日蝕

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評判

日蝕の評価:

3.11/5点 レビュー 90件。 D ランク

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平均点3.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21〜37 2/2ページ
No.17
(3pt)

秀作??いや習作でしょう

ストーリーに起伏もなく、新しい視点もなく、読み手側が受け取れるものがなにもない。
ただ作者が自分の頭の中身を小説世界に構築するための手すさび、という印象以上のものが出てこない。
三島由紀夫は二十歳前後ですでに起伏もあり新しい視点もあり、読み手をうならせる短編作品を世に出していたので、
この作品だけで言えば、三島とは比較にもならない。
ただし、自分の世界観を紡ぎあげて作品世界に昇華させるという作者の意図は肯定したい。
三島ではなく平野での作品勝負なのだから、三島うんぬんの言及はナンセンスかな。
私はこの作品では、平野氏の作品を今後も追って、
さらなる作者の挑戦を見たいという思いにはさせられた。

やるなら徹底的に。
冀(こいねが)わくば、平野氏がその頭脳内宇宙をさらに自分流に展開してくれることを。
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010
No.16
(3pt)

海外での評価ってどんなんだろう。

神に仕える身でありながら、その威光を使って享楽的な生活をむさぼる者たち。 そんな人々の支配する村の中で、ひそかに新たな神を創造しようと試みる錬金術師…人間。 信仰に迷いを持つ主人公の目を通して、それらの顛末がえがかれる。 はたして、本当に冒涜的なのはどっちのヤツラかな?みたいな。 まあ、テーマはご立派だがそのことと小説の面白さはまた別問題である。 ということがよくわかる小説でもある。 しかしながら、こういうのを我慢して読みきってみるのもまた思い出というか、後になって効いてくる読書体験じゃないかな?と思ったり思わなかったり。
日蝕 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.15
(3pt)

海外での評価ってどんなんだろう。

神に仕える身でありながら、その威光を使って享楽的な生活をむさぼる者たち。 そんな人々の支配する村の中で、ひそかに新たな神を創造しようと試みる錬金術師…人間。 信仰に迷いを持つ主人公の目を通して、それらの顛末がえがかれる。 はたして、本当に冒涜的なのはどっちのヤツラかな?みたいな。 まあ、テーマはご立派だがそのことと小説の面白さはまた別問題である。 ということがよくわかる小説でもある。 しかしながら、こういうのを我慢して読みきってみるのもまた思い出というか、後になって効いてくる読書体験じゃないかな?と思ったり思わなかったり。
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010
No.14
(3pt)

処女作

平野啓一郎は決して泉鏡花のエピゴーネンなどではない。そう言う人がいたならば、私には鏡花を馬鹿にしているようにしか思えない。鏡花のイメージの絢爛さや、どこにどう繋がっているのか分からなくなるような美文は平野には見られない。まあ、漢字の使用は少し似ているかもしないが、『康煕字典』を使って漢字の使い方を練っていた鏡花には遠く及ばない。また、「三島の再来」というのも言い過ぎだろう。二人の文豪にはどう考えても及ばない。

本書は平野の処女作であるためか、技巧に凝りすぎている。古くさい言い回しは時代感を出すためかも知れないが、奇妙な使い方をしているところがちらほら見られた。

だが、平野はそう悪い作家ではないと思う。『葬送』などは構成もしっかりしているし、文章のぎこちなさが全くなくなっていて、平野の著作の中では一番の傑作だと思う。
日蝕 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.13
(3pt)

処女作

平野啓一郎は決して泉鏡花のエピゴーネンなどではない。そう言う人がいたならば、私には鏡花を馬鹿にしているようにしか思えない。鏡花のイメージの絢爛さや、どこにどう繋がっているのか分からなくなるような美文は平野には見られない。まあ、漢字の使用は少し似ているかもしないが、『康煕字典』を使って漢字の使い方を練っていた鏡花には遠く及ばない。また、「三島の再来」というのも言い過ぎだろう。二人の文豪にはどう考えても及ばない。

本書は平野の処女作であるためか、技巧に凝りすぎている。古くさい言い回しは時代感を出すためかも知れないが、奇妙な使い方をしているところがちらほら見られた。

だが、平野はそう悪い作家ではないと思う。『葬送』などは構成もしっかりしているし、文章のぎこちなさが全くなくなっていて、平野の著作の中では一番の傑作だと思う。
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010
No.12
(3pt)

嫌いではないけど、ぎこちない話

他のレヴューでみなさんがおっしゃっていることですが、この方の文章はそんなにうまくないです。あくまでも「擬」古的。三島の擬古文とも天と地との差です。うがった見方をすれば、現代的な日本語が下手だからわざとそれっぽい表現でごまかしているのかもしれない。
ストーリーはすごくコンセプチュアルです。多分バタイユとか好きな人なんじゃないでしょうか。最近の芥川賞作家のなんとかひとみさんの作品よりはよっぽどバタイユ的です。僕の推測ですが、この人は小説を書く上で思想から入っているのではないでしょうか。なんでも思想に合わせるから、ストーリーの展開がほとんど力技になって、背景やら文章表現にもアラが出る。そのせいでなんだか物語に入っていけないような感じ。言わば読み心地が悪い。この感覚、何かに似てるなあ、と思ったら、ラース・フォン・トリアーの映画を観ているときの感覚と同じでした。内容は全然違いますけれど。
要するに、色んな意味でぎこちない。普段思想や純文学に触れない人には単にとっつきにくいだけの作品であり、思想や文章のエキスパートからすると物足りないし、鼻に付く。
但し、何を言っても現代の若手の作家の中では悪くないと思います。きっと頭の良い人なんだろうし。芥川賞は早すぎたと思いますけどね。三島ほどの美文は書けなくとも、ずっと小説を書き続ければ、十年後には真っ当な芥川賞作家になっているのではないでしょうか。一皮向けるとホームランを打ちそうなタイプなので、真摯に小説を書き続けて欲しいし、この先を追っていくのは面白い作家だと思います。
日蝕 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.11
(3pt)

嫌いではないけど、ぎこちない話

他のレヴューでみなさんがおっしゃっていることですが、この方の文章はそんなにうまくないです。あくまでも「擬」古的。三島の擬古文とも天と地との差です。うがった見方をすれば、現代的な日本語が下手だからわざとそれっぽい表現でごまかしているのかもしれない。
ストーリーはすごくコンセプチュアルです。多分バタイユとか好きな人なんじゃないでしょうか。最近の芥川賞作家のなんとかひとみさんの作品よりはよっぽどバタイユ的です。僕の推測ですが、この人は小説を書く上で思想から入っているのではないでしょうか。なんでも思想に合わせるから、ストーリーの展開がほとんど力技になって、背景やら文章表現にもアラが出る。そのせいでなんだか物語に入っていけないような感じ。言わば読み心地が悪い。この感覚、何かに似てるなあ、と思ったら、ラース・フォン・トリアーの映画を観ているときの感覚と同じでした。内容は全然違いますけれど。
要するに、色んな意味でぎこちない。普段思想や純文学に触れない人には単にとっつきにくいだけの作品であり、思想や文章のエキスパートからすると物足りないし、鼻に付く。
但し、何を言っても現代の若手の作家の中では悪くないと思います。きっと頭の良い人なんだろうし。芥川賞は早すぎたと思いますけどね。三島ほどの美文は書けなくとも、ずっと小説を書き続ければ、十年後には真っ当な芥川賞作家になっているのではないでしょうか。一皮向けるとホームランを打ちそうなタイプなので、真摯に小説を書き続けて欲しいし、この先を追っていくのは面白い作家だと思います。
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010
No.10
(3pt)

日蝕

三島由紀夫の再来と言われたこの著作。賛否両論というか、解説をみると非難の方が多かったのかしらん、と思ってしまいますが私は面白かったと思います。何が三島由紀夫風なのかと問われましても私、金閣寺すら読んだことないので判りかねますが、文体と内容は確かに純文学的ではあると思います。とにかく難しい漢字が多い、それこそキーボード変換も出来ないような昔の漢字に熟語。カタカナ語もほとんど漢字。広辞苑なしでは読めないです。
それでも慣れれば十分に読みやすいし(それこそ中島敦や森鴎外よりは遙かに)この作品について文学的探求が出来るほど内容の深いものでもないと思うので、三島由紀夫の再来と評されようと、紛れもない現代文学である事には変わりないと思います。純文学特有の一種の堅苦しさというのが感じられないので誰でも気負わないで読めると思います。内容も少しの西洋史と錬金術を知っていれば解ります。ただ、まぁ普段読書をしない人にとっては受け付けられない類の本でしょう。
また作者のやりたかった事残したかった事というのは内容云々というよりも別のところにあるようなので、これはこれで良いんじゃないでしょうか。彼も、自分の中の整理とか準備体操とか言ってますし。
芥川賞を受賞したにもかかわらず、評価が厳しいのは仕様がないかもしれないけど、私はこの人のこの若さでの語彙力と豊饒な知識に敬意をはらいたいと思いますね。
日蝕 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.9
(3pt)

日蝕

三島由紀夫の再来と言われたこの著作。賛否両論というか、解説をみると非難の方が多かったのかしらん、と思ってしまいますが私は面白かったと思います。何が三島由紀夫風なのかと問われましても私、金閣寺すら読んだことないので判りかねますが、文体と内容は確かに純文学的ではあると思います。とにかく難しい漢字が多い、それこそキーボード変換も出来ないような昔の漢字に熟語。カタカナ語もほとんど漢字。広辞苑なしでは読めないです。
それでも慣れれば十分に読みやすいし(それこそ中島敦や森鴎外よりは遙かに)この作品について文学的探求が出来るほど内容の深いものでもないと思うので、三島由紀夫の再来と評されようと、紛れもない現代文学である事には変わりないと思います。純文学特有の一種の堅苦しさというのが感じられないので誰でも気負わないで読めると思います。内容も少しの西洋史と錬金術を知っていれば解ります。ただ、まぁ普段読書をしない人にとっては受け付けられない類の本でしょう。
また作者のやりたかった事残したかった事というのは内容云々というよりも別のところにあるようなので、これはこれで良いんじゃないでしょうか。彼も、自分の中の整理とか準備体操とか言ってますし。
芥川賞を受賞したにもかかわらず、評価が厳しいのは仕様がないかもしれないけど、私はこの人のこの若さでの語彙力と豊饒な知識に敬意をはらいたいと思いますね。
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010
No.8
(3pt)

日本語って美しい

難解な一冊でした。
文体が古めかしくて少々読みづらいと批判する声もかなりあるようですが、個人的に好きでした。
素直に『あぁ、日本語って美しいな』と思わせてくれます。
 でも実は、この小説自体よりも、四方田犬彦さんが書かれた解説でも触れられている「ルビ」の方が私には印象深かったのです。
『日蝕』の文体の特徴の一つとして、ルビ使いが非常に多いのが一目でわかります。
ためらうをわざわざ「躊躇う」と書き、ことごとくを「悉」と書いてルビをふる。
また、「蒼穹」と書いて「そら」と読ませ、「赫く」と書いて「かがやく」と読ませる。
こうしたルビ使いによって、同じ音が違う意味を帯びてくる。
なんとも、日本語ならではの「あそび」と言えるのではないでしょうか。
 お恥ずかしい話ですが、実は「この漢字をこう読ませるなんて粋だわ」
なんて思っていたら、実は本当にその漢字を用いるのだと知った単語が
多々ありました。
日本語って奥が深い。。。^^
日蝕 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.7
(3pt)

日本語って美しい

難解な一冊でした。
文体が古めかしくて少々読みづらいと批判する声もかなりあるようですが、個人的に好きでした。
素直に『あぁ、日本語って美しいな』と思わせてくれます。
 でも実は、この小説自体よりも、四方田犬彦さんが書かれた解説でも触れられている「ルビ」の方が私には印象深かったのです。
『日蝕』の文体の特徴の一つとして、ルビ使いが非常に多いのが一目でわかります。
ためらうをわざわざ「躊躇う」と書き、ことごとくを「悉」と書いてルビをふる。
また、「蒼穹」と書いて「そら」と読ませ、「赫く」と書いて「かがやく」と読ませる。
こうしたルビ使いによって、同じ音が違う意味を帯びてくる。
なんとも、日本語ならではの「あそび」と言えるのではないでしょうか。
 お恥ずかしい話ですが、実は「この漢字をこう読ませるなんて粋だわ」
なんて思っていたら、実は本当にその漢字を用いるのだと知った単語が
多々ありました。
日本語って奥が深い。。。^^
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010
No.6
(3pt)

リメイクの意味と意義

近代文学好きには嬉しい文体。やはり表現方法は大切だということを思い知らされました。十五世紀のヨーロッパという舞台設定を考えてもそうだし、過去の文学的モチーフをなぞると言う主題からいってもそうだし。
 宗教的背景を援用した小説はあまり読んだことがなかったので、「魔女狩り」「錬金術」といったシンボルも見慣れてはないはずなのに、それが指し示すところや、歴史上文学史上どのように扱われてきたのかといったところは、自然と理解できた。というよりも、知ってるはずのない知識なのに、既に知っている知識であるようなある種のデジャ・ビュだった。これは、この宗教背景に対する作者の深い理解の賜物か、それとも「宗教」という舞台装置のかぶせ方が甘くて、覆い隠しているはずのモチーフが透けて見えたからか?
 文学的価値はあると思うし映画にしたりするとおもしろいだろうなあと思いますが、つまりドラマはありますが後にはあんまり残りません。毎日の暮らしが文学という「学問」とくっついてないフツウの人には。僕はくっついてないので。まあでもこの小説は、過去の文学をリメイクするのが主題ですから。
日蝕 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.5
(3pt)

リメイクの意味と意義

近代文学好きには嬉しい文体。やはり表現方法は大切だということを思い知らされました。十五世紀のヨーロッパという舞台設定を考えてもそうだし、過去の文学的モチーフをなぞると言う主題からいってもそうだし。
 宗教的背景を援用した小説はあまり読んだことがなかったので、「魔女狩り」「錬金術」といったシンボルも見慣れてはないはずなのに、それが指し示すところや、歴史上文学史上どのように扱われてきたのかといったところは、自然と理解できた。というよりも、知ってるはずのない知識なのに、既に知っている知識であるようなある種のデジャ・ビュだった。これは、この宗教背景に対する作者の深い理解の賜物か、それとも「宗教」という舞台装置のかぶせ方が甘くて、覆い隠しているはずのモチーフが透けて見えたからか?
 文学的価値はあると思うし映画にしたりするとおもしろいだろうなあと思いますが、つまりドラマはありますが後にはあんまり残りません。毎日の暮らしが文学という「学問」とくっついてないフツウの人には。僕はくっついてないので。まあでもこの小説は、過去の文学をリメイクするのが主題ですから。
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010
No.4
(3pt)

クライマックスは良く描けている

構成とか伏線といった類のものは皆無に近く、ほとんどの記述は削ってもいいと思います。 文体は好みの分かれる所でしょうが、私は好きではありません。 クライマックスだけは良く描けている、ということで星二つ。 あと、エピローグの錬金術に関する記述が、「錬金術」を「文学」に置き換えて読むと味わい深いです。 それで星一つ追加して、合計星三つ。
日蝕 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.3
(3pt)

クライマックスは良く描けている

構成とか伏線といった類のものは皆無に近く、ほとんどの記述は削ってもいいと思います。 文体は好みの分かれる所でしょうが、私は好きではありません。 クライマックスだけは良く描けている、ということで星二つ。 あと、エピローグの錬金術に関する記述が、「錬金術」を「文学」に置き換えて読むと味わい深いです。 それで星一つ追加して、合計星三つ。
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010
No.2
(3pt)

知的な時間を約束してくれる

内容よりも、その文体が難しいのだが、読み終えた時の充実感は保証できる。 又、話自体も奥が深く、読み終えた時に学ぶものは大きかった。 飽くまで、経験としてチャレンジしてみて欲しい一冊。
日蝕 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.1
(3pt)

知的な時間を約束してくれる

内容よりも、その文体が難しいのだが、読み終えた時の充実感は保証できる。 又、話自体も奥が深く、読み終えた時に学ぶものは大きかった。 飽くまで、経験としてチャレンジしてみて欲しい一冊。
日蝕 Amazon書評・レビュー: 日蝕より
4104260010