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(短編集)

チルドレン



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【この小説が収録されている参考書籍】
チルドレン
チルドレン (講談社文庫)

チルドレンの評価: 4.37/5点 レビュー 234件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.37pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全205件 21~40 2/11ページ
No.185:
(4pt)

「俺たちの仕事はそれだ。俺たちは奇跡を起こすんだ」

家庭裁判所調査官が主役の連作短編小説との前知識で読み始めたところ、最初の1話目が銀行強盗に巻き込まれる学生らの話で、えっどういうこと?と思いながら2話目を読むと、1話目は、家裁調査官となった陣内の学生時代に遭遇した話であったことが分かります。
 この1話目と2話目はミステリー的要素が強く、期待していたものとちょっと違っていたのですが、その後も調査官となって活躍する陣内と、それから十数年前の時代を描いた短編とを交互に配列することで、全体として一つの長編小説としても成立しているという、伊坂幸太郎らしい巧い構成となっています。
 特に秀悦だったのは4話目の「チルドレンⅡ」。
 陣内の裁判所での同僚で、夫婦関係調整調停事件に携わる武藤の視点で描かれるこのお話では、陣内が携わる少年事件の少年が見事なリンクをみせ、感動的な終着点をみせます。
 そして、このお話で居酒屋で酔っ払いに「犯罪を犯したダメな少年を更生させるなんて奇跡みたいなもんだ」と絡まれた際の陣内の次の言葉が圧巻です。
 「俺たちの仕事はそれだ。俺たちは奇跡を起こすんだ」

 少年犯罪は再犯率が高い。
 一見見た目普通で頭のいい不良少年は、大人の前では殊勝な態度をみせ、専門的知見を持つ家庭裁判所調査官でさえ信用させてしまう。
 したがって「家裁の調査官がサラリーマンよりも多く経験できるのは裏切られること」だという。
 それでも「奇跡を起こすんだ」との陣内の言葉は圧巻です。
 
 個人的に好きなのはラストを飾る「イン」。
 陣内が家庭裁判所調査官になる前の時代を描くこのパートでは、陣内と偶然知り合いとなった盲目の青年永瀬の視点で語られるのですが、彼が付き合う女性優子が永瀬の目となって周りの状況を説明する場面がとても良いのです。彼女の説明で読んでいるこちら側にも穏やかな休日の情景が目に浮かび、なんとも心地が良いです。
 なにげない時間の経過なのに、すごく特別な時間が流れている、「この特別な時間ができるだけ長く続けばいいな」と思う永瀬の気持ちはよくわかります。
 最初はどうかと思った本書ですが、全体としてみると心地よい作品でしたので、つぎは「サブマリン」を読んでみたいと思います。
チルドレンAmazon書評・レビュー:チルドレンより
4062124424
No.184:
(5pt)

伊坂さんで一番好きな作品です !

数ある伊坂作品の中でもずっと持っておきたい、大好きな物語です。もちろん全て手元に置いておきたいですが、一番好きな作品はと聞かれたらチルドレンと答えますね !
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4062124424
No.183:
(5pt)

少年犯罪者にも死刑を、なんて考えてる人に是非

サブマリンを先に読んで感動したので慌ててこちらを入手(新品がなくて仕方なく中古で)購入、読みました。陣内、最高!空気呼んてなんぼ、の息苦しい日本に、陣内さんがもっと増えたらいいなあ。
親との関係にちょっとしんどさを感じてる人、これから親になる人、少年犯罪者にも死刑を、なんて考えてる人に是非読んでもらいたい。
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4062124424
No.182:
(5pt)

透明な郷愁

不思議で透明感あふれる物語。遠い日への郷愁も感じさせてくれる。登場人物のキャラクターも魅力的。主人公?の陣内のわけわからん正義感?はもちろん、盲目の青年永瀬君がうんといい。彼の登場場面は事件の渦中にあっても静謐な空気の中にある。盲目であるという大きな機能の喪失が彼を一歩引いて感じる存在にしているのかな。トリッキーないくつかの物語が約10年ほどの時を前後しながら語られていく。が、主題はそれぞれのトリックではなく、その中で刻まれる青年たちの彫像なのかな?
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No.181:
(4pt)

殺人事件ではないミステリー

陣内は声が大きく、自分の考えに絶対の自信を持ち、人当たりが強く、誰に対しても平等に振舞い、頑固。家庭裁判所調査官を生業にしているロックバンドマンだ。しかし彼は憎めないキャラクターで、付いてくる人間も多い。

そんな彼の周りで起きた不可解な出来事が、短編形式で書かれている。短編ではあるが、全編繋がっている。それぞれの章に別の章との繋がりがおき、最終的にすべてのもやもやが晴れるような仕組みとなっていて楽しい。

本のジャンルとしてはミステリーだろうか。陣内の周りで起きた変な事象が陣内により更に掻き回され、予測不能な事態を生み出す。その展開が読んでいて面白い。
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4062124424
No.180:
(4pt)

陣内にはなれないけれど、、、

爽やかで綺麗なストーリーでした。

陣内にはとてもなれないけど、陣内の凄さを理解でき、素直に受け入れ、
そして対等につきあえる。
そんな大人になりたいなと感じました。

最近の伊坂さんの小説には物足りなさや面倒臭さを感じることが多いのですが
この頃の作品はいいですね。
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4062124424
No.179:
(5pt)

伊坂作品の中で一番爽やか

伊坂作品の中で一番好きなシリーズ。伊坂作品らしいちょっと不思議な事件と個性が強い、だけどなぜかカッコいい陣内というキャラクター。読んだ後は胸がスッとする。
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4062124424
No.178:
(4pt)

個人的には好きですが、万人受けはしないかも?

短編の物語ですが、全てを読み終えた後一つの物語として感じることの出来る作品。
以下に本の内容(ストーリーではなく、えがき方を書いておきますので、自分にあった小説かの参考に)
・主人公(語り手)がかわるので、苦手な方にはオススメしません。
・主人公視点では物語がその都度完結しますが、短編のおのおのに出てきた人物達が最期どうなったのかえがかれていないので、、そういうのにモヤモヤ感がでてくる人にもオススメできません。
・何気なかった文章が伏線になっていたりし、そういう伏線回収による驚きや、ニヤリ感が好きな人にオススメです。
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4062124424
No.177:
(5pt)

「奇跡を起こす男」陣内を技巧を凝らした短編連作で描き出した傑作

「奇跡を起こす男」陣内を技巧を凝らした短編連作で描き出した傑作。1人称だが全て違う人物が、時系列もバラバラで語ると言う趣向で、ただ1人語らない陣内と言う人物が、この職業に就つに至った経緯が鮮やかに浮き出される。初の短編集で、既にこの小説作りの巧さを見せる井坂幸太郎に感心。
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4062124424
No.176:
(5pt)

面白かった

小説が苦手な僕でも面白く読めました。短編なのによくできている内容で全て面白かった。
さすが伊坂幸太郎さん。
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4062124424
No.175:
(5pt)

伊坂幸太郎は面白い

伊坂さんの本はどれも面白い
独特の雰囲気があって
悪い人?変わった人が実はいいやつで
仮面をかぶったいいやつ偽善者
(自分自身を含めて)グサッとくる
そして
なぜか
読んでもすぐ内容を忘れてしまう(個人的な問題かもしれないが)
そこもいい
いつ読んでも新鮮な気持ちで
楽しめる
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4062124424
No.174:
(5pt)

さすが

それぞれ繋がりのある短編集。すごくいいじゃないですか。さすがです。
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4062124424
No.173:
(5pt)

陣内という男

なんと言っても、登場人物が魅力的。
陣内という男
なんと言うか、生き方が格好良い
格好悪いんだけど、格好良い。
ストーリー展開も小気味良く、伊坂節も炸裂します。
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No.172:
(4pt)

独特の世界観とテンポの良い展開

登場人物一人ひとりのキャラクター、特に濃いキャラクターである陣内を中心に描かれるやりとり、世界観が面白い。ほのぼのとした気持ちになりながら、予想できない展開にわくわくする。時間を忘れて読んでしまいました。
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No.171:
(4pt)

疲れた時に

現実から逃れたい時に、人生に疲れたときに、伊坂さんの物語は安らぎをもたらしてくれます。
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4062124424
No.170:
(5pt)

それがどうした!この一言に救われた

目の不自由な登場人物が主人公に弱音を吐くとき言った言葉。
「それがどうした!」この言葉はあらゆる柵や悩みをかき消してくれました。
人が負い目に感じている事、弱音に対してそれがどうしたと言えるようになりたい。
そう思わせる青春群像の短編集です。
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4062124424
No.169:
(5pt)

家裁調査官の仕事を軸にした偶像劇

面白かった。暖かい話でとても良かった。

短編集だが、それぞれ一つなぎの話になっており、読み進める毎に登場人物の背景や性格が分かってくる。

情熱に燃える人々の話ではないが、それでも最後はハッピーエンドに近いと思う。

「俺たちは奇跡を起こすんだ」という台詞にしびれた。
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No.168:
(4pt)

強引な正義感で周囲を翻弄する男が奇跡(?)を起こす連作短編集

強引な正義感で周囲を翻弄する男が奇跡(?)を起こす5編からなる連作短編集。

一刀両断、体裁など関係ない物言いと、本能のおもむくままの行動に爽快感すら感じるのは、著者の作品ならではだろう。

うざったいヤツと思いながら読み進めるうちに、不思議な愛着がうまれてくる。主人公を取り巻く人々のいい人さ加減にもやられてしまった。

作品毎に自制が前後するのだが、主人公がまさかの家裁調査官になってからの「チルドレン」「チルドレン2」の二作が好み。現実的かはさて置いて、少年たちとの距離の取り方が絶妙なのだ。
チルドレンAmazon書評・レビュー:チルドレンより
4062124424
No.167:
(5pt)

どこか懐かしい雰囲気が楽しい

家庭裁判所調査官の陣内と、その周りの人達の様子を描いた短編集。

先にサブマリンを読んでしまったけど、こっちも面白かった。
自分には陣内が良い人なのか悪い人なのか判断できないけど、周りの人を幸せにしているという点では良い人なのかな。
こういう人が周りに一人いたら楽しいかもしれないなぁ。

あと、陽気なギャングの銀行強盗のくだりがちょこっと出てたのは嬉しいなぁ。
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4062124424
No.166:
(5pt)

ある意味短編集

登場人物はほぼ同じですが、話に区切りがあって
個々にストーリーが異なり、テンポ良く読めます。
陣内というキャラクターがとても斬新で楽しいです。
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4062124424

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