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おれは非情勤
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おれは非情勤の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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こんな作品も書いちゃうのね。 少年少女向けと侮るなかれ。結構面白い! クールでどうぜ3ヶ月だけだし、子供なんて適当に扱っていればいいや。。ぐらいに思っているらしい、名無しの非常勤先生は、それでも最後にはいつも薀蓄のある言葉を放って、けっこう熱血先生じゃん。。みたいな。。あっという間に読めて、退屈しのぎにはお手ごろ本でしょう。 | ||||
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1話15分ほどで読める、ジュブナイルの短編集なので移動中の時間に読むといいかもしれません。 学習雑誌に連載されていたこともあり、トリックは比較的簡単です。 | ||||
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本書は、小学生向けの雑誌で掲載されていたものを文庫化したものである。ミステリー作家を目指しているために非常勤教師になっている「おれは非情勤」シリーズが6編と小林竜太という小学生が主人公になった「放火魔を探せ」と「幽霊からの電話」の2編が収録されている。 「おれは非情勤」シリーズの6編は以下のとおりである。全部において、簡単な謎解きに関して、主人公の非常勤教師が探偵となって事件の解決に至る。そして、犯人に当たる生徒たちに対して、非情ながらも暖かい言葉を捨て台詞として語ることになる。 ・「6×3」 ・「1/64」 ・「10×5+5+1」 ・「ウラコン」 ・「ムトタト」 ・「カミノミズ」 「放火魔を探せ」と「幽霊からの電話」は上記の「おれは非情勤」シリーズとはまったく絡まない。ある意味において、ボーナストラック的な作品といえる。小林少年がなぞを解くような話になっている。「幽霊からの電話」は、最後ほっとして和むような作品だったと思う。 本書で気になる言葉や発言は、「人間ってのはさ、好き嫌いがあって当然なんだ。だけど、確かなことは、人を好きになって得をすることはたくさんあるけれど、嫌いになって得することはめったにないことさ。だったらわざわざ嫌いな人間を探す必要もない。」が一番気になりました。わざわざ、自分から嫌いな相手を探す必要はないと思う。嫌いという感情がそもそも負の感情だから、負の感情を思っていたら気が晴れないからね。 | ||||
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小学生向けの雑誌に掲載された連作ミステリだけど、一切手抜きなしといった印象。 ハードボイルド小説の基本のような<非情>でクールな言動をしながら、実は温かい主人公。 子どもたちが読めるように、変にひねくれたトリックを仕掛けたりしていないので、読後の後味もすっきり。 大人も十分楽しめます。 | ||||
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小学校の非常勤講師をつとめる「おれ」が、そこで起こる事件を解決していく短編集。 小学生向きの雑誌・「科学と学習」の「学習」誌に連載されていたということでもわかるように、本作のターゲットは小学生。とはいえ、いつもの東野節は健在だ。 本作の最大の魅力はやっぱり、主人公の「おれ」だろう。「非常勤講師をしているのは、金を稼ぐため」と割り切り、「問題なく勤め上げれば良い」と口走っているシニカルな主人公。しかしながら、実際にことが起きたときには、しっかりと子供たちと向き合い、悪事(と言っても悪戯レベルだが)を働いた子供達を諭して去っていく。そんな主人公のキャラクターが格好良い。 事件そのものというか、謎に関しては、それほど難しいものではない。暗号とかは、どちらかと言うと、頭の体操みたいなレベルのものも多い。細かくみれば、粗も見つからないではない。でも、これは仕方が無いだろう。小学生向きの作品で、厳密なリアリズムを要求しても仕方があるまい。 著者は、HP上で、「匙加減に悩んで試行錯誤した」というような旨のコメントを書いているが、その後は十分に感じられた。 | ||||
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子供向けのミステリ。 リアルな解決ではなく、子供なりの心理の動機、そして、パズル要素の多い暗号など、子供が楽しめるようによく工夫をこらしてあると思う。 内容もそうだが、テンポのテンションも軽いノリなので、奥深い本を読んだあとに気軽に読める本としておすすめ。 最後の皮肉の台詞がたまらなくよかったです。 | ||||
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初出が小学5年生ための本ということで、その世代にも読みやすいように、一話完結のオムニバス方式になっている。そのために、あつかう事件やトリックもトーンダウンさせてはあるが、そこは捻りが効いていて、幼稚と言下に否定することはできない。問題を恐れるために均一的である教育現場にあって、割り切った性格の「おれ」が起こす型破りな行動は痛快だ。また、最後に生徒に向かって吐く、気障な台詞もクールな「おれ」にはぴったりで、これも小気味よく受け止められる。 | ||||
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ここに登場する「おれ」は、まさにハードボイルド!「非常勤」ではなく、「非情勤」というところが面白い。小学生向けに書かれた作品だが、大人が読んでも充分に楽しめる。短編一つ一つに、作者の工夫が見られる。雑誌に発表した当時は、殺人や浮気を出すとは何事かと、PTAの抗議を受けたそうだが、今の小学生、そんなことではびくともしない。親も子も一緒にこの作品を楽しんでほしいものである。 | ||||
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タイトルの気づきましたか? 非常勤ではなく非情勤。まさに主人公の俺を言い当てる最たるものでした。 非情と言うほどでもないのですが、「おれ」はかなりのドライな人間。へんに良識人間ぶった存在より、はるかに魅力的。冷たいようで、ある意味、「おれ」が一番子供たちを一人の人間としてみていることがいい感じ。○八先生も良いですが、今の世の中、こういった教師のほうが、まともな人間が育つのではないかと思いました。 現実の教師というものに、一物もっている東野さんの、強烈な皮肉小説。水が合えば楽しめる作品でしょう。 またオマケ小説が2本。こっちは一転して子供が主役の話。なかなかよい出来で面白いですよ。教師ともども、東野さんは子供をへんに美化しないところがいいですね。 | ||||
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ジュブナイル・ハードボイルドの佳品。でも、そんなジャンル、聞いたことがない。小学校の非常勤講師の「おれ」が、一文字小学校から二階堂小学校、三つ葉小学校、四季小学校、五輪小学校、六角小学校まで、六つの学校を渡り歩いて、殺人事件や盗難事件、飛び降り自殺や同未遂、脅迫付きの自殺予告、砒素入りペットボトル事件の謎を、クールな直感でもっていとも軽やかに解き明かす。犯罪をとりまく状況や背景はけっこう重たいけれど、トリックそのものは漢字や計算式や略語を使っての言葉遊び。このあたりがジュブナイルたるゆえん。で、最後に、子どもたち相手に、時に世間体にこだわる校長や教頭に向かって、訓辞をたれる。「なあみんあ、人間ってのは弱いものなんだよ。で、教師だって人間なんだ。おれだって弱い。おまえらだって弱い。弱い者同士、助けあって生きていかなきゃ、誰も幸せになんてなれないんだ。」こんな台詞を吐くのは、やっぱりハードボイルド教師だけだろう。──小学五年の劣等生、小林竜太が鮮やかな推理力を発揮する短編二つがオマケについていて、デザートとして最適。 | ||||
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本書は、学習研究社の学習雑誌「5年の学習」と「6年の学習」に97年から99年にかけて掲載された『おれは非情勤』を大幅に加筆、修正をしたものと「学習・科学 5年の読み物特集〈下〉」(94年1月)と「学習・科学 6年の読み物特集〈上〉」に掲載された『放火魔をさがせ』『幽霊からの電話』を1冊にまとめたジュブナイル(少年・少女向けの本)である。 内容は、普段は推理小説の執筆をしているという非常勤教師が行く先々の学校で事件に巻き込まれるが、クールかつ見事に解決するというもの。たかがジュブナイルと思っていると痛い目にあうかもしれない。小学生ならではの自由な発想を踏まえた上での謎解きなので意外に難しいかも‥‥。 とても「白夜行」を書いた作家とは思えない。またしても東野圭吾の懐の深さを垣間見た気がする。「見よ! いや、読め! 東野圭吾の才能を!」と言いたくなるくらい、このジュブナイルは秀作である。大人の方にも、もちろん一読していただきたいジュブナイルである。 最後に、本書の学習雑誌への掲載がPTAで問題になったという。いじめ等の描写があるからだそうだ。きちんと最後まで読めばそんなことにはならないはずである。大人たちの文章読解力の方に問題があるのでは? | ||||
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東野圭吾さんの作品ではなんと言っても長篇が好きなのですが、あ、短編もおもしろいんだなーっておもえました。気軽に読めてよかったです。でも、やっぱり東野圭吾さんの作品は長篇がおもしろいなあ~。 | ||||
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非常勤の小学校教師の主人公は、熱血教師とは対極にある冷めたヤツ。 でも、ちょっと斜めに構えたその冷静な目がいろんな事件を解決するのにとても役立つ。不思議に魅力的です。 肩がこらない短編なので、頭が疲れているときも大丈夫。すんなり読めます。ちょっと物足らん...という方もあるでしょうが。私は結構好きでした。 | ||||
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第1章「6×3」を読んで「あれっ」と思った。いくら小学校が舞台とはいえ、古典的な『ダイイングメッセージ』の謎。これだと犯人はばればれじゃないか。そしてこの作品の発表誌を確かめて半分納得。懐かしい学習研究社の『五年の学習』に連載されていたのだ。そうやって見れば、『おれ』が主人公のハードボイルドタッチ、しっかり「本格推理」している中身等、小学生の推理小説入門編としてはなかなかの1章ではあった。しかし東野圭吾という男はこんな雑誌にも手を広げるとは本当に恐ろしい。しかもぜんぜん手を抜いていない。二章からだんだんとトリックも独創的、手が込んで、しかも小学生らしさを忘れない。ただ、不思議なのはこの作品1章を四回に分けて連載していたみたいだ。(第四章から『六年の!学習』に移る)問題提示と解決の上下編に分けるのならまだしも四回に分けてどう読ませていくのか。加筆修正しているので詳しいところはわからない。当時の雑誌を読みたくなった。『「だから今の世の中は狂っているというんだよ」そういうとおはれは、じゃあな、と片手を上げて病室から出た。』きちんと作り上げたキャラはこうやって終りを告げている。小学生に狂っている世の中を少しだけ垣間見させ、その社会にはすに構えながらも結局人間らしさは忘れない『おれ』という主人公。このまま終らすには惜しいキャラではある。 | ||||
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東野らしい面白さはあるが、なんとなくひねりが足りないと思ったら、子どもの雑誌に連載されたものでした。まあ、気軽に読めますけどね。 | ||||
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