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ドナウの旅人
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ドナウの旅人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 21~40 2/3ページ
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まだドイツが東西に分かれ、ユーゴスラビアもチェコスロバキアも分裂していない時代。 なぜかドナウ川に沿って旅をすることに。 上巻は西ドイツからウィーンまで。 文章からだけですが、牧歌的なドイツ南部も見てみたくなります。 それにしても最初からぐいぐいきます。 宮本氏は川をテーマに書くのが得意なのでしょうか。 さて下巻はどうなることやら。 | ||||
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ドナウ川沿いの国々についての描写が美しい。衝撃的なラストと美しい景色がより一層悲しみを増したような気がします。 | ||||
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これを読むと、ドイツや東欧に旅してみたくなります。作家の表現力も素晴らしい。 | ||||
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宮本輝の水のかたちを読んでファンになりました。これを読みながらドナウ川に沿って旧社会主義の国を旅してみたくなったのと、その地方の歴史にも興味が湧きました。 | ||||
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ひさしぶりに 読むと そのまだるっこさと言うか しつこさが、何とも言えないねぇ。 ジネンジョを掘るように、愛について掘り下げていく。 底の深い旅行 50歳の妻 絹子が 離婚する決意を固め、33歳の男 長瀬とドナウ河を 始まりから黒海に注ぐまでを、旅行するという計画で、 それを 娘がおいかける。 娘 麻沙子には ドイツ人の恋人 シギィがいて、結婚する意志を固めて、 二人で、母親と長瀬を追いかけるのだった。 長瀬は、4億6千万円の借金をかかえ、死ぬ場所をさがしているのだった。絹子を道連れにする。 死のうとする決意も揺らぎながら、その決意を知られてしまうことで、まわりは影響を受けるのだった。 絹子の独りよがりで、私は悪いことをしていないという考えが、 このような逃避行になった。 それにしても、歳が離れた男女の物語が多くあるが、多くは男が歳をとっていて、女が若いというのが相場であるが、それが逆転した場合は、女が金持ちであるはずなのだが、そうではなく、死への道連れという代償が存在する。 長瀬のもつ、巨額の借金をどうするのか?死であがなうのか、 地道に返していくのか? それが 上巻では やっとそのテーマに設定された。 シギィの友人 世捨て人ペーターの思考方法 オットーの快活さ。友人に恵まれているのですね。 物語の彩りを添えることとなる。 | ||||
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ドナウ河を、逃避行する絹子と長瀬、 それを追いかけ、一緒に行動する麻沙子とシギイ。 麻沙子に好意を抱くペーター。 長瀬を追う 謎の男 尾田。 複雑に絡み合いながら、ドナウ河の下流 黒海に注ぐ 街 スリナまでの旅の過程を描きながら 人間模様とその国の模様が 鋭く描かれる。 共産主義の国というものの国の成り立ちを、 建前と本音がよく描かれていた。 絹子が 他人に転化して、自分のせいじゃないと言う。 そういう性格から、長瀬の秘密を知り、自分が何ができるのか? を考えることで、大きな変化をもたらしていく。 長瀬の再生のチャンスを 絹子が持っていた。 長い長い物語 だった。 人を愛すること、老いること、生きながらえること、 病気になること、失望すること、忘れ物をすること、 人は 実にいろんなことを経験して、一人の大人になっていく。 | ||||
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そもそも4人が旅を続ける理由が理解できない。感情移入できる人物がいない。ストーリー展開も破綻している。私は宮本輝のファンだが、この「ドナウの旅人」は失敗作と言わざる得ない。 | ||||
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二組の異色のカップルがドナウ川に沿って旅する物語です 宮本輝崇拝者としては 設定とか何故とかの理由は抜きにして考え素直に読んで楽しめました 登場人物も皆個性が有って 所々で出てくる宮本節には感嘆致しました いろんな名所や遺跡なども出てくるので スマホで検索して画像などを見ながら読むと 自分もそこへ行ったような気分になれてとても楽しかったです 熊吾の世界とは又違った世界を読ませて頂き 有難う御座いました | ||||
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下巻になったら少しは面白くなるかと期待したのですが、まったく面白くありません。登場人物は全員魅力がないし、物語が展開していく中で魂が吹き込められていない感じがします。物語もダラダラしていて、宮本輝さん、どうしちゃったの?何を書きたいのか言いたいのかさっぱり判りません。ご自分がドナウを旅したから何か書かなくてはいけないとでも思ったのでしょうか?成り行きで毎日ダラダラ書いた小説のような感じを受けます。購入したので仕方なく読んでいます。毎晩ベットに入って読むと眠くなるのでちょうどいいです。 | ||||
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この本は長編でしたが、読み手を世界旅行に連れて行ってくれました。大人の男女の逃避行の旅に興味を抱き、憧れ、読みはじめたのですが、結末は綺麗すぎたようにも思いますが、一般的な願望でもありますね。。。 | ||||
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学生時代に初めて読んだ。そして話の筋をほとんど忘れた20年後にドナウを旅する機会に恵まれ、この本をKindleで携帯。 フライトや長時間のバス移動の間に再読。贅沢だった。 さまざまな事情を抱えつつ旅をともにする男女の一団が、旅を通じそれぞれに再生していく物語。 再読するまでに馬齢を重ねたせいで相当読み口が変わったように思う。 また、20年後は違った読後感を得られるような気がする。 せいぜい沢山しんどい目にでも遭っておこう。 青春時代真っ只中の方にも、枯れはじめた方にも、おすすめです。 | ||||
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20年前大学生の時に読んだ。久しぶりに読んで面白かった。今はあまり語られなくなった社会主義国家の話も興味深い。 | ||||
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名作との出会いはいつも偶然である。だからこそ余計に運命を感じる。この本は読むべくして読んだという感じ。職場の本棚の片隅に目立つことなく並べられていたのがこの本でした。タイトルにも表紙にも何のインパクトもないし、裏表紙のあらすじを見ても少しも心を動かされなかった。よくあるさえないB級小説ぐらいに思っていた。読み始めたのも活字に飢えていて日本語の本なら何でも良かったからだったし。しかし、読み始めてすぐに私はこの本のとりこになりました。読み始めて一週間ちょっと、私は登場人物と一緒に生活したようなものでした。物語が純粋に面白いのと同時に、文章の語り口がすばらしいのです。 ストーリー 女主人公の麻沙子の母親はある日突然ドイツに旅に出ると夫に手紙を残し姿を消してしまう。しかし麻沙子の元に届いた手紙には別のことが書いてあった。夫とは離婚するつもりで帰る予定のない旅であると。麻沙子はそんな母親の勝手な行動が許せず、自らも5年間すごしたドイツの地へ単身赴く。ドイツには麻沙子が以前結婚に踏み切れずに別れた男シギーがいた。友人の計らいで再びシギーとの愛を確かめ合った麻沙子。2人は友人の力を借りてあえなく母親と対面するが母親は17歳年下の男と一緒であった。日本で金融業を営む才気にあふれたこの男が何を考えているのか。そのなぞが解き明かされてもなお4人はドナウ河をくだり、河口へと長い旅を続ける。 この物語のすばらしさを一つ一つ取り上げてみる。 ・心理描写の細かさ。はじめは主人公は麻沙子だけだと思っていたら、章が変わるごとに4人の主要登場人物の心情がかわるがわる描きだされる。一人一人の思惑が違っているから余計に面白い。 ・スケールの大きさ。旅は(旧)西ドイツに始まりオーストリア、ハンガリーを横切り最後にルーマニアの最果ての町にたどり着く。それぞれの国でのエピソード、国民性を象徴するような言動や出来事などがそれぞれの国を舞台に繰り広げられる。まったく違う人生観に驚かされる。まるで自分がヨーロッパを旅したような印象を受ける。これは実際に作者が取材旅行をして集めた資料に基づいているそう。 ・人とのかかわりや友情・恋愛がふんだんに取り込まれている。どれだけたくさんの人が登場したのわからないくらい旅での出会いが多い。出会いこそが旅の醍醐味だということを思い出させる。 ・そして、サスペンス。ここまでくるとやりすぎだという感もあるが、なぞの男が長瀬(母の恋人)を追跡して日本からやってくる。でもこの男の正体が最後までわからなくて本当にハラハラでした。 こんなたくさんの要素が詰まったこの作品。上下二巻に分かれているので長すぎる感もあるけど、文章が平易なので何の抵抗もなく読めます。それもそのはず、この作品は新聞小説としてかかれたものなんだそう。読んでいるときの感じは、まさに朝の連続テレビ小説を見ているときと同じ気分。先が気になって、いても立ってもいられなくなる感じ。そして、これを読んでからヨーロッパに旅に出たくなりました。この小説が書かれたのは20年も前だけど、出てくる人たちの生活や人柄なんかはきっと変わっていないんじゃないかと思います。 | ||||
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宮本輝を読み始めるきっかけになった本です。確かテレビでドラマ化されていてそれを楽しみに見てから原作を読んだと思います。今回は今だったら配役はだれが良いかと考えながら別の楽しみ方をしました。 | ||||
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宮本輝の本に初めて出会ったのがこの「ドナウの旅人」でした。以来ほとんどの宮本作品を楽しみに読んでいます。 | ||||
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約3000キロのドナウ川を旅する不思議な組み合わせの4人。 主人公の麻沙子はヨーロッパに失踪した母の絹子と追ううち,かつてフランクフルトで働いていたころの恋人シギィとヨリをもどす。二人が母を捜しあてると,母は17才年下の長瀬道夫と一緒で,日本の父との離婚を決意していた。長瀬は日本で金融の事業で罠にはまり多額の負債をかかえこみ,死を覚悟して,そうとは知らぬ絹子とともに東欧に飛んできたのだった。 麻沙子とシギ゙ィは母たちにレーゲンスブルクで追いついたあと,ともに長瀬の自殺を懸念しながらバッサウ,ウィーン,ブダペスト,ベオグラード,スリナと下る。この間,さまざまな人々との出会い,また日本から長瀬を追跡してきた尾田が絡み,壮大な物語が展開されていくが,絹子はクモ膜下出血でさいはての地スリナで死ぬ。ここで昇る朝日を見守る麻沙子とシギィの姿で,小説は完結。 朝日新聞掲載の長編小説。年齢,国籍を超えた男女の愛,ドナウ河にそった社会主義国に生きる人々の生活と心そして風土を丁寧に描いた佳作。 | ||||
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不貞の旅行に走った自分の母を追いかけて旅行をする話と言えばそれまでだが、 実際はそんな安易なストーリーではないことが、この作品の素晴らしさを濃くしている。 ドナウに沿って旅を続けていくうちに、 最初は敵みたいな関係だった二人が、ごく自然に胸襟を開くようになる見事な展開や、 生きていれば誰しもが感じているはずのことを、ストーリーに沿ってさり気なく含ませ、 そう言った過程の中で、登場人物らが様々に変容を重ね、人によっては見事な成長までをも果たす。 それがいかにもな展開で、作者の思いのままにことが進むようには決して感じさせず、 それでいて、まさにストーリーにぴったりな風景描写を持ってくるところが随所に見られる。 (遊園地での観覧車を巨大な時計に見立て、その中で話をしながら、時が流れて時が解決するように、 困難を背負った人間の心の裡がゆっくりと動き出す様子は、まさにその象徴かも知れない) ごくごく自然に読み進められながら、実はストーリーも叙情表現もかなり計算されていて、 しかもそれを読者にあからさまにしない点は、まさに職人芸ではないか。 朝日新聞の連載というハードルをこなしながらも、緻密に描ききっている点がまた素晴らしく、 ストーリーテラーと呼ばれる氏の技が張り巡らされた貴重な長編作品だと思う。 | ||||
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絹子の夫はどうなるんでしょうね?婿養子に入って家族のために働いて責任を果たして頑張ってきて、まあ、暴力はいけませんけど・・・。美しい妻と娘はそれぞれの愛を成就させたという結末なのでしょうが、私はお父さんの今後が気になるわ・・・。 | ||||
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長編で非常に読み応えのある本。 私が現在ヨーロッパに住んでいることもあり、少し感情移入しながら読めた。 話の展開や、ヨーロッパ各国(特に共産圏時代の東欧)の描写などは非常に楽しめたのだが、登場人物像がいまいちはっきり伝わってこなかった。 主人公の女性は頭もよく、3カ国語を操り、非常に美しい女性で、実はみんな彼女に恋していた。。。 とか、ちょっと少女コミック的な発想で私はこういうのは好きじゃない。 何か、それぞれの人物の汚い部分や、暗い部分をもっと描写して欲しかった気もする。(それに関してはナガセの人物描写が一番リアリティーがあって好きだった)。それにしても、これほどの長編を丁寧に書き上げたのはすばらしいと思うし、この本を読んでみたら、一度は欧州を旅してみたいと誰もが思う一冊だと思う。(もう共産圏はなくなったけどね) | ||||
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すごく考えさせられるというほど深くはないが、 暇なときに本を読むという エンターテインメントとしては素晴らしい作品のように思う。 上下800ページにもかかわらず、先をどんどん読み進めたいと思える おもしろい作品。 ただ共産主義時代の話は時代錯誤感はある。 | ||||
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