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手紙



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【この小説が収録されている参考書籍】
手紙
手紙 (文春文庫)

手紙の評価: 4.16/5点 レビュー 538件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.16pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全427件 281~300 15/22ページ
No.147:
(5pt)

最高の名作

今までこういう現実的な本を読んだ事がなかったしあまり興味もなかったんですけどこの本を読んで考え方がかわりました殺人犯の身内が社会で生きていくのがどれだけ大変な事なのか!?殺人犯の身内がいると分かった時の世間は!?・・・・身内の夢は!?就職は!?恋愛は!?子供は!?自分ならその時兄を捨てるか捨てないか??は考えても絶対にその身内の人にしか分からないことだと思います。だからいつまでも考えさせられる名作です。
手紙 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.146:
(5pt)

何年かぶりに泣きました…

事前に差別がテーマの作品であることは知ってましたが、あえて考えないで読めばという友人の薦めにより一気読みしました。
そのストーリーに入り込んでしまい犯罪者の兄を持つ弟の人生を、気がついたら同調していました。色々な不幸を積み上げていき、ひとつの結論とひとつの事実にたどり着き、むかえた最後のシーン。弟がみるそのヴィジョンが読み手である自分にもまるで我がことのように見えました。
胸がしめつけられ、色んな感情がわき上がり、気がついたら涙が出ました…きっと弟も同じはずでした。ちなみに自分も兄弟二人…兄弟の特に次男にお勧め!
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4167110113
No.145:
(4pt)

過酷な現実 受け入れること 向き合うこと

感情によって複雑に絡み合う過酷な現実。でもそれは必然。
問題は、現実をいかにして受け入れるか、どう向き合っていくか。
被害者の思い 加害者の思い それを取り巻く人間の思い
罪 差別 偏見 気付き 葛藤 対話 償い 許し 
それぞれが、著者らしい繊細な描写で
丁寧に描かれている作品だと思いました。
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4167110113
No.144:
(5pt)

由美子、平野社長、寺尾

弟の大学に進む学費を工面するために、老女の家に侵入し、衝動的に強盗殺人を犯してしまう兄・・・
そして、兄の犯した犯罪によって人生を狂わされてしまう弟・・・
この本によって、犯罪加害者の家族の苦しみというものを、初めて考えさせられました。
実際にこのようなことってあるのでしょうね。
由美子の直紀への献身的な愛、平野社長の重みのある言葉などは、どれだけ直紀の勇気や励みになったことか・・・
寺尾というバンド仲間の存在も大きい。
「何年も会っていないのに、この男は親友でいつづけてくれたのだなと思い知った。」という直紀の言葉は、寺尾との友情の深さを感じました。 直紀から剛志、剛志から被害者家族へ送った最後の手紙は、いずれも深く多くのことを考えさせられるものでした。
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4167110113
No.143:
(4pt)

シンプルながら非常にしっかりとした内容でした。

私は一人っ子で兄弟はいません。しかし、この作品では兄の弟に対する
愛情に涙してしまいました。特に兄からの「手紙」の箇所では思わず
ぐっと胸が痛くなりました。
兄が自分の為に犯罪を起こした…と言うのは分かってはいるのですが、
それですら周りの自分に対する扱いに、兄を恨み、存在そのものを否
定してしまう主人公に同情してしまいました。
ストーリーは端的で非常に分かり易いものですが、その内容は本当に
過酷なものです。
東野先生の作品は素晴らしいのが多いです。是非。
(電車などで読んでいると、ついついグッと来るシーンでうつむき
加減になってしまいます。)
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4167110113
No.142:
(4pt)

静かに、深く、沁みこんでくる、リアリティ

“ベストセラー”“東野圭吾”の文字に惹かれ、
内容も知らずに手に取りました。
出張の移動中に、軽い気持ちで読み始めたのですが、
頁を追うごとに、主人公「直貴」と同化していくようでした。
強盗殺人犯を家族に持つということ、
差別する・されるといういうこと、
日常でまず感じる事のない重いテーマが、
現実感を持って淡々と語られていきます。
印象的なラストを読み終えても、まだ“終わらない”
深い余韻を残す、良い小説になっていると思います。
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4167110113
No.141:
(5pt)

差別という事実

強盗殺人の罪で刑務所に入った武島剛志。弟・直貴は強盗殺人犯の弟として差別を受けながら生きていくことになる。
差別はね、当然なんだよ。
直貴が勤める会社の社長の一言にどきっとする。この言葉に続く社長の言葉は至極まっとうだと思った。
他の登場人物の犯罪者の身内に対する態度は「避ける」というのが適当だと思う。その態度の描写はいかにも現実的だ。
どうあるべきなのか、どうすることが正しいのか、簡単に答えのでないテーマ。
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No.140:
(5pt)

ラストは電車内で潤んでしまった

犯罪者の家族という視点から描く物語です。
我々が普段耳にするニュースは事件を起した犯人に関する情報ばかりですが犯罪者にも家族はいるわけです。
そのような人たちが事後、どのような生活を送ることになるか、考える人は少ないでしょう。
この小説の主人公を通して見る彼らの受ける非難・差別・苦痛、「罪を憎んで人を憎まず」という台詞がどれだけ空虚な言葉に聞こえるでしょうか。非常に考えさせられるテーマです。
東野氏の作品の中でも「感動」という点に置いてはこの作品が一、二を争うものだと思われます。是非一読してみてください。
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4167110113
No.139:
(4pt)

犯罪防止

犯罪を起こした人、その家族。さらにそのまた家族まで
影響を及ぼすことが改めて認識させられた本でした。
どこまでも、その影は忍び寄ってくる感じに真実味が
あり、よくやっているドラマのように、家族自体が
差別を受け大変なのに、この本には書かれていません
が、本人が出所して、やり直すなんてすごく大変では
ないかと感じました。
世間はそんなに甘くもなく、小学校で習う道徳も通用
しない、ことが書かれています。
刺激は強いかもしれませんが、この本をそういう犯罪
の心が芽生える前に読ませ、教える必要もありますね。
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4167110113
No.138:
(4pt)

まあまあ楽しめます

まあそれなりにおもしろく読めました。
特に感動を誘うとかいうことはないですが、
「ああ、こういうことってあるかもな」と
感情移入しながら読むことが出来れば、楽
しめると思います。
トピックは決して明るくないので、あまり
気分が乗らないのであれば無理して読むこ
とはありません。
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No.137:
(5pt)

感動的な話

 強盗殺人犯の兄のために、進学や恋愛、就職に失敗してしまう弟の話。
テーマが重いので話は全体的に暗い。
ラストシーンは感動的だったと思う。
被害者側の家族の苦悩については、いろいろと知る機会があったが、加害者側の家族がどんな人生を歩んでいるかは,今まで想像したこともなかったので興味深かった。
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No.136:
(4pt)

「手紙」に託したもの

 私が初めて読んだ小説であるが、一言で言えば考えさせられる作品である。何もしていない(と考えられる)のに、「強盗殺人の弟」というレッテルを背負いながら行き続けなければならない主人公にいたく感動した。進学、恋愛、就職、子供の問題と実に理不尽な世界だなと感じたが、でもそこに生きているのが我々なのだ、と東野氏は教えたかったのではないだろうか。
 改めて言うが、考えさせられる作品である。
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No.135:
(5pt)

厳しく理不尽な現実の中には,本物しか残れない

「白夜行」の様なやりきれない思いを残す結末ではないが,あからさまはハッピーエンド
も描かれていない。結末の後に,光を見るか,果てしなく続く苦しみの人生をみるかは,
読み手の想像に委ねられている。
東野圭吾は,小説の中に,厳しく理不尽な現実を作り,その中でも吹き飛ばされずに残る,
強くで重い「思い」を描いている。友情,嫌悪,愛,支援,忌避,心の壁,熱い思い,そ
のどれもが深い。厳しく理不尽な現実にされされ,曖昧であやふや感情は全て吹き飛ぶ。
過酷な現実の中でにも残ることができる「思い」は,真実であり,強固な思いである。
その強さと重さが,読み手を感動させる。
そして,自分の人生では体験できない多くの感情を,この本は体験させてくれる。
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4167110113
No.134:
(5pt)

こんな感動、初めて。

内容は、弟の大学入試のために強盗に入って、ひょんなことから人を殺してしまい、つかまった兄とその唯一の肉親である弟の物語。
弟は兄が人殺しをしたためにさまざまな差別を受けて、夢や希望をあきらめてしまうしまう。
アルバイト、バンドデビューの夢、愛する人との結婚、就職先での出世・・・
これでもかと言うほど、何回も、何回も地獄に落とされてしまう。
しかし、ここで受けた差別とは、どうゆうことなのか知る時が来た時、あなたはすべてを知る
なぜ人は差別をしなければならないのか?
罪の重さとはなんなのか?
「手紙」を読み終えた後、絶対に自分の考えが変わる。そんなすばらしい一冊である。
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4167110113
No.133:
(5pt)

意欲的な作品

2004年度版 このミスで56位
この小説には謎はなく、作者の他の作品と比較してミステリー色は薄い。強盗殺人犯の弟の視点から、加害者の家族の負わなくてはなくてはならない苦しみを描いた、意欲的な作品であり、350ページ強の作品を一気に読ませる筆力はさすがというほかない。
弟の大学進学のために盗みに入った家で、はからずも殺人を犯してしまった兄・剛志は獄中から弟に手紙を書き続ける。一方、自分が生きていくために兄のことは隠して生きていかなくてはならない弟・直貴であるが、兄のことが知られるたびに周囲の「差別」により、思い通りの人生を送ることができない。そして、弟・直貴は、進学・恋愛・結婚など様々な経験を通して、「正々堂々と生きるべきか否か」という問題の答えを模索する。そして、兄が隠し続けた秘密を知ったとき、直貴の到達した結論は?
この作品のポイントは、ジョンレノンの「イマジン」、そして、直貴の勤める社長の「我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになるーすべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね。」というせりふであろう。
弟が兄に宛てた最後の手紙、そして兄が弟に送れなかった最後の手紙そして、感動の最終章に続く・・・。
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4167110113
No.132:
(5pt)

考えさせられる1冊

 東野圭吾さんの作品ですが、推理小説ではありません。
 本書は、兄が強盗殺人犯で捕まり、その弟が社会でどう生きていくかを描いた作品です。そして、「加害者の家族は差別されて当然」というこの考え方を、善し悪しは別として真正面から問うた作品だと思います。
 もし、自分の家族が犯罪をして自分がこの小説の弟の立場だったら…。もし、隣の住人・同僚の家族が犯罪を起こした時に自分はその家族とどう接するだろうか…。このようなことを読み終えてから考え込んでしまいました。
 「加害者の家族は差別されて当然」という考え方もあれば、「犯罪を犯した当人ではないのだから差別されるべきではない」という考えもあって当然だと思いますが、この本を通じて、それらの問題を自身の問題のようにして考えることに、この本の価値の一つがあると感じました。
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4167110113
No.131:
(4pt)

綺麗事

 「犯罪者の家族は差別されて当然」
 この主張に私は絶対に同意できない.罰とは絶対に罪を犯した当事者に帰結すべきであり,周囲に波及効果を及ぼすことなどあってはならない.
 綺麗事なのは解っている.それでもこれを崩してしまうことは倫理,道徳の崩壊を意味してしまう.
手紙 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.130:
(5pt)

誰もが一人では生きて行けないということの裏返しか

仲の良かった兄が強盗殺人を犯し、“強盗殺人犯の弟”というレッテルを背負いながら生きていく姿を描いた小説。兄は、弟と殺した人の親戚に手紙を書き続ける訳ですが、本人は罪滅ぼしのためと思って書いたつもりが、実は相手にとっては苦しみの材料となるというのは、極論すれば、親切と余計なお世話が紙一重という日常よくあることと五十歩百歩なのかなと思います。兄の非業のために弟がひどい人生を歩まざるを得ないというのは、人間は周りとの呪縛から離れられないものだというよりは、誰もが独力だけで人生切り開けるものではなく、人との係わり合いの中で生きていくもんだなということを思い知らされる内容でした。
読み終わっても後を曳く内容です。若い人にオススメの一冊でしょう。
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4167110113
No.129:
(5pt)

きれいごとではない現実を私たちに突き付ける本

読後、小説から本の帯に抜粋された言葉をあらためて読んだ。納得したくないのだけれど、納得せざる得ないのか?微妙な感覚に、いまだに頭を整理できずにいる。すごい本を読んでしまった。学校の道徳のテキストや新聞掲載の小随筆などには絶対に出てこない現実を突き付けられて戸惑いを覚えながらも、頷きながら読むしかなかった。殺人犯であり服役中の兄のため、主人公である弟が社会的に様々なものを失い、兄の犯罪が自分のためのものであった故にこそ、一層苦しみ、社会、そして兄を憎む姿は、切なく辛い。しかし筆者は筆を緩めることなく、これでもか、これでもか、と主人公を苦しめ続けるのだ。そして兄との完全な別離。犯罪加害者の身内の真の痛み、苦しみとは、またその社会的な必然性とは何か。最後の場面はあまりにできすぎていた感は拭えないが、きれいごとではない現実を深くえぐった作品であった。
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4167110113
No.128:
(5pt)

貼られたレッテル

「差別はね、当然なんだよ」
この言葉に,はっとした.
主人公は強盗殺人者の弟.
もし,自分の子供と同じクラスに殺人者の子供がいたら,
親としてどうするだろう?
知られることで「差別」を受ける度合いが違うのかもしれないが,
でもそういった「秘密」を持っているのではないか.
誰を憎むべきなのか,どうするべきなのか
綺麗には片付けることのできない問題を考えさせられる作品.
手紙 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:手紙 (文春文庫)より
4167110113

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