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晩夏光
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晩夏光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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香港を舞台にしたハードボイルド小説で、珍しいと思い、興味を持った。香港へ行くこと自体は、日本に住む者にとってそれほど難しくはないが、想像できないような表と裏があることは、間違いない。それを垣間見たいと思った。 ここで描かれた香港の裏社会が、どこまで現実に近いのかはわからないが、十分現実味がある。悲しい過去を背負った日本人新田悟は、陳小生の足(手下)として、観光客がスリに盗まれた物品を元の持ち主に返す仕事をしている。二人の関係は、微妙で、新田は自分を手下と考えるが、陳小生は「足」という言葉を使うことは許さない。彼は、新田を特別扱いしている。その理由はわからない。 登場人物は、それぞれの組織の規律、それぞれの家庭の事情、そして各々が持つ業のようなものに支配されながら、必死で生きている。何人かの人が亡くなるが、その背後にある謎が解き明かされるときに、鍵となるのは、何故麗文が、玲玲の葬儀に出席しなかったかということである。そして、物語は深い余韻を持って終わる。 角川春樹小説賞を受賞したことも購入した動機の一つである。賞を得た作品は、ある程度の完成度を保証されているから。 | ||||
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実は、枯野光を先に読んでしまった。順番を間違えたためか枯野光はもうひとつだった。ハードボイルド?はその世界?雰囲気にうまく入れるかどうかが大事だと思うのだが、この晩夏光ではそのモードに嵌れた。 これを読んでから枯野光を読めば、その町にも馴染めたかも知れないと思うと残念だ。 これから読む人には、晩夏光→枯野光をお勧めします。 著者には、続編 シリーズものをお願いしたい。 | ||||
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京都在住の著者が角川春樹小説賞を受賞したことを知り、推薦作家の言葉から、どんなものかと読み始めた。 いわゆる香港を舞台にしたハードボイルドとは少々異なった趣を感じさせる。全体に柔らかく、主人公の 「新田悟」の内面的なものをにじませながらの展開。また、「陳」や「羅」との会話の進め方も押しつけがましく なく、くどくなく、軽くもなく読者に伝わってくる。また、著者は劇団の脚本家でもあるようで、 「人と人との”対話”」という印象を受け、いい感じで最後まで読み進めることができる。ただ、中国語とその ルビに最初は気をとられて読みづらいかもしれないが、ここは読者の読み工夫がいるかもしれない。 | ||||
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あっというまに読了!私にしてはめずらしい!! 次が知りたいという、どんどんのめり込んでいくストーリー。いつの間にか、まだ訪れたこともない香港の雑多な人ごみに放り投げられて、 もつれ合う人間関係をひもといていく快感を楽しんでいました。テンポもよく、セリフそれぞれのリズム感も心地よくて、本当にあっという間でした。 あまりハードボイルドは手に取ることはないのですが、書店で真っ先に目についたので購入してみて大正解でした! | ||||
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ハードボイルドってまず読むことはないのですが、「晩夏光」というタイトルに惹かれました。 スピード感のある展開。簡潔な表現。グイグイのめり込んでいきます。 236頁9行目。微笑んだ後の陳の言葉が印象に残りました。 | ||||
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