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秘密
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秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全480件 181~200 10/24ページ
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やはり東野先生、最後の最後までネタ仕込みすごいです! | ||||
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母が読んで「良いよ」と言っていたので、以前から気になっていた一冊。ドラマを見て俳優にハマリ、本屋で見かけて立ち読み。最後の一文に琴線をかき鳴らされ、金欠気味にも関わらず衝動買い。 某ミステリー作家の、短い文をさくさく並べる文体に慣れてしまったせいか、最初は「何か冗長な文章だなあ…」と思いましたが、読み進む内に全く気にならなくなりました。 病院の長い待ち時間で全部読みきってしまい、待合室で号泣する怪しい人に; 東野氏の本を読むのはこれが二冊目ですが、この方はちょっと現実離れした設定でも、書くのはやっぱり「人間」なんだなあ、と思いました。有り得ない設定でも、こんな状況に置かれたら、人はきっとこう反応するだろうな、と思わせてくれます。その描写はあくまでリアルで、骨太です。 そしてやっぱり一番印象に残るのは、最後の一文。話にどっぷり浸っていた心が、ここで一気に持っていかれます。結構泣き虫な私ですが、やはり良いものは良い。泣けるもんは泣けるのです(開き直り) ドラマも良かったけど、話の締めくくりは原作の圧勝でした。 カテゴリーとしてはミステリーに入りますが、連続殺人犯がどうの、とか、犯人を追い詰めるカタルシス、みたいなのはこの話とは無縁です。 描かれているのはあくまで個々の人間。弱くて、優しくて、悲しくて、愛しい存在です。 ミステリーがお好きでない方も、純粋に読み物として楽しめるかも。 良かったです。星五つ。 | ||||
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この物語に正解はないと思います。誰のために一番良い選択をすべきか?この物語では、娘のため、そして旦那のためへの選択を選んだと思います。そしてこの選択を行った妻は、すべてを心の奥底に沈めて、別の人生を歩んでいく。。。これも切ないし、男には到底できない選択かもしれません。 タイタニックの主人公である女性も、デカプリオが演じた若い青年と死別したあと、その後の人生を彼のことを心の底に想いながら精一杯生きていました。この心の深さに感動しましたが、同じような感動と、一方で男の弱さを身に染みて感じる作品だと思います。 | ||||
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テンションの高い友人が心ここにあらずといった様相で勧めてきたので読みました。読了後、いろいろな感情が胸にこみ上げました。若干、賛否別れることはあるようですがこれを書いた時点で作者の作家としての力量は言うまでもなくすばらしいものだと感じました。それでは、心地良い鬱状態に入りたいと思います。ノシ | ||||
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娘の体に、妻の心が・・・という設定、まずありえないんだけど、そこから生じる不安、嫉妬、子供への愛情、夫婦愛、など痛いくらいに考えさせてくれるのだから、一度読み出すと止まらない。こう考えると、絶妙なリアリティのある設定に筆力が備わった見事な完成度の小説だと言わざるを得ない。 ひとつ難点を言えば、主人公の一人称のため、直子は何を思い、行動したのかがあまり伝わらなかったことだろう。そのため、直子の行動に疑問を感じてしまうのだ。 ただ、この小説に正解は無い。主人公の行動がが正解なのか、直子の行動が正解なのか、そこには意味が無いと思っている。あくまで小説の中での正解を出したまでだ。読んだ後、それは正しいのか?自分ならどうするのか?を考えること。そこに意味があると思う。 | ||||
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テレビでもちらっとみたことあるし、 あらすじはちょこっと知っていたので、最初は全然興味がなく 暇つぶしに少し読み出したら、 ページが進むにつれてどんどん引き込まれていきました。 言い争いも、夫の気持ちも妻の気持ちもよくわかるだけにとても切ない。 自分だったらどうするだろう・・・ と考えながら最後まで読みました。 最後の最後では、完全にやられたって感じでした。 こんなに気持ちが入った本は久しぶりです。 感動しました。 | ||||
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秘密を知った夫のラストが悲しすぎる。 一気に読みました。事故後の生活がリアルに描かれており、直子と平助にすっかり感情移入していただけに、最後の辛すぎる結末はずっしり重く感じてしまいました。 SF設定に抵抗を感じながら読み始めましたが、物語にどんどん引き込まれてしまう自分にびっくり。しかし、やはり最後は納得がいかないくらい悲しいので☆4つとさせて頂きました。 何度思い返しても心がずーんと重くなります。もし自分だったらどうしてたかな・・・。 しかも、これって家族をもった者でないと直子と平助の気持ちはわからないでしょうね。自分が独身で子供もいなかったら、感情移入できたかどうか自信がありません。独身の読者の方には、いつか結婚された時に是非もう一度この作品を読み返して頂きたいなと思います。 | ||||
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非常に完成度が高く、 夫と娘の体を借りた妻の心情が深く描かれており その描写には脱帽。 本当の秘密は最後に隠されており 物語の意外性も充分である。 ただ夫の姿を変えた妻への嫉妬から来る行動は やりすぎなようで痛くて読み進められない。 映像化すべきでなかった作品だと思う。 | ||||
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肉体的には死んだ妻の精神が娘に宿るという、非現実的な設定ですが、大変おもしろく、考えさせられる小説です。 主人公は妻への純愛を貫こうとしますが、妻は肉体の成長とともに、夫よりも、別の人生、男性を求めるようになります。その妻の行動は道徳的に問題があるかもしれませんが、肉体的に手を出せない、年老いていく夫と生涯いるよりも、妻が若い肉体で青春を謳歌する道を選んでもいた仕方ないのでしょうか。 そのような矛盾を解決すべく最後に妻、直子のとった行動(芝居)は、多くの人間がとってしまう必然の行動のような気がします。その芝居に気付いても、気づかぬふりをする主人公の悲哀も涙を誘います。 大変いい小説で、是非教科書に載せて欲しいものです。 | ||||
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「ガリレオ」シリーズのオカルトじみた、しかし理にかなった理系トリック 「笑小説」シリーズの現代社会を、痛烈に批判したブラックな笑い 「名探偵の掟」の自虐的な異端作 それらが凝縮され、昇華されたのがこの、「秘密」だろう 笑いあり、涙あり、裏に隠されたトリックあり・・・それらが高次元で渾然と融和している 東野圭吾の最高傑作なのでは無いだろうか | ||||
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アマゾンのレビューを参考に、いつも本を買わせて頂いております。 「秘密」や「容疑者xの献身」でビッグタイトルを受賞されている方ですので、アマゾンでのレビューも少々辛口に感じます。 この物語も、人間の人格が乗り移るという設定です。当然このようなことは身の周りにはないはず!?です。 少々妄想じみた前提からのスタートなので、やはり人それぞれの好みによって大きく評価は分かれます。 ですが、あえてこの妄想が現実、それも僕らの身の回りに起きている事実だと仮定したうえで、改めて読みなおします。 不思議なことに、人間の人格が移り変わることをのぞけば、全くこのストーリーに矛盾はありません。 この夫婦の感情や行動、言動も、その場面で適切です。この土台が積みあがっていき、衝撃のラストを迎えます。 他のレビューに目を通したところ、ラストシーンでのなおこの決断に疑問を持っておられる方が多くいるようです。 先ほども申し上げた通り、やはり人それぞれの期待するクライマックスがあります。 ですが、この本を読んでいる最中に、これほどのクライマックスが想像できたでしょうか。 少なくとも僕に関しては、このラストシーンの衝撃がどれほどのものかを理解するのにある程度の時間がかかります。 著者が男性でありますから、同じく男である僕にも、なおこの心情や行動は極自然かつ極めてびっくり!!です。 しかし、女性の視点ですと、「こりゃないでしょ〜」と思うのかも知れますん。 難しいことです。夫婦を扱うストーリーで、男女共の共感を得るのは。 深い物語です。一読されることをお勧めします。 | ||||
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読み進めていくと、なんとも懐かしい感覚に包まれます。 さまざまな登場人物が織り成すドラマに感情を動かされつつも、 常に、客観的に、登場人物を冷静に眺めている目があります。 不思議な感覚です。 静かに、胸にこみ上げるものを感じ、頁が少なくなるのを 惜しみながら、エンディングを迎えました。 いつの間にか、東野氏の世界に引き込まれていました。 | ||||
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私もみなさんと同様、読み終わった後に胸に穴が開きました。仕事も趣味も手に着かず、何度も頁を繰る毎日でした。 私は深読みできない男なので(自己中とも)平介のことばかり嘆いていましたが、みなさんのレビューを読ませていただくうちに 直子の辛さをも実感することができ、感謝しています。 そして、昨年放映された蔵之介×未来のTVドラマを観ました。原作の補完がされているような丁寧な作りが好感を持てました。 すくなくとも、ドラマのラストは私に救いをもたらしました。きっとあれが二人の別れであり、始まりなのでしょう。 次はフランス版リメイクを観てみます。もちろん広末版も。 | ||||
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設定はよくある人格入れ違いもの。 東野圭吾ってこんなもん?感で読み進みました。 世間にはわからないように過ごしている、 家庭内の二人の秘密の日常を描きつつ、 事故関係者の家庭の背景を絡めながら、 徐々に起きてくるすれ違いや、 生々しい感情がもどかしく感じられ引き込まれていきます。 それだけだったら面白い読み物でしたが、 最後にはドスンときます。 秘密大きすぎます。 | ||||
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誰にでも秘密はある。秘密と云えども多種多様。 千人いれば千人の秘密が存在するのだろう。 この作品が描く「秘密」は些か、いや大きな「秘密」を描く。夫婦とその娘。 主な登場人物はこの三人。この三人の秘密を土台にして話は展開していく。 しかし、本当は「三人」存在しない。 何を云ってる?怪訝に思うことだろう。 寧ろ、そう思ってくれた方がありがたいかもしれない。 私事だが、読み物を一日で読み切る、見通したのは初体験だ。 何故、そのような事が起こったのか不思議に思える。 でも、一つだけ云うとするならば東野圭吾の一文、一句には人を惹きつけてしまう何かが埋まっているのだと感じた。もう一つ違った見解をするのならば、次の頁を捲りたくなる、さらに云えば、次の頁の紙を触りたくなる。そこに書かれている文字に目を、そして心を浸したい気持ちにまで陥れる。 これは、どこか麻酔にでも掛かってしまったよう。 ヤバイ。この気持ち良さは病み付きになりそうだ。 一つお願いしたい。 誰かにこの書物を推薦する時は結末であるラストシーンを 「秘密」にしといてほしい。 | ||||
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本作が”初”東野氏でしたが、いや、人気がある理由がよく 分かりました。 この作者はミステリー畑の方だと思っていたので、そちらがあまり 強くなくて見方を改めた自分がいます。 まず感じたのは平介の考えがなんだかリアルだな、ってことです。 実際に自分がこの人の立場ならこういう思考をするだろうなって ことがいくつもありました。それが気持ち悪いんですが、逆に 引きつけられる要因でもあるのだと感じます。 この感情は平介に限らず、妻の直子にも当てはまりました。 あ〜実際にそんな考え方するよね、って読んでいて思いましたし そのせいで幾度となく不快な気持にもなりました。不快になったの は自分が男で、平介に感情移入しまくっていたからなんだと気付き、 お陰で最後は胸が熱くなりました。 東野さん入門にはうってつけの一冊ですね。 | ||||
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本当の父ではない、「嘘の父親」 バス事故の運転手、梶川幸広は、息子の文也が自分の子ではないと知って息子から去った。 しかし梶川は後悔する。 「自分は間違ってた。文也が俺の子供じゃなくても嘘をつきとおせばよかった。だって文也は俺のことを父親だと思ってるんだから」 梶川は文也に対して「嘘の父親」である。 しかしそれがなぜ悪い? 平介も同じである。 本当は直子である藻奈美に対して、「嘘の父親」だ。 しかしそれの何が悪いのか? 梶川の話を知って、平介も「嘘の父親」で生きる決心がついたのだ。 それが一番正しい方法だと考えた。 直子は平助のその思いを感じて、藻奈美に戻った振りをした。 彼らは嘘で塗り固められた家族かもしれない、しかしそれは悪いことなのか? 梶川の思いがそれを読者に問いかけてると思う。 | ||||
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奇妙な夫婦生活。娘の体に宿っている心は妻のもの。。。そんな生活を通して二人の心は少しずつすれ違っていく。そんなすれ違いがピークに達しようかという時の平介の言葉。「長い間、苦しめて悪かった。」そして彼は初めて妻を「藻奈美」と呼ぶ。 その次の日から、直子の体に娘、藻奈美の心が少しずつ現れるようになる。最期に消えるのは妻か娘か。そんな考えを予期もせぬ切り口から最後のほんの数ページで見事に解決した作品。夫の決心とそれに応えた妻の大きな決心。まさにそれがタイトルの「秘密」であり、その意味が分かった時には感動で心が震えた。 二人の切ない決意は、まさに梶川幸夫の言う“自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ”という言葉の意味、そのものに他ならない。 | ||||
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東野の出世作らしいです。 勿論、映画、ドラマ化された有名な小説。 いわゆる原作本。 特にドラマ等の違いは、事故にあった時期が、藻奈美が小学生の時という こと。 そこから、中学生、高校生、ちょっと大学、結婚というあたりを進みます。 人生でもっとも輝いている時期を明るく突き進む娘、ならぬ、妻。 反面 夫、おじさんの道をまっしぐらに進む主人公との対比がおもしろみでしょう。 娘の「藻奈美」に乗り移った妻「直子」は、新しい肉体を得て、どう、夫 「平介」と向き合っていくのでしょう。 そして、「平介」は、どうそれを乗り越えていくのでしょう。 乗り越える必要もあるのでしょうか?? などなど、 やっぱり、ミステリアスな世界観だと思います。 長編小説ですの途中、飽きてしまうかなと思っていましたが おもしろさにずいずいと引っ張れれて読み込んでしまう本です。 なお、私の買った本は、古本でハードカバーですが、文庫本化されていま す。 | ||||
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いやさすがに大したもんだ。超有名人であるこの作家、数多いその話題作の中で、本書もその年のベストミステリーと評され、かつ広末涼子で映画化もされていっそう小説だったので読んでみた。事故死した妻と娘のうち、肉体的に助かった娘に妻が乗る移る、というオカルト的な設定が嫌で敬遠していたが、やはりちょっと読み出せば、あとは何しろこの作家の筆力でどんどん読める。 物語だけでなく、人間を描く力も確かなものだと思う。異様な、あり得ない設定に盛って、人間のさまざまな問題を扱ってみせる。その中心にあるのは、家族という枠をも超えたところでの、人と人との関わり方、という問題だ。 繰り返すとこうした設定は個人的には好きではないのだが、背景には死という厳しい現実があり、かつ、その死によって肉体が否定された文脈の中で、魂の問題こそが前景化されるから、そこは一種純粋な心のドラマを描くのに都合がいいのだろう。しばしばこうした幽霊話が深い感動を生むゆえんである。映画の『ゴースト』や『いま会いに行きます』もそうなのだろう。というわけで設定だけみればちょっと安易な気もしないでもないが、力量がそれをまともなものにしている。 タイトルになっている「秘密」とは、何よりも生き残ったはずの娘はその魂において妻なのだ、ということである。物語の状況においては秘密だが、読者に対しては秘密でも何でもない出発点で、だからネタばれしているわけではない。そういう秘密をめぐる話というのは、普通の意味では推理小説ではないが、そうした不思議があり、また、この後どうなるのだという謎があって、さらにサブプロット的に加害者の運転手をめぐる話が謎としてあるので、十分にミステリーである。最後は泣けそうだということは予想がつくが、どう泣けるのか、というのはもうミステリーである。もちろんさらにひねりとか、演出とかあって、「秘密」の意味も単純ではなく、この作家らしい創意に満ちている。 設定だけでなく、終わりの展開にも好き好きは分かれるかもしれない。が、一方で作者はあえてしてこういう終わりを選び、そこに踏み込んだのだというのはわかる。 | ||||
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