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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全256件 221~240 12/13ページ
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最初は前置きが長くて、なかなか話に入り込めずにいましたが『えー』ってなって『おー』ってなって最後の最後に『えぇええぇぇぇッッッ!?』ってなる。読み終えた後でこんなにたっぷり爽快感を味わえたのは久しぶりだ。現実と2年前が交互に書かれていって、最後ようやく繋がるのですが 驚きというより、ただただ感動。やっぱ伊坂幸太郎って凄い。一生付いていこう。 | ||||
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【このミステリーがすごい2位】の作品。果たして、どんな殺人事件が起こり、どのように事件に挑み、どんなトリックが待っているのかと、若干の期待を持って読み始めました。 が、どうでしょう。読めど捲れど殺人事件が起きないではないか!(ちょっと不謹慎すぎる発言でした)と、言う想いでした。 文章も半分以上超えてくると「あぁ、あの人が死ぬのかも・・・」と予想する事が出来ましたが「マサカ、最後でそんな事になっていたなんて!!」と、驚愕度も十分の作品でした。だから、星5つ。 文章全体としても、現在と2年前とが分かりやすく交差しており、読み応えが十分あります。個人的に河崎が好きなので、読み終わった後にもう一度、2年前だけ読み直したら、更に面白かったです。 | ||||
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文章がうまいし、構成が面白いので安心して読めますね。 しかし、人物描写についてはどうでしょうか。主人公のふたりについてはまあまあとしても、女性、特に麗子さんについてはもっともっと魅力的に書いて欲しかった。3人組もくっきりと描いてもらいたかった。ここが不満かな。 | ||||
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ストーリーについては触れません!!この作品を読む楽しみを奪ってしまうことになるしもったいないので。このタイトルだけを手がかりに、なんじゃこりゃ?って思って手に取って読んでもらいたいです。だって魅力的なタイトルですし。(ロッカーって?アヒルって?鴨って何なのよ???と私は思っていました。)読みながら綺麗に洒脱にぱちぱちぱちと符号がはまっていく快感を味わってもらいたいです。ミステリ、であって、ミステリでない。私にとって伊坂幸太郎作品はそんなイメージ。漂う雰囲気がとても清冽で、この世界観、温度感が好きです。この作品は恋愛物・・・かなあって感じもするのですが、どうでしょうか。 | ||||
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私にとっての伊坂作品はミステリーではない。…等と言うと、伊坂ファンに怒られてしまうかもしれないが…。私はむしろ、この人の作品群がどう動いていくのか、どうつながっていくのかに興味がある。伊坂作品の魅力はいくつかあるが、その一つに時間軸の変化がある。全然、別の時間が交互に書き綴られていき、それらがラストで一つに集約されていく。そこにカタルシスを覚える読者も多いであろう(私もそのうちの一人であるが)。同じように、伊坂の作品全てが出揃った時、初めて見えてくる光景があるのではないだろうか。仙台を舞台とした一つの伊坂ワールドが。この予感がただ予感に過ぎないのか、それとも当たっているのか、わかるのは何年も先のことであろう。それを楽しみに、一作一作、読み続けている。 | ||||
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大学に入学したばかりの椎名が語る現在の物語と、ペットショップ店員の琴美が語る2年前の物語とが、交互に綴られていく。 2人以外の登場人物は、共通である。誰も皆、この作者特有の魅力的な個性を持つ登場人物達だ。 その中の1人に違和感を覚えながらも、書店襲撃事件(?)と、ペット殺しという血生臭い事件から、両方の物語に引き込まれていった。 小説(でも映画でもなんでもいいのだが)を楽しむには、例えば3つの要素があると思う。 (1) 超人的(でなくてもいいが、日頃自分がしたいと思ってもできないことをしてくれる)ヒーローが活躍し、カタルシスを感じる。 (2) 自分と等身大の主人公が、失敗を重ねながらもちょっぴり幸せになって、シンパシーを感じる。 (3) 憎たらしい悪役が墓穴を掘り、不幸になる。(人の不幸は蜜の味) 何故こういうことを思ったかというと、(2)にあたるこの小説の主人公の行動が、ことごとく自分が取るであろう行動と違っていて、言ってみれば(3)の悪役が取る『墓穴を掘る』的行動ばかりで、イライラしてしまったからだ。 自分と等身大の主人公が、墓穴を掘り、不幸になるのでは、楽しめない。中盤で、そういう小説なのだとあきらめがつくまで、読むことに苦痛さえ感じた。だから、その段階での評価では、星1つか2つだった。 でも、最後まで読んで、星は4つに増えた。(1)に近い、ちょっと悲しい感動に包まれたからだ。 ところで、奇妙な題名である。読んでいて、『そういえばこの小説ってなんという題名だっけ?』と思うほど、内容と合ってないように思えた。 しかし、ちょうど真ん中のページで、唐突に『アヒルと鴨』が登場する。そして、物語の最後に、感動の『コインロッカー』が……。 | ||||
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伊坂さんの小説は、登場人物たちがすごく魅力的で、まともそうな人もどこかずれていて、そこがとてもおもしろくて惹きこまれます。読み終わるときにはもう登場人物たちに愛着をかんじているので、最後のページを閉じるのが名残惜しいような気がしました。それでもわからなかったことがすっきりほどけて、切なさが残って素敵な作品でした。 | ||||
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2年前と現在の出来事が、交互に描かれている。この二つがどこでどうつながっていくのか、最後まで目が離せない。「何かが起こるのではないだろうか?」常にそう思わせる。だが、仮に何も起こらないとしても、決してがっかりはしない。むしろ、何も起こらないことにほっとするだろう。読んだあとに残る物悲しさ、ほろ苦さ、そしてちょっぴりのさわやかさ。一味違うミステリーだった。 | ||||
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本屋襲撃! 広辞苑! いきなりの展開に胸が躍りました。「パン屋再襲撃」みたいなものです。という感じでつかみはすごくうまいんですが、どうもそのあとを一気に読むことが出来ませんでした。話の中に入ることができなかったんです。物語はふたつの視点で進行します。二年前と現代。それが最後に結びつくんですが、そこは鮮やかで。その過程もすっごく面白いんです。それなのにやっぱりどこか物足りないというか、なにか不満が付きまとったままでした。最後まで読んでもその不満は付きまとったままで。それでも話はおもしろいし、十分良作といえるレベルなので、星四つです。 | ||||
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この一風変わったタイトルから、なかなか中身を想像することはむずかしいと思いますが、そこのところを説明すると、この小説の魅力が半減してしまいましので、秘密ということにします。お話は動物虐待がテーマになっています。相変わらずの伊坂スタイルで、軽妙ながらも頭の中はかっちり骨太で、結構、正義の味方くんなので、読み終わったら拍手なのですが、頭がクリアじゃないときは、物語が、あっちいったり、こっちいったり、付いていけなくて大変です。もし映画だったら、意外にそのジャンプは簡単なのですが、これが、映像化には「不向き」な物語なところがみそです(^_^;)。 | ||||
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ラッシュライフもそうなんだけど、伊坂幸太郎は最終的に話をつなげていくのがすごくうまいんだなぁって思います。このハナシは平行して描かれる過去とリンクしてるんだけど、意外なところで私はだまされました・・。でもやられた!って言うよりは、そうだったのか!と言う納得。河崎の写真に書かれた言葉がステキでした。クドイとか格好つけてるとか言われるけど、私はやっぱり洒落てるな、と素直に思えますね。そして奥深い。 | ||||
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伊坂さんの本はこれが2冊目ですが、面白くて一気に読んでしまいました。私はミステリーって読まなかったんですが、それでも自然と引き込まれて読まされてしまううまさがあります。映像ではなく、小説ならではの醍醐味に溢れていると思います。タイトルの付け方もうまい。登場人物に自分を重ねて胸がキュゥとすることもありますが、読後に「楽しませてもらった」と思える一冊です。 | ||||
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私が初めて読んだ伊坂さんの本がこれでした。ミステリーなんだけど、単なる謎解きに終わらず、登場人物の魅力や心理描写の上手さにどんどん引き込まれていきます。とんでもない行動をするキャラも出てきますが、その行動の裏には彼なりの理由があったり、単んに変なキャラで終わらず、人間味溢れる人物像がとても魅力的です。後半、真相が明らかにされる場面は目がしらが熱くなり、ラストは泣いてしまいました。お勧めの一冊です。 | ||||
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読み始めてまもなく、ミステリーであることを忘れてしまい、最後になるにつれて、しまったという後悔が生じ始めました。伊坂氏の作品は初めてでしたが、他の作品も読んでみたいという気持ちにさせられます。暖かさと切なさが混じる気持ちになりました。 | ||||
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文庫版「オーデュボン‾」がおもしろかったので 「陽気なギャング‾」→「アヒルと鴨のコインロッカー」 の順番で読みました。 前2作のような、気楽さで読んだのですが、ラストでやられました。 就寝前に読み終わったので、涙が止まらず大変でした。 あまり、このようなラストは好きではないのですが 救い はあると思うのです。 読もうかどうか迷っている方には、ぜひおすすめしたい作品です。 | ||||
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~ワケノワカラナイタイトルに惹かれた。そしてタイトル同様登場人物たちのまとう不思議な空気と会話がワケノワカラナイ感じでなんとなくカッコイイ。二部構成で代わる代わる語られる物語のじれったさ、不安が最大限にふくらんだその先にあっさりと、しかし鮮やかに突きつけられる事実。ハマッた。いや、はめられた。上り詰めたジェットコース~~ターの先に全く予想もしなかった景色と衝撃が待っていた。そう、ワケノワカラナイタイトルの意味が知りたければ読むべし。惜しむらくは登場人物への感情移入がしにくい部分があったこと。それも味なり計算なりと思えなくもないがこの「技」を決めるために少々無理をしたように感じられた。そこを差し引いても感嘆の一冊。~ | ||||
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伊坂さんは主人の高校の同級生で、先日同級生のホームパーティーの時に紹介されました。なので読む前から緊張しましたが、どうしてもタイトルとあらすじを読む限りでは面白そうな気がせず、広辞苑を盗む??ってなかなか進みませんでしたが、後半は読み進むのが怖くなってきました。嫌な予感が当たりませんように!って。ラストはなぜだか涙が出ました。でも後味悪いお話ではないので、さぁ次!って伊坂さんの作品が読みたくなりますよ。 | ||||
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『こんな展開ありかよ~』と思わず言ってしまいたくなります。深く考えずにスラスラ読んでいたら、まんまと騙されてしまいました。寧ろ騙されていたかったですね。強い強いと思い込んでいたので、なんだか残念なのですが、この本を読んで、こう、案外人は脆いのよ、というのを実感したりしました。そんなことを思うと涙が出てきました。そんな趣旨の小説ではないのかもしれませんが、是非読む人の観点で何倍も何倍も味わってほしい小説だなぁと思います。スッキリするかどうかは、個人のとららえ方ですね。私は満足しました。お勧めですv思わず友人に回してしまいました。 | ||||
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とりあえず今まで読んだ伊坂作品の中では最高です。物語は現在と2年前の出来事が交互に描かれています。この構成はうまい!「何か悲しいことが起きるに違いない」という悪い予感を抱きつつ、現在と過去が一体どこで繋がるのかわくわくしながら読みすすめます。それが繋がったときに、軽く読み流してしまった何気ないセリフや描写が実は大きな意味を持っていたことに気づくはず。その瞬間に登場人物たちの痛みや思いが体中に押し寄せてきました。悲しい物語になってしまいそうなこの題材に、たくさんの動物を登場させたこと。これは効果的でした。動物たちのおかげで作品に優しさと丸みが出たと思います。大好きな本です。 | ||||
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伊坂さんの作品にはいつも驚かされる。綿密なプロットにである。計算された物語の進め方は巧い!と唸らざるがえない。 「アヒルと鴨のコインロッカー」でもその綿密さは光っている。現在と二年前が交錯する物語はなかなか先が読めない。分りやすいところもあるが、おそらくそれはわざと分りやすく、先が読みやすくしてあるのだろう。そして、作者の趣味のよさが窺える。ディランの「ライクアローリングストーン」ではなく「風に吹かれて」を持ってくるあたりがなかなかセンスがいい。 「友よ答えは風に吹かれている」 | ||||
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