銃・病原菌・鉄
評判
銃・病原菌・鉄の評価:
4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全972件 561〜580 29/49ページ
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銃・病原菌・鉄の評価:
4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク
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すなわち、歴史や、考古学等の学術結果の個々のピースを、著者の主観により組み合わせることで、人類の栄枯必衰、という物語を紡ぐものである。
よって、学術的なところは部分部分には確からしいが、総体としては著者の論説の域は出ていないことに注意せねばならない。
さて、本書のテーマである、著者の友人ヤリ氏の疑問「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」に対する著者なりの回答は、結局、文庫版上153ページの図4-1にまとまっている。
白人(ヨーロッパ人)がニューギニアに持ち込んだもの、すなわち、新大陸等への侵略時に持ち込んだ、「銃」、「病原菌」、「鉄」は、どのようなプロセスにより、生み出されたのか、を逆にたどることで、その根源的な理由を解き明かそうとしている。
一つ一つのプロセスをたどるその理由づけを丁寧に論説しているがために、大部となっているが、その結論だけを取り上げれば、結局、馬や牛等の大型家畜がユーラシア大陸に偏在していたこと、ユーラシア大陸では東西に長く同緯度であるために、同じような気候が多く、麦や稲等の栽培植物が迅速に他の地域へと持ち込まれたこと、がその主因として説明されている。
ただ、上記の理由だけだと、「ユーラシア大陸」のどこの地域でも同じように発達することもあり得、ヨーロッパ人だけが世界を征する事ができた理由としては、やや弱いように思えるが、文庫版上284ページにて著者が言及しているように、「新しい作物や家畜、技術を取り入れることができる社会の人びとは、実際に取り入れることにより強力とな」るという主張から察するに、可能性として世界を征する可能性があったユーラシア大陸の人々のうち、上記のような選択をした「ヨーロッパ人」が優位な立場に立った、ということなのかもしれない。
究極的には、人種の問題ではなく、地政学的な理由により、白人はたくさんのものを発達させた、という主張をしたかったのかもしれないが、上記のような観点を踏まえると、やや論理が弱いようにも感じてしまう。
だが、一つの論考としては面白く、価値があるとも思えるので、読む価値が全くない、という意見には賛成しかねる。