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疑われざる者
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疑われざる者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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著名なラジオ・パーソナリティに恋人を殺された男性がその正体を暴くべく接近し・・・というお話。 最初から犯罪者を読者に晒しながら、いかにその犯罪者を追い詰めるかというサスペンスで筆致や描写は割に淡泊だけど、面白く読める作品でした。他の作品でも思いましたが、中核に位置する犯罪者が今でいうマインド・コントロールを使う所などは時代を先取りしているようで興味深いし、最初から悪人をばらして話を進行させていく所などはヒッチコックの映画を彷彿とさせて面白かったです。この辺は元々は演劇関係で働いていたという著者ならではの個性でしょうか。 なお、この小説は映画化されておりフィルム・ノワールのボックスセットで観られるので興味ある方は観てみては(邦題「トゥルー・クライム殺人事件」)。 日本で紹介されたこの著者の作品は大体よみましたが、何れも面白く、出来れば全ての著作を読んでみたいです。 | ||||
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婚約者のロザリーンを失ったフランシスは、おばのジェーンから殺害されたことを示唆される。犯人は雇い主のグランディスンだという。彼は、人々から尊敬を集める名士であった。フランシスは、グランディスンの正体を探るべく、彼の庇護者であり、海難事故で行方不明となっているマチルダの夫として名乗りでる。ところが、マチルダは生きていた ・・・シャーロット・アームストロング 1946年の作品。登場人物がとんでもない行動に出るのは、作者のその後の作品にちょくちょく見られるパターン。本作では、フランシスが、マチルダに強引に結婚したという偽の事実を押しつけようとするところ。ばればれ、ありえませ〜んと言いたいのだが、まぁ、そこそこ揺れる女心が描けている(ような気がする)。ストーリはほとんど退屈。マチルダが行方不明のフランシスを捜索するあたりから、多少盛り上がるんだけれど、可もなく不可もなくだろうか。これ以上の長編だったらめげていたかもしれない。グランディスンが、人間心理に巧みな悪役というコンセプトは良いとして、それほど魅力的には読み取れないんだよな。とにかく日本語訳が読みづらくて、しばしば苦痛になった。新訳がいいんではないかな? | ||||
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S.アームストロングの出世作。周囲からは温厚な人物と見られている「疑われざる」老紳士に婚約者を殺害された青年とその叔母の復讐劇を描いたサスペンス。老紳士の正体を知っているのはこの二人だけ。事件の真相は冒頭で描かれるので、後は彼らが織り成す心理サスペンスが読み所。 劇作家出身だけにストーリー展開に起伏があり、途中での事件の挿入、それによる登場人物達の心理の揺れ、行動の迷いなどが巧みに描かれ、最後まで緊迫感を保つ手腕は見事。他の作品でもそうだが、普通に見える人間の中の"悪意"を描くのが抜群に上手い。 心理サスペンスのお手本とも言えるような、傑作サスペンス。 | ||||
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S.アームストロングの出世作。周囲からは温厚な人物と見られている「疑われざる」老紳士に婚約者を殺害された青年とその叔母の復讐劇を描いたサスペンス。老紳士の正体を知っているのはこの二人だけ。事件の真相は冒頭で描かれるので、後は彼らが織り成す心理サスペンスが読み所。 劇作家出身だけにストーリー展開に起伏があり、途中での事件の挿入、それによる登場人物達の心理の揺れ、行動の迷いなどが巧みに描かれ、最後まで緊迫感を保つ手腕は見事。他の作品でもそうだが、普通に見える人間の中の"悪意"を描くのが抜群に上手い。 心理サスペンスのお手本とも言えるような、傑作サスペンス。 | ||||
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