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人魚の眠る家
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人魚の眠る家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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「脳死」がテーマになっている作品で、ぐっと考えさせられるお話だったと思います。 しかし、世間の「脳死」に対して、東野さんの強い考えを持って話が展開されていますが、物語として果たして母親が憎む相手は何なんだろうと思います。 脳死にさせてしまう事件を引き起きした子供、監視をしっかりしていなかった祖母など、母親が恨むべき相手は、全くスルーしているのに、視点が「脳死」に対してばかりだったので、「あれれ」と思ってしまいます。 娘が「本当に」亡くなったと、亡霊を見たために解釈するなど、今まで論理性を持っていた話が急に非科学的な終わりかたをして、都合がよくないかと感じます。物語のはじめから、母親の娘に対しての強い愛情を感じるものの、最後は結局、母親の非論理的な感情で終わってしまい残念な気持ちがします。これでは脳死の娘を、母親のわがままで、無理やり生かしていたのではないかと、深読みしてしまいます。 とにかく、東野さんの意図するものは伝わり、とても考えさせられたお話であり、有意義な読書ができました。しかし、「物語」としての感想としてだと、物足りないです。 | ||||
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これと言って面白い点が無かった。 もう、ネタ不足なのかな? 母親の薫子が男性医師と親しくなるのも変に思ったし、教師のふりをして募金活動をしたり、腑に落ちない小説だった。 うまいのはタイトルくらい? | ||||
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脳死状態に陥った娘とその家族を中心とした物語である。 この作品の設定は、長期脳死状態の娘がいて、その生活を支える経済力があり、更に最先端の技術を提供できるという 限定的な状況下にあるので、一般性が高いとは必ずしも言えないだろう。 それでもなお「自分の立場だったらどうするか」を考えさせずにはおかない力があり、 脳死延命の倫理性や臓器移植の社会的意義といった大切なテーマを投げ掛けている。 | ||||
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テーマはとても面白いと思いましたが、読了して正直に感じた事は、今まで読んで「面白かったー」「これは凄げぇなぁ」という作品に出合えた時のような感想にはならなかったという事です。 要はいつもの東野節が感じられなかったですね。 「変身」「虹を操る少年」「パラレルワールド・ラブストーリー」の頃にこのテーマで書いていたら、また随分と違っていたんじゃなかなぁと感じました。その頃に書いていたらもっと面白い作品になっていたんじゃないかという、ありもしない感想です。 それとプロローグとエピローグの宗吾少年の件は、なんかうまく出来すぎていて、僕はしっくりこなかったですね。 もっと違った形で、「あっ!」と思わせるような手法が、いつもの東野節なんだけど。 「宿命」を読んだ時のラストの言葉や「赤い指」を読み上げた時の胸に熱いものが込みがてくる感覚はなかったです。 とはいえ「放課後」から全ての作品を読んでいるファンですし 間違いなく日本を代表する希代のストーリテラーですから次回作を楽しみにしています。 | ||||
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播磨和昌・薫子夫妻は、娘・瑞穂の小学校受験後に離婚することになっていた。しかし、突然の悲劇が一家を襲う。瑞穂が事故に遭った!残酷な事実が播磨夫妻に告げられた。ふたりは苦渋の選択を迫られるが・・・。 「何をもって人の生、人の死とするのか?」 このことをあらためて考えさせられた。この作品のテーマは目新しいものではない。しかし、多くの問題や人々のさまざまな感情を含んでいるだけに、とても難しいものだと思う。 子供の運命を知ったときに、親は冷静な判断ができるのか?播磨夫妻の取った行動は、人から見れば異常なことかもしれない。けれど、親の気持ちを考えてみるとそれも仕方のないことに思える。娘を何とかしたいという薫子にも、同情できる部分がある。 もう一度問いたい。「何をもって人の生、人の死とするのか?」その問いにはっきりと答えられる人がいるのだろうか?人が人の生死の判断をして本当にいいのか?そのことについての、第6章のラスト、医師・遠藤と和昌の会話がとても印象的だった。 現実離れした部分もあり感情移入できる部分はあまりなかったが、重いテーマを扱った読みごたえのある作品だと思う。 | ||||
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タイトルと帯で期待しすぎてしまった。 高次元のミステリーを期待していたぶん、評価がひくくなってしまった。 ラプラスの魔女よりは読みやすく、また感情を揺さぶられる作品ではありましたが、物語全体が丁寧にまとめられすぎた印象です。 面白いんですがね。 もっとひねりが、スパイスが足りない、味気ない作品だと思ってしまいました。 | ||||
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買ったその日に一気読みしました。 脳死は人の死なのか?というテーマに対する様々な考え方に、登場人物達を通して触れことができます。 個人的にはどの考え方にも共感できる点があり、考えさせられましたね。 まあ読んで損はないとは思います。 ただ全然ミステリーではないので、ミステリーを読みたい方には全くお勧めしません。 | ||||
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脳死とはなんなのか、臓器移植の課題を考えさせられる作品です。 日本の特殊性がこの分野にもあるんですね。 楽しむだけでなく、良い勉強にもなり良かったと思います。 しかし、プロローグとエピローグの必要性が最後にならないと分からなかったのは、 自分の想像力のなさだけが原因ではないはず。 もう一工夫あったら、エピローグがもっと良いものになったんじゃないかなと思います。 | ||||
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