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カシオペアの丘で
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カシオペアの丘での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
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登場人物の心の動き・変化が、違和感無くすんなり感じることが出来ます。 しかしそのせいなのでしょうか? やたら文章がくどく感じる場面もあるのは確かです。 淡々と、のんびり読むと良いかなと思います。 友情、愛情、家族、病、罪、殺人、死・・・ 許しという大きなテーマへ向かって、 少しずつ、反発し苦しみながら・・それでも大きな愛情に支えられ 登場人物それぞれの結論が出されていきます。 | ||||
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真綿で包まれるよな、やさしい空気を持った文章で淡々と語られる。 ある事件が元で故郷を離れてしまった男性。 東京で出会ってしまい、ともに人生の何分の1かを共有した女性 家族のすべてを失ってしまった男性。 自分の不注意で間接的に人の人生を奪ってしまった女性。 大きな十字架を背負ってしまった人々が丘に集まり、許しと癒し、再生と成熟の日々を共有する。 重松氏の作品を手に取るとき、私は無意識のうちに癒しを求めていると思う。 死を真正面から取り組み、人生の負の部分ともいえる背負ってしまった十字架を題材にした決して軽い作品ではないにもかかわらず、私は癒されている。 一人の男の死に向かう心の変化、死への準備ともいえる行動が登場人物の十字架を取り払ってゆき、癒しと成長を周りの人々にもたらす。 読む人がどの登場人物に感情移入するかによって、いろいろな感想が生まれると思う。 しかしながら、どんな人もなぜか読後は、なにかを背中からおろしたような開放感を感じると思う。 涙が心を浄化してくれる。そんな作品です | ||||
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重松清さんの本を読むのは三冊目です。 暗い中でちょっとずつ光が見えてくる感じが好きです。 この中であたしはミッチョとシュンに感情移入しました。 もう戻れない学生の頃。当事は気づかんかったけど、今思うとキラキラしてるあの頃。今も幸せやけど、もう戻れないあの頃に戻れるんなら戻ってみたい。 子供を産んでわかるようになった、この子が大きくなったら、小学生になったら、中学生高校生になったら、大人になったらどんな子になるんやろうって気持ち。そばでずっと見守れますように… | ||||
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涙腺崩壊 自分自身が年をとったのか、シュンたちと年齢が近いことがあるのか分からないけれども。ユウの手紙辺りから読み進めるほどに涙がにじんで……娘の合唱団の練習を待っているだけやったのに、周りの音も気にならなくなった。この年齢で読んで良かった。 | ||||
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読み終わった後、何十冊もの少説を読み終えたような衝撃がありました。 後半は泣きながらというより、号泣に近かった... 難しいとは思うけれど、映像で見てみたい! | ||||
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毎日当たり前のように手を合わせていた家族所有の観音様が、 じつは親が事業する会社で産業発展の犠牲になった家族を弔うために 建てられたものだと知った衝撃。 犠牲者のひとりは親友の父だった。 その親友も子供の頃のちょっとした賭け(遊び)で、いまだに車椅子生活。 その親友の妻になったのは、みんなが憧れた幼馴染の女性であり、 じつは親友には内緒で付き合っていた元恋人だった。 おすすめの本というべきかどうか迷ったほど、重い内容です。 親友だからこそ思う、申しわけないという思い(自分をゆるしたくない思い)と、 親友だからこそ、罪は自分にあるから相手を責めない(だから謝るな!という思い) 肉親だからこそ、どうやってもゆるせない(ゆるしたくない)思いと、 肉親だからこそ、ゆるせなくても理解しなくてはいけない(認めなくてはならない)思い が交錯する。 それぞれの立場や思いがわかるからこそ、読むほどに痛すぎて、 心の悲鳴が聞こえてきそうな内容ですが、 未来へ進む勇気と、一番嫌な過去と対決する勇気を目の当たりにすると、 あふれ出ていた衝撃の涙が、一気に強い感動へと変わります。 ぜったいに途中でやめないでください、心に残る1冊になるはずです。 | ||||
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シュン、トシ、ユウちゃん、ミッチョの幼馴染の4人。 下巻では静かに命を終えようとするシュンの姿が胸にしみます。 「命」という言葉を、星空になぞらえて語るミッチョの言葉。 小学校4年生の息子を残し、死んでいく父、シュンが息子の哲生に語る言葉にはとても感動しました。 小説だからいいけど、実際にわが身に起こったら、 こんな冷静でなんていられない。 こうして「命を見つめること」って、きっと避けられない時がくるんだろうな・・・。 | ||||
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ずっと涙がとまらないまま読み終えました。単に病にかかった男の話だったら、こんなに泣けなかったと思う。主人公含め、幼なじみ4人が星空の下に約束を交わしてからその後の、それぞれの人生を丹念に描いているからこそ深みがあるんです。 その中で倉田千太郎が関わった過去の炭鉱事件でのエピソードが最も重要な物語の核となり、運命はトシと母親の〈倉田〉との因縁、シュンとミッチョの秘められた過去、北都観音での過去への清算…とメリーゴーラウンドの如く回り続ける。 私はそんな中で雄司の存在に一番癒された。おちゃらけているようで実は自分を道化にしながら周囲の暗くなりがちな雰囲気を和らげるユウちゃんの優しい思いやりが最高に胸に響いた。 下巻の〈東京〉の章で“俺が語る。北都に帰ってきたアークトゥールスと、東京に帰ってきたスピカの物語を、俺が語る…”では、アポロ12号にまつわる話を含め彼特有のユーモラスな語り口に笑ったり泣かせられた。 誰かを憎んだり、自らの罪を背負って過去と断絶してきた者たちの贖罪の物語を読んで、人の弱さや強さを愛おしく見つめる作者の優しい視点が伝わってくる。空から降る雪を、雪は星だよ、わたしたちの街に降りそそぐ白いものは星なんだよ、という言葉に心から涙が出ました。大人のための上質な夢物語ですね。絶対にハンカチをお忘れなく! | ||||
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一つの丘をきっかけに出会い別れることになった運命の4ヶ月。それぞれの胸にいだく過去と未来が生と死の重さを刻んでいく。振り返ることなく前に進んでいく登場人物の強さが読み進めていく毎に伝わってくる作品だった。 | ||||
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受験生ですが、本が大好きです。 重松先生のファンになったのはちょっと前で、作品もまだ少ししか読んでいません。 学校の図書室に出たのを速攻借りたのが『カシオペアの丘で』です。 上巻はじっくりと数日かけて、下巻は1日でさっくりと読みました。 上巻では他人事だからなのか涙は出ませんでした。 けれども、下巻。 ティッシュが手放せませんでした。 涙を拭いて、服もビショビショになったほどです。 大切な人を思う気持ちは、幼馴染も,家族も,夫婦も,兄弟も,祖父と孫でも 変わらないんだなぁ…と心に染み込んだ作品です。 “この作品に出会えて良かった”と重松さんが好きな方なら 読んだ後静かに思うんじゃないでしょうか。 | ||||
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約30年振りに再会した親友たち。それぞれが歩んだ時間の中にも消えることなく残っていた喜びと公開の記憶。綺麗な悲劇を描く著者が持ち味の馴染みやすい描写で読者を引き込んでいく。ただ、あまりにも悲劇の主人公が登場し過ぎるのも大作を薄味にしてしまうように感じる。 | ||||
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この作者の作品を読み通したのは初めてである。評価が高い作家だが、やはり設定などは非常に上手い。印象としては小説と言うより、映像作品を観たような読後感を持った。ひとつには、「少年少女時代からの夢・友情」「主人公たちの持った罪・運命」という設定、そしてそこに合ったキャラクターを先に決めて、そこから行間を埋めていったという印象があるからであろう。 悪く言えば、ラストの贖罪・許しのカタルシスというゴールに行くために強引にストーリーが進んでいくような部分もある(上巻の最初の方は自然な感じがあるが、途中からスピードアップすると細かい部分のあらが見えてしまう)。たぶんこれがテレビドラマやコミックであれば非常に良くできた作品なのであろうが…。 とは言え、上下巻読み通してみると、よくできた娯楽作品(全体にはつらい話だが)なのは間違いない。関東の人間には北海道という場所はロマンチックな響きを持つと思うので(これで舞台が南国だと悲劇度が変わってくるだろう。寒さや雪=全てをリセットするイメージがいい)、日常を離れてフィクションの世界に浸りたい人にはおすすめ。そしてもどった時には家族や友情を再認識するかもしれない。 | ||||
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上巻は良くできていると思ったのですが、下巻はどうもしっくりきませんでした。 何となく話を先延ばしにしている様な感じがして、 メリハリ無く続いたように思いました。 上下巻の必要はないかも。 それにいくら夫婦だからと言って、 相手の過去すべてを知る必要はないんじゃないでしょうか? それを話したことで許されるという解釈の仕方が理解できませんでした。 シュンが納得して死んでいったのは良かったことだと思いますが、 過去の恋愛を夫婦で披露するなんて、 悪趣味な気がしました。 下巻は☆3つ、トータルでは☆3.5。 四捨五入して☆4、と言ったところが私の評価です。 | ||||
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中学校の倫理の先生が言っていた言葉を思い出した。 「人は日一日と、死に向かって生きる」 早いか遅いかの違いで必ず死ぬのに、それでも何かを成し遂げようとしたり、手に入れようとしたり、がんばろうとしたり、愛したり、なぜそんな風に必死になったりするのだろうか。 永遠に考えてもわからないくせに、考えても考えなくても、成し遂げても手に入れても愛しても、どうせみんな等しくいつかは死ぬのに、じゃあ明日にでもすべてを投げ出して生きることを終わらせちゃおうか、なんて多くの人は考えない。 それは「生きる」事の最後のゴールや答えや結末は、必ず直面する「死」では決してありえないのだ、ということの、それぞれの命を懸けた証明なのかもしれない。 死に向かって生きている、と言った先生の言葉は本当でも、私だって命を懸けて毎日を使って証明しよう。 自分だけの人生を、暖かな仲間とともに。 | ||||
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一年の約半分は雪のせいで予定が狂いっぱなし。 隣の町までは何キロもあって、交流の機会はほとんどない。 幼稚園から高校までまわりのメンバーは同じ。 友達のお父さんが担任の先生だし、その奥さんは音楽の先生だったり。 これがごく普通の北海道の田舎町です。 ここから東京へ出ていくこと自体、大変なことです。 それが20年前であれば尚更ですし、 広い東京で偶然であった幼なじみと肩を寄せ合ってしまうのは、 自然の成り行きです。 北海道で生まれ育った人間には理解できることです。 重松さんはよく調べていらっしゃると思いました。 この予備知識がないと、ストーリーが飲み込みづらいと思います。 わたしは美智子の立場でこの本を読みました。 旦那様は尊敬しているし、いままで幸せに暮らしてきたけれども、 忘れられない人がいる。 手に入らなかったものは、何年経ってもキラキラしているのです。 この小説が受け入れられるのは、主人公たちと同世代か、 それ以上の人たちにでしょうね。 | ||||
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読み始めはなんて重い話だろうと思い読み進むのが辛かったが途中からいっきに下巻のラストまで読んでしまった。最後は涙が止まらなかった。良かったとは思うが、多分読み返しは2度としないと思う。個人的には「流星ワゴン」の方が好きだ。 | ||||
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いいですよ、簡単な内容は他のレビューを見ていただければわかるかと思います。 テレビドラマ向きな感じがしますね、少年/少女時代−学生時代−40歳 と心の動きを重松さんらしく上手に表現して、読者のこころに触れ合います。 許されること、許すこと…、人間は生きていくうえで皆色々なものを背負って、そして死んでいくんだな。 | ||||
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久しぶりに、一日で読破できた本に巡りあえた。ハリーポッターの第1巻以来のことだ。55歳をまもなく迎える。この年になって音楽はHIP HOP系R&Bが好きになった。音楽が、今、一番の癒しだが、読書は、涙がたまって次の行に進むことができなくても、癒されるものなのかもしれない。作者は私よりも10歳も若い。なのに私よりも長く生きてきたひとにしか知りえないこの世界の癒しを知っているようだ。読んだほうがいい。どうにもならない、どうにもできない共感という癒しがある。 | ||||
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上巻を読みおわってすぐに買いに行って一気に読みました。 凄い としか言いようのない作品です 児童殺傷事件 不倫 癌 半身不随 世の中の不幸まとめて投げられたような中で 憎むこと 嫉妬すること 死のうとすること 生きようとすること 戦うこと 逃げること そして愛することを描いた作品です。 読んでいると、大切な人が心に浮かんで泣きそうになります。 読んでください そしてあなたの心に浮かぶ大切な人の所に走っていってください。 | ||||
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タイトルに惹かれ買ってみました。 重いです ものすごい重いです 想像以上でした でも、みなさんに読んで欲しい作品です サラリーマン 主婦 小学生 中高生 読み終わった後の感想はバラバラでも心に響くことは間違いない作品です。 | ||||
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