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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全259件 121~140 7/13ページ
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映画を先に観てしまった。とてもよかった。で、映画の記憶が薄れてきた頃に原作も読んでみた。やっぱり、伊坂幸太郎はオモシロイ。構成が抜群にうまい。テンポがいい。結末を知っているにも関わらず、ドキドキした。伊坂幸太郎作品の中で、一番好きかもしれない、これ。 | ||||
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もともと伊坂さんの本が好きなのでこの本を読みました。相変わらず、「ありえねー!」と笑ってしまいそうなブッ飛んだキャラが続々登場し、これまた「ありえねー!」と叫んでしまいそうな展開が繰り広げられてます。でも、このブッ飛び具合が、伊坂ワールドの醍醐味ですね。現実離れしたミステリーが好きな方には、もってこいの作品だと思います。特に、最後の仕掛けと、二年前と現在の2つの時間が綺麗にリンクするとこなんかはさすがとしか言いようがないです。その上、ちょっとした切なさと小さな奇跡が織り込まれて、ただの『ブッ飛んだ話』で終わってないからスゴイ。伊坂さんの本は、別の作品に登場したキャラたちがちょこっと出てくるのが特徴ですが、今回も見事に《あの人》がわき役のわき役ぐらいのポジションで出てましたね〜。発見を楽しみたい方は、この本を読む前に「陽気なギャングが地球を回す」を読むといいですよ!面白さが増すかもしれません。 | ||||
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時間を超えた2つの軸が交互に描写され読みにくい。しかしそれが徐々に収束し、ひとつのストーリーになっている。読み終わるとそのストーリー構成に思わず唸ってしまう。久々に「やられた感」を感じた。序盤と終盤に繰り返されるあのセリフはミステリー史に残る名セリフと言えば言い過ぎか。あちこちにヒントが隠されているので二度よみが必須。なお同作品のDVDも必見。本作品の自分の脳内再生と驚くほど一致していて衝撃だった。 | ||||
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友人が、好きな作家さんの一人として名前を挙げていて、当時は興味が無かったものの、『重力ピエロ』の映画が面白かったので気にはなっていました。今回友人が貸してくれた本の中にこの本も入っていたので読んでみましたが・・・面白い。椎名の人の良い、弱腰描写や、河崎の丹精な顔立ちと飄々とした雰囲気、二年前のドルジのたどたどしい日本語、快活な女子琴美。人形のように整った美しい女性麗子。キャラが目に浮かぶ感じでハラハラしたり、ふっと笑ってしまったりさくっと読み進めることができました。特に椎名の心情はほんとに目の前でしゃべってる友人の世間話を聞いてるくらいリアルでいい。逆に琴美の活発すぎる勝気な動きはあまりに無謀にも思えて怖い・・・そして所々出てくる動物虐待の描写も生々しすぎて、何度もネタバレと分かっていても、どうなるのか気になって、最初のうちから最後を読んでしまう・・・という事を繰り返しちゃったけど、それ以上のどんでん返しもあるから、ものすごく惹き込まれました。そして、そのどんでん返しに気づくと、何度も何度もページを読み戻してしまったりして・・・もう一度じっくり読んでみたいとすら思えた。この作家さんはまだ『砂漠』しか他は読んでいないけれども、色々読んでみたいと思えました。 | ||||
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入院中に出会った本でとても心に残っています。文章もとても読みやすく、ぷっと吹き出してしまうような場面や、胸がギュッと切なくなる場面も。そして繋がるラスト。この本を読んで伊坂幸太郎さんのファンになりました。 | ||||
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伊坂幸太郎は、今、読んでいて一番面白い作家かもしれない。彼の描く「生」と「性」と「正」は非常に共感できるのである。この作品もそういった重い話題を、軽く、しかし上手にきちんと描くのである。また、描くキャラクターも好感がもてる。勧善懲悪なため読みやすいのかもしれない。実は章ごとの書き出しと締めに、あるパターンがあるのを見つけたのだが、内容とはあまり関係ないようで、こういった遊びもにくい。ボブ・ディランの曲をあとで聴いたら、なるほど、作品の世界観とぴったりであった。 | ||||
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引っ越してきたアパートで悪魔めいた印象の青年に出会い、「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてくる。錬られたストーリーの中に伏線が幾重にも敷かれており、意外な結末を迎えます。神という存在を閉じ込める事で、全てを無にしようと試みる…。生と死という対局な立場に置かれた人々は何を思うのか。 「世の中の動物や人間が幸せになればいいと思うのは当然だろ。生まれ変わりの長い人生の中で、たまたま出会ったんだ。少しの間くらいは仲良くやろうじゃないか」 | ||||
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ボブ・ディランがロッカーに閉じ込められた神様ならば、伊坂幸太郎はミステリー界の神様だ といのは言いすぎだろうか。いや、実際その栄誉に遜色ないくらいの手腕であろう。個人的に始めて読んだ伊坂作品ということもあり、かなり思い入れのある一冊である。 本を読み勧めていくうちに「なるほど、ここでコレとアレがつながってくるわけか・・・」などと納得しながら、またその意外性、伏線の張り方のうまさに感心しながら、夢中になってページを捲った。 高校生の頃、この作品を読み終わってすぐに「これはすごい作家を見つけた」と思って、書店に走ったのはいい思い出。次に読んだラッシュライフで、更なる驚きに身を震わせたのもまた、今となっては懐かしい。 これほどすごい作品の後には、何を読んでも物足りない気さえする。ああ、もう一度こんな作品が読んでみたい。そろそろ誰か発表してくれないかしら・・・。 | ||||
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最初、映画で見たのですがよくって原作も読みました。 大抵の作品は映画の2時間程度という限られた時間の中で、どうしたって原作より映像が劣ってしまいがちです。 映画でよかったので是非原作をと思って手に取ったこの本は分厚い本でした。 でも、さっくり読めてやっぱり、映画に勝る素晴らしさでした。 本当にラストのどんでん返しが素晴らしくよくって、ただのミステリーではなく、ちゃんと社会性のテーマがあり、作者の言いたいことということもよくわかります。 それに華麗なる復讐という内容は読んでいて勧善懲悪でやっぱりすっきりします。 全てがハッピーエンドというわけではないので、すっきり?とは言い切れないのですが、そこもまたリアリティー。 普段の現実の日常を生きている私たちも時として、人間の優しさや、残酷さにぶち当たります。 物語りも残酷な人間と人の心を持った温かい人間とが描かれていて、必ずしも正義が勝つと言えない所が現実の厳しさですが、メッセージ性の強いとてもいい本でした。 | ||||
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この人の書く文章は、思ったことをただ書き連ねているようにしか思えず、 子供の作文のようだなと今まで感じていましたが、今回はちゃんとオチがあったので、少し驚きました。 映画になるってことは、そこそこ面白かったということですかね。 | ||||
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フィッシュストーリーを読んだ後、なんとなくこの本を読みました。 とても引き込まれる作品です。 大学生活を経験した読者なら、なんとなくあの曖昧な時間の過ごし方を共感しながら読めると思います。 ついでにいうと、仙台に住んだことがあれば、また趣深く読めます。 ラストは切ないです。 でも、私は満足しました。 トリックが明かされた後、是非もう一度読み返してください。 全く違った印象で読めます。 二度読み必須です! | ||||
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隣の隣。 牛のうしろに牛がいて、 そのまたうしろに牛がいて、 そのまたうしろに牛がいて、 そのまたうしろに牛がいて、 … さぁ、牛は何匹でしょうか? … 答えは2匹。 っていう堺すすむさんのネタを思い出した。 | ||||
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本屋を襲って広辞苑を奪う,という現実ならば一生モノだが 小説の作り話としてはいささか迫力に欠けるイベントからストーリーが始まる. 現在と過去の出来事が交互に展開されるが, 序盤は地味なイベントが細々と羅列され少々退屈である. 中盤からは河崎の病気や,ペット殺しとの関わりで興味を引きつつ物語は最終的な破局を迎える. この結末自体は予想通りであってストーリー的にはなんら意外なものではない. 意外なのはその見せ方である. 伊坂氏をこの種の仕掛けで読者を驚かせる作家とは考えてもいなかったこともあるが この手の小説にありがちな窮屈ですっきりしない感覚がなかったため 私自身はこの仕掛にはまったく気づかず十分楽しめた. またブータンの風習や宗教的背景,河崎のキャラクター,引用のよくわからない格言めいた言い回しも 作品のアクセントになっていて,琴美や椎名が振り回される感じがよく表現されている. こういう雰囲気を自然に表現するのはけっこう難しいものである. ただ,このキャラ設定に少々が無理があるように思う. 全体的なストーリーは重苦しい内容であるにも関わらず 河崎や麗子といったデフォルメされたキャラが目立ちすぎている. 他の伊坂作品ではこういったキャラがシリアスな状況でもどこか余裕を感じさせる軽やかな空気感を演出してくれるが この作品ではサスペンスにスラップスティックを持ち込んだようなチグハグな印象を受けてしまう. 小説の構成で星5つ,雰囲気に3つで,間をとった4つにします. | ||||
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相変わらず現実的なようで、現実とは離れたお話。 リアリティというか現実味に欠ける設定だが、それさえ気にならなければ素晴らしく引き込まれる。 なぞが怒涛のように押し寄せ、なぜだ?と考えているうちに話はあっと言う間に展開する。 過去と現在。2つの時間軸を交互に見せる。 この手法は作者の得意とするところでしょう。 そして完全に意表を付く、名前のトリック。 これはきちんとキャラが立っていないとできないトリックですね。 そして題名に込められた意味を知った時、衝撃を受けた。 アヒルと鴨。そういうことか。 ただ、この本は登場人物を好きになれないとまったく面白くない。 例によってみな魅力的だが、合わない人にはとことん合わないでしょう。 そうなると、読みどころが名前のトリックのところしかない。 動物虐待・性病・復讐など、テーマ性のあるキーワードがいくつか出てくるが、それをあまり活かさずに終わったのが少しさみしい。 これを読みやすいと感じるか、薄いと感じるか。 伊坂さんの作品の中でも好き嫌いが分かれそうな作品だと感じました。 この作品は文庫になっています。 アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) | ||||
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途中までは「??」と思いながら読み進めていた部分が、 最後に全部繋がって「そうだったのかー!」と 膝を打ちました。 非常に面白いです。構成力も筆力も、ある種、他の追随を許さないものがある。 ただ、他の方の感想を見ていると、 「重い」「後味があんまり……」というものが多いようです。 私個人の感想では★五つ以上のものだと思っているのですが、 小説は絶対ハッピーエンドじゃなくちゃ!みんな幸せがいい!という人には たしかに「おすすめ」はできないかな……と、4つにさせて頂きました。 わたしも基本はそうなんですけどね。 けど、作品の出来栄え的にはホントすごいんですよ。 私は、「魔王」よりは後味がいいのではないかと思ってるのですが、どうでしょう。 | ||||
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2年前に起きたペット連続殺害事件 その事件を現在と2年前の二つの視点から 描いたミステリー小説 2年前と今という2つの視点のかわるがわる によりテンポよくストーリーが進んでいく そして、最後に意外な真実が・・・ 一日でサクッと読める小説でした。 | ||||
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大どんでん返しーDVDより本がおすすめ!最後よかった('―`) | ||||
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しばらくぶりに本を読もうと思い、本屋へ行ってみました。 伊坂幸太郎は面白い、という評判は聞いていたし、それじゃ読んでみようかな、と軽い気持ちでこの本を手に取りました。 読み始めたら、しばらくぶりの読書なのに全然抵抗感なく、するすると読める。 二年前の出来事と現在の出来事が交差して、どんどん続きが読みたくなる。 面白い!!・・・とワクワクしながら久々の読書を楽しみました。 でも、後半はだいぶ先が読めてしまったのと、爽やかな文体に騙されそうになるけどけっこう後味が悪いのがちょっと残念。 あと、構成面で貫井さんの「慟哭」を思い出しました。 あれも最後辛かったなぁ・・・・。 | ||||
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オリジナルは2003年リリース。直木賞より実際はレベルが高いといわれている吉川英治文学新人賞(第25回)を本作で受賞している。 最初に連想したのは村上春樹の『パン屋再襲撃』だった。あれは実際はマクドナルドを襲う話だったが、こちらは本屋。しかしながら読み終わった読後感は大分違う物だった。こちらの方が遙かに用意周到だ。変な言い方かもしれないが伊坂幸太郎の小説はプログラム的、もう一歩言い進めるとリバース・エンジニアリング的だと思う。出来上がったプログラムの構造を逆解析しているのに似ている。時間軸が2年ずれた世界が最後に交わる。この手法もどこかソースコードをインクルードして引っ張ってくるプログラミング手法を連想させる。理系の読者は似た感触を持っていると思う。 そして会話が絶妙だ。伊坂ワールドの生命線はこの会話の中にある、と感じる。 既に映像化もされているが、作者自身が言っているとおりこの作品の映像化というのは難しい気がする。と言うか小説故に可能な世界、そういうものを感じさせてくれる作品だ。 | ||||
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伊坂幸太郎の文章は大体、滅茶苦茶キレがよくて、 なんかきれいなオチというかトリックがありますが、 中には「でもストーリーがなあ・・」みたいなもあります。 (そんなわけで「ラッシュライフ」はあんまり好きじゃないです) でもこの作品はストーリーがものすごくわかりやすい上にきれいで、 エンディングが鮮やかなので 読んだ後にストレスがたまりません。 伊坂さんのいいところ総結集な本じゃないでしょうか。 | ||||
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