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模倣犯
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模倣犯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全279件 41~60 3/14ページ
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600ページ近くある第一部だが、あっというまに読み終えてしまった。 人物描写が秀逸で、特に失踪した鞠子の祖父、豆腐屋の義男さんの存在が印象的、 およそ人間の所業とは思えない言動を繰り返す犯人に対して、 あくまで冷静に機転を利かせ、事実を受け止め、向かいあう姿勢には心を打たれる。 また、義男が語っていた頭がおかしい人間のたとえも興味深い、 頭がおかしい行動をとる人間でも、どこかで普通の人間と同じ行動をとることが多い、 およそ、よく目にするクレーマとかモンスター人間はこれにあたるんじゃないだろうか、 だが、この義男に電話をかけてきた犯人は違う、明らかにそれより一線を画している。 たまに目にする凄惨な事件には、こういう人間がかかわっているんだろうと思わせられる。 あまりこの筆者の作品は読んでないけど、経歴から見ればこの出来栄えも納得、 続きが非常に気になる作品である。 | ||||
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やっと読み終えました。最後の最後は本当に一気読み。長いことを批判する向きもあるようですが、それだけ中味は詰まっています。特に、ミステリーでない部分では内容も深いです。若い人にはわかりにくい箇所もあるかもしれませんが、中年過ぎるとそれがわかります。 ところどころステレオタイプの人が出てくるのはミステリーだから仕方ありません。そんなことを批判していたら、ファンタジーの世界に入っていけないじゃありませんか。登場人物はかなり魅力的です。造けいがしっかりしてます(そのために長い)。 樋口めぐみを最後までわからずやの少女にしておいたのは、「お決まり」でなくて良かったです。高井由美子が結局は哀れな末路を辿るところも。色々な意味でこの小説には深さがあります。その辺りに気づくと、この小説の長さは気にならないでしょう。評価はもちろん最高点です。 | ||||
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やっと上巻を読み終えた。これは凄い小説だ。各誌の評価で2001年のベストミステリーに輝いただけのことはある。 宮部みゆきというのはストーリーテリングの天才だ。上巻だけで2段組720頁。これを一気に読ませるのだから大したもの。 物語は連続誘拐・猟奇殺人事件。これが色々な人の立場から描かれる。第二部からは倒叙形式(犯人側の視点)で書かれるようになるという凝った構成。 うー、今はただとにかく下巻が読みたい。こんなレビュー書いてる場合じゃない! | ||||
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584ページもの分厚い本読めるかなーなんて思ってましたがとにかく犯人が子供っぽいけどどんな酷いことするのか、どんなやつなのか気になってページが止まらない。そしてなにより主人公の1人である義男おじいさんが辛いことにも耐えて冷静に犯人と関わっていくのがとにかくかっこいい。続きはすぐ読みたい。 | ||||
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今更ながら原作を読了。 感想は、読みがいもあるが結構的には 非常に疲れたかな。 この巻でいえばやはり網川(ピース)に 利用された高井由美子に対して やるせない思いは募った。 塚田くんが気付いた高井和明の 電話での相談の話がとりあげられる のかと思い読みつつも 結局は、前畑滋子から盗作扱いされた 網川が自分で自分を追い込む始末。 頭脳明晰などと言われつつ そういう部分ではプライドが強く 非常に子どもっぽいとしか言いようが なかった。 宮部みゆき作品のなかでも ほぼ救いの少ない作品だと思います。 | ||||
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週刊ポスト誌で、5年間の連載を経て、単行本、文庫本化された宮部みゆきの長編作品第1巻。 長い長い事件は1996年に遺体の一部である右腕の発見から始まる。 主な登場人物は、最初の遺体の発見者である塚田真一と、被害者の祖父であり、豆腐屋の主人の有馬義男。この二人は全巻を通して、重要な役割を果たすことになる。そして、ライターの前畑滋子。宮部さんはこの前畑滋子に自分をなぞらえているのではないかと思う。 高校生の真一は、別の事件の被害者一家の唯一の生き残りであり、複雑な境遇にある。真一はあることから前畑の所に一時的に滞在することになる。警察関係者は、それほど深く描かれる者はないが、捜査本部のデスクである武上巡査部長だけは割と詳細に描かれる。 被害者が複数いることが次第に判明し、失踪人、家出人の捜索など全国にその余波が広がっていく。そして或る日突然、有馬義男の元に、ボイスチェンジャーで声を変えた犯人から電話が入る。さらには、テレビ局にまで犯人からの電話が入り、日本中が大騒ぎになる。犯人のメディア露出というのがこの作品における犯罪者の特異性を一番表していると思う。 1巻の最後は犯人と思われる二人の若者が自動車事故を起こし、死亡するという、事件の全体像が全くわからない展開で終わる。だからこそ、読者を惹きつけるのだろう。5巻読み終えて、この1巻の構成は非常に巧み書かれていると思う。しかし、自分にはその後の展開は期待以上のものはなかった。有名な作品なので、一度は読んでおかないといけないと読んでみたが、タイトルで受けた印象とは随分と違っていた。 | ||||
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宮部みゆき作品初めて読みました。 1巻~5巻通しての書評です。 まず、 1巻 通して面白い、最後にヤマがくるので2巻が楽しみ! 2巻~4巻 ストーリーに引き込まれるが暗い描写も多く読むスピード少し落ちた 5巻 転結一気にきます! 面白かった。 普段推理小説読むことが多く、この作品もそのつもりで読み始めました。 実際には探偵役がでてこず、 各登場人物の精神的な弱い面、暗い面なども克明に描写されたサスペンフィクションという印象。 ドキュメント物やノンフィクション物が好きな方なら間違いなく魅き込まれるはず。 私は、読むのが途中で少しだれてしまったので★1つ減らしましたがそれでも十分楽しめました。 宮部みゆきの他作品にも手をつけたいです。 宮部みゆき作品がkindle化してくれればもっと手軽に手を伸ばせるのですが… この作品はこれで見事に完結しているのであれですが、 あの人の獄中の様を描いた続編なんかもあればおそらく買ってしまいます。 | ||||
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人物像の描写がすごい。 まだこの一巻しか読んでいませんが、全巻読んでから一巻目のコメントをするのと、今コメントをするのとではきっと変わってくるだろう、と思ったので、一巻読了の時点で口コミます。 特に被害者の祖父の描写が良かった。 この一巻ではかなりの重要人物として登場しています。 「鞠子、鞠子、俺の宝だったのに…」 の声に出ない一言に涙が止まりませんでした。 伏線が張られている感がすごいので、早く2巻目以降を読まないと忘れてしまいそうです。 1巻目読了時点では、ハテナだらけです。 チープなミステリーだったらここで終わる可能性もあるくらいだと思いますが、恐ろしいことに5巻まであるとのこと。 ここからが宮部みゆきさんの本領発揮でしょうか。 続きが楽しみです。 | ||||
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この著者の作品はこれが初めてです。 5巻まである長い話のようですが、全体の5分の1とは思えないボリューム感、そして引き込まれ感を感じました。かなり面白くなりそうな予感! | ||||
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犯人視点で何が起こったかを追っていく2巻。 「真犯人が誰なのか」という部分はどうでもいいタイプの作品のようなので、今後どのような内容にページ数が割かれていくのか、非常に楽しみですね。 | ||||
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引き続き、犯人視点での経過を辿っていく3巻。 今更ながら、非常に凶悪で悲しい事件だと思いました。。。 やっぱりこの手の事件の犯人ってのは、家庭環境ひいては両親に問題の根源があることが多いのかなと感じました。 | ||||
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事件を巡る様々な人の様々な想いと邂逅…嵐の前の静けさを思わせる淡々とした展開ですが、続きが気になることには変わり無し。 何よりも、真犯人がこれをどう決着させる気でいるのか、気になります! | ||||
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シリーズ読了。 最後の前畑さんの作戦には恐れ入りました!見事、犯人にクリーンヒットしましたね。 そして義男さんが電話で犯人に語った内容こそが、この犯人を最も的確に表現したものだと自分も感じました。いや~実に面白かった! | ||||
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長らく積読のままだった『模倣犯』を、やっと読んだ。文庫にして全5巻という長さにためらっていたのだが、読み始めると一気呵成だった。その圧倒的な現代の語り部としての才には、舌を巻かざるを得ない。ということを100%認め、★を最高点の5つにした上であえて物申したいのだけれど、やっぱり長いのは長いよなあ…。『火車』『理由』といったほどよい作品と比べると、どうしてもそう思ってしまう。 ※※ここからはネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。※※ この作品は、広大無辺の大河だ。主要な流れのほかに無数の傍流が広がったり、絡み合ったりしながら形成される大河。だからこそこの長さなのだが、正直「ここはなくてもよかったんじゃない?」という傍流がなくもない。例えば、犯人捜査の決め手になるような、思わせぶりなエピソードの数々(ラジオの電話相談がどうしたとか、携帯電話を拾った子どもが高熱出してこうしたとか)。一瞬「ここから事件が発覚するのかな?」と思わせるのだが、それらはまったく伏線として回収されず、モヤモヤ…。まあ、読んでる間は楽しかったので、それでいいじゃんと言われればそうなんだけど。 悠揚迫らぬ態度で5巻まで話を進めながら、ラストの店じまいが妙に慌ただしかったのも残念だ。犯人の落とし方に、僕は思わず本書に向かって「刑事コロンボかよ!」とツッコミを入れてしまった。と、ここで話が飛ぶようだが、この作品は2016年にテレビ東京でドラマ化されており、僕はこれを録画しておいて、小説読了後に鑑賞した。そこで思ったのは、慌ただしい印象のエンディングを回避するために、ドラマではピースVS.前畑滋子の構図を前面に打ち出したのではないか、ということだ。もちろん、濃密な小説世界を映像にする際の陳腐化も感じたのだけれど、一方で早々に後半を倒叙ミステリ風にしてしまったことには、なるほどと感心した。 ドラマのことをついでに言えば、キャストは全般的に原作のイメージによく合っていたと思う。とりわけ有馬義男(橋爪功)、塚田真一(濱田龍臣)はピッタリだった、と個人的には思う。ピースの坂口健太郎も良かったのだけれど、ちょっと可愛すぎたかもしれない。しかし、4時間以上をかけてドラマにしても、まだまだ足りないくらい『模倣犯』という作品は長い。そういえば『ソロモンの偽証』はもっと長いんだっけ? ほかにまだ長いのあったっけ? よくわからないが、とりあえずしばらくはお腹いっぱいだな宮部みゆき。 | ||||
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ミステリー小説はヒット作品ばかり買いあさって読んでいます。模倣犯はといいますと買うだけ買って5巻という長さに気が引けて読まずに積んでいました。しかし、昨年9月にドラマがやっていたのでこちらを録画して、観る前に一読と思って読み始めました。そして、少しづつ読み進めて、ようやく読み終わったのですが、感想は「こんな小説があったんだ」「すごい」という驚きと感動でした。私は、どちらかというと海外ミステリーの方が内容が緻密で好きなのですが、この作品はそれらを超えています。最後はものすごい興奮して何か変な涙が出そうになりました。宮部さんの作品はいくつか読ませていただきましたが、その中でも一番ですね。いやー本当に面白かった。 | ||||
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圧巻のストーリー展開というにふさわしい小説。 1巻は正体のわからない、不気味で凶悪な犯人に翻弄される被害者家族と警察を描き大きなインパクトを与えた。犯人の正体が気になると大きく気持ちが膨らんだところで、2巻は犯人の側から物語を書き直す。同じ時間のストーリーを別の登場人物の眼から描く手法は『桐島部活止めるってよ』みたいな感じ。また狂気の犯人のトラウマや人の精神をいたぶって喜ぶ様はトルーマン・カポーティーの『冷血』を想起させられた。 もしかりに1巻の不気味さがなく、2巻の犯人の側から物語が始まっていたらおそらく読者は飽きて、事件まで我慢して読めないだろうと思う。こういう構造的に読者を飽きさせないうまさは、宮部さんの少女時代からの映画体験が大きく影響しているのではないだろうか。 | ||||
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えげつない話がそろりと始まった。若い女性が連続して拉致され殺される。犯人は愉快犯で被害者の親族に接触して振り回したり、テレビ局に連絡したりと異常な行動をとり続ける。 警察組織の犯罪捜査に対する官僚的対応だったり、マスコミのエゴだったり、事件が起こってかき回される家族だったりと周辺での社会的問題がちりばめられている。この辺が小説のリアリティーを醸成するのはいつもの宮部作品と一緒。しかしいつもの宮部作品同様、この作品もそれら社会問題がテーマの社会派ミステリーではない。結局純粋なミステリーやなぞ解き、それに絡んであぶりだされる人間の業がテーマだったりする。このそろりと始まったえげつないミステリーはどんな形になるのだろう。どんな展開になるのかとても楽しみ。 一家を惨殺された少年が捨てられた遺体の手の一部の第一発見者になるという設定がまたものすごい。 | ||||
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最近、テレビ東京でもドラマ化されましたが。原作出版から、これだけ時を経ても尚。 やっぱり面白いです、模倣犯。 宮部さんの善意をベースにした、圧倒的な筆力による、サスペンスの金字塔かと。 もっとダークな宮部さんを読んでみたいと思いつつも、このクオリティで差し出されれば、降参です。 ピースというキャラクターの造形。 最初に読んだ時は、当時の流行りのサイコパスかな、と思いましたが。 2016年のドラマ化でも、十分、生きた人物に感じられました。 宮部さんの感性の賜物だと思います。 | ||||
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最初の書き出しは興味をひきますね。見えない誰かが問題なのかな。先が楽しみです。 | ||||
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1巻からの流れがやっと見えてきたのかな。一家を殺された少年がいい感じです。どう変わっていくのかな。もう一つのストーリー(二人の青年が女の子を次々と拉致し殺していく)とどこで直接繋がっていくのか楽しみです。 | ||||
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