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その時は彼によろしく
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その時は彼によろしくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 41~48 3/3ページ
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小さなアクアプラント・ショップを営む主人公の前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。入口は出口とともに存在し、幾重もの道が存在する。その道は交差したり、乖離したり、平行線を辿ったりする。 物語は終始、男性視点から描かれており、あの頃のほろ苦い記憶を呼び覚まします。 「恋愛感情って、そういうファクチュアリズム的な思考とは別のものだと思うんだけど。なんて言うか、基本的にはもっとりふじんなもののはずだよ」 | ||||
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誰もが思う「あの頃」という思い出の場所。 「変わっていない」と言われると、複雑な気持ちになる。 「あの頃」から進めていない、という焦りと共に なぜか落ち着くのも事実。 | ||||
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読み終わったあと優しい気持ちになり温かな涙がこぼれました。 この物語にはどれも素敵な優しい言葉が出てきます。心うたれる言葉がいっぱいあり私の心にも響きました。 本の半分を過ぎたころには結末が早く知りたくてページをめくるのも早くなりました。結末はとても素敵です。 市川さんの作品をまた読みたくなるような物語です。 | ||||
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筆者の本は広末涼子、松田龍平が主演、堤幸彦監督脚本で制作された「恋愛寫眞」の文書化として発行された同名作品を初めて読みました。 「全然違うじゃん、ストーリーも人物設定も、ロケーションも・・・」と不満たらたらだっったのですが読み進めるうちに涙が止まらなくなりました。 そして本作。 実際にはあり得ないことを話のベースに持ってくる、全てのキーはそこにある。これは不条理極まりない、或意味「死を宣告された健気な女の子を主人公にしたストーリー」みたいなもので最初っから奥の手を使っている点は一緒。 読み進めるうちにそれが見えてくる。 「あ、汚ねぇなあ相変わらず」と思いつつも何故だか心打たれる。 「ちゃんと熱帯魚屋やってたんだね。」とか「なんで私に気がつかないかなァ」みたいなちょっとした台詞が男には突き刺さる。 女性ファンの多い筆者ですがそれは多分男が言われると弱い台詞やロケーションをきっちりと抑えているからだと思う。 それでも陳腐なラブストーリーにしない為のいつも奥の手なのだと思う。 狡いなァと思いつつやはりしみじみとした良い作品です。 | ||||
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2008年末にふと出会った作品だが、この年読んだ中で最もお気に入りとなった。とても静かな書き出しと物足りなさを感じそうなくらいのスピードが、途中からカラカラと回りだし加速していく感じが心地良かった。なにが幸せか思い出させてくれる一冊。 | ||||
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美しく甘い砂糖菓子のような小説、 市川さんが以前テレビで「究極の愛は純愛」と断言していたように、ここに描かれている人々は皆純粋で世の中の垢にまったく染まっていない、そして一人として悪人が出てこない。 読んでいてとても幸せな気分になるし、こういった気持ちを持ち続けられたらと思う。 誰に勧めてもきっと好きになってくれる、そんな小説である。 多くの偶然や人間の力を超えた不思議な糸で手繰り寄せられるように重なっていく登場人物たちの人生。 私の年齢には美しすぎる小説。 それでいながら小説の世界に心をいやされた。 | ||||
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男女の間で本当に愛し合える相手はこの世でただひとりしかいないという。その人が愛し合うべき第一番目の相手だ。しかし、誰もが、一番目の相手と巡り合えるとは限らない。多くの人が二番目の人ならまだしも、もっと結ばれるべきでなかった相手と結婚し、一緒に暮らしている。そこから世界の最大の不幸と諸悪が生まれると言えなくもない(ドメスティック・バイオレンス、子供の不良化、いじめ、人類愛の欠如など)。 これは、一番目どうしの愛を描いた悲しいぐらい美しい純愛物語。主人公ふたりの恋愛を中心に、三人の友人たちの厚い友情と、多くの人たちの大きな人間愛が描かれる。主人公二人の愛は、とてもスピリチュアルだ。男女の愛であるから当然フィジカルな面は不可欠であるけれど、フィジカルな愛は、スピリチュアルな愛と一体になっている。自分のことよりひたすら相手のことを思いやる。 そのような愛は広く大きな愛につながる。主人公智史のお父さんは息子にいう、「いいものを食べられるようになんかならなくたっていい。金のかかった身なりなど必要ない。いつも清潔にしていればいい。ひとを喜ばせるような仕事をしなさい。いつも優しくありなさい。」(470頁)と。だから、愛し合う夫婦の子供に悪い子は生まれない。 作者は、汚濁に満ちた今の世のなかで、本当の愛のありかたを主張している。ここに書かれたようなやさしさは、人間の心の心奥に触れ、神の世界にも近づく。あちらの世界が出てくるが違和感はない。とてもやさしい気持ちになれる最高の愛の物語である。 | ||||
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ちょっと現実ではないような、そんな物語。 だからと言って取っつきにくいとかそんなことは全くない。 話の全てが、最後の場面のためにあったような気がします。 あー、でも読み終わったらちょっと(いい意味で)鬱になったかもw | ||||
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