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天使を同じ夢を見る



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【この小説が収録されている参考書籍】
天使は同じ夢を見る (MIRA文庫)

天使を同じ夢を見るの評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

活躍する女刑事たち、犯人側についても、その人間性がよく描かれている

女刑事コンビ、キットとMC(メアリー・キャサリン)の活躍物語。
…といっても明るく快活なものではありません。エリカ・スピンドラーの作品なので。
特に犠牲者が10歳の少女たちと罪のない老女たちとあっては。
ふたりが事件の解決に奔走することと、彼女たちの人間性、関係、プライベートでの出来事が盛り込まれており、退屈しない展開で、読み応えのある作品でした。
本作の3年後の物語として『彷徨う絆』(ヴィレッジブックス)がありますが、私はそちらを先に読んでしまいました。順序良く読んだ方が、本作での犯人予測の的が広がって、よりおもしろいと思います。

ここでの序盤のMCはとても生意気。22歳年上のキットに対して態度が悪いです。
(狭量の私は『彷徨う絆』を読んでいなければMCが嫌いだったかも。その点、逆の順序で読んで良かったのかもしれません。こんな生意気な後輩は現実でもいますが)
仕事と私生活で失脚した過去があるキットが謙虚で大人だから、やっていけたのでしょう。
そうこうしているうちに、次第に本来のMCのいい人間性が現れてきます…。

ちょっと思ったのは、バディ・ブラウンが1週間前まで生きていたのに(P329)、監察医から“死後2週間”とされるところ(P356)。たぶん筆者のミスでしょう。
また、犯人が48歳のキットを「子猫ちゃん」と呼ぶことには違和感がありました。

終盤、悲哀を感じました。
…それとラストには余韻が。これが次作につながる伏線に。
天使は同じ夢を見る (MIRA文庫)Amazon書評・レビュー:天使は同じ夢を見る (MIRA文庫)より
4596912424

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