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手紙



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【この小説が収録されている参考書籍】
手紙
手紙 (文春文庫)

手紙の評価: 4.16/5点 レビュー 538件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.16pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全427件 421~427 22/22ページ
No.7:
(5pt)

自分が流した涙の意味もわからない

涙が止まらない。感動の涙ではなく、何なんだろう、これは。どう表現すればいいんだろうか。不惑真っ盛りのおじさんを泣かせる、こういう作品は罪だ。改めて著者の底力を見たような気がする。出だしはいつものとおりの野暮ったさ。いつもの東野、決してうまい文章ではない。しかし、気がついたときにはぐいぐい引き込まれていることに気づく。パズルのピースをはめ込むような計算された展開が少々鼻につくが、それも気にならなくなってくる。弟を大学に進学させたいばかりに強盗殺人を犯した兄、そして兄想いの弟。ふたりの絆や心の変化を、刑務所にいる兄からの手紙をキーワードに語っていく。犯罪とは?差別とは?兄弟とは?人と人との絆とは?そして、現実から逃げることなく強く生きていくということとは?著者がこの作品に込めたねらいは何だったんだろうか。自分が流した涙の意味もわからない。心の奥底で反芻しながら考えてみたくなった。
手紙Amazon書評・レビュー:手紙より
4620106674
No.6:
(5pt)

犯罪の苦しみ、そして主人公の再生を描いた感動作

 物語は犯罪者の更正物語ではなく、殺人犯の弟で主人公でもある直貴の、殺人犯を身内に長く苦しい足跡が描かれる犯罪の苦しみを描いた物語。主人公は被害者と並んで犯罪が生み出した犠牲者ともいえますが、物語では社会の同情などもなく、凶悪犯の身内に対して世間は冷たく、また懲罰的に描かれます。心に重く圧し掛かるテーマではありますが、物語の中での主人公や登場人物の存在もしっかりと描かれているのも東野圭吾らしく質の高い作品にも繋がっています。そして物語のラストですが、主人公はあることをきっかけに、兄のもう一つの顔を知ることになり、それが主人公の再生へと繋がっていくのですが、そのラストは見事な物語の集大成になっており、読後の余韻を心に残してくれる1冊でした。
手紙Amazon書評・レビュー:手紙より
4620106674
No.5:
(4pt)

道徳より現実

罪を憎んで人を憎まずましてや罪人の弟など憎まれる訳がないし同情さえ憶えるだれもがそう思いそう感じるそう考えるしかしあなたの隣の住人、同じ職場、娘の彼氏に強盗殺人犯の弟がいたらやっぱりイヤじゃないですか?私は恥ずかしながらイヤです。作品中でも触れられますが教育や道徳と実際は違います。作者もこの作品をただの綺麗事として描いていませんし加害者と被害者お互いの家族の立場や気持ちを飾る事無く素直に表しています。でも最終章では理屈や善悪ぬきに泣いてしまうでしょう罪悪、愛情、後悔、陳謝、怨恨、差別、未来、希望、期待、これらの念がラストにどうなるのか、主人公はどう対峙するのか・・・手にした日に一気に読めます。兄貴元気かなあと私事ながら!思いました。
手紙Amazon書評・レビュー:手紙より
4620106674
No.4:
(5pt)

手紙

 東野圭吾の作品は大好きで数多く読みましたが、今までにない感動を与えてくれて、一皮むけた感じがしました。現実に直面する主人公とその家族の真摯な態度に涙、涙でした。この作品で是非直木賞を取らせてあげたい。
手紙Amazon書評・レビュー:手紙より
4620106674
No.3:
(5pt)

悲しくて切ない、どうしようもないけど、理不尽。

犯罪者の家族」しかもこの世に2人だけの兄弟。その兄が自分の進学のことを考え、思い詰め、ついに強盗をしてしまう。そして、その上殺人も。残された弟の生活は・・・・。仕事でも、恋愛でも、どこにでも待ち受けている「殺人者の弟」というレッテル。そして兄からの手紙。弟の兄への気持ち。。。様々な想いを巡らせながら時間が過ぎていく。いろいろな人に巡り会っていく。そして、兄からの手紙が・・・。のめり込んで読める。そして、何とも言えない読後感。おすすめです。
手紙Amazon書評・レビュー:手紙より
4620106674
No.2:
(5pt)

傑作。

主人公:直樹の葛藤と成長がひしひしと心に染みわたってくる。毎度のことながら、そのストーリーテラーぶりには感心する。ジャンルにとらわれない作風、作品の密度の高さは本作も健在である。恒例のミステリー批評も本作を中心に展開されること間違いなし。傑作である。
手紙Amazon書評・レビュー:手紙より
4620106674
No.1:
(5pt)

ああ・・・

読み進めていく途中で、何回も本を閉じそうになる。あまりにも悲しくせつなすぎて。兄の犯した罪により、ことごとく人生を狂わされる弟。その転機には兄から弟への「手紙」が存在する。罪を犯し、罪をつぐなっても、その罪の呪縛から、本人も家族も、被害者の家庭も逃れることができないでいる。罪はいったい誰の罪なんだろう。一様の苦しみがあって、それは消滅することはない。そんなことを考えながらページをめくりました。最後に、思わず涙があふれてしまいました。純粋な兄弟の人生を、手にとって見てみてください
手紙Amazon書評・レビュー:手紙より
4620106674

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