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シャッター・マウンテン



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【この小説が収録されている参考書籍】
シャッター・マウンテン
シャッター・マウンテン (角川文庫)

シャッター・マウンテンの評価: 3.81/5点 レビュー 16件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

著者には長生きして欲しかった

著者の作品は三作とも読みましたがこれが一番面白かった、まだ推敲される前だったのでしょう、粗いところもありますがぐいぐいと読者を物語の中に引き込む力があります、松代大本営の件を思い出させる朝鮮人強制労働者の問題を背景にホラーとはいえ奥深さを感じる内容でした、著者にはまだまだ長生きしていただいて新作が読みたかった、、、
シャッター・マウンテン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャッター・マウンテン (角川文庫)より
4041017637
No.8:
(4pt)

ラストの展開には

北林さんの本は2冊目ですが山での出来事の題材ですが山への思いが伝わります。
時代は少々遡りますがあまり違和感なく読みました。
早くに亡くなられたのが残念です。
シャッター・マウンテン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャッター・マウンテン (角川文庫)より
4041017637
No.7:
(4pt)

ホラーものとは知らず

ファントム・ピークスはつじつま合わせをきっちりした(謎解き要素は薄いけど)ミステリー仕立てだったので、同じ系統と思って読みました。しかし、こちらは純然たるホラーで、時空を超えた悪霊が超常現象を引き起こし、次から次へと登場する人物たちが次から次へと死亡するというトンデモ小説でした。予想は裏切られたものの退屈せずに読了しました。著者の作品はすべて英語で、よほどハリウッド映画にあこがれていたんだろうなあと思いました。
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4041017637
No.6:
(5pt)

ひたひたと・・・

濡れた真綿で首を締められる様な怖さ。誰もが知っている上高地が舞台のモデルなんだと思います。その名所の明るさを知っているだけに恐怖がひたひたと忍び寄ります。
残念なのは作者が若くして亡くなり、3作しか読めない事です。3作とも舞台は山ですが、それぞれ異なった恐怖と興味に心臓を把まれます。
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4041017637
No.5:
(4pt)

意外におもしろい

登場人物が多く、場面場面で視点が変わるのでどう完結するのかわかりませんでしたがこうまとめるかと感心しました。宮部みゆき好きの方にお薦めします。
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4041017637
No.4:
(5pt)

自然の描写力に脱帽

北林一光氏の文章は美しく、繊細だ。 川端康成氏や初期の大江健三郎氏の文からも感じたことのある“言霊のエナジー”ともいうべき生々しさが、この方の文章にも充満している。 特に、このシャッター・マウンテンからはそれを強く感じた。 亡くなられているのが本当に、本当に、残念でならない。 もっともっと読みたい。
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No.3:
(5pt)

最後の最後まで手に汗握るホラー・サスペンス

最後の最後まで手に汗握るようなホラー・サスペンス小説。

北アルプスの漆沢渓谷で次々起きる自然の猛威と怪異…山小屋を営む田沼久作、渓谷のホテルを訪れた梶間夫妻、礒崎老人を中心に先の読めないドラマが展開していく。

畳み掛けるように描かれる人間に対する自然の反乱の数々にSFなのだろうか、パニック小説なのだろうかと混乱するのだが、さらには心霊現象が描かれ、ますます混乱を極める。しかし、少しずつ真相が明らかになるにつれ、恐怖を感じながらも、混乱から解放された安堵感を覚える自分が居た…北林一光さんの作品に共通するのは、作中に描かれる迫力のある自然描写とそこから伝わる自然への畏怖と愛情であろう。

本作は、北林一光さんの最後の作品であろう。デビュー作の『ファントム・ピークス』は夢中になって読んだ傑作だった。しかし、『ファントム・ピークス』の解説で北林さんの訃報を知り、まさか次作の『サイレント・ブラッド』が出版されるとは思わなかった。さらに本作の『シャッター・マウンテン』を読める喜びと驚きは、言葉で表現することが出来ない。
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No.2:
(5pt)

「シャッター」の意味は?

作品タイトルとなる「シャッター・マウンテン」の「シャッター」は何を指すのか。鎧戸(よろいど)の「シャッター」かカメラの「シャッター」のことなのか。作者は前者を念頭に作品名を決めたのだと思うが、後者でも十分意味が通じる。大量の蝶、蜻蛉の発生、小動物の移動など、瞬間瞬間を映像として切り取ったような描写が至に出てくる。
 
 オカルトホラー、パニック小説などと分類されるようだが、私は他の小説と全く変わらぬ感覚で読み終えることが出来た。自然開発、在日外国人への差別、亡くした子へのやり切れない思い、夫婦の亀裂。それらが伏線となり、ある日突然大パニックが山間のリゾート地を襲う。

 次々と発生する怪奇現象、笑う少女、絶滅した筈の未知の動物の来襲、土石流、立て続けに起きる殺人事件。

 一気に読める大エンターテイメントというところかな。
シャッター・マウンテン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャッター・マウンテン (角川文庫)より
4041017637
No.1:
(5pt)

作者の山への思いを投影した描写の数々が鮮烈!

日本には珍しい生物パニック系のエンタメ小説の快作
「ファントム・ピークス」と比較すると、
故人となった作者の、<山への憧憬と畏怖>が
一層強く感じられます。

今回は山とその山を訪れた人々、
そこで暮らす人々の情感を込めながら、
怪奇描写を丹念に積み重ねていきます。
タイトルが示すように、
なだれや台風によって、
山が外界とシャットアウトされます。
山に閉じ込められてしまった人々が
森の中でたびたび目撃する怪現象の数々。
おびただしい動物の死骸。
森の中で目撃される
妖しげな女性の陰……。
そして、目のない怪しげな少女の正体は……?
山で今、いったい何が起きているのか……。
ここには、山と山に生きる人々の愛情を込めながら、
「ファントム・ピークス」とは違う面白さが感じられます。
読み始めたら、一気に読めてしまう筆力を感じさせます。
シャッター・マウンテン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャッター・マウンテン (角川文庫)より
4041017637

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