日の名残り

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評判

日の名残りの評価:

4.45/5点 レビュー 402件。 A ランク

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平均点4.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,047件 161〜180 9/53ページ
No.887
(2pt)

延々と○そつまらない執事の仕事の話

それだけだった。初めて読んだ彼の作品だった。執事の仕事やその人間関係の話で終始します。とりわけ時間の無駄といって差し支えないだろう。

ひどい事を言うが、王でもリーダーでもない人に仕える執事の仕事観に興味は持てなかった。

最後まで読める文章ではあったが最初から最後まで特になにも波はなく平坦に淡々と終わっていく。ずっと退屈な読書だった。

カズオイシグロの初めての作品をこれにするのはおすすめしないとかじゃなくて止めた方がいい。個人的にはもう他の作品も読む気も起きない。さようならカズオイシグロ。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.886
(2pt)

延々と○そつまらない執事の仕事の話

それだけだった。初めて読んだ彼の作品だった。執事の仕事やその人間関係の話で終始します。とりわけ時間の無駄といって差し支えないだろう。

ひどい事を言うが、王でもリーダーでもない人に仕える執事の仕事観に興味は持てなかった。

最後まで読める文章ではあったが最初から最後まで特になにも波はなく平坦に淡々と終わっていく。ずっと退屈な読書だった。

カズオイシグロの初めての作品をこれにするのはおすすめしないとかじゃなくて止めた方がいい。個人的にはもう他の作品も読む気も起きない。さようならカズオイシグロ。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.885
(5pt)

価格が安い!

古いですが問題ありませんでした。とても素晴らしい小説でした。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.884
(5pt)

価格が安い!

古いですが問題ありませんでした。とても素晴らしい小説でした。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.883
(5pt)

価格が安い!

古いですが問題ありませんでした。とても素晴らしい小説でした。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.882
(3pt)

まあまあ。

翻訳のせいなのか、
ノーベル賞を受賞するほどの作品には
思えない。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.881
(3pt)

まあまあ。

翻訳のせいなのか、
ノーベル賞を受賞するほどの作品には
思えない。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.880
(3pt)

まあまあ。

翻訳のせいなのか、
ノーベル賞を受賞するほどの作品には
思えない。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.879
(5pt)

自らの分をわきまえながら最善を尽くす控えめな人生は、それだけで価値あるものではないか

〇 魅力ある小説。その魅力は、古風な文体、主人公の思考(理想のバトラーとは何か)、垣間見えるイギリス領主の生活、イギリスの田舎の風景描写が生み出すものである。

〇 正直だが狭量でもある主人公の語る思想は著者の思想でもあろう。バトラーの仕事にすべてを捧げ、dignityを理想のバトラーが備えるべき資質であると考え、理想像に近づくべく精進する姿は、バトラー道を突き詰める求道者の姿である。そして、彼は理想を持ちつつ分を弁えている。自分のような者でも、人類の善のために貢献できる仕事をしたい。そのために力ある立派な主人を見つけ、その主人に誠心誠意仕えたることが一番だと考える。

〇 その主人が死に臨んで「果たして英国の外交政策に関する自分の判断は正しかったのだろうか」と述懐したとき、主人にはかかる判断の余地があるが、主人が正しいと(盲目的にあるいは白地的に)信じて尽くした自分にはかかる判断をする自由も能力もないことを知って不安を感じる。しかし、彼はまた明日から、自分の主人を信じて尽くすしかないのだ。人はそんなものではないだろうか。それでよいのではないだろうか。きわめて良心的な生涯だったのではないだろうか。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.878
(5pt)

自らの分をわきまえながら最善を尽くす控えめな人生は、それだけで価値あるものではないか

〇 魅力ある小説。その魅力は、古風な文体、主人公の思考(理想のバトラーとは何か)、垣間見えるイギリス領主の生活、イギリスの田舎の風景描写が生み出すものである。

〇 正直だが狭量でもある主人公の語る思想は著者の思想でもあろう。バトラーの仕事にすべてを捧げ、dignityを理想のバトラーが備えるべき資質であると考え、理想像に近づくべく精進する姿は、バトラー道を突き詰める求道者の姿である。そして、彼は理想を持ちつつ分を弁えている。自分のような者でも、人類の善のために貢献できる仕事をしたい。そのために力ある立派な主人を見つけ、その主人に誠心誠意仕えたることが一番だと考える。

〇 その主人が死に臨んで「果たして英国の外交政策に関する自分の判断は正しかったのだろうか」と述懐したとき、主人にはかかる判断の余地があるが、主人が正しいと(盲目的にあるいは白地的に)信じて尽くした自分にはかかる判断をする自由も能力もないことを知って不安を感じる。しかし、彼はまた明日から、自分の主人を信じて尽くすしかないのだ。人はそんなものではないだろうか。それでよいのではないだろうか。きわめて良心的な生涯だったのではないだろうか。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.877
(5pt)

自らの分をわきまえながら最善を尽くす控えめな人生は、それだけで価値あるものではないか

〇 魅力ある小説。その魅力は、古風な文体、主人公の思考(理想のバトラーとは何か)、垣間見えるイギリス領主の生活、イギリスの田舎の風景描写が生み出すものである。

〇 正直だが狭量でもある主人公の語る思想は著者の思想でもあろう。バトラーの仕事にすべてを捧げ、dignityを理想のバトラーが備えるべき資質であると考え、理想像に近づくべく精進する姿は、バトラー道を突き詰める求道者の姿である。そして、彼は理想を持ちつつ分を弁えている。自分のような者でも、人類の善のために貢献できる仕事をしたい。そのために力ある立派な主人を見つけ、その主人に誠心誠意仕えたることが一番だと考える。

〇 その主人が死に臨んで「果たして英国の外交政策に関する自分の判断は正しかったのだろうか」と述懐したとき、主人にはかかる判断の余地があるが、主人が正しいと(盲目的にあるいは白地的に)信じて尽くした自分にはかかる判断をする自由も能力もないことを知って不安を感じる。しかし、彼はまた明日から、自分の主人を信じて尽くすしかないのだ。人はそんなものではないだろうか。それでよいのではないだろうか。きわめて良心的な生涯だったのではないだろうか。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.876
(5pt)

数年に一度は読み返したくなる小説など、めったに出会えるものではない

本書はいろいろな読み方ができる優れた小説だ。ハーヴァードビジネススクールでは、本書を推薦図書に入れている。主人公は執事として頂点を極めながら、それゆえに私生活では多くのものを犠牲にしていく。「プロの職業人として生涯をまっとうするとはどういうことなのか。正解はないから自分で考えろ。」そういう趣旨なのだ。

わたしはあえて政治小説としての一面を評価したい。日本人は源氏物語の伝統があるためか、人間の心情をつづった話を好み、政治小説を嫌う傾向がある。しかし著者は明らかに西洋人として教育を受けていて、他の日本の作家にはない素質を持っている。本書に政治的メッセージを忍び込ませることに成功しているように思われる。

主人公が仕えたダーリントン卿は、英国の伝統的教育を受けた高潔な紳士である。彼は親交のあったドイツの貴族が、第一次大戦後、破産して自殺したことに心を痛め、ドイツとの協力関係を築くことに尽力する。彼の善意に疑う余地はない。しかし「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉通り、彼のやろうとしたことは売国的行為として否定され、社会的に抹殺される。主人公は自らの政治的意見を言うことはなく、ひたすら主人を信じて仕えようとする。まるで主君に忠義を尽くす武士を思わせる。

わたしはどうしても現代の政治情勢と重ね合わせてしまう。中国海軍はコロナの混乱を絶好のチャンスと捉え、尖閣諸島に侵入して日本の漁船を追い回し、どうやら沖縄本島をターゲットにしている様子。中国人は一度目標を決めたら、何十年でもチャンスが来るまでじっと待つことができる民族である。「日中友好」を信じて孔子学院の設置に尽力し、留学生を援助してきた教育者たちのことを思うと、彼らの善意から出た行為が仇とならず、豊かな実を結ぶことを祈りたい。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.875
(5pt)

数年に一度は読み返したくなる小説など、めったに出会えるものではない

本書はいろいろな読み方ができる優れた小説だ。ハーヴァードビジネススクールでは、本書を推薦図書に入れている。主人公は執事として頂点を極めながら、それゆえに私生活では多くのものを犠牲にしていく。「プロの職業人として生涯をまっとうするとはどういうことなのか。正解はないから自分で考えろ。」そういう趣旨なのだ。

わたしはあえて政治小説としての一面を評価したい。日本人は源氏物語の伝統があるためか、人間の心情をつづった話を好み、政治小説を嫌う傾向がある。しかし著者は明らかに西洋人として教育を受けていて、他の日本の作家にはない素質を持っている。本書に政治的メッセージを忍び込ませることに成功しているように思われる。

主人公が仕えたダーリントン卿は、英国の伝統的教育を受けた高潔な紳士である。彼は親交のあったドイツの貴族が、第一次大戦後、破産して自殺したことに心を痛め、ドイツとの協力関係を築くことに尽力する。彼の善意に疑う余地はない。しかし「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉通り、彼のやろうとしたことは売国的行為として否定され、社会的に抹殺される。主人公は自らの政治的意見を言うことはなく、ひたすら主人を信じて仕えようとする。まるで主君に忠義を尽くす武士を思わせる。

わたしはどうしても現代の政治情勢と重ね合わせてしまう。中国海軍はコロナの混乱を絶好のチャンスと捉え、尖閣諸島に侵入して日本の漁船を追い回し、どうやら沖縄本島をターゲットにしている様子。中国人は一度目標を決めたら、何十年でもチャンスが来るまでじっと待つことができる民族である。「日中友好」を信じて孔子学院の設置に尽力し、留学生を援助してきた教育者たちのことを思うと、彼らの善意から出た行為が仇とならず、豊かな実を結ぶことを祈りたい。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.874
(5pt)

数年に一度は読み返したくなる小説など、めったに出会えるものではない

本書はいろいろな読み方ができる優れた小説だ。ハーヴァードビジネススクールでは、本書を推薦図書に入れている。主人公は執事として頂点を極めながら、それゆえに私生活では多くのものを犠牲にしていく。「プロの職業人として生涯をまっとうするとはどういうことなのか。正解はないから自分で考えろ。」そういう趣旨なのだ。

わたしはあえて政治小説としての一面を評価したい。日本人は源氏物語の伝統があるためか、人間の心情をつづった話を好み、政治小説を嫌う傾向がある。しかし著者は明らかに西洋人として教育を受けていて、他の日本の作家にはない素質を持っている。本書に政治的メッセージを忍び込ませることに成功しているように思われる。

主人公が仕えたダーリントン卿は、英国の伝統的教育を受けた高潔な紳士である。彼は親交のあったドイツの貴族が、第一次大戦後、破産して自殺したことに心を痛め、ドイツとの協力関係を築くことに尽力する。彼の善意に疑う余地はない。しかし「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉通り、彼のやろうとしたことは売国的行為として否定され、社会的に抹殺される。主人公は自らの政治的意見を言うことはなく、ひたすら主人を信じて仕えようとする。まるで主君に忠義を尽くす武士を思わせる。

わたしはどうしても現代の政治情勢と重ね合わせてしまう。中国海軍はコロナの混乱を絶好のチャンスと捉え、尖閣諸島に侵入して日本の漁船を追い回し、どうやら沖縄本島をターゲットにしている様子。中国人は一度目標を決めたら、何十年でもチャンスが来るまでじっと待つことができる民族である。「日中友好」を信じて孔子学院の設置に尽力し、留学生を援助してきた教育者たちのことを思うと、彼らの善意から出た行為が仇とならず、豊かな実を結ぶことを祈りたい。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.873
(5pt)

これが正しくすべてだと思ったことは永遠によいというものではなかった

なんとも主人公のスティーブンスの古くさい格式張った、それでいてプライドの高いめんどくさい男っぷりがすごくて一体なんの物語なのかと思った。
 ナチスに加担したと断ぜられた前の主人のダーリントン卿から、アメリカ人の今の主人へと館ごと仕える先が変わったスティーブンス。英国の執事としての矜持を胸に毎日の仕事をこなしている。そしてそこに絡むかつて屋敷にいたミス・ケントンからの手紙・・・。屋敷の運営のためにと彼女に会いに行くスティーブンスの数日間と過去が彼の視点でいったりきたりしながら見て行く。
 彼の視点なのだ。 彼がどう思っているかだけが綴られているので、一方的な彼の勘違いの可能性も、読者は予想しながら読むのだ。そこが面白い。結局人間の認識なんて、確かなものなんてないんだという前提で進む。
 一つは、彼の前の主人がどんなに善人であったかわからないが、結果ナチスに加担したとされたという事実。そして執事としてそれを誇りに思うべきなのに人にダーリントン卿に仕えたことを一瞬隠してしまうスティーブンス。「君の意見はどうなんだい」という問いかけに、仕事をすべてとしてそれ以外の答えを出すことをしなかった自分を認識し出す。
 小説はすごく良かった。そして映画も見ることに。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.872
(5pt)

これが正しくすべてだと思ったことは永遠によいというものではなかった

なんとも主人公のスティーブンスの古くさい格式張った、それでいてプライドの高いめんどくさい男っぷりがすごくて一体なんの物語なのかと思った。
 ナチスに加担したと断ぜられた前の主人のダーリントン卿から、アメリカ人の今の主人へと館ごと仕える先が変わったスティーブンス。英国の執事としての矜持を胸に毎日の仕事をこなしている。そしてそこに絡むかつて屋敷にいたミス・ケントンからの手紙・・・。屋敷の運営のためにと彼女に会いに行くスティーブンスの数日間と過去が彼の視点でいったりきたりしながら見て行く。
 彼の視点なのだ。 彼がどう思っているかだけが綴られているので、一方的な彼の勘違いの可能性も、読者は予想しながら読むのだ。そこが面白い。結局人間の認識なんて、確かなものなんてないんだという前提で進む。
 一つは、彼の前の主人がどんなに善人であったかわからないが、結果ナチスに加担したとされたという事実。そして執事としてそれを誇りに思うべきなのに人にダーリントン卿に仕えたことを一瞬隠してしまうスティーブンス。「君の意見はどうなんだい」という問いかけに、仕事をすべてとしてそれ以外の答えを出すことをしなかった自分を認識し出す。
 小説はすごく良かった。そして映画も見ることに。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.871
(5pt)

これが正しくすべてだと思ったことは永遠によいというものではなかった

なんとも主人公のスティーブンスの古くさい格式張った、それでいてプライドの高いめんどくさい男っぷりがすごくて一体なんの物語なのかと思った。
 ナチスに加担したと断ぜられた前の主人のダーリントン卿から、アメリカ人の今の主人へと館ごと仕える先が変わったスティーブンス。英国の執事としての矜持を胸に毎日の仕事をこなしている。そしてそこに絡むかつて屋敷にいたミス・ケントンからの手紙・・・。屋敷の運営のためにと彼女に会いに行くスティーブンスの数日間と過去が彼の視点でいったりきたりしながら見て行く。
 彼の視点なのだ。 彼がどう思っているかだけが綴られているので、一方的な彼の勘違いの可能性も、読者は予想しながら読むのだ。そこが面白い。結局人間の認識なんて、確かなものなんてないんだという前提で進む。
 一つは、彼の前の主人がどんなに善人であったかわからないが、結果ナチスに加担したとされたという事実。そして執事としてそれを誇りに思うべきなのに人にダーリントン卿に仕えたことを一瞬隠してしまうスティーブンス。「君の意見はどうなんだい」という問いかけに、仕事をすべてとしてそれ以外の答えを出すことをしなかった自分を認識し出す。
 小説はすごく良かった。そして映画も見ることに。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.870
(5pt)

これから読む方への二つのアドバイス

ノーベル賞作家カズオイシグロの代表作。大変著名な作品であるので、内容に関しては触れないが、これから読む方にアドバイスを二つ。その1、テキストは是非、ノーベル賞記念版で読むこと。村上春樹の解説が絶品で、英語圏の現代の古典の新訳および解説を書いてきた、当代いちの日本人作家の解説は一聴に値する。その2、映画を見て感動した方も、是非本作を読むべき。映画と異なる感動があります。これぞ、小説を読む醍醐味かと。
以下、蛇足ながら個人的感慨を。評者は65才で主人公の執事と同年代である。人生の黄昏時に、越し方行く末を考えると、主人公の哀感が大変よく分かる。個人的な事では、大切な人との関係でもう少しましなやり方が有ったのではとおもう。時代との関わりでは、我が国の絶頂期と斜陽期の二つを経験し、斜陽期に傍観者として過ごした事に不甲斐なさを恥じる。そんな評者には、お互いに好意を寄せながら結ばれる事の無かった女性に語る、主人公の優しい言葉が胸に染みる。「いまさら時計を後戻りさせる事はできません(中略)私どもは、みな、いま手にあるものに満足し、感謝せねばなりますまい」残る人生を誇りを持って生きたいと思わせてくれる。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.869
(5pt)

これから読む方への二つのアドバイス

ノーベル賞作家カズオイシグロの代表作。大変著名な作品であるので、内容に関しては触れないが、これから読む方にアドバイスを二つ。その1、テキストは是非、ノーベル賞記念版で読むこと。村上春樹の解説が絶品で、英語圏の現代の古典の新訳および解説を書いてきた、当代いちの日本人作家の解説は一聴に値する。その2、映画を見て感動した方も、是非本作を読むべき。映画と異なる感動があります。これぞ、小説を読む醍醐味かと。
以下、蛇足ながら個人的感慨を。評者は65才で主人公の執事と同年代である。人生の黄昏時に、越し方行く末を考えると、主人公の哀感が大変よく分かる。個人的な事では、大切な人との関係でもう少しましなやり方が有ったのではとおもう。時代との関わりでは、我が国の絶頂期と斜陽期の二つを経験し、斜陽期に傍観者として過ごした事に不甲斐なさを恥じる。そんな評者には、お互いに好意を寄せながら結ばれる事の無かった女性に語る、主人公の優しい言葉が胸に染みる。「いまさら時計を後戻りさせる事はできません(中略)私どもは、みな、いま手にあるものに満足し、感謝せねばなりますまい」残る人生を誇りを持って生きたいと思わせてくれる。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.868
(5pt)

これから読む方への二つのアドバイス

ノーベル賞作家カズオイシグロの代表作。大変著名な作品であるので、内容に関しては触れないが、これから読む方にアドバイスを二つ。その1、テキストは是非、ノーベル賞記念版で読むこと。村上春樹の解説が絶品で、英語圏の現代の古典の新訳および解説を書いてきた、当代いちの日本人作家の解説は一聴に値する。その2、映画を見て感動した方も、是非本作を読むべき。映画と異なる感動があります。これぞ、小説を読む醍醐味かと。
以下、蛇足ながら個人的感慨を。評者は65才で主人公の執事と同年代である。人生の黄昏時に、越し方行く末を考えると、主人公の哀感が大変よく分かる。個人的な事では、大切な人との関係でもう少しましなやり方が有ったのではとおもう。時代との関わりでは、我が国の絶頂期と斜陽期の二つを経験し、斜陽期に傍観者として過ごした事に不甲斐なさを恥じる。そんな評者には、お互いに好意を寄せながら結ばれる事の無かった女性に語る、主人公の優しい言葉が胸に染みる。「いまさら時計を後戻りさせる事はできません(中略)私どもは、みな、いま手にあるものに満足し、感謝せねばなりますまい」残る人生を誇りを持って生きたいと思わせてくれる。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470