう。 そして読後……必ず身近にいる大切なひとのことを、 もっともっと、いとおしく思うようになることでしょう。 章ごとに語り手がバトンタッチして進んでいく手法も見事です。 まるで星の点つなぎをしながら、最後に一枚の絵ができあがるような… まあとにかく読んでみてください。悪いことはいわないから。 | ||||
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余命わずかとなった父親が、子供と、妻と、かつての恋人と、兄と、祖父と、どう対峙していくか、読む者の涙を誘いながら、描いている。相手を許せるか、自分を許せるか、その過程の葛藤は、共感を呼ぶ。これは、スパイダーマンシリーズのテーマと共通するものがある。 | ||||
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あっという間に読んでしまいます。そして、いつの間にか自分も幼い頃カシオペアの丘で星を見つめていた幼馴染の一人になってしまいます。それぞれのもう帰れない場所とこれからの人生とそして一番きらめいていた時間を取り戻しながら、号泣します。 | ||||
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あなたは、「流星ワゴン」で泣き、「その日の前で」でまたまた泣き崩れ、そして、「小学五年生」でやられたと思いませんでしたか?でも、本題は、これからです。今年度文句のつけようのないNo.1小説。40半ばになった「泣かせの名手」が本気で魂をかけて、書いた本物の小説です。 | ||||
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