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冷血
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冷血の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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1950年代に起きた二人組による一家4人の殺人事件を、その被害者、加害者の紹介から事件発生の詳細、そして犯人の死刑執行までを、ひたすら克明にその事実を記した作品である。従い、事件の記述が始まるでは、特に盛り上がるところもなく、かなりの忍耐を要する。また、その記述も、取材で得られた事実だけをつなぎ合わせているので、話のつながりの面から違和感を覚えるところもある。 しかし、この残虐な殺人事件の記録において、以下の二点が強く印象に残る。 犯人の精神状態の異常さ。 一家4人殺害の直後、帰途の途中で、二人の犯人は、まだ血の付いた服を着ていながら、冗談を言い合っていた。そして、うち一人は、翌日には何事もなかったかのように、家族と昼食を共にした後、テレビを見て過ごした。 さらに、逮捕後も、事件を起こしたことには特に後悔を感じず、二人とも、脱獄の可能性を探していた。 裕福な被害者家族と貧困に育った二人の犯人 やはり犯人が育った貧困な境遇が、この犯罪に無関係とは言い切れない。二人の犯人のうち、実際に被害者全員を殺害した一人は、貧困かつ仲の悪い両親のもとで育ち、その後もかなり不遇な人生を歩んでいる。もし、この犯人がこの被害者と同じような裕福な家庭に生まれていたら、このような犯罪は起こさなかったと言い切れると思う。 最後に、事件から数年後、殺害された娘と相思相愛だったボーイフレンドが別の地に移り、別の女性と幸せな結婚をしたという話が、心を打つのはなぜだろう。 | ||||
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この作品が発表され、最初に映画化された40年ほど前から、ずーっと読みたいと思いながら、何となく読めずじまいのままだったが、今回やっと読んでみた。 内容としては、もっと冷徹な叙述を期待していたのだが、やはりというか何というか、いかにもアメリカ的なセンチメントに流れすぎていて、事件の重みというか真相が充分に掘り起こされていない感がある。そのため星1つマイナス。 もうひとつ星を減らしたのは、この翻訳がお粗末だから。新訳ということだが、余りにも翻訳調が鼻につく。また Report for duty(出勤する)を「任務を報告する」と誤訳していたりするのは、ちょっと酷すぎる。このような有名な作品を訳させるには、この翻訳者は能力不足だろう。 | ||||
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