蒲生邸事件

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評判

蒲生邸事件の評価:

4.13/5点 レビュー 134件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.13pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全391件 41〜60 3/20ページ
No.351
(5pt)

読後感が素晴らしい

ストーリーついて細かい解説をするのは避けます。
一部には 救いようのない悪人も居ますが、
主人公はじめ(どちらかというと人生模様的には主人公以外の方がメインですが)
登場人物みんなが自分の時代を自分の最善を尽くして生きたとわかる
後半からラストの展開が素晴らしく、
読み終わってから おだやかな晴れやかな余韻がありました。
蒲生邸事件 Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件より
4620105511
No.350
(4pt)

親切心がパナいです。

各々のレビューより見られる、文章の長さや主人公に対するイライラは、所々で見られる自分自身の立ち位置の見えてる感と、それに付いてくる自己悲観的な態度が自己陶酔に重なるくらいのレベルで言語化されていることにあるかのように思いました。

また、本来であれば、ここまで過去に体験してきたことを細かく明晰に文章化したり、普段から自己対話できる能力がある人はかなり稀有というか、できてもやる人はいないと思うところもあって、読み手によっては無理矢理立ち上げた企画である感も否めません。

設定上だと、間違いなく必要なことを登場するキャラのそれぞれに言及させている点でいうと、かなり丁寧な仕上がりと思えるのですが、それを普段から不要としたり考えない人からするとイライラすることは間違いないのかもしれません。

それだけ、主人公が常に客観的に自己対話を繰り返してもいるし、それに付随するであろう理由もちゃんと作ってます。

そういう意味では、ディティールが細かいと言えるものの、展開への切り替わりまでにそこそこの時間を要するため投げたくなるのも同意したいとこがあります。

ただ、実際に小説の設定としてはかなり強度があるし、各キャラクターの態度や行為にも納得できる。むしろ、ここまで言葉にされているのであれば展開は仕組みと相対してかなり早い方と思った方がいいと思いながら読み進めました。

だだ、私は読み手の中でも純粋に作品を楽しむ姿勢でなく、その仕掛けに目を向けることで楽しめることが多く、そこから自然と読み入っていくことになりましたが、二度目からさらに楽しめるような作品であるとも予想してはいます。

まだ、120頁までしか読んでませんが、これからが楽しみと言ったところです。
蒲生邸事件 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (文春文庫)より
4167549034
No.349
(4pt)

親切心がパナいです。

各々のレビューより見られる、文章の長さや主人公に対するイライラは、所々で見られる自分自身の立ち位置の見えてる感と、それに付いてくる自己悲観的な態度が自己陶酔に重なるくらいのレベルで言語化されていることにあるかのように思いました。

また、本来であれば、ここまで過去に体験してきたことを細かく明晰に文章化したり、普段から自己対話できる能力がある人はかなり稀有というか、できてもやる人はいないと思うところもあって、読み手によっては無理矢理立ち上げた企画である感も否めません。

設定上だと、間違いなく必要なことを登場するキャラのそれぞれに言及させている点でいうと、かなり丁寧な仕上がりと思えるのですが、それを普段から不要としたり考えない人からするとイライラすることは間違いないのかもしれません。

それだけ、主人公が常に客観的に自己対話を繰り返してもいるし、それに付随するであろう理由もちゃんと作ってます。

そういう意味では、ディティールが細かいと言えるものの、展開への切り替わりまでにそこそこの時間を要するため投げたくなるのも同意したいとこがあります。

ただ、実際に小説の設定としてはかなり強度があるし、各キャラクターの態度や行為にも納得できる。むしろ、ここまで言葉にされているのであれば展開は仕組みと相対してかなり早い方と思った方がいいと思いながら読み進めました。

だだ、私は読み手の中でも純粋に作品を楽しむ姿勢でなく、その仕掛けに目を向けることで楽しめることが多く、そこから自然と読み入っていくことになりましたが、二度目からさらに楽しめるような作品であるとも予想してはいます。

まだ、120頁までしか読んでませんが、これからが楽しみと言ったところです。
蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス)より
4334073247
No.348
(4pt)

親切心がパナいです。

各々のレビューより見られる、文章の長さや主人公に対するイライラは、所々で見られる自分自身の立ち位置の見えてる感と、それに付いてくる自己悲観的な態度が自己陶酔に重なるくらいのレベルで言語化されていることにあるかのように思いました。

また、本来であれば、ここまで過去に体験してきたことを細かく明晰に文章化したり、普段から自己対話できる能力がある人はかなり稀有というか、できてもやる人はいないと思うところもあって、読み手によっては無理矢理立ち上げた企画である感も否めません。

設定上だと、間違いなく必要なことを登場するキャラのそれぞれに言及させている点でいうと、かなり丁寧な仕上がりと思えるのですが、それを普段から不要としたり考えない人からするとイライラすることは間違いないのかもしれません。

それだけ、主人公が常に客観的に自己対話を繰り返してもいるし、それに付随するであろう理由もちゃんと作ってます。

そういう意味では、ディティールが細かいと言えるものの、展開への切り替わりまでにそこそこの時間を要するため投げたくなるのも同意したいとこがあります。

ただ、実際に小説の設定としてはかなり強度があるし、各キャラクターの態度や行為にも納得できる。むしろ、ここまで言葉にされているのであれば展開は仕組みと相対してかなり早い方と思った方がいいと思いながら読み進めました。

だだ、私は読み手の中でも純粋に作品を楽しむ姿勢でなく、その仕掛けに目を向けることで楽しめることが多く、そこから自然と読み入っていくことになりましたが、二度目からさらに楽しめるような作品であるとも予想してはいます。

まだ、120頁までしか読んでませんが、これからが楽しみと言ったところです。
蒲生邸事件 Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件より
4620105511
No.347
(2pt)

疲れる・・・

長い、めんどくさい、まどろっこしい等々。
とにかく事件そのものよりも能書きが多すぎて読む事に疲れます。
半分まで行きつかずにギブアップです。
Sキング的な能書きダラダラ小説が苦手な人は合わないと思います。
蒲生邸事件 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (文春文庫)より
4167549034
No.346
(2pt)

疲れる・・・

長い、めんどくさい、まどろっこしい等々。
とにかく事件そのものよりも能書きが多すぎて読む事に疲れます。
半分まで行きつかずにギブアップです。
Sキング的な能書きダラダラ小説が苦手な人は合わないと思います。
蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス)より
4334073247
No.345
(2pt)

疲れる・・・

長い、めんどくさい、まどろっこしい等々。
とにかく事件そのものよりも能書きが多すぎて読む事に疲れます。
半分まで行きつかずにギブアップです。
Sキング的な能書きダラダラ小説が苦手な人は合わないと思います。
蒲生邸事件 Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件より
4620105511
No.344
(4pt)

おもしろい

何人かの方が書かれているように、物語の冒頭部分主人公の言葉遣いやTPOをわきまえない行動など、どうして?と思うことが出てきます。宮部みゆきはこのあたりはよくよくわきまえている方でしょうから、あえてそういう設定だったのだろう、と最後まで読むと感じます。226事件を扱ったものには、たしか短編もあったかと思いますが、その歴史的意味を論じるのではなく、背景に使って昭和を生きた人を描いているところはすごいと思います。ただ、特殊能力にかかわる心の葛藤と反芻は、ちょっとこじつけ気味の感じはしますけど。でも、長い話ですが一気に読ませるところはさすがだと思いました。
蒲生邸事件 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (文春文庫)より
4167549034
No.343
(4pt)

おもしろい

何人かの方が書かれているように、物語の冒頭部分主人公の言葉遣いやTPOをわきまえない行動など、どうして?と思うことが出てきます。宮部みゆきはこのあたりはよくよくわきまえている方でしょうから、あえてそういう設定だったのだろう、と最後まで読むと感じます。226事件を扱ったものには、たしか短編もあったかと思いますが、その歴史的意味を論じるのではなく、背景に使って昭和を生きた人を描いているところはすごいと思います。ただ、特殊能力にかかわる心の葛藤と反芻は、ちょっとこじつけ気味の感じはしますけど。でも、長い話ですが一気に読ませるところはさすがだと思いました。
蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス)より
4334073247
No.342
(4pt)

おもしろい

何人かの方が書かれているように、物語の冒頭部分主人公の言葉遣いやTPOをわきまえない行動など、どうして?と思うことが出てきます。宮部みゆきはこのあたりはよくよくわきまえている方でしょうから、あえてそういう設定だったのだろう、と最後まで読むと感じます。226事件を扱ったものには、たしか短編もあったかと思いますが、その歴史的意味を論じるのではなく、背景に使って昭和を生きた人を描いているところはすごいと思います。ただ、特殊能力にかかわる心の葛藤と反芻は、ちょっとこじつけ気味の感じはしますけど。でも、長い話ですが一気に読ませるところはさすがだと思いました。
蒲生邸事件 Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件より
4620105511
No.341
(5pt)

時間テーマSFの最高傑作

本書は著者の数少ないSF小説の一つである(時間テーマや超能力テーマの著書あり)。SF作家でなくとも比較的トライしやすい
テーマではある。が、しかし内容はSF作家の作品と比較しても遜色ないどころか、1997年に日本SF大賞を受賞したほどの完成度
の高い作品である。タイムパラドックスを回避するために理論の迷宮に陥ってしまう作品と違い、本書は「時間」をあくまでも
SFガジェットとして扱っている。主題は二・二六事件という歴史とそれに翻弄される人間たちである。
 3次元の隔たりならどのような手段を用いても邂逅する手段はあるが、「時」の隔たりについてはどうすることもできない。胸
が締め付けられるラストは時間テーマSFのベスト1である。
蒲生邸事件 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (文春文庫)より
4167549034
No.340
(5pt)

時間テーマSFの最高傑作

本書は著者の数少ないSF小説の一つである(時間テーマや超能力テーマの著書あり)。SF作家でなくとも比較的トライしやすい
テーマではある。が、しかし内容はSF作家の作品と比較しても遜色ないどころか、1997年に日本SF大賞を受賞したほどの完成度
の高い作品である。タイムパラドックスを回避するために理論の迷宮に陥ってしまう作品と違い、本書は「時間」をあくまでも
SFガジェットとして扱っている。主題は二・二六事件という歴史とそれに翻弄される人間たちである。
 3次元の隔たりならどのような手段を用いても邂逅する手段はあるが、「時」の隔たりについてはどうすることもできない。胸
が締め付けられるラストは時間テーマSFのベスト1である。
蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス)より
4334073247
No.339
(5pt)

時間テーマSFの最高傑作

本書は著者の数少ないSF小説の一つである(時間テーマや超能力テーマの著書あり)。SF作家でなくとも比較的トライしやすい
テーマではある。が、しかし内容はSF作家の作品と比較しても遜色ないどころか、1997年に日本SF大賞を受賞したほどの完成度
の高い作品である。タイムパラドックスを回避するために理論の迷宮に陥ってしまう作品と違い、本書は「時間」をあくまでも
SFガジェットとして扱っている。主題は二・二六事件という歴史とそれに翻弄される人間たちである。
 3次元の隔たりならどのような手段を用いても邂逅する手段はあるが、「時」の隔たりについてはどうすることもできない。胸
が締め付けられるラストは時間テーマSFのベスト1である。
蒲生邸事件 Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件より
4620105511
No.338
(1pt)

汚い

表紙をめくると何かに濡れたような感じで不潔。
お店の商品の状態を信じて購入したが残念ながら裏切られた気持ちで悲しい。
今後利用はしない。
蒲生邸事件 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (文春文庫)より
4167549034
No.337
(1pt)

汚い

表紙をめくると何かに濡れたような感じで不潔。
お店の商品の状態を信じて購入したが残念ながら裏切られた気持ちで悲しい。
今後利用はしない。
蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス)より
4334073247
No.336
(1pt)

汚い

表紙をめくると何かに濡れたような感じで不潔。
お店の商品の状態を信じて購入したが残念ながら裏切られた気持ちで悲しい。
今後利用はしない。
蒲生邸事件 Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件より
4620105511
No.335
(3pt)

タイムリープもの。20年前に読みたかった・・・

2017年初冬、JR駅構内の書店で平積みにされている本作が目に留まった。

宮部氏の作品は『模倣犯』しか読んだことがないが、
『模倣犯』を大変面白く読ませてもらったことと、
この作品の帯をみて「タイムリープ」ものだということがわかり、
宮部氏の書くSF作品はどんなだろうと興味を持ち、即購入。

購入したときは、宮部氏の新作だと思っており新装版だとは知らなかった。

・・・結論から言うと、ちょっと時代遅れの感がする作品だった。
(20年前の本なので当然といえば当然ですが)
作品のオチとなる最後の部分を読み終わっても特に感想はなし。
なるほど。。。読み終わったなぁ、、と感じただけ。

せっかくのタイムリープ能力を利用したトリックや謎解きとしても目新しいものはない。
能力の設定としてもよく練られているという印象は受けない。
能力を持つ者の悲哀や一少年の成長についてのストーリーも特に深いものは感じることはできなかった。

改めて昨今の小説、漫画、アニメに至るまでのタイムリープものの充実ぶりが実感できた。
それらを堪能しつくしたあとにこの作品に出会うのと、
この作品が初めて世に出た20年前にこの作品に出会った場合とでは恐らく感じ方が違うだろう。
というより、20年前にこの作品を世に出していたのか!と思うと「さすが宮部先生、凄い!」の一言なのですが。
20年前出合っていれば、一生モノの作品として繰り返し読んだかもしれない。

また、私自身『模倣犯』のような本格的なシリアスミステリーの大作を先に読んでおり、
そのイメージをひきずっての宮部作品2作目となったために、若干期待外れ感を持ってしまったのも
仕方がないのかもしれない。

そういった意味で★3つの普通評価とさせてもらいました。
宮部作品はキンドル化されているのがほとんどないので手を出す機会は少ないですが、
まだ読んだことのない作品で興味あるものもあるのでいずれは読みたいと思っています。
蒲生邸事件 上 (文春文庫 み) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 上 (文春文庫 み)より
416790957X
No.334
(3pt)

主人公と同世代で読んだ、今回は60代で読む

宮部さん、あなたの着眼点、文章力は天才的です。今回の新装填、再発売に際し何カ所か改校された様子ですが
初期の宮部さんのきめ細やかな人物描写、些細な生活の道具えの愛着がうらめにでてしまいましたね。
パラレル・タイムラインの説明、準主人公の虚無的思想の説明、軍部の軍事力による独断政治への危機感などが重たかった
SF作品のリメークが是か非か大いに考えさせられた。
蒲生邸事件 上 (文春文庫 み) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 上 (文春文庫 み)より
416790957X
No.333
(4pt)

歴史に対して人のできること

時間旅行を扱ったSF小説であり、タイムトラベルをした先で殺人の疑いが持ち上がるミステリー小説であり、主人公尾崎孝志の青春小説でもある。
文庫本で700ページ近い長編作品だが、テンポ良く話が進んでいき、興味深い謎やタイムパラドックスに関する独自の見解も示され、最後まで飽きることなく、興味を持って読めた。
二・二六事件の発生直前の蒲生亭にタイムトラベルをして、二・二六事件当時のまちの様子が詳しく書かれている点も興味深い。
ミステリーとしては、単純な仕掛けで意外性のある内容ではないが、真相には時間旅行というSF設定が上手く活かされている。

(以下、物語のあらすじに触れています。)
孝志が感じた最大の謎は、平田がなぜこの時代を選んだのかということ。その理由は第5章で明らかになる。「まがいものの神」として生きるのではなく、人間として生きるためであると。時間旅行者である平田の悲哀と苦悩が描かれている点も見逃せない。
文庫本の帯に書かれていた「歴史に対して人は無力なのか」という問いかけが、この作品の根底にあるもの。平田は「歴史には歴史自らの意思があり、行きたい方向へ行く。人間にできるのは細部の修正だけであり、歴史の流れは変えられない」と言う。
第五章で、孝志はふきに一緒に現代に戻ってくれないかと誘うが、その際のふきの返答が実にすばらしい。
ふき、平田、貴之、珠子のその後の人生がわかる最終章も、しみじみとした味わいがある。
蒲生邸事件 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (文春文庫)より
4167549034
No.332
(4pt)

歴史に対して人のできること

時間旅行を扱ったSF小説であり、タイムトラベルをした先で殺人の疑いが持ち上がるミステリー小説であり、主人公尾崎孝志の青春小説でもある。
文庫本で700ページ近い長編作品だが、テンポ良く話が進んでいき、興味深い謎やタイムパラドックスに関する独自の見解も示され、最後まで飽きることなく、興味を持って読めた。
二・二六事件の発生直前の蒲生亭にタイムトラベルをして、二・二六事件当時のまちの様子が詳しく書かれている点も興味深い。
ミステリーとしては、単純な仕掛けで意外性のある内容ではないが、真相には時間旅行というSF設定が上手く活かされている。

(以下、物語のあらすじに触れています。)
孝志が感じた最大の謎は、平田がなぜこの時代を選んだのかということ。その理由は第5章で明らかになる。「まがいものの神」として生きるのではなく、人間として生きるためであると。時間旅行者である平田の悲哀と苦悩が描かれている点も見逃せない。
文庫本の帯に書かれていた「歴史に対して人は無力なのか」という問いかけが、この作品の根底にあるもの。平田は「歴史には歴史自らの意思があり、行きたい方向へ行く。人間にできるのは細部の修正だけであり、歴史の流れは変えられない」と言う。
第五章で、孝志はふきに一緒に現代に戻ってくれないかと誘うが、その際のふきの返答が実にすばらしい。
ふき、平田、貴之、珠子のその後の人生がわかる最終章も、しみじみとした味わいがある。
蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス)より
4334073247