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悪母
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悪母の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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ママ友、自分自身に縁はないがさまざまな人間関係がある中でそれは子供というかけがえのない存在を介しているだけにややこしいだろうなと容易に想像がつく。いわば子供は「人質」だからだ。子供も親も仲がよいなんて理想でしかないだろうし、そりが合わなくても切るに切れない人間関係はある程度子供が成長し独り立ちするまではイヤでも まとわりついてくる。自分の好きに切ったり切られたりできないのも辛いところだ。誰が味方で誰が敵なのか、本当に信頼できるママともは誰なのか、子供の成長にしたがってママともたちとの関係も変わってくるのだが主人公が最後に友情を結ぶ相手が最初に嫌がらせをしていたママで、悪意の連鎖がまた新たな標的を攻撃してゆくのだろうと思わせる結末・・そこに横たわっているのは底知れない恐怖と新たな展開。。。微妙に変化するママ友たちの人間関係を追うのも面白いしママともたちの会話もリアルでママ達の個性を引き立たせている。この小説もイヤミスの傑作。しみじみ思うのはこんな複雑な人間関係を持たなくてほんとによかった・・ということ。日々ママともたちとのおつきあいに疲れている世のママ達には共感と戦慄を感じさせる作品なのではないだろうか・・ | ||||
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ママ会の中で一番厄介なのは代弁者まじりの腰巾着 | ||||
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おもしろい! うーん、こういう人いるいる! リアル! 小さいお子さんのいる方、 読んでみてください。 ここに出て来るのは 悪母ではなく どこにでもいる、フツーの母親ですから。 誰だって、自分の子が一番。 我が子のためなら、 他人なんて、蹴落とす、蹴落とす。 普通ですね、今の世の中。 それを平然と態度と行動で示すか 密かに心の中で画策するか その違いだけですから。 きれいごとじゃないです、 子育ては。 | ||||
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主人公は「悪気はない」というのをいいことに?結構図々しい人だなと思いながら 読み進めていました。主人公を私は「なかなかの自分本位」と思ってしまったので、著者の春口氏自身も そういう人なんだろうかとまで思っていた。 でも、最後の章ではきっちり落とし前をつけてくれていたので、すっきりしました。 主人公の考え方をどちらかというと肯定的にずっと描かれていた(ような気がする)ので 私の受け止め方がイケズなんだろうかと思っていたけど、こういう「私は悪くない、だって~」な感じの奈江サン、自分で蒔いた種は責任をもってね!とすっきりしました。 | ||||
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結婚に憧れを持つ女性は多いです。しかしできたらできたで色々ある。ましてや昨今は携帯が普及。ラインなどで必要以上に連絡を取り合ってしまうなどの習慣が余計事態を面倒にしている。携帯などがなかった時代に母になり子育てを終えた方は運がよかったと言えるかも。今は携帯が普及だけして、適切な使用法とかはまだ一般に広がっていない。本当に恐ろしい情報化社会。誰でも情報を発信できて、悪意のある卑劣なものでも罰せられる事はほとんどない。 ママ友というのは厄介で、ママ同士本人同士の見栄の張り合いのみならず、子や夫、収入とかまで無意識のうちに比べ合い、無駄に疲弊している。人付き合いが本当は嫌いでも一人になる勇気はなく、ついラインやらに振り回される。 我が子が可愛い為にした行為が裏目に出たりそもそも母になっても自分の事しか考えられなかったり。子供が子供を産んだと云える精神的に幼い母が情報化社会で生きる。過酷です。問題が深刻化して対策が取られるまでラインやSNSの影響に苦しめられる人は後を絶たないでしょう。 | ||||
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ほぉ!あるあるって感じで、身近な事。それが、本当は怖いんだと改めて思いますね。 | ||||
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テンポがよく一気に読めました。ただ、後味が悪いです。ママ友こわい。 | ||||
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赤ちゃんを通じて知り合ったママ友達の人間関係を描いた短編集。 一応短編として読めるが登場人物やストーリーは一貫しているため、中断が難しい面白さがある。 男性の私にとっては、ママ友の陰険な言動が非常に印象的で、現実社会でもこれほどまでに露骨ではないにしてもかなりのドロドロ感はあるのであろうと推測でき、嫌な気持ちになった。 特にLINE等の普及に伴い特定のグループ間で特定人物の悪口を共有したりするなど、人間不信に陥るようなことは現実的にもかなり見受けられるのであろう。 著者の作品は初めて手に取ったが、一気読みさせられる面白さがあり他の作品もチェックしたいと思う。 | ||||
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欠かさず読んでいる春口 裕子さんの作品 今回はママ友がテーマの連作短編集です。 「第一話 招かれざる客」 「第二話 毒の葉」 「第三話 一緒がいい」 「第四話 難転」 「第五話 ウチの子が主役(センター)」 「第六話 トモダチ契約」 の6編が収録されています。 連作集ですが短編としても楽しめます。 過去に読んだ春口さんの著書の中で一番恐ろしかったです。 読んでいる間も胸がギュっと締め付けられる様な感覚になり 読後感も非常に悪く、けれど目を背ける事が出来ない、そんな作品でした。 主人公、岸谷奈江(きしたに なえ)が軸となりストーリーが進行して行きます。 そしてLINEグループの長谷川佐和子(はせがわ さわこ) 山中みゆき 石井京香(いしい きょうか) LINEグループには入っていないけれどこの物語の鍵を握る宏美 自分自身、子育て中に経験して来た事があったり、LINE、ツイッター、facebook等のSNSで耳にする イジメや派閥などママ友の世界がリアルに描かれています。 相手の都合などおかまいなしに突然家を訪れて長居をするママ友 小学校受験での足の引っ張り合い、家の前の道路を「広場」にして子供たちを遊ばせ 道路のみならず敷地内への侵入まで容認するママ 我が子がいつもセンターとなる様に学校へ乗り込む母、自分勝手で自己中な人物がたくさん登場します。 全く同じではない物の似たような行動をするママ達をたくさん見て来ました。 登場人物それぞれに自分を照らし合わせてみて自分を顧みたり SNSの使い方を今一度考えさせられたり、読みながら色々な思いが頭を駆け巡りました。 自分を持たない主人公の奈江にはイライラしながらも子育て中の自分を思いだし 同じように考えたり揺れたりした経験から共感する部分もありました。 子供が出来た時点でママとなり、○○ちゃんママと呼ばれママ友の付き合いが始まります。 みんな我が子が大切で必死に子育てをしているけれど、その一生懸命さが時にずれていたり 必死過ぎるあまり冷静になれず間違った言動をしてしまったりと言う経験は誰しもあると思います。 人間関係は難しい、特にママ友の世界は根底に深い愛情があるからこそ、余計に難しい、そんな印象を受けました。 サスペンス、ホラー的要素もあり、四話の「難転」と「第六話 トモダチ契約」は特にゾッとしました。 本当にウンザリするけれど読み応えのある、そんな作品です。 | ||||
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登場人物が変わりながらも主人公である奈江を中心に話が進んでいきます。全6話。 ママ友という枠の世界で全体的に女にしかわからない世界です。 男なんて、きっとひとたまりもないんじゃないかな?(笑) 女特有の空気をこれでもかって出してきてる作品でした。 ゆっくり読むつもりが、気になって気になって、ページをめくる手が止まらず最後まで読んでしまえるくらいに。 身近な素材(LINEやらtwitter)やママ友というごく普通の環境で、だからこそくる恐怖感。 考えるとゾクリとします。 この作品中の第四話「難転」という物語が私は強く印象に残りました。 サスペンス的にもピカイチかと。 読了してから、「悪母」というタイトルがまたジワリと染みてきます。 『悪意のある悪意』『悪意のない悪意』どちらが罪なのか? その問いも答えもこの本のどこにも書かれていないのに、1人で考えて読んでしばらくボー然。 悪母とはどんな母なのか?果たして自分はどうなのか?(正解はどこにもない) ただ、自分の悪意のない一言が、悪意のない行動が、誰かの悪意を引き起こしている可能性。 そしてそれが子供に影響を及ぼすものだとしたら…… その辺が一番興味深く、巧みに描かれている作品だと思いました。 とても丁寧な作品ですので読みやすかったです。 オススメです!! | ||||
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