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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 41~58 3/3ページ
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女たらしのイケメン、色白無表情の美人、強気な女、ブータンからの留学生とどのキャラクターにも感情移入できず、思った程残酷さもなく、思った程笑いも涙もなく、全体的に中途半端に感じられた作品だった。過去と現在のシンクロストーリーはそれなりの構成だったものの、なにかしら長所の欲しい平均的な作品に感じられた。 | ||||
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非常にいい作品であるのは間違いない。 2年前と現在の2つの時間を交互に見せながらものがたりは進んでいく。 段々と展開が読めていく感じがしてやや冗長であるかと思う場面も多かった。 読めなかった点は、実はあいつは・・・・であったこと | ||||
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2年前の出来事と現在の出来事をカットバック形式で交互に語っていく。 本書の中で、因果応報(仏教用語で「善い行いをすれば、感謝などの善い行いで返り、悪い行いをすれば、懲罰などの報いで返る」という意味。)という考え方と現実とのギャップを痛感させられる。 非現実的な物語の中で、一部になんとなく現実的な内容がちりばめられているような作品である。 | ||||
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貫井徳郎の出世作と構成が似ている。一度そう思ってしまうと内容まで似ているように思えて残念。(実際はかなり違いますが) しかしながら、広辞苑を強奪するという物語の動き出しは非常に読ませるものがあるし、 一人称視点の「僕」が、物語外の存在たりうるという不思議な感覚は、この小説が作り出した新しい世界観とも言えるだろう。 心地よく読み終える事ができた。 ところで「僕」の叔母の夫は饗野さんらしく、「陽気なギャングが〜」につながるのかーと思った。スピンオフですね。 | ||||
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大体この手の小説は、「徹底的な取材に基づく緻密な構成」もしくは「多少無理矢理な展開でも、それを忘れさせる『熱いテーマ』」が必要だと思うのですが、残念ながらどちらも感じることはできませんでした。中盤からグイグイと引き寄せる内容ではあったけれど、終局が近づくにつれ、「なんだかなぁ」と脱力感に襲われました。作者が何らかの制約の下で、急いで作り上げたような印象です。 | ||||
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うーん・・・ 私にとって気になる点が多い作品でした。 一つ挙げると、伏線(まあ伏線とまでは言わないものの、この後のストーリー展開に絡んでくる重要なキーワード達)のある所がすぐ解りました。あ、この辺伏線っぽい、って。無理やり登場人物の話にねじ込んでいるので、ん?この会話なんか変・・・って所にはたいていキーワードが含まれていました。 でもまあ決して面白くないわけではありません。ミステリーとしても悪くないです。 しかしこれの映画化は無理があるのでは・・・?映画から小説に入るより小説から映画のほうが良さそうですね。 | ||||
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読み終えた時は「映像化できない作品だな」って感じていました。後にネットでチラッと目に入ったのですが、映画化されるのですね。余程トリッキーなことをしないと最初からネタばれ状態になるんじゃないでしょうか?途中まで丁寧に書き込まれている割には、後半興ざめした作品でした。 | ||||
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どうもこの作家とは相性が悪いみたい。 波長が合わない… 結末にたどり着くまでの、もやもやした気分に 耐え切れない、というのがある。 最後の美味しいデザートのために、わけのわか らない料理を食べさせられるのがイヤなのだ。 その割には懲りずに、ついつい、何作も読んで しまうのだけれど。 今回の作品も、実によく練られている。つくづ く、脳細胞フル回転で書く作家なのだな、と。 どんなふうにオチをつけるのだろうと思いなが ら読みすすめたが、なるほど、さすが! 種明かしができないのが残念。 ブータン人の留学生を登場させたのは、作品に も広がりが出てとてもよかった。本を読むまで ほとんど興味のなかったアジアの小さい国に、 ちょっと心がなびいた。 タイトルは強引な気がする。付いた理由はわか るけれど、こじつけ過ぎている気がした。 それに、「陽気なギャングが〜」の登場人物名が 主人公に度々語られるのもいただけない。 読んでいない人には何のことやら〜 些細なことではあるけれど、こんなところで厳 しく減点。 評価が高くて期待外れよりいいと思う。 | ||||
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他のレビューにもあるように、途中で結末が見えてしまうひねりのない構成。「ラッシュライフ」を読んだ時にはすごい才能が現われたものだと感嘆したものだが・・・。ここまでは快作の連発だったが正直行き詰っているのでは?「このミス」等の上位は首をかしげる。 | ||||
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前の方も書いてますが心に残る言葉がありませんでした。登場人物もそれほど魅力的ではないし(ブータン人は、ちょっとおもしろかった。)この年に刊行されたものならグラスホッパーやチルドレンの方が断然おもしろかったです。 | ||||
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「これから本屋を襲撃する。ターゲットは広辞苑」。現在と2年前。新入大学生・椎名とペットショップ店員・琴美の視点で重層的に進んでいくミステリー。 「オーデュポン」以来の伊坂ファンなので相当期待して読んでみましたが、期待しすぎてしまったようです。ブータン人というのは非常に魅力的でしたが、後のキャラクターには他の伊坂作品ほどの魅力を感じませんでした。また、心に残るセリフもほとんどありません。本作品に関してはあまり心に引っかかるところがなく、するりと終わってしまった気がします。登場人物たちの言動に共感できる部分が少なく、今ひとつお話に入り込めません。 もちろんストーリー的には良くできています。2つのストーリーが重なるところは、非常にびっくりしますし、ヒントもいろいろ示されているのでアンフェアな気はしません。実際良くできたお話だと思います。 でも、この結末には必然性を感じないというか、トリックありきでの後付け的なものを感じました。 読み終えたときの爽やかな気持ちが伊坂作品の真骨頂。本作ですっきりしなかった方は、懲りずに他の伊坂作品を読んでください。 | ||||
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「現在」と「2年前」という異なる時間軸の話が平行して書かれ、終盤で1つに結びつく。そして、それまで記されていた様々な伏線が明らかになっていく。その手法は鮮やかだ。両端から作り出したジグソーパズルが中央でつながるような、そういう気持ち良さがある。しかし機軸となるストーリーは割と単純なので、物足りなさを覚える。 作品には個性的な容貌や語り口をする人物たちが登場する。軽口を叩き、正義感の強いキャラが出てくる事が、伊坂作品の特徴といえるだろう。ただ後先考えない人間がストーリーで重要な役割を果たしていて、その言動は好きになれなかった。結末はきれいにまとめてある。 | ||||
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私やっぱりだめだわ。この作者の書き方。説明文が長すぎて”結局何が言いたいわけ?”と常に思って読んでいる次第。あと、無駄な推論・たとえ話が多い。”だから何よ”と突っ込んでしまう。村上春樹などでは、その文章により、物語の世界に引き込まれる効果があるが、本書については私には作者の” 文章酔い”にしか感じない。最後は確かに驚くけどストーリー展開上いい意味で裏切るというよりも、読書をだますためだけの裏切り感を感じてしまう。ギャングの時も思ったがなんで売れているのかが解らない。私の文才がないのだろうか・・・。べつにそれならそれでいいけど・・・。「やっぱりこの作風とは合わないのかな?」と思いながら読み進めていたが、知らず知らずドップリ世界に嵌っていた。驚くような展開ではないけれど、どこか寂しくも暖かい物語。良かったら私のHPもご覧になってください。 | ||||
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井坂作品と言えば、極端とも言える懲悪が魅力の一つ。常に吐き気を催すような悪が登場し、最後もしくは冒頭で淘汰される。その気持ちの良いほどの徹底ぶりが魅力の一つなのだが、今回は一味違った「罪と罰のカタチ」が描かれていました。 『因果応報』 仏教的ではありますが、理に叶った考え方だと思います。でもやっぱり私は、桜が悪徳警官を撃ち殺すように、銀行強盗が現金輸送ジャックをまんまと陥れるように、気持ちのいい爽快感を求めてしまいます。星の数は爽快感の数。というわけで決して面白くないという事ではありません。むしろ二つのパズルのピースが一つの絵画になるような気持ちよさにはいつも以上に圧巻させられてしまいますし、その異次元的展開からきっと目を離すことは出来ないでしょう。あまり言ってしまうとどうしてもネタばれに繋がってしまいそうですので控えますが、井坂作品の面白さは読んで見なけりゃわからない!そんな事を言ったら元も子もないかもしれませんが、とにかく読んで心で感じて欲しいです。そしてあなたの「罪と罰」に対する考え方が本作品と一致したとき、あなたの心の一冊になるのではないでしょうか。 | ||||
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書店襲撃と広辞苑強奪という大変奇妙な導入部から引き込まれました。伊坂幸太郎は、短めの文章を効果的に配することで、作品全体に小気味良いテンポを与えています。 現在と2年前の出来事が交互に展開する謎めいた物語。その行き着く先を早く見てみたいというはやる気持ちを抑えられず、当初は数日かけて読み終えるつもりでしたが、他の予定を先送りしてまでその日のうちに読み終える結果となりました。 大学進学で故郷を離れた経験のある私にとって、18歳の「僕」の焦燥と脆さは懐かしく感じられるものです。この主人公とともに不安感をあおられ、そして好奇心をくすぐられながら読み進めました。 またもうひとりの主人公である「わたし」とともに、事件に対して強い憤りを抱き、激しい動悸を抑えることが出来ぬスリリングな体験も味わいました。 ですが、ミステリーとしては「穴」があるという印象を抱きます。これから読もうとしている人の興を削がないようにすると同時に、読み終えた人には私が言わんとしていることが明確に伝わるように、努めて書くと次のようになります。 1)私は外国語をいくつか話しますが、それは文字を使って読み書きの訓練をつんだからです。文字が読めるからこそ外国語の予習と復習は可能です。少なくとも短期間で外国語を習得しようとするならば、文字学習を後回しにするのは非効率的ですし、そういう発想を有能な教師や意欲ある生徒はそもそもしないはずです。 2)一人称形式の小説には、自分が本来存在していない場所や時間に起こった出来事を見たり語ったりしてはならないという最低限の掟があります。そのルールを破ると、この小説のようにファンタジーになってしまいます。 3)私は民主的な法治国家を強く信じるので、私刑によってカタルシスを図る、という行いを肯定できません。その行為が誤りであるということを特に若い読者は見過ごさないでほしいという思いが残りました。 | ||||
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2年前と、現在の世界が交差し不可解な先が解明されてゆく解明されてゆくことで、悲しみがひろがる大切な人に悲しみが襲うことで、揺さぶられる魂その悲しみが詰まっている小説読み応えはもちろんありますただ、読後、悲しい気持ちで一杯になるほど巧みな構成と分筆力です | ||||
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伊坂幸太郎の小説全般に言えることだけど、やっぱり展開の強引さ(特にキャラクターの行動に対する動機付けが明らかにこじつけ)と、会話の節々で無理に洒落たことを言わせようとしてる感がどうしても鼻につく、重力ピエロはとにかくひどかった。引用が多すぎてうざい。 アヒルと鴨のコインロッカーは、悪いところも良いところも薄まってる印象を受けました。それなりには楽しめるけど、可もなく不可もなくと言う感じ。仕掛けはおもしろいんだけど、やっぱり展開が強引すぎて、ラストに近づくにつれ興ざめしてくる感があった。まぁでも、伊坂ワールド(トリック)にはまってく感じが心地よい、と言う人にはこの作品も他の作品に劣らない仕掛けのおもしろさはあると思う。そういう人には、割とおすすめ出来るかな。でも、やっぱり自分的にはラッシュライフが伊坂幸太郎の良い持ち味が存分にでてて一番面白いと思う。とりあえず次回作に期待です。 | ||||
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伊坂作品は初めて。本屋で立ち読みしたら、冒頭から本屋襲撃の誘いとはびっくり。思わず買ってしまった。伊坂さんは文章が洒脱だとよく評されてるけど、ちょっとくどい感じがした。でも嫌みではなくてすらすら読める。現在と過去を舞台に2つの話を並行して展開していって、最後に合体するところは鮮やか。他の作品も読んでみたい。 | ||||
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