見えない蜘蛛の巣

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見えない蜘蛛の巣の評価:

3.00/5点 レビュー 4件。 - ランク

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全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(4pt)

邦訳タイトル『見えない蜘蛛の巣』(小学館文庫)

原著1948年刊、邦訳刊行2000年、原題 The Chocolate Cobweb。
 一目ぼれした青年の身辺に危機を予見したヒロインが、自ら彼の(怪しげな)家庭に飛び込んで、身体を張って青年を守ろうと孤軍奮闘する物語。敵役は青年の継母と初めからわかっており、青年を亡き者にしようとする彼女の謀略と戦うヒロインの勇気に人間の善性をひしひしと感じます。この継母は”小狡い”印象で、「疑われざる者」の悪役に比べればあまり度胸はなく、根っからの悪人ではなさそう。それでもやることがとにかくこそこそして狡いため、読者の怒りの矛先はそれなりに集中しますが。
 なぜ彼女が自分に付き纏うのか理解できない青年に対して、ヒロインが思わず叫ぶ言葉、モーレツに感動しました!「だって、あなたを守ることができるのは、世界中でわたしだけなんですもの!」
 たったこれだけの理由で、赤の他人のために身の危険を顧みず死地に飛び込んでゆくヒロインの性格を「まあフィクションだから」と冷めた目で眺めるのか、「それでこそヒロインだ!」と感情移入しまくって読むか?
見えない蜘蛛の巣 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 見えない蜘蛛の巣 (小学館文庫)より
4094025626
No.2
(4pt)

おせっかい飛込み型冒険ミステリー

小学館文庫で読みました。
 一目ぼれした青年の身辺に危機を予見したヒロインが、自ら彼の(怪しげな)家庭に飛び込んで、身体を張って青年を守ろうと孤軍奮闘する物語。敵役は青年の継母と初めからわかっており、青年を亡き者にしようとする彼女の謀略と戦うヒロインの勇気に人間の善性をひしひしと感じます。
 なぜ彼女が自分に付き纏うのか理解できない青年に対してヒロインが叫ぶ言葉が記憶に残ります。
 「だって、あなたを守ることができるのは、世界中でわたしだけなんですもの!」
見えない蜘蛛の巣 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 見えない蜘蛛の巣 (小学館文庫)より
4094025626
No.1
(4pt)

あけっぴろげなサスペンス

 赤ん坊の取り違えをテーマにしたサスペンス。相当面白かった。この作品のいちばんうまいところは、読者には早々と悪人の正体をあきらかにしておいて、主人公たちがどうやって正体を暴くか、というところにある。同じアームストロングの「サムシング・ブルー」でも「疑われざる者」でもそうだったが、悪人の正体は読者にはわかっているため、これからどうなるのだろうという純粋に物語的な期待で読ませる。 すべてを明らかにしておいても、これだけ読ませると言うのは、やはり凄い。ただひとつ難を言えば悪人にあまり魅力がないというところか。殺人をおかす動機が今一つ説得力にかけるところがある。とはいえそのサスペンスは無類である。ミステリを読み慣れていない人にもおすすめしたい逸品。
見えない蜘蛛の巣 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 見えない蜘蛛の巣 (小学館文庫)より
4094025626