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ススキノ、ハーフボイルド
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ススキノ、ハーフボイルドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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「俺」「畝原」ファンは買って損なしですが、、本書のスペック的には☆3つですかね。。。 やはり、主人公にハマれなかったのが、難点です。著者としては、わざと魅力を半減(ハーフ)したのかもしれなせんが、、、 | ||||
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2003年発表の本作品は、ススキノ探偵シリーズの長編第6作目「駆けてきた少女」と表裏一体を成す作品、とのこと。 また、未読ですが、畝原シリーズの「熾火」ともリンクしているため、3作併せて、1つの作品ともみなせるらしい。 私は今回このうち、2作品目を読み終えました。 「ハーフボイルド」という題名が象徴するように、主人公松井省吾は、進学校とされる高校の三年生で、受験生でありながら、ススキノで働く10歳年上の女性と付き合い、しばしば彼女の部屋を訪れるとともに、彼女からお金を借りて、夜のススキノにも出没するというツワモノ。 こんな高校生いるわけない、と拒否反応を起こすかどうかが、本作品の評価の分かれ目ともいえそう。 私のように、ススキノでオジサン化して活躍中の、ススキノ探偵シリーズを読み続けてきた者にとっては、「高校生」の視点というのも、それなりに楽しむことはできました。 ススキノ探偵シリーズの<俺>を始め、常連たちがどんなふうに高校生の目に映るのか、興味深いところでしたし、実在する大学名の入った、英語の問題集を解くシーンなどは、受験を「技術」という、一種のハード・ボイルドな視線で見つめているところが楽しめました。 で、お話の方ですが、やはり「駆けてきた少女」と同様、あのおぞましい「ショー」の企みがクライマックスになっていくのですね。 本書は、巻末解説もなく、書店で偶然手に取って、購入、というパターンは考えられず、ススキノ探偵シリーズの番外編という情報を得た上で読まれる方がほとんどだと思いますので、その意味で期待を大きく裏切る内容ではないと思います。 しかし、ススキノを駆け回るのに、「高校生」はまだ若すぎるのではないかな…。 歓楽街は、「お金」を払って時間を過ごすのがルール。 そのお金を持たない人物の活躍というのは、ちょっと無理があるように思えました。 脇役ならともかく、主人公にするには荷が重過ぎるのでは…? | ||||
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ススキノ探偵シリーズの亜流というか、 近くて、別の作品。 『駆けてきた少女』と『熾火』とかかわりのある一冊。 ものすごくフィクションですが、 壮大な北海道の闇の世界が、 なんとなく、本当っぽく思えてくる。 結構、現実の事件をモデルに書いているところも多く、 そういう意味で、 興味深い部分がありました。 主人公はススキノ通いを続けている高校生の少年。 夜の店で働く彼女と半同棲している受験生。 犯罪に巻き込まれた同級生のことから、 徐々に彼も巻き込まれていく。 といっても、 この小説は探偵でもなければ、 推理小説でもない。 タイトル通り、 関わり方から結末まで、 全部中途半端。 それが狙いかもしれないが、 全体通して、 煮え切らない感じは、いまいち、でした。 | ||||
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本書は《ススキノ探偵》シリーズ『駆けてきた少女』の結末を補完するための作品と言ってよいでしょう。『駆けてきた少女』の終盤、結末までの経緯をやたら端折って書かれています。あとがきに本書にそれが書いてあると載っていたため手に取りました。作者は主人公の松井省吾をわざと、他人を軽蔑する知ったかぶりの薄っぺらな嫌なやつに描いているように思いました。たとえ未熟であっても主人公を魅力的に描くことは難しいことではありません。 このころ作者は他の出版社の作品に自分の人気シリーズの人物を登場させています。そこに目を付けた編集者から自社の作品に「人気シリーズにリンクさせて一本お願いします」と依頼を受けて、あまり気が進まないまま書いたのではと邪推してしまいました。そのため主人公が薄っぺらなガキンチョで、活躍するのは《ススキノ探偵》という図式が出来合上がったのではないでしょうか。 読み手としては、『駆けてきた少女』が補完され、ススキノ・パラレルワールドに触れられたのでそれなりに満足なのですが、本シリーズの次作を読むかというと?ですかね。 | ||||
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