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悪母
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悪母の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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ママ友、自分自身に縁はないがさまざまな人間関係がある中でそれは子供というかけがえのない存在を介しているだけにややこしいだろうなと容易に想像がつく。いわば子供は「人質」だからだ。子供も親も仲がよいなんて理想でしかないだろうし、そりが合わなくても切るに切れない人間関係はある程度子供が成長し独り立ちするまではイヤでも まとわりついてくる。自分の好きに切ったり切られたりできないのも辛いところだ。誰が味方で誰が敵なのか、本当に信頼できるママともは誰なのか、子供の成長にしたがってママともたちとの関係も変わってくるのだが主人公が最後に友情を結ぶ相手が最初に嫌がらせをしていたママで、悪意の連鎖がまた新たな標的を攻撃してゆくのだろうと思わせる結末・・そこに横たわっているのは底知れない恐怖と新たな展開。。。微妙に変化するママ友たちの人間関係を追うのも面白いしママともたちの会話もリアルでママ達の個性を引き立たせている。この小説もイヤミスの傑作。しみじみ思うのはこんな複雑な人間関係を持たなくてほんとによかった・・ということ。日々ママともたちとのおつきあいに疲れている世のママ達には共感と戦慄を感じさせる作品なのではないだろうか・・ | ||||
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ママ会の中で一番厄介なのは代弁者まじりの腰巾着 | ||||
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おもしろい! うーん、こういう人いるいる! リアル! 小さいお子さんのいる方、 読んでみてください。 ここに出て来るのは 悪母ではなく どこにでもいる、フツーの母親ですから。 誰だって、自分の子が一番。 我が子のためなら、 他人なんて、蹴落とす、蹴落とす。 普通ですね、今の世の中。 それを平然と態度と行動で示すか 密かに心の中で画策するか その違いだけですから。 きれいごとじゃないです、 子育ては。 | ||||
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主人公は「悪気はない」というのをいいことに?結構図々しい人だなと思いながら 読み進めていました。主人公を私は「なかなかの自分本位」と思ってしまったので、著者の春口氏自身も そういう人なんだろうかとまで思っていた。 でも、最後の章ではきっちり落とし前をつけてくれていたので、すっきりしました。 主人公の考え方をどちらかというと肯定的にずっと描かれていた(ような気がする)ので 私の受け止め方がイケズなんだろうかと思っていたけど、こういう「私は悪くない、だって~」な感じの奈江サン、自分で蒔いた種は責任をもってね!とすっきりしました。 | ||||
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結婚に憧れを持つ女性は多いです。しかしできたらできたで色々ある。ましてや昨今は携帯が普及。ラインなどで必要以上に連絡を取り合ってしまうなどの習慣が余計事態を面倒にしている。携帯などがなかった時代に母になり子育てを終えた方は運がよかったと言えるかも。今は携帯が普及だけして、適切な使用法とかはまだ一般に広がっていない。本当に恐ろしい情報化社会。誰でも情報を発信できて、悪意のある卑劣なものでも罰せられる事はほとんどない。 ママ友というのは厄介で、ママ同士本人同士の見栄の張り合いのみならず、子や夫、収入とかまで無意識のうちに比べ合い、無駄に疲弊している。人付き合いが本当は嫌いでも一人になる勇気はなく、ついラインやらに振り回される。 我が子が可愛い為にした行為が裏目に出たりそもそも母になっても自分の事しか考えられなかったり。子供が子供を産んだと云える精神的に幼い母が情報化社会で生きる。過酷です。問題が深刻化して対策が取られるまでラインやSNSの影響に苦しめられる人は後を絶たないでしょう。 | ||||
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幼稚園入園から、小学校4年生くらいまでの7年間の話が一冊に入っていて、軸になるエピソードや主人公はいるけれど、全部短編なので、軽いと言うか、「全編にイヤミスを突っ込まねば!」みたいな感じが見受けられます。 確かに幼稚園や小学校に「ヤバいお母さん」というのは存在しますが、7年にも渡ってそういう人々に絡まれっぱなしというのは、逆に主人公がヤバい人で、類は友を呼ぶの典型かと。 春口さんの作品は「行方」とこの2作品読みましたが、イヤミス特有の「ヤバい人」が、こちらの方がリアリティがない感じ。 | ||||
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若干ネタバレあります。 悪母というタイトルに惹かれ、どんな酷い母親が出てくるのかと思えば普通のどこにでもいそうな母親しか出てこなかった。 確かに主人公の奈江や由加里はズレてるしツッコミたくなる部分も多いけど、虐待とかの「悪」と言い切れるほどのことはしていない。 せいぜい無神経とか自分勝手とかちょっとやばい人(笑)とかその辺がいいとこだと思う。 佐和子さんも奈江と似たようなとこあるのに最後のあれは「そりゃないよ~」と思ってしまった。 結局なにをもって「悪母」なのか分からなかった。 ただママ友関係やそのゴタゴタについては妙にリアルで引き込まれてしまった。 「こういう人いるいる」「こういうことあるある」 その点では面白かった。 | ||||
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ほぉ!あるあるって感じで、身近な事。それが、本当は怖いんだと改めて思いますね。 | ||||
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テンポがよく一気に読めました。ただ、後味が悪いです。ママ友こわい。 | ||||
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私が子育てしていた時は、幸運な事にLINEなどなくてお誘いは電話だけ。あるいは公園に自然に集まり、自然にグリープが出来上がる感じでした。 いつの時代も、多かれ少なかれ同じようなママ友模様ですが、今時はSNSやLINEと何かと面倒そう。この本を読んで、あの時代に子育てが終了した事に感謝しかありません。 | ||||
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人の弱い面、嫌な面、ママ友との付き合い方で最悪のパターンでは・・・ と思われる短編6章で構成されています SNSの利用もリアルでゾッとし、今のライフスタイルとぴったりと合った話でした 恐ろしいと思いながら一気読みしました イヤミス嫌いなので☆3ですが、好きな人は☆5かなと思う1冊です | ||||
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赤ちゃんを通じて知り合ったママ友達の人間関係を描いた短編集。 一応短編として読めるが登場人物やストーリーは一貫しているため、中断が難しい面白さがある。 男性の私にとっては、ママ友の陰険な言動が非常に印象的で、現実社会でもこれほどまでに露骨ではないにしてもかなりのドロドロ感はあるのであろうと推測でき、嫌な気持ちになった。 特にLINE等の普及に伴い特定のグループ間で特定人物の悪口を共有したりするなど、人間不信に陥るようなことは現実的にもかなり見受けられるのであろう。 著者の作品は初めて手に取ったが、一気読みさせられる面白さがあり他の作品もチェックしたいと思う。 | ||||
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一気に読み終えてしまいました。深く考察することも、短編一遍々々を味わうこともなく 一息に読み切るような本です。(良くも悪くもという意味です) 人は感情の生き物であり、精神状態も行動原理もあるいは健康状態でさえも感情に 左右されるもの。 そして、感情というものはその対象物の大小だけでなく、その対象物の遠い近いの距離感にも 大きく影響受けるもののようです。 世界平和や政治的正義などといった遠くの大きい出来事よりも、近所のゴミの捨て方とか LINEの既読即返マナーのような小さいけどとても近いもののほうが与える影響は強かったり するということですね。 そんな意味でこの物語はママ友のすごく小さな輪っかの中で繰り広げられる小さいけれど 近すぎて協力すぎる話の数々です。読み手である自分は残念ながら男性で父親なので このママ友の輪には入ることが出来ません。遠くから傍観したり憂慮することしか出来ないのです。 LINE仲間から外されてしまったようなツマンナイ感が伴います。(逆に御婦人たちは輪に入って この世界を堪能できるのでしょうね。きっと) この連作短編集で取り上げられているエピソードも全てが、この原理からいけば、些少に見えるかも 知れないが当事者にとっては捨て置けない人生の重大事ばかりとなっています。 或る一児の母親と幼い娘が幼稚園入園前の公園デビューの時の開幕から順を追って、園探し、 幼稚園行事、小学校受験と卒園、と成長する中で発生する様々な事件や、それに翻弄される 母親の感情がネガテイブながらも常に張りつめた切迫感を保持しながら短編は積み上げられます。 最終編は小学校高学年の宿泊体験の場所で、子供同志と母親同志の2つの世界での親友にまつわる 出来事を取り上げて今までの挿話の伏線:母親とそのママ友の感情の蓄積の決算のようなもの:を まとめ上げるような形で一応の幕をおろします。 しかし、この気味悪い母子の物語は現実の世界がそうであるように、きっと物語の世界のなかでも 生活の繰り返しとして継続し、そしてそれゆえにもっとイケナイ世界に進んでいってしまうのだろうなあ。。。 とおせっかいながら心配と同情を寄せてしまわざる負えません。継続する負の還元性といったものが 読み手であり、傍観者的な自分の心に妙に引っ掛かります。 決して読後感は主人公の母親が吐露しているように 「しあわせだわ・・・」といったものではありません。 それでもこの濁った姿見に自分の真実の姿を覗き見てみたいという好奇心に満ちた幸せな御婦人はどうぞ お読みくださいませ。。。 皆様のご感想に是非耳を傾けたいと思う次第でございます。(いつのまにか執事モードになっている僕 ) | ||||
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子を持った母の、ストレスいっぱいの生態を描いた連作短編集。 帯には「最恐サスペンス」とありますが、女のいやらしさがものすごくて、サスペンスというより、生理的な嫌悪感を覚えます。 特に、最後の短編は、なんか吐き気がします。 これ、ちっともエンタメじゃないでしょ。 第3話あたりが、一応、短編ミステリーの形になっています。 でも、これだって、もし短編の名手が手掛けていれば、 「おおっ」 と歓声をあげる作品になっていたような気がします。 このように、個人的な評価は高くないのですが、もしかすると、女子には受けるのかもしれません。 「そーそー、こんな女、いるよねー」 といった感じで。 ただ、少なくとも、男子にはお勧めできない本です。 | ||||
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欠かさず読んでいる春口 裕子さんの作品 今回はママ友がテーマの連作短編集です。 「第一話 招かれざる客」 「第二話 毒の葉」 「第三話 一緒がいい」 「第四話 難転」 「第五話 ウチの子が主役(センター)」 「第六話 トモダチ契約」 の6編が収録されています。 連作集ですが短編としても楽しめます。 過去に読んだ春口さんの著書の中で一番恐ろしかったです。 読んでいる間も胸がギュっと締め付けられる様な感覚になり 読後感も非常に悪く、けれど目を背ける事が出来ない、そんな作品でした。 主人公、岸谷奈江(きしたに なえ)が軸となりストーリーが進行して行きます。 そしてLINEグループの長谷川佐和子(はせがわ さわこ) 山中みゆき 石井京香(いしい きょうか) LINEグループには入っていないけれどこの物語の鍵を握る宏美 自分自身、子育て中に経験して来た事があったり、LINE、ツイッター、facebook等のSNSで耳にする イジメや派閥などママ友の世界がリアルに描かれています。 相手の都合などおかまいなしに突然家を訪れて長居をするママ友 小学校受験での足の引っ張り合い、家の前の道路を「広場」にして子供たちを遊ばせ 道路のみならず敷地内への侵入まで容認するママ 我が子がいつもセンターとなる様に学校へ乗り込む母、自分勝手で自己中な人物がたくさん登場します。 全く同じではない物の似たような行動をするママ達をたくさん見て来ました。 登場人物それぞれに自分を照らし合わせてみて自分を顧みたり SNSの使い方を今一度考えさせられたり、読みながら色々な思いが頭を駆け巡りました。 自分を持たない主人公の奈江にはイライラしながらも子育て中の自分を思いだし 同じように考えたり揺れたりした経験から共感する部分もありました。 子供が出来た時点でママとなり、○○ちゃんママと呼ばれママ友の付き合いが始まります。 みんな我が子が大切で必死に子育てをしているけれど、その一生懸命さが時にずれていたり 必死過ぎるあまり冷静になれず間違った言動をしてしまったりと言う経験は誰しもあると思います。 人間関係は難しい、特にママ友の世界は根底に深い愛情があるからこそ、余計に難しい、そんな印象を受けました。 サスペンス、ホラー的要素もあり、四話の「難転」と「第六話 トモダチ契約」は特にゾッとしました。 本当にウンザリするけれど読み応えのある、そんな作品です。 | ||||
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登場人物が変わりながらも主人公である奈江を中心に話が進んでいきます。全6話。 ママ友という枠の世界で全体的に女にしかわからない世界です。 男なんて、きっとひとたまりもないんじゃないかな?(笑) 女特有の空気をこれでもかって出してきてる作品でした。 ゆっくり読むつもりが、気になって気になって、ページをめくる手が止まらず最後まで読んでしまえるくらいに。 身近な素材(LINEやらtwitter)やママ友というごく普通の環境で、だからこそくる恐怖感。 考えるとゾクリとします。 この作品中の第四話「難転」という物語が私は強く印象に残りました。 サスペンス的にもピカイチかと。 読了してから、「悪母」というタイトルがまたジワリと染みてきます。 『悪意のある悪意』『悪意のない悪意』どちらが罪なのか? その問いも答えもこの本のどこにも書かれていないのに、1人で考えて読んでしばらくボー然。 悪母とはどんな母なのか?果たして自分はどうなのか?(正解はどこにもない) ただ、自分の悪意のない一言が、悪意のない行動が、誰かの悪意を引き起こしている可能性。 そしてそれが子供に影響を及ぼすものだとしたら…… その辺が一番興味深く、巧みに描かれている作品だと思いました。 とても丁寧な作品ですので読みやすかったです。 オススメです!! | ||||
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