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(短編集)
チルドレン
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チルドレンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全205件 121~140 7/11ページ
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陣内のキャラが爽快です。伊坂幸太郎さんの作品の中で一番好きな人物です。話は短編集という形式でそれぞれ語り手も違いますが、長編小説のようにしっかりとしています。とても読みやすいので初心者にも勧められます。チルドレンの中で、家庭裁判所の陣内さんの言葉がとても爽快でした。 | ||||
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2004年に出た単行本の文庫化。 5篇からなる連作短編集。短編同士が複雑に絡み合っており、再読、再々読を要請されるような本であった。何度も読み返すことで、多様な楽しみ方が出来ると思う。 トリックスター的な存在が、悪を打ち倒して世界を救うという、伊坂作品に共通するテーマが色濃く描かれている。読んでいて小気味いい。作品の完成度もかなり上がっているように感じた。テーマも文章も読みやすく工夫されているし。 一方で、読み飽きた、毒が薄くなってしまったという印象も。 | ||||
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伊坂さんの作品で初めて読んだ本です。 キャラクターがとてもよくて、お話にすぐ引き込まれます。 私はこの作品に出てくる、陣内が大好きです。 伊坂さんの作品は話が繋がっているので全部読んでこその楽しみもあります。 文の書き方も読みやすく、井坂さんならではの表現やwordがあり、絶対に一度読んだらはまってしまいます。 伊坂さんの作品の中でチルドレンは私の一番のお気に入りです。 | ||||
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陣内の突飛な行動、言動がとても印象的だった。陣内にとってはそれが突飛な行動、言動とはまったく思ってもいないと思わせるような表現も実にうまいと思った。具体的には、「長瀬が主婦からお金をもらったときに、長瀬だけずるい。目が見えないなんて関係ない」とか、「いじめられている学生を助けるのに、あえてその学生を思いっきり殴ったりする」とか、「ビデオ屋の店員に振られたときにこの公園の時間は俺のために止まっている」というような部分が印象的だった。また、長瀬は目が見えないにも関わらず優れた洞察力・知能をもっており、目が見えない分、音や匂いなどに敏感で温厚であるこの青年も非常に魅力的だった。 | ||||
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登場人物の二十歳前から30歳過ぎまでを時代を入れ替え差し替えしながら軽妙に進めていく。 陣内という摩訶不思議な身勝手さと魅力を持つ男を軸に物語りは展開していく。 この陣内の父親への憎しみ不和というものをどうやって振り切っかという底辺の流れを様々な出来事を交えて時に楽しく時に切なく伝えてくれる。 「ガキは単独ではグレナイ、群れてないと悪いことが出来ない」という真実をアッサリ言ってくれていて嬉しくなった。 伊坂氏は自分の社会への考察を不思議な世界の中で登場人物にシレッと語らせるのが本当に上手い。 だから油断していると見逃してしまうし、が故に押し付けがましくない。 ただ単にひとつの物語の時間軸を入れ替えるだけで何でこんなに面白いんだろうな。 「そういうことだったんだ」っていう小さな発見をさせてくれるからかな・・・ | ||||
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短編5話で構成されているが、どれも陣内という男が登場する。この陣内とは、なんか、クラスに一人は居たような、口が達者で論理的でなく、声が大きく自己中心的だけど、なんだか許せるやつである。この陣内の学生時代、家裁調査官時代のめちゃめちゃでなんか暖かいメッセージを本書で味わって欲しい。 | ||||
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チルドレンを読んでよかったのは、永瀬に出会えた事です。 作中で永瀬はゆったりと構えてるし、何かに焦ることやコンプレックスを出さない。永瀬は、人は周りを見て比べる事も知っている。そして全盲の彼は、その時のランク付けの中に人は自分をどう見るのかもしっている。それでもだ。見えない分、聞こえるのがそうさせているのか、ただ単に慣れてしまったのかは分からないが、そういう長瀬はとても気持ちの良い青年だった。 | ||||
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「俺たちの仕事は、奇跡を起こすんだよ」の台詞にやられた。 一切の固定観念から自由な陣内、君は最高! この人物を造形してくれた作者に感謝。 思春期のころに読みたかったよ。 wowowドラマの陣内役・大森南朋はイメージにぴったり。 | ||||
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何度も声を上げました…こんなにハラハラさせる男は始めてです。陣内は魅力的です。つかみ所がないんです… あぁ素敵!好き!好き! 話は陣内が話のキーポイントとして回っていくんですが、連載ものだから無理はないのですが…人物像を説明し過ぎるような気がしました。でもハラハラさせてくれる事は間違いない!そして恋すること間違いない! | ||||
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嘆息。 昨日『オーデュボンの祈り』を読了し、今日この『チルドレン』を読了。伊坂作品4作目です。とにかく漂う空気がたまらなく心地いい。なんとなく嬉しくなります。特に理由はありません。 「俺たちは奇跡を起こすんだ」 | ||||
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ハチクロの森田やワンピースのルフィ 自由奔放なすこし浮世離れしたヤツ ここにもそんなミラクルな男登場 なんとなーく手に取ったら あらあら おもしろいじゃない って1作でした | ||||
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本屋で平積みになっているのを見て、その表紙の可愛さに思わず手に取った。 手にすんなり馴染む柔らかな手触りの表紙と、「活字離れした大人達へ」と書かれた帯にますます興味を持った。 購入を悩んでページをぱらっと捲って読んでみると、登場人物のあまりに魅力的な性格に、本屋の中だと言うのにも関わらず笑いそうになった。そして、帯に書かれていた謳い文句に納得した。 五つの短編からなる連作短編集で、これなら空いた時間に気軽に読める。文体も堅苦しくなくて読みやすく、登場人物の性格やその発言も含め、まさに今時の小説だと思った。 全ての短編を通して出てくる陣内という男の奇抜さ、そして、憧れさえ感じる強い独特な正義感。色々な物にがんじがらめになった現代の大人達には言えないことを、躊躇なくズバッと言ってのける、その子供のように真っ直ぐな強い意志。 しかし、こういった正義感を持っているからといって、決して真面目ないい奴という訳ではないのが、陣内という男の面白い所なのだ。些細な事で向きになり、屁理屈にしか聞こえないことを馬鹿みたいに一生懸命しゃべる。そして、信じられない程に自己中だ。 彼の周りの登場人物達は、そんな彼に呆れながらも何故か憎めないでいる。 この陣内という男は、何か私の欲しいものを持っているのだ。彼の周りにいる登場人物達も、私と同じ事を感じているのだろう。自分には無い、もしくは、いらないと思って捨てた大事なもの。 それは、今の大人達にも必要な、何かだ。一体それが何なのかは実際に読んでみて感じてほしい。 読み終わった後は、きっと爽やかな気分で、自分も頑張ろう、と思えるだろう。陣内という少し眩しくもうるさい男を、ほんの少し自分の中に取り込んで。 | ||||
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短編でありながら、長編である構成、3者に割り当てられたタイプ別も確立されていて面白いです。陣内の性格は読むとこんな人クラスに1人はいたよねと思わせるが、一方で話の中で面白さをつくる役目として機能している。 案の定、陣内がストーリーを語ることがない。(ありえない。話が脱線するだろうから) また、伊坂幸太郎もこの先読んでみたい(次はどんな)みたいな、大変興味ぶかい作者である。登場人物は作者んび近い年齢感覚であり、少し人生を過ぎ去ったような感じでありながら、まだまだみたいな感じが大変いい印象を受けます。 他のものも読んでみようと思います。 | ||||
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伊坂作品を読むのが5作目ですが 一番笑ったのがコレですね。 陣内さんみたいな人が近くにいれば たぶん自分はずーと振り回されちゃうだろうと思います。 うん 絶対楽しいもん | ||||
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ユーモアがちりばめられていて、めちゃおもしろかったです。 登場人物が個性的なのと、強盗事件や誘拐事件が起きるのに、なかなかシリアスでにはならない。 短編集だけど陣内を中心に全話繋がっていて、すらすらと読めるのにしっかり濃縮されていて読み応えがありました♪ 陣内は「俺と一緒に世界が時間を止めた」と言っちゃうくらい、型破りで自己中で破天荒だけどなぜか憎めない不思議な人。それが、面白いし魅力的で、時々爽快で。最初は鼻持ちならない感じもしたけど、読んでる内に好きになりました。 読んだ後に気持ちがほっこりして、また読み返したくなりました☆ | ||||
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おもしろかった。他の作品とのつながりも、他のレビュアーさんのレビューを見て、いまさらながら、気づきました!伊坂作品は「アヒルと鴨のコインロッカー」しか購入していませんが、購入してみようと思います。 各話に一応、オチはつけてあるので一話ずつ読んでも楽しいですが、陣内のおもしろさで、一気に読んでしまいました。 ただ、一つ不満を言うなら、最後にもっと、サプライズがあると思っていたので少し、肩透かしでした・・・。最後に全て、繋がることは繋がりますが・・・。 | ||||
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日常生活のなかで起こる非日常な奇跡。 いたるところに伏線があって、それがいつ炸裂するのかが楽しみで、読みすすめてしまう。 | ||||
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この作品を読み終えると、陣内の音楽がぼんやりと頭に浮かんでくる。聴いたこともないし、この先聴くこともないのにだ。その感覚はおそらく盲目の永瀬が他の感覚を研ぎ澄ませて視界を捉えようとすることに似ている。陣内は何者だという疑問を持つ読者は物語の流れの中に立ち、感覚を研ぎ澄ませて陣内の姿を捉えようとするのだろう。掴んだヒントは重なり、陣内の奏でる曲が聴こえる錯覚を起こす。その感覚はまるで自分が永瀬になったみたいだ。そんなのは傲慢だろうか?でも、ほんの少しでもそれを体感できたのは新鮮だった。 | ||||
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子供だって「いい人」は見分ける事はできる。大人の方が変な理性なんかが働いて、 「常識」って枠に縛られたりしたり。 「陣内」はかなりの「子供大人」に近い。 直感を地でいく家裁。でも「ハート」がある人。 家裁に呼ばれて両親不在のため、泥棒を連れて来た少年。 少年は泥棒とは言わない。最初は「言えなかった」かもしれないが、子供の直感。 「悪い人じゃない」 「かっこいい大人がいれば、子供はグレない」 学校でも変に賢い先生より、いっしょにムキになって競争する先生の方が人気があったなー なんて、自分が子供の時に好きだった大人を思い出させてくれました。 自分を含めて「変に大人になりすぎた」感は本当は子供には不可思議なのかもしれない。 どこかで思っている「大人のかっこよさ」を感じました。 自分が子供にも大人にもなれる1冊です | ||||
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「陣内」というひとりの男をそれぞれの違う人間の目から捉えた短編集である。 それぞれがそれぞれの面白さを持っており、読んでいて飽きない。 また「陣内」という男の描写も、それぞれの視点から捉えられているので面白い。 私たちは、生まれてから死ぬまで幾人の人間と関わって生きていくのだろうか? その未知数の人間たちにとって、自分はどんな風に思われるのだろうか? この本は、日常生活を描きつつ、彼と彼を取り巻く人間たちの物語でもある。 話としては、どれをとっても秀作だ。 ちょっぴり楽しくてちょっぴりミステリアス、だけど楽しい・・・ そんな気持ちを同時に味わうことができてお得な気分になれる。 まだの人には、ぜひオススメしたい1冊です。 | ||||
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