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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 81~100 5/14ページ
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面白い。 犯人はすぐに予想がつくけど、それでも面白い。 爽やかな伊坂ワールドが展開され、合間に入る伏線も素敵である。 読んでいてテンポよく飽きさせない工夫が随所になされていて、すごく気に入った。 父と子、血縁、肉親いろいろと古くて新しい問題を自分の中でも考えさせられた。 実に面白い作品だと思う。 | ||||
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登場するすべての人が救われるための手順... この順番を踏んでいかなければ、こおやってゆっくり手順を踏んでいかなければ.. 誰かの心が救われない。 存在を許されない。 そおいう意味では、強姦魔もまた.. こおなることで救われたと考えるよりない。 これは、愛とか優しさとかの踏絵です。 焦点がストーリーの表面以外にあることに気づくまで時間がかかって辛かった。その分星1つ割引です(*'艸`) | ||||
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私はこの小説の非現実的なところが とても素晴らしいと思います。 伊坂幸太郎さんの小説にはいつも自分に響く言葉があって泣きそうになります。 世の中に向けているメッセージがあるのだな 読んでよかったと思われるために書いてくれているんだと 毎回感じます。 すごいと思う。。自分には絶対書けない文章で 私は感動してしまいます。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの本は、一気に読みたくなる。 止まらない。 「重力ピエロ」は、 ミステリーとしても、ある家族の物語としても、 人の心理を描く本としてもおもしろい。 さすがの描写にストーリー。 直木賞候補になるってこういうことなのかな。 こんな小説を書ける人は、芸術家なのだと思う。 | ||||
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本書を読む前に同じ伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』を読み、レビューをした。 そこには「映画を先に見てオチが分かっていたから」という理由で星3個をつけた。 本書も同じ理由で同程度の評価をしようと思ったのだけど、「ある理由」を加えて4個にすることにした。 それは『哲学書』的な部分があったから。 私は本書だけに限らず、本にしろ、映画にしろ、その作品から「哲学」を読み解くことが必要だと思っている。 そうすることで自分を大きくするため、人生を充実させていくことができると思う。 私が見たものではそれは大きなものに隠れていた場合が多かったのだけど、本作は見えやすく、伝えやすいようにしてあったところがよかった。 良い言葉はたくさんあったが、印象に残っているのは「地味で退屈な事柄にこそ神様は潜んでいるんだ」「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」など。 他にもたくさんあるのでこれから読む人はその辺りに注意をするとより多くのことを学べると思う。 もう読んでしまった人もそれを探していくことで新たな発見があるのではないかと思う。 | ||||
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これは、読む人によって解釈が違ってくると思う。 むしろ、伊坂さんはそれを計算していると思う。 そこが分かるか、分らないか。 作者自身、法学部だったこともあり、何が善で、何が悪か、法律が全てなのか、否か。 それは見方によって全然違ってもくると言いたいんだと思う。 他の伊坂さんの作品でも、そう感じさせられる作品がありました。 アヒルと鴨のコインロッカーもそうだと思います。 だから、あえて最後に春がどうなったかは、描かれていない。 そこから先は、読み手の善悪の判断による、という事を計算してると思う。 伊坂さんは、こうゆう押しつけるんではなく、読み手に任せること多いですよね。 ミステリーとして浅いという人もいるだろうけど、全然そうは思いません。 ミステリーとしてではなく、伊坂さんの、その問いかけが読み手に投げかけられてるんだと思う。 私はすごく好きな作品でした。 かなり重い題材なのに、読んだ後には、じんわり暖かくなる。 そこもすごいと思う。 じんわり涙が出る所もあれば、 たった一言のセリフで、突き上げられるようにこみ上げてくる所もあり。。 「深刻な事こそ、陽気に伝えるべきなんだ」のセリフ同様に、 この小説もそうゆう描かれ方をしてると思う。 謎解きと同時に、ある登場人物の思いも紐解かれて、すごく切なかった。 面と向かって手伝ってと言えない。。分ってくれるかどうかも。。 だからああゆうやり方をしたー。。 有名人の言葉の引用以外にも、伊坂語録出てきてました。 やっぱり、 「楽しそうに生きていれば、重力なんて消してしまえるんだよ」が、1番好きです。 やっぱりお父さんの役割は大きいし、素晴らしい。 すごく深い作品だと思いました。 私の中で人生を変える1冊に入ります。 出会えてよかったと思える作品でした。 確実に”残る”本でした。 | ||||
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愛する母と強姦魔の間に生まれた春。そんな春を尊敬し、愛する弟想いの泉水。そんな兄弟と家族の心暖まる謎解きミステリー―― 雑学、薀蓄がてんこもりで、直接物語に関係無いものも多いが読んで得した気分になる。 そもそも、本の存在意義の一つは情報を得る事だ。 物語にすんなり入ってくる薀蓄は良いアクセントとなっている。 ミステリー小説としては、やや物足りなさを感じるが、 それを補って、家族の暖かさと絆を感じさせるハートウォーミングな一作。 | ||||
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私が伊坂作品を読む理由は、「興味」だったり「好奇心」だったりする この人は、次にどんなセリフを言い、どんな行動を起こすのだろう、彼の心の中を知りたい、理解したい それだけのことなのだ この作品には、世間では「道徳に反する」行為や言動が数多く見られる それが許されるのか、正義なのか、私はそういうことをこの本に求めないし求めることはそもそも間違いではないかと思う 泉水が、春が、どうしてそのような行動をしたのか、どんな気持ちだったのか、そればかりに興味がある そして犯罪だらけの話なのに、読んだあと非常に穏やかな気持ちの自分がいる 本に教訓や絶対的な正義を絶対に必要とする人にはおすすめできない一冊です 生きる苦しみを、信じられる喜びを、選択の難しさを、ささやかな幸せを、彼らから感じたい人にはぜひおすすめしたい一冊です | ||||
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ストーリーよりも映像を楽しむ、フランス映画のような小説でした。 個人的に、この作品は文章を楽しむものだと感じたので。 この人の作品は初めて読んだけれど、文章がステキ。綺麗で、分かりやすくて、ユーモアがある。 今まで私は本を読むとき、何よりもストーリー性を重視していたので、 ここまで文章を楽しめる本があるとは思いませんでした。 「春が二階から落ちてきた」 この冒頭一行から、この人の書く文章にググっと引き込まれました。 この作品について知識をひけらかしている、なんて批判する人もいるだろうけど それは春を語るに当たって必要な要素だったと思うし、 なにより無知な私にとってはそれが面白いと感じる、ひとつの理由でもありました。 安っぽくて押し付けがましい「家族愛」をテーマにしたTVなどは大っきらいだけど、 最後のお父さんのコトバには本当に感動して、涙が出ました。 | ||||
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ミステリーというカテゴリーの中で評価しようとすると 突出した作品だとは思えないかもしれません。 でも、ぐいぐいと引き込まれてしまう魅力のある作品です。 平凡そうに見えるけど決して平凡ではない父親。 その父親を一瞬で理解した母親。 とても魅力的な2人の息子たち。 重苦しい出来事があるのに、爽やかな主人公たち家族。 現実味があるストーリーとは言えないかもしれないけど、 なぜかとても気になる人物たちです。 読後感も悪くない好きな作品。 「オーデュボンの祈り」で気になる作家の1人に この作品で好きな作家の1人となりました。 | ||||
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これは人々が漠然と感じていることを、 文章にしてはっきりさせてくれています。 大きな不幸を抱えても、それは絆で乗り越えられる。 登場人物や話の展開は奇抜だけど、 とても淡々と、しかし大事なことが書かれている。 本当に伊坂幸太郎はいいですね。 | ||||
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現実味のない小説とたまに酷評を受けますが、少なくとも私の育った環境とは違いすぎるので、こんな事起こり得ないとは思いませんでした。 どの登場人物も、公平性に欠けたすごく偏った物の見方を持っていましたが、そこがすごく現実的だと思いません? | ||||
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伊坂作品は他に「死神の精度」を読んでます。 死神の精度が良かったので本作も読んでみました。 本作、個人的には嫌いじゃないんだけど、人には勧めにくい作品です。 話の中に出てくる事件が事件なのと、償いという点ではどうもね。 なのに表現はかろやかで、読後感に爽やかさが残るのが不思議だなあと思いました。 重さを忘れられるというかなんというか、これも著者の持ち味でしょう。 遺伝子の暗号のくだりはすっとばした方がストーリーがシャープになって良かったと思う。 泉水、春の二人よりも、父親の方が印象に残りました。 | ||||
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癌に侵された父親と息子「泉水」。 そしてその家族として生きてはきたが実は父親違いの弟「春」。 その事実に何千回も何万回も悩み続ける。 そんな中でとうとうある事件を起こし始めます。 兄に気付いてほしいのか、気付いてほしくないのか。 全てを悟っているのでしょうが何も言わず、春を実の息子として握手を交わす。 そんな最後の病室のシーンで涙がこぼれてきました。 合間合間にガンジーやバタイユなどの引用や 過去の思い出話が多々入ったりするのが特徴的です。 それが物語を妨げると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、 私はそれが物語の良いワンクッションとなっていたと思います。 | ||||
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わかりそうで、わからない。なんだかどことなく不気味に話が進んでいく。展開すればするほど、計算しつくされていて、鮮やか。読後、完全にすっきりできないあたり流石である。 | ||||
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冒頭の一文が秀逸で一気に引き込まれます。映像化されたようですが、この作品は活字で読むべきです。内容は割愛しますが、何だか切ない面もありましたが、妙に希望的な小説です。 | ||||
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魅力的な登場人物とストーリー、セリフに引き込まれて、知らぬ間に勝手に味方になって、どうかハッピーエンドになってほしいと、無事であってほしいと祈る。文章を読んでそんな気持ちにさせてもらうことが、素敵な出会いであると思います。深いとか浅いとか、軽いとか重いとか、そのご判断は人それぞれかも。自分には想像できない、書けない、独自の世界観とテンポのよい言い回し。そして、立ち合った人みんなへ疑問を投げかけるようなテーマ。それだけでもまず、私には読む価値を感じられました。さらには、今まで「オーデュポンの祈り」がNO.1だったのですけれど、同点1位になった気がする「重力ピエロ」。苦悩しながらも一生懸命に大切なモノを守り生きる家族の姿は、考えさせてくれるものがあって、いろんな想いが胸に突き刺さりました。小説を読んで考えさせられる物事って、誰にでも当てはまることじゃありませんよね。自分には感じるモノがあったという出会いは、とってもうれしかったです!! | ||||
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「どうして両親が春を生んだのか」これは最大の謎だった。読み進めていけば決定的な理由、「何か」が描かれてくるはずだと思っていたけれど、そんなものないんです。それが私には衝撃だった。もし自分の近くに強姦されできた子供を自分の意思で産んだ人がいたら、その子供が苦しんでいたなら、私はいったいどう思うだろう。「生まれてくる子の事を考えなかったのだろうか、浅はか、普通産まないだろう」そんな風に軽蔑していたかもしれない。少なくともこの本を読むまでは。どうして人は自分が正しいと過信するのだろう、自分は他人より奥深く考え、物事を客観的に見て、物の価値や基準が分かっている。そう信じている。なんの葛藤も考えもなく安易に選択するなよ、と人をバカにする。本当の葛藤や覚悟なんて本人にしかわからないのに。「そのこと」について一番考えているのは他ではない当人なのに。春の犯罪もそうですよね、他人から見れば薄っぺらい、大したことでもない理由で罪を犯す若者。でも、どうしても割り切れないものってあるよね、悪だとしても「それ」をどうにかしなきゃ、結局いくら生きても前には進めない、戻ることもできないことってあるよね、ってこの本読んで思いました。それでも春は悪人です。それがとても悲しい。一回じゃこの本の良さは分からないと思います。私は二回目には涙とまりませんでした。今四回目を読み終えてのレビューです(こんなに繰り返し読める本初めてです)春は今後どうなってしまうのだろうと思うと、物語は爽快?に終わりましたが、やっぱり捕まってしまうんだろうなーと思います。それでも春はきっと謝ったりはしないんだろうなーと。あ、あと「伊坂さんは超売れっ子作家なのでその力量のほどは?」と点数をつけたい方には合わない本だと思います。マメ知識多いし。別にどんでん返しがあるわけでもないですし。素直に本の好きな人におすすめです。(笑) | ||||
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全体的なタッチが軽快です。重いエピソードもさらっと読めます。謎解きの展開も途中でわかってしまうのですが、軽快に読めるのであまり気になりませんでした。おしゃれな文章で、痛みが伝わることなく最後まで読めたというのが感想です。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品で初めて読んで、ファンになった作品でした。 ミステリや謎解きを意識せずに、頭を空にして読むと、文章のリズムと登場人物の会話を楽しめる、そういう作品だと思います。 内容を深く考えるとかなり重いことを扱ってるはずで、問題意識をもって考えたら苦しい、答えのなさに余計苦しい。 判断が難しすぎて先延ばしにしてしまいたいこと・できればなかったことにしたいことを、軽妙な会話の力でほっとさせてくれる。問題解決にはならないけど、心の持ちようを軽くしてくれる会話が私は好きです。 | ||||
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