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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全259件 101~120 6/13ページ
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このタイトルは、イイと思う。 一筋縄ではいかない、ちょっと退廃的なムードといい、昔のイタ・フラ映画に似た匂いを感じる。 ストーリーもキャラクターも、リアリティーという点でギリギリ「はみ出す」ところまで、デフォルメされている。 それらが、物語終盤に見事に回収され、皆さんが「伊坂ワールド」と呼ぶ世界が、くっきり浮かび上がる。「お見事」と膝を打てる人、どうにも受け入れられない人の、両極に分かれるだろう。 案外、ヌーベルバーグあたりの映画が好きな人などは、すんなり入っていけるかもしれない。 軽薄という誹りを受けるかもしれないが、例えば密教などを調べていると、突き詰めていくと何が何だかよく分からなくなり、何かこの物語と類似した、軽い心境になることがあった。「どうでもいいや」というのではなく、「そういうものかもしれない」という無責任な心境と書いて、分かってはもらえないだろうか? 作中で、ブータンの仏教(チベット仏教)に基づく死生観?が重要な意味を持つのだが。輪廻や性や、根本的な生って、考えれば考えるほど曖昧にしか捉えられなくて… その辺りも含め、人物を極度にデフォルメした上で、けっこう人間の本質を描けているのではないか? 伊坂氏の、この路線の作品を読むと、いつもタランティーノの映画『パルプ・フィクション』(こちらはハリウッド映画)が頭に浮かぶ。 『アヒルと〜』や『ラッシュライフ』などが好みであれば、これはイチオシ。ずいぶん昔の映画だが、楽しめると思う。 | ||||
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過去と現在が交錯し、伏線もいっぱい。 ミステリーというよりは推理せずに素直に読んで、キレイに驚くという感じ。 悲しいけど静かな印象で、サクッと読めました。 それに伊坂さんの文章は、一文一文が短いからか、 リズムがあり読みやすくていいですね。 会話やたとえも面白いので、「くすっ」と笑えることもしばしばです。 | ||||
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大好きな本だ。 河崎と琴美のやりとりはずーっと読んでいたいと思う位面白い。 伊坂の正義観・ヒーロー観みたいなところが 圧倒的に読めるのはこの1冊だと思う。 リンクだ複線だオチだとか必死に読まないで欲しい。 もったいない。 ただただ、気持ちを本に重ねて読んで欲しい。 愛と正義を心地良く書ける伊坂幸太郎!凄い。 | ||||
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題名を聞いた時、軽い小説かなと思い、本も読まなかったし、 映画も見なかった。 あまり興味がなかったのである。 読むきっかけは、職場の隣の席の女性に勧められて・・・。 面白かった。 叙述トリックの部類に入るのかどうかは疑問だが、現在と過去が うま〜くつながっていく。 パズルが少しづつ出来上がって完成するような感じがある。 過去の3人の男女がたどった経過は、明るいものではなかったのに、読んだ後清々しい気持になったのは不思議だ。 今度はDVDを借りてきて、映画版を楽しもうと思ってる。 | ||||
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物語の前半部分は少し退屈で、期待しすぎていたかな、、と思いながら読んでいたが、 後半部分で物語が展開してきてからは面白く感じた。 現在と2年前の出来事の2部構成になっており、 真相に近づくにつれ盛り上がる後半部分がこの物語の面白さだと思う。 | ||||
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迫り来る恐怖と、それをそのまま迎え入れる残念なラストではあるものの、小説としての構成は秀逸です。 ちょっと切なくもあり・・・ 傑作ですね。 | ||||
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現在から過去へと遡っていく構成なので いつどうなっちゃうか気になって気になって・・。 まして不幸な出来事が先に分かっているので もうずっと怖かった。 後半、びっくりな叙述トリックありです。 こういうのは映像化ではできない! 小説ならではで大好きです。 | ||||
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伊坂氏の特徴は、前作の場所や登場人物がチョイチョイ出てくるので有名ですが、 この作品に関しては、さらに未来の作品の主人公が出てきます。 名前すら出てきませんが、全作品を読んでいる方なら、「絶対に奴だ!」と気づくはずです。 分かりますかね?本当にちょっとした一場面で、チョイ役の・・・でも!ヤケにキャラクターを主張していますよ。 気になりますよね、その前に全作品読んで下さい。 全作品読んで、尚且つ気づいて無い方!手放してしまった方は、再度ご購入下さい。 | ||||
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大どんでん返しの小説が読みたくて、知恵袋で評判のこの作品を読んでみました。 正直、最初は退屈で意味不明で面白くない・・・という感想しかありませんでした。登場人物同士のやりとりがオタクっぽいというか、世界観が独特すぎて最初はついていけませんでした。いや・・・、最後までついていけなかったな(笑)。 ていうか、もしかしたら登場人物は皆オタクという設定だったのかも? 現実にこんな風に会話をふられたら嫌だなぁ・・・意味わからんなぁ・・・・と思う表現ばかりでした。 でも、中盤を過ぎたあたりからいきなりサスペンス的な要素が出てきて結局はぐいぐいストーリーに引き込まれました。 特に隣人の真実を知った辺り。 物語のオタク要素を我慢できるくらいの読み応えは十分ありました。 できればもう少し幸福感のあるラストが良かったけど。最後はとても切なかったです。 もう一回読み返してみると、なるほどと思える箇所が多数。しかし、2度読んでもやはり登場人物の独特なやりとりは私の性には合いませんでした(笑)。 | ||||
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やはりさすが伊坂幸太郎だと思う作品。 構成としては、現在と2年前の物語が、交互に進められていくが、 最後には交わっていくところは、伊坂幸太郎氏の作品らしいと感じた。 そして、今回は個人的に衝撃を受けたトリックまで施されている。 思わず「そうだったのかぁーっ!!」と口に出してしまいそうになりました。 各キャラの魅力的なとこやユニークな言葉もあり、 より伊坂幸太郎を好きになれた作品でした。 動物虐待など、ちょっと読み辛い部分もあるけど、 それを含めても★5つを上げたい作品でした。 | ||||
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「一緒に本屋を襲わないか」って、何かなと思いながら、ぐいぐいと引き込まれました。 過去(2年前)と現代を交互に描く展開で、どう結びついていくのか気になりながら、 読み続けました。 最後に全てが結びつく、よく練られた構成。 そして、伊坂作品ならではの個性的な登場人物。 小説だからこそできる登場人物描写のトリック。 一気に読ませる展開でした。 ただ、ラストがちょっと切なかったな。読後感に爽快さは有りませんでした。 でも、いろいろ考えさせられる終わり方だった。 | ||||
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私が伊坂ファンになったのは、グラスホッパー、死神の精度を読んでからですが、それ以外だと、オーデュボン、ラッシュライフ、フィッシュストーリーの様な複数の物語のリンクのさせかたや、読み手を裏切るどんでん返しがこの作者の魅力だと、解釈してました。勿論、キャラクターにも、惹かれますが、重力ピエロや、ゴールデンスランバーは、話題作の割りには、読後感に余韻に浸る部分はありませんでしたね。 私としては、この作品の様に読み手を、裏切る、前半読んだだけでは、訳がわからん的な作風がすきです。 | ||||
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とにかく文体がおしゃれ。比喩や例えの表現方法が絶妙で、しかしさらりとしていてしつこさや厭味が無く、これは筆者の文章構成能力や表現能力が格段に高い事を表していると思います。表紙のボロアパートも本編の舞台を象徴しているようで良いです。 物語は、超絶美男子とアジア人男性、そして少々気の強い女性という三人を主軸に、現在と二年前の出来事を交互に描写していく形で進行していきます。そこに「本屋襲撃」「動物虐待」などのミステリー要素をからめつつ、三人の日常が描かれていきますが、終盤でとても驚きのある展開が待っており、とても面白く読み進める事ができました。 表題の「コインロッカー」が少々無理矢理当て嵌めた感があり、そして終盤あっさりと登場人物達が次々と死んで行った所に多少の違和感を感じはしましたが、全体を通してとても面白く、伊坂作品の中でも特に好きな作品となりました。 | ||||
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前半の持ったいつけた感じに苦戦したけど、中盤から勢いが出てきて後半たたみかけられた。おもしろかった。 | ||||
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面白い。 タイトルがまた良い。 伊坂さんが売れているわけがよくわかった。 この作品は伏線のことがあり映像化は難しい気がする。 映画はまだ見ていないが、あえて映画化に挑戦したのなら 映画も見てみたいと思う。 大好きな作品の一つになった。 | ||||
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オムニバスなストーリーがスピード感を早めながら収束していくタイプなどの小説が好きなんです。 この小説は、過去と現在の出来事が交互に語られるスタイルで進んで行きます。さすがに僕の好きな展開は現在と過去だけに無理かと思いきや、まさかの交わり方。 色々好き嫌いはあるでしょうが、僕は好きです。 このまま進めば観たくない描写が出てきそうだったのですが、そうはならずホッとしました。 人物の置換も、またその伏線も心地良かったです。 題目ごり押しの為☆4つです。 | ||||
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同時進行で語られるふたつの時間の河崎がつながらなくて妙な感じをいだいていたのですが、意外な展開で驚きました。そして動物や自分より弱いものを虐待する人が生理的に嫌で、そんな人たちが出てくる事で逆にどんな結末になるのか気になって一気に読んでしまいました。登場人物の一人がブータン人なのは日本にいては考えつかないような来世感を持ってくる事で、私のような結末を気にしてしまう人に救援策をもうけてくれたのかなあと言う気になりました。でもやっぱりあんまり読後感は良くないかも。 | ||||
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凄い本を読んだなというのが正直な感想です。圧倒されました。本屋の襲撃から始まって、現在と二年前の出来事が交互につづられていくのだが、ずんずん引き込まれ、彼らの物語の中に自分も居合わせたような気分にさせられました。そして最後に明らかにされる衝撃の真実。こういうミスリードのされ方、騙され方は逆に気持ちいいほどです。どうしたらこんなすごい構成を思いつくのでしょうか。ストーリーテラーなどというレベルではなく、まさに構成の天才という称号をこの作者には捧げたい。たぶんこれを読んで、面白くないという人はいないと思います。以前、同じ作者の短編集を友人に薦められて読んだ時は正直ぴんとこなかったのですが、この作品は傑作です。正真正銘の大傑作です。 | ||||
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伊坂氏といえば、小粋な会話と、張り巡らせた伏線と、その見事な回収に唸らせられる。今作は、めずらしく、それに〇〇トリックを付け加えた「松花堂弁当」って感じ。タイトルの由来だけは、最後まで読まなきゃわからないけど、ちょっと軽すぎたかな。家鴨と鴨になぞらえたことだけで、意味がそれ以上でもそれ以下でもなく、それ未満、というか横滑り。異文化スパイス・ペット殺し・不治の病・逆行時間まで登場しているが、詰め込みが過ぎて、テーマの本筋が希薄になってしまった。それゆえ「松花堂弁当」なのだ。本屋を襲って広辞苑を「奪う」。「買う」のではなく「奪う」意味に読者を惹きつけたかっただけ。広辞林ではなく、広辞苑。大学で使う教科書って、題名見ると読む気がしない。ボブ・デュランで無理やりつなげる。伊坂氏作品に慣れていない人には、他作家との違いを感じるだろうが、どうしても重いテーマを会話偏重で押し切ってくる作風の限界を感じる。〇〇トリックを、映画化で、どのように表現してくるか興味津々だったが、なるほどそれなりにうまくやってのけたね。瑛太の役作りがうまかった。。。 | ||||
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映画と原作を比べてみて分かったことを書き連ねる。 世の中にはそうでないものもたくさんあるが、映画はこの原作の面白さに負うているいるところが大である。 冒頭東京から東北の大学に進学し一人暮らしを始めた椎名(映画では濱田岳が演じる)が、初対面の河崎に誘われ 本屋を襲撃し広辞苑を奪うことに加担するが、なぜ、そんな突拍子もないことに巻き込まれるのか。 これが成立しないと小説全体が成立しなくなるので、原作では、ものすごく丁寧に書き込んである。 ところが映画では河崎とブータン人の関わりに時間をさくためにここは短くせざるを得ないし画にならない。 しかしそれを補って余りあるのが濱田岳の演技力であることがよくわかる。うまい。 大塚寧々のキャスティングも抜群.小説が当て書き(最初からキャストを決めてその人用に脚本を書くこと) したようにさえ思える。 最後に「神様を閉じ込める」のを提案するのは小説ではブータン人だが、映画では椎名である。これは映画が 椎名の成長物語という側面を強く押し出すことになったからだと思われる。 小説も映画も未見の人は、映画から見ることを強くお薦めする次第。 | ||||
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