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And so this is Xmas
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And so this is Xmasの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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爆弾テロを中心としたサスペンス小説。政府に対する爆弾テロ予告(日)の前に民間人に爆弾型時計を嵌めて連れ回し、様々な人物を関与させるというアイデアは悪くないし(ただし、名前付きの登場人物が多過ぎて頭に入りずらいという欠点もある)、リーダビリティも良いのだが、(その故もあって)途中までサスペンスが一向に盛り上がらない。犯人は「戦争」という言葉を再三繰り返すが、随分大時代的な物言いだと思っていたら、本当に予告通りに指定場所の渋谷のハチ公の銅像を強力爆弾で爆破してしてしまった。 ここまで気になる登場人物はプロローグで思わせ振りに登場するヤマグチを名乗る中年女性(最初に爆弾型時計を嵌めさせられた人物でもある)、綾乃というOLが合コンで目を付けた須永というIT界の寵児の天才肌の男、さりげなく登場する朝比奈という筋肉質の料理人、綾乃が爆破で気を失う直前に見た少年である。加えて、作中で狂気の眼をした老人の車に衝突された夫婦の車の話が脈絡なく出て来るが、「この時の夫人=ヤマグチ」、朝比奈と少年はその家族と考えれば一応辻褄は合う(夫の敵討ちという意味で)。須永との関係は不明だが...。 作中、警察官を初めとして(離婚を含め)家族の話が良く出てくるが、須永の家庭が幼い頃に父親に逃げられたというエピソードがこういう形で活きて来るとは予想外だった(物語の本質とは無関係だが、不倫をしているという綾乃の親友の真奈美の不倫相手が須永というのも予想外だったが、物語には活きていない)。須永の境遇が上述した構図を少し変えてはいるが、動機に無理がある上に大枠は予想通りで、最後までサスペンス性を書いた凡作だと思った。また、上述した交通事故の件が作中で活きていない点にも肩透かしの印象を受けた。 | ||||
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映画が宣伝と違ってあっさりしていたので原作を読むことに。なるほど原作の人間関係設定がそもそも「何故、それ?」そこを外した結果と腑に落ちた。ラスト、そう締めくくるのか…。原作も映画も全体に勿体ないなー感が残る。 | ||||
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脚本家の作家さんなんで、読ませるスキルは持っています。 最初からグイグイ読者を引き込みます。 ただし最後がグダグダ。伏線をぜんぜん回収できてないし、急に話がぶっ飛びます。 残念な日本映画を見ているよう… 河出書房の紹介文『圧倒的なリアリティとスケールでおくる衝撃のクライムサスペンス!』だけど、それは言い過ぎ。リアリティ無視です。 そして映画化されるんですね。やっぱり。 「War is over 」のジョン・レノンも全然関係ない。 ちなみに、身長150センチ前後で顔は、、、、、どこにでもいそうな人の良いおばさん。特徴らしい特徴はない役のヤマグチさんは『石田ゆり子』が演じます。 どこにでもおらんやろ、石田ゆり子。いろいろ無茶苦茶です。 | ||||
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映像作品的な視点で書かれた物語だと感じました。内容は、最後にすこしだけ考える部分を残したエンターテイメント映画のような雰囲気。特別読んでよかった!という感じはないですが、読後に残る印象は嫌いじゃないです。 | ||||
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テンポがよくて、サクサク読める、という点は同感ですが、それでも引っかかるところがないわけでもない。 例えば序盤の政治家へのインタビューとその回答は不自然だと感じた。 実際の深夜番組で見たんですが、日本でテロが起きる可能性について街頭インタビューを行い、回答した OLが「日本は多分安全なんじゃないか」という旨を答えていましたが、そういう感じにした方が自然だと思う。 実際に政治家がTV番組に出演してあんな事を断言したら、「危機意識に欠ける」と非難が殺到すると思う。 もう一つ。犯行声明を聞いて犯人が金目当てだと決めつける警察関係者がいましたが、いささかわざとらしい と思った。 とはいえ序盤で何人かの、「戦う術を知らない」民間人が犯人の計画に通りに、いい様に利用される有様は 非常に面白かった。アメリカみたいに民間人に銃を携帯する権利云々となると非現実的だが、「戦えない」と いう事はこうなる、というモデルケースとして満点だと思った。 また、渋谷駅での犯行も、細かな描写の書き込みが臨場感に富んでいて圧倒された。この手の事件に 居合わせた当事者たちの描写は他の作品でも見た事があるが、ここまで徹底して盛り込んだのはそう多くは ないと思う。 ただ、ここからが若干失速していて、警察は既に犯人の力量が十分わかっている筈なのに、さらにミスを 犯すのは正直白けましたが。 最後に犯人の動機が判明するところは、正直ガックリ来ましたし、犯人には全然共感出来ませんでしたが、 爆発物に対するスキルや悪い意味での不退転の決意を持ち合わせていないだけで、こういう価値基準の 持ち主って結構いると思う。そういう点ではリアリティがある。 ついでに言うと、本作品では首相がどういう人物か一切描かれていませんが、本作品をあくまでエンターテインメント とするのであれば、これで十分だと思う。むろん社会的な主張を盛り込むなら別だが、首相をどう描くかで、作品では なく著者自身のイデオロギーが問われる事になると思う。 | ||||
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