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クリスマスの思い出
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クリスマスの思い出の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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すごく心が温かくなる本で、ぜひ将来娘に読んでもらいたいと思った。 山本さんの版画も、このお話にとても似合っている。 所有しいていたい気になるいい本なので、プレゼントとかには最適! 実際僕も人からもらって、とてもうれしかった。 そして読んで、本を手にとりながめて、再度うれしかった。 | ||||
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この本を眺めていると、晩秋の澄んで柔らかな香りを含んだ、夕方の肌寒い空気のことを思い出す。そんなときに心に宿る、少し悲しくて幸せな気持ちのことも。そこに書かれている流れるような美しい文章は、ずっとカポーティの心を支え続けてきた物語だ。私は想像してみることができる。冷たい空気の森の中のピーカン・ナッツの果樹園や、こっそり飲んだウィスキーの香り、木のずっと上のほうの骨をじっと見ているクィーニー、生命力に溢れた木の芳香。 "愛すべき生まれて育ってくサークル" 失われたイノセンス。でも、それは確かにそこにあった。そして、私の心にも在る。 山本容子さんのやわらかくアンティークな香りのする銅版画と、村上春樹さんの翻訳らしくない流れるような訳がすばらしい。 いつも読むたびに目頭が熱くなってしまう、私のクリスマス・ストーリー・マスターピース。 | ||||
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素朴で、温かくて、優しくて、哀しくて、侘しくて、せつなくて、そんな言葉があふれます。読後しばらく、じっと静かに遠くを見つめてしまうような作品です。しみじみと、子供のころの風景や父母の後姿を思い出しながら。 何があろうと、時は刻々と過ぎて行き、子供は成長し、大人は老いていくのですね。泣いてしまいました。 貧しい中でせっせと小銭をため、クリスマスに飛び切り上等のケーキを作って人々に配るという、なんと豊かなお話、感激です。実際、カポーティの母親のいとこが、ルーズベルトにケーキを送って、お礼状を受け取ったという話を聞いています。 おぼれるほど華やかなときもあったカポーティの原風景を感じます。もしかしたら誰にも通じるのかもしれない、それは私の原風景でもあります。温かくて、わびしくて、心にしみました。一生離せない本です。 | ||||
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この作品は、この季節になると思い出して読みたくなるものの一つ。そして、私がカポーティを好きになった、とまでは言わないけれど、ちょっと「お?」と思わせてくれた作品。そうか、彼はこんな作品も書くんだって感じで。ちょっと認識を新たにさせてくれた作品です。 愛情とは何か、目に見えない心の清らかさが、思い出を浄化してくれる、そんな世界です。子供の目を通しても、大人として追憶の彼方を探っても、同じように心の中に在る、そんな世界。そういう思い出を大切にしている人の、心の琴線に触れる作品です。 この作品を原作に漫画家の山岸涼子も描いていますから、一緒に読んでみるのも一興です。山本容子の版画の世界とは別の「クリスマスの思い出」を味わって、両者読み比べが楽しいです。 | ||||
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巨匠カポーティーに訳者が村上春樹。 登場するのは、こども、老人、そして犬。みな弱くて、貧しくしい存在である。彼らは恵まれた環境にないが、その中で精一杯の愛情を互いに注ぐ。 あとがきに村上春樹が、本書の特徴は悪意の不在だと書いている。貧乏なのにクリスマス前に犬の為にお金を工面し、肉屋でプレゼントの肉を買うエピソードとか。だからこそ、陰鬱な話にならず、しみじみとした静かな感動が得られるストーリとして成立しているのだ。 挿絵がなんとも言えずいい感じです。 クリスマスギフトとしてぴったりの1冊だと思います。 | ||||
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クリスマスの話、というかおばあさんと、子供の純粋できれいな友情ものです。 児童書だし、題からして、クリスマスキャロルのような話かと思って読み始めたんですが、これはもう!!! なんて素敵な友情で、なんて切なくあったかい光景なのだろうと、ぐいぐい読んでいって、最後は号泣でした。 実際はおばあちゃんではなく、“おばあさんいとこ”と7歳の“僕”なんですけど、お金を貯めてクリスマスの準備をしたり、お互いのプレゼントを用意したり。 子供のようなおばあさんと少年のクリスマスの思い出に心洗われ、感動します。 クリスマスはプレゼントを買ってもらう日だと思ってる子供や、少し心が渇き気味の人に読んで欲しいです。 別にクリスマスだから、と読む本ではなく1年中読んで欲しいテーマです。 思いやりのすばらしさを心から感じる事ができました。 物語では本当のおばあさんじゃなかったけど、私もおばあちゃんにもっと優しくしてあげて、もっとお話ししとけば良かったなあと思って、もっと涙が出てきました。 | ||||
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トルーマン・カポーティの短編を村上春樹の訳で、山本容子の銅版画を挿絵につけた。 7歳の「僕」と仲良しの60歳を超えた“おばあちゃんいとこ”とのクリスマスを描く。1年間かけて貯めたおこずかいで材料を買って、30数個のフルーツケーキを焼いたこと、クリスマスツリーとして森から木を切り出し、手製の飾りをつくったこと。本当はお互いにきちんとしたプレゼントをあげたいと思いながらもお金がないため、お手製の凧をつくってお互い交換したこと・・・など、やさしく丹精に描かれる。ふたりが別れ別れになる結末も余韻深い・・・。 原作がある訳本なのでいつもの村上調とまではいかないが、訳語の選び方が村上春樹らしいなと感じさせてくれる。 短編集としてまとめるのではなく、1編1編を独立させたことで、短編小説とはいえ、一編一編を大切に読まないといけないなという気持ちにさせてくれるところは良い。ただ、愛蔵本としてはいいが、ちょっと高いかな・・・。 | ||||
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