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(短編集)

君にさよならを言わない



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【この小説が収録されている参考書籍】
君にさよならを言わない (宝島社文庫)

君にさよならを言わないの評価: 3.83/5点 レビュー 35件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(5pt)

ちょっと切ない気持ちになりたいときに…

自分はあまり本を読みませんが、文面から筆者の素直で純粋な人格が伝わってきました。
内容も面白くある程度平易な文章なので、サクサク読めます。
ちょっとセンチメンタルになりたい、そんな時にこの本を手にとって見てください。本当におすすめです!
君にさよならを言わない (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:君にさよならを言わない (宝島社文庫)より
4800243149
No.2:
(4pt)

幽霊少女たちと心優しき少年の交流を描いた連作短編。実は昔の作品の改訂版

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)」が大ヒットした七月隆文の
宝島社文庫での二冊目。読んでる最中ずっと「ラノベっぽいな?」と思っていたけど…

注:本作は2003年に作者が今田隆文名義で発表した「Astral (電撃文庫)」の改訂版です

…いやー、十年以上前の電撃文庫作品だったとは!まあ「イリヤ」とか「半月」なんかが
普通に刊行されていた一番良かった頃の電撃の作品だから質的には非常に高いかと!

物語は交通事故で入院していた高校生・須玉明が自宅へ帰る途上、幼馴染の桃果と
話しながら歩いている場面から始まる。桃香と言葉を交わしながら明にはそれが
信じられずにいた。桃果は小学四年生の夏に交通事故で死んでいる筈…自分が言葉を
交わしている桃果は紛れもない幽霊なのである。事故がきっかけで幽霊が見える
能力が自分に備わったのかと考える明だったが、そんな明にお構いなしに桃果は
「一週間も姿を消して旅行でも行ったの?」と無邪気に尋ねてくる。自宅の近所に
まで戻ってきた明を迎えたのは桃果が死んだ後、生まれた幼い妹の聡美。聡美は
明に桃果が見えている事に気づくと「どうして今までお姉ちゃんを無視してたの?」
と詰ってくる。聡美を迎えに来た母親が「お姉ちゃんなんてどこにもいないでしょ」と
窘め、聡美の空想癖と決め付ける。そんな母親や妹の姿を寂しげに眺め、目の前で
閉じられる自宅のドアを見ながら「罰ゲームなんだよね?」と尋ね、誰も彼もが
自分を無視していると言い張る桃果の姿から明は桃果が自分の死を認めていない
事に気がつくが…

構成の方は四作からなる短編連作形式。一話目の話こそ主人公の明自身に大きく
関わっている話だけど、他の三篇は「幽霊が見える」という異能を持つ明が出会った
幽霊の少女たちと、彼女たちが生前に大切にしていた人たちの間に残された、
幽霊少女たちが思い残し、この世に留まらせている「何か」を解決するという
話になっている

思い残しの内容は幼馴染の少年と合作していた絵画であったり、不器用な自分に
恋をさせようと頑張っていた友人を傷付けてしまった誤解であったり、リレー競技の
アンカーの大役を巡っての同級生や後輩との間の蟠りであったりとそれなりに
バリエーションを持たせている

明の出会う幽霊がみんな同じ世代の美少女ばっかりという所はいかにもライトノベル
と言うほかないのだけど、各話のメインヒロインは二話のシモネタ大好きな美術部員の
妙名さんや三話の武術を嗜む硬派少女でありながら、恋に憧れている川名さん、元は
バスケ部員でありながら中学時代に同じ様に他部から陸上部の助っ人として集められた
仲間と高校でリレー競技を始めることにした野田さんと個性豊かな面々であり、
明が第三者的な立場に立つ事もあってそれほど露骨に萌え萌えしていない点も良い

話のテンポも小気味よく、ポンポン進むので読んでいて疲れず、それでいて結構ひねりが
利いた起承転結を組んである点は作者のストーリーテリング能力の高さを感じた
主役二人の時間がすれ違っていくという前作ほどの大きな仕掛けがある訳ではないが
短編なりにしっかりと読ませる作りとなっている

ただ、個人的には主人公の義妹の紬が少々あざとく感じられた。家事は完璧、学力も
高いのにお兄ちゃんと同じ高校に通う事にこだわり、霊能力はないのに主人公の部屋に
幽霊少女たちが来ると「敵」の存在に感づく様子を見せる超ブラコン妹って…この辺は
悪い意味でラノベ的だったというか(電撃作品だったから仕方ないのかもしれんが)

旧作が二巻まで出ていることから本作も二巻が出る可能性は高いかと。宝島社での
前作ほどにスケールの大きな作品ではないが、一昔前の電撃らしい良さを感じさせる
「やさしい」雰囲気の作品。時間が無い時でもサクサク読めるので忙しい方にもお勧め
君にさよならを言わない (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:君にさよならを言わない (宝島社文庫)より
4800243149
No.1:
(4pt)

これも電車の中では読まない方が良さそうです

ぼくは明日、昨日のきみとデートするが好きだったので本作も読みました。
ぼくは明日〜と同様、とても読みやすく感情移入しやすい文章なので、せつなく胸がキュンとしました。
大きく括ると長編ですが、短編集なので、少しの空き時間に読むのに適した作品です。
ただし、人によると思いますが私は2作目の「雪降る場所」で涙したので、空き時間と言えども電車の中では読まない方がいいと思います。

前作のぼくは明日〜の伏線の素晴らしさに感動した分、ハードルを上げ過ぎていたので星は5つではなく4つですが、これを先に読んでいたら5つだったと思いました。
君にさよならを言わない (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:君にさよならを言わない (宝島社文庫)より
4800243149

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