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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全274件 81~100 5/14ページ
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| “Spring has come”. 「春がきた」。 確か中学生の時に現在完了形を学ぶため使われていた例文。何故か、この一文が頭に浮かびました。 主人公の兄弟の名は、「和泉」と「春」。両方とも英語にすると「スプリング」。英米文学科を卒業したというのに、今の今まで全く気付きませんでした。不甲斐ない話です。 春も泉も、閉ざされた事象から一気に噴き出す感じがあるから、英語では“spring”なのでしょうか? ラスト近く、春の気持ちが、ようやく、暗く、長かった閉塞感から開放され、スッキリしたように書かれていましたが、作者は、もちろん、その辺りも織り込み済みで二人の名を付けたのだろうな……作家というのは、やっぱりすごいなぁ、と感心しました。 「春が二階から落ちてきた」。この書き出しに魅かれ、一気に読みました。 どんなものにでも意味を見つけようとする兄・和泉と、それを否定する弟・春。 でも、父の回復を願い、一見何の意味もなさない外国の偉人の名をノートに繰り返し書いた春は、それを意味ある行為だと言い、和泉は無意味だと否定する。 春の行為は、良くて、悪いこと。 うまく感想を伝えることができず、もどかしいですが、世の中は、白か黒で割り切れない灰色の部分が大半で、意味がありそうで無意味なこと、そして、無意味なことのようで、意味があることが交錯しているのではないでしょうか。 人間は重力に支配され、ピエロは、その重力を忘れさせるために、空中ブランコで優雅に空を飛ぶ。 伊坂幸太郎という作家の名を初めて知りましたが、来年は、他の作品も是非読んでみたいです。 この作品で、今年の読書は終わりです。 2012年から2013年へと架かる橋、作家の一人になりました。 私の映画の師匠KIMさんは、お読みになったでしょうか。 オススメです。 | ||||
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| 血は水よりも濃いけれど 血よりも濃い家族の関係もあると 気づかさせてくれた小説です。 家族同士のお互いに思いやる姿に 感動しました。 | ||||
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| まず、文章の言い回しが最高過ぎる。 お洒落で、知的で、ユーモアがあり、引き込まれる。 内容も、飽きない。また、ラストもセオリー通りではない。 伊坂作品は、陽気で軽い中にも一種の残酷さが見られ、そこが、魅力的だ。 また、リアルティがないというかたに、申し上げたい。 アガサの そして誰もいなくなった の前書きにも書いてあるが、リアルティなない設定は、なんらその作品の緊張感を損なうものではないと。 そして、あくまで私の持論だが、小説にリアルティを求めなくてよいではないが。 なぜなら、私達は作者の想像力をよみにきたのだから。 | ||||
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| 少しの解放感と、やりきれなさが残った。 こういうアメリカンジョークを聞いたことがある。 「嘘つきを殴るという奇妙なマシンを父が買ってきた。そこで息子が『僕はエロ本を持ってない』と言ってみると即座に殴られた。それを見た父が『父さんが若い頃は勤勉でそんなもの持ってなかったぞ』と叱ると激しくぶん殴られた。それを見た母が「あらあら、やっぱり親子ね」と笑った瞬間母も殴られた。」 (Twitterのアメリカンジョークbotより引用させて頂きました) この小説は、似たような状況をもっと深刻にし、でも深刻感を無理矢理はぎとったようなものだ。 他の方のレビューにもあるように、この小説には派手な謎解きも、大どんでん返しもない。 起こる事件もそれほど目新しい、特に刺激的なものではない。 そのようなものを求めている方は、他の小説家の作品を読んだほうが良いだろう。 むしろ、私がこの作品(を含む伊坂作品全般)に魅力を感じるのは、ひとつひとつは些細とも言える、なにげないエピソードを積み重ねていくところだ。 それらのエピソードひとつひとつが具体的でありながら、同時に、寓意が含まれているように感じられる。 それは、人生には諦めなくてはいけないこともあるということだったり、自分の身は自分で守らなくてはいけないということだったり、自分で分かっていてもやめられない癖ってあるよなあってことだったりする。 現実も同じようなものだ。 坦々とした日常の出来事の中にこそ、キラリと光るユーモアも、些細なことに対する大きな喜びも、割り切れなさのような曖昧なものもある。 日常の中でそういったものを見つけることに喜びを感じる方は、きっと楽しめる作品(作家)だと思います。 ひとつ細かい指摘をさせて頂くならば、細胞の寿命と個体としての生存はイコールではないということ。 テロメアが伸びると細胞が分裂できる回数は増えるが、それが個体の生存にプラスにはたらくかというと、決してそうではない。まさに癌がそうなのだから。 そこを混同している点が、玉に瑕ではある。 | ||||
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| 放火犯をめぐる兄弟の出生を解き明かす物語といった内容。読者受けをする、ちょっとした技術的小ネタをちりばめたり、人物関係やストーリー展開を複雑にしたりして面白さを追求することは認める。が、「重力」なり「ピエロ」なりの言葉がどういう象徴的メッセージなのか最後まで残念ながら確信は持てなかった。「家族の絆は、重力を消してしまえる」そんなセリフもあるが、意味合いがそうであれば、ちょっとこそばゆすぎて・あまったすぎる。 | ||||
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| 物語に引き込まれた。さすがだと思う。 ストーリーもすばらしいと思う。 読んでいない人は「読めば」とおススメ できる一冊だ。 | ||||
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| この作品で、直木賞獲ってもよかったのではないでしょうか。 とにかく、470ページを一気に読んでしまいます。 遺伝子、ネアンデルタール人、クロマニヨン人、ガンジー、 バタイユなどについての知識が散りばめられており、 雑学を身につけられるという副産物もある。 機知に富んだ会話、アイロニカルな地の文、よく練られた 構成、内容が濃い作品だ。 会話文の中に、人生についてのアフォリズムとも読み取れる 台詞が交わされる。 「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」 (106ページ) 「まっすぐに生きていこうと思えば、どこかで折れてしまう。 かと言って、曲がれ曲がれ、と思っていると本当に曲がる」 (117ページ) 「自分が考えているようなことは、別の人間も考えているって ことだ。大抵の企みは自分に返ってくる」(178ページ) 「気休めっていうのは大切なんだよ。気休めを馬鹿にする やつに限って、眉間に皺が寄っている」(196ページ) 「多数決と法律は、重要なことに限って、役立たずなんだ」 (209ページ) 「綺麗ごとを言っているうちは、何も変わらないんだ」 (246ページ) 「見かけで物事を信じるのは大事なことではあるけれど、 恥ずかしいことでもある」(254ページ) 伊坂幸太郎と同い年(1971年生まれ)の私としては、 ジャン・リュック・ゴダールの使い方に、ニヤッとする。 そして、重力とは「親子の血のことである」という メタファーに、中上健次を想起するのであった。 伊坂の小説は、同世代の文学好き、サブカルチャー好きに、 プラスαの楽しみ方を提供するのだ。 | ||||
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| 面白い。 犯人はすぐに予想がつくけど、それでも面白い。 爽やかな伊坂ワールドが展開され、合間に入る伏線も素敵である。 読んでいてテンポよく飽きさせない工夫が随所になされていて、すごく気に入った。 父と子、血縁、肉親いろいろと古くて新しい問題を自分の中でも考えさせられた。 実に面白い作品だと思う。 | ||||
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| 登場するすべての人が救われるための手順... この順番を踏んでいかなければ、こおやってゆっくり手順を踏んでいかなければ.. 誰かの心が救われない。 存在を許されない。 そおいう意味では、強姦魔もまた.. こおなることで救われたと考えるよりない。 これは、愛とか優しさとかの踏絵です。 焦点がストーリーの表面以外にあることに気づくまで時間がかかって辛かった。その分星1つ割引です(*'艸`) | ||||
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| 私はこの小説の非現実的なところが とても素晴らしいと思います。 伊坂幸太郎さんの小説にはいつも自分に響く言葉があって泣きそうになります。 世の中に向けているメッセージがあるのだな 読んでよかったと思われるために書いてくれているんだと 毎回感じます。 すごいと思う。。自分には絶対書けない文章で 私は感動してしまいます。 | ||||
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| 伊坂幸太郎さんの本は、一気に読みたくなる。 止まらない。 「重力ピエロ」は、 ミステリーとしても、ある家族の物語としても、 人の心理を描く本としてもおもしろい。 さすがの描写にストーリー。 直木賞候補になるってこういうことなのかな。 こんな小説を書ける人は、芸術家なのだと思う。 | ||||
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| 本書を読む前に同じ伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』を読み、レビューをした。 そこには「映画を先に見てオチが分かっていたから」という理由で星3個をつけた。 本書も同じ理由で同程度の評価をしようと思ったのだけど、「ある理由」を加えて4個にすることにした。 それは『哲学書』的な部分があったから。 私は本書だけに限らず、本にしろ、映画にしろ、その作品から「哲学」を読み解くことが必要だと思っている。 そうすることで自分を大きくするため、人生を充実させていくことができると思う。 私が見たものではそれは大きなものに隠れていた場合が多かったのだけど、本作は見えやすく、伝えやすいようにしてあったところがよかった。 良い言葉はたくさんあったが、印象に残っているのは「地味で退屈な事柄にこそ神様は潜んでいるんだ」「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」など。 他にもたくさんあるのでこれから読む人はその辺りに注意をするとより多くのことを学べると思う。 もう読んでしまった人もそれを探していくことで新たな発見があるのではないかと思う。 | ||||
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| これは、読む人によって解釈が違ってくると思う。 むしろ、伊坂さんはそれを計算していると思う。 そこが分かるか、分らないか。 作者自身、法学部だったこともあり、何が善で、何が悪か、法律が全てなのか、否か。 それは見方によって全然違ってもくると言いたいんだと思う。 他の伊坂さんの作品でも、そう感じさせられる作品がありました。 アヒルと鴨のコインロッカーもそうだと思います。 だから、あえて最後に春がどうなったかは、描かれていない。 そこから先は、読み手の善悪の判断による、という事を計算してると思う。 伊坂さんは、こうゆう押しつけるんではなく、読み手に任せること多いですよね。 ミステリーとして浅いという人もいるだろうけど、全然そうは思いません。 ミステリーとしてではなく、伊坂さんの、その問いかけが読み手に投げかけられてるんだと思う。 私はすごく好きな作品でした。 かなり重い題材なのに、読んだ後には、じんわり暖かくなる。 そこもすごいと思う。 じんわり涙が出る所もあれば、 たった一言のセリフで、突き上げられるようにこみ上げてくる所もあり。。 「深刻な事こそ、陽気に伝えるべきなんだ」のセリフ同様に、 この小説もそうゆう描かれ方をしてると思う。 謎解きと同時に、ある登場人物の思いも紐解かれて、すごく切なかった。 面と向かって手伝ってと言えない。。分ってくれるかどうかも。。 だからああゆうやり方をしたー。。 有名人の言葉の引用以外にも、伊坂語録出てきてました。 やっぱり、 「楽しそうに生きていれば、重力なんて消してしまえるんだよ」が、1番好きです。 やっぱりお父さんの役割は大きいし、素晴らしい。 すごく深い作品だと思いました。 私の中で人生を変える1冊に入ります。 出会えてよかったと思える作品でした。 確実に”残る”本でした。 | ||||
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| 愛する母と強姦魔の間に生まれた春。そんな春を尊敬し、愛する弟想いの泉水。そんな兄弟と家族の心暖まる謎解きミステリー―― 雑学、薀蓄がてんこもりで、直接物語に関係無いものも多いが読んで得した気分になる。 そもそも、本の存在意義の一つは情報を得る事だ。 物語にすんなり入ってくる薀蓄は良いアクセントとなっている。 ミステリー小説としては、やや物足りなさを感じるが、 それを補って、家族の暖かさと絆を感じさせるハートウォーミングな一作。 | ||||
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| 私が伊坂作品を読む理由は、「興味」だったり「好奇心」だったりする この人は、次にどんなセリフを言い、どんな行動を起こすのだろう、彼の心の中を知りたい、理解したい それだけのことなのだ この作品には、世間では「道徳に反する」行為や言動が数多く見られる それが許されるのか、正義なのか、私はそういうことをこの本に求めないし求めることはそもそも間違いではないかと思う 泉水が、春が、どうしてそのような行動をしたのか、どんな気持ちだったのか、そればかりに興味がある そして犯罪だらけの話なのに、読んだあと非常に穏やかな気持ちの自分がいる 本に教訓や絶対的な正義を絶対に必要とする人にはおすすめできない一冊です 生きる苦しみを、信じられる喜びを、選択の難しさを、ささやかな幸せを、彼らから感じたい人にはぜひおすすめしたい一冊です | ||||
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| ストーリーよりも映像を楽しむ、フランス映画のような小説でした。 個人的に、この作品は文章を楽しむものだと感じたので。 この人の作品は初めて読んだけれど、文章がステキ。綺麗で、分かりやすくて、ユーモアがある。 今まで私は本を読むとき、何よりもストーリー性を重視していたので、 ここまで文章を楽しめる本があるとは思いませんでした。 「春が二階から落ちてきた」 この冒頭一行から、この人の書く文章にググっと引き込まれました。 この作品について知識をひけらかしている、なんて批判する人もいるだろうけど それは春を語るに当たって必要な要素だったと思うし、 なにより無知な私にとってはそれが面白いと感じる、ひとつの理由でもありました。 安っぽくて押し付けがましい「家族愛」をテーマにしたTVなどは大っきらいだけど、 最後のお父さんのコトバには本当に感動して、涙が出ました。 | ||||
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| ミステリーというカテゴリーの中で評価しようとすると 突出した作品だとは思えないかもしれません。 でも、ぐいぐいと引き込まれてしまう魅力のある作品です。 平凡そうに見えるけど決して平凡ではない父親。 その父親を一瞬で理解した母親。 とても魅力的な2人の息子たち。 重苦しい出来事があるのに、爽やかな主人公たち家族。 現実味があるストーリーとは言えないかもしれないけど、 なぜかとても気になる人物たちです。 読後感も悪くない好きな作品。 「オーデュボンの祈り」で気になる作家の1人に この作品で好きな作家の1人となりました。 | ||||
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| これは人々が漠然と感じていることを、 文章にしてはっきりさせてくれています。 大きな不幸を抱えても、それは絆で乗り越えられる。 登場人物や話の展開は奇抜だけど、 とても淡々と、しかし大事なことが書かれている。 本当に伊坂幸太郎はいいですね。 | ||||
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| 現実味のない小説とたまに酷評を受けますが、少なくとも私の育った環境とは違いすぎるので、こんな事起こり得ないとは思いませんでした。 どの登場人物も、公平性に欠けたすごく偏った物の見方を持っていましたが、そこがすごく現実的だと思いません? | ||||
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| 伊坂作品は他に「死神の精度」を読んでます。 死神の精度が良かったので本作も読んでみました。 本作、個人的には嫌いじゃないんだけど、人には勧めにくい作品です。 話の中に出てくる事件が事件なのと、償いという点ではどうもね。 なのに表現はかろやかで、読後感に爽やかさが残るのが不思議だなあと思いました。 重さを忘れられるというかなんというか、これも著者の持ち味でしょう。 遺伝子の暗号のくだりはすっとばした方がストーリーがシャープになって良かったと思う。 泉水、春の二人よりも、父親の方が印象に残りました。 | ||||
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