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シャッター・マウンテン
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シャッター・マウンテンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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レビューを見て、ホラー作品であることを知って読み進めたところ、意外に面白かったです。事前にレビューを読まずに読み進めると、確かに賛否両論あるかと思います。ネタばらしをするようですが、欲を言えば、集落の歴史や墓地のことや、キャンプ場の人や救助に向かった人などが何故、死ななければいけなかったのか、最後に助かった人たちとの差異は何だったかなど、もう少し複線を回収というか、丁寧な説明があればよかったと思います。相変わらず難しい語彙や描写などあり、物語の情景を想像しながら読み進め楽しむことができました。個人的満足度は100点満点中70点というところです。(^-^)北林氏の作品がもう読めないのは残念です。 | ||||
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著者の作品は三作とも読みましたがこれが一番面白かった、まだ推敲される前だったのでしょう、粗いところもありますがぐいぐいと読者を物語の中に引き込む力があります、松代大本営の件を思い出させる朝鮮人強制労働者の問題を背景にホラーとはいえ奥深さを感じる内容でした、著者にはまだまだ長生きしていただいて新作が読みたかった、、、 | ||||
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北林さんの本は2冊目ですが山での出来事の題材ですが山への思いが伝わります。 時代は少々遡りますがあまり違和感なく読みました。 早くに亡くなられたのが残念です。 | ||||
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ファントム・ピークスはつじつま合わせをきっちりした(謎解き要素は薄いけど)ミステリー仕立てだったので、同じ系統と思って読みました。しかし、こちらは純然たるホラーで、時空を超えた悪霊が超常現象を引き起こし、次から次へと登場する人物たちが次から次へと死亡するというトンデモ小説でした。予想は裏切られたものの退屈せずに読了しました。著者の作品はすべて英語で、よほどハリウッド映画にあこがれていたんだろうなあと思いました。 | ||||
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濡れた真綿で首を締められる様な怖さ。誰もが知っている上高地が舞台のモデルなんだと思います。その名所の明るさを知っているだけに恐怖がひたひたと忍び寄ります。 残念なのは作者が若くして亡くなり、3作しか読めない事です。3作とも舞台は山ですが、それぞれ異なった恐怖と興味に心臓を把まれます。 | ||||
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登場人物が多く、場面場面で視点が変わるのでどう完結するのかわかりませんでしたがこうまとめるかと感心しました。宮部みゆき好きの方にお薦めします。 | ||||
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同著者の「ファントム・ピークス」、「サイレント・ブラッド」ともに非常に楽しめたので、こちらも期待して手に取りました。つまらないわけではありませんが、他の二作と比較すると随分文章がくどいような…。たとえば登場人物の人となりについて、どんなに優れた人物で慕われているかなど、美点をつらつら挙げていくという手法が多用されていて、うんうんわかったスゴイんだね…と読んでいてぐったりしてしまう。説明不足で話がうまくつながらない箇所があったり、散らかった印象を受けます。他作品の完成度の高さ、出版に至ったエピソードから鑑みるに、これは完成したものではなかったのかなと思いました。お亡くなりになってしまったのが本当に惜しいです… | ||||
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北アルプス漆沢渓谷。地滑りで閉ざされたホテル。虫や鳥が大量発生、幽霊が目撃される中、ついに死者が!秘められた陰惨な過去が、さらなる怪異を呼び起こす!『ファントム・ピークス』の作者が遺した幻のホラー小説。 | ||||
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北林一光氏の文章は美しく、繊細だ。 川端康成氏や初期の大江健三郎氏の文からも感じたことのある“言霊のエナジー”ともいうべき生々しさが、この方の文章にも充満している。 特に、このシャッター・マウンテンからはそれを強く感じた。 亡くなられているのが本当に、本当に、残念でならない。 もっともっと読みたい。 | ||||
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強制労働という内容の真実味について調べてから執筆したのか疑問を禁じえない作品。 フィクションと言ってしまえばそれまでだが、不快な感覚を覚える。 | ||||
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最盛期のクーンツの作品を思わせるスリルをあじわえます。ですが、内容が一部飛んでいて話が繋がらない箇所があります。友人たちが遺された原稿を集めて構成したというこのほんの特殊な成り立ちに原因があると思われそれだけが残念です。 | ||||
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山に対する畏怖とか距離感とか漠然とした不安みたいなものを表現できるところがこの作者の特筆すべき点だと思うのだが、今作ではそういった怖さが単にオカルト現象に落とし込められていてちょっとがっかりした。もっと理由のない恐怖であってよかったと思うのですが・・・・。 | ||||
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最後の最後まで手に汗握るようなホラー・サスペンス小説。 北アルプスの漆沢渓谷で次々起きる自然の猛威と怪異…山小屋を営む田沼久作、渓谷のホテルを訪れた梶間夫妻、礒崎老人を中心に先の読めないドラマが展開していく。 畳み掛けるように描かれる人間に対する自然の反乱の数々にSFなのだろうか、パニック小説なのだろうかと混乱するのだが、さらには心霊現象が描かれ、ますます混乱を極める。しかし、少しずつ真相が明らかになるにつれ、恐怖を感じながらも、混乱から解放された安堵感を覚える自分が居た…北林一光さんの作品に共通するのは、作中に描かれる迫力のある自然描写とそこから伝わる自然への畏怖と愛情であろう。 本作は、北林一光さんの最後の作品であろう。デビュー作の『ファントム・ピークス』は夢中になって読んだ傑作だった。しかし、『ファントム・ピークス』の解説で北林さんの訃報を知り、まさか次作の『サイレント・ブラッド』が出版されるとは思わなかった。さらに本作の『シャッター・マウンテン』を読める喜びと驚きは、言葉で表現することが出来ない。 | ||||
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作品タイトルとなる「シャッター・マウンテン」の「シャッター」は何を指すのか。鎧戸(よろいど)の「シャッター」かカメラの「シャッター」のことなのか。作者は前者を念頭に作品名を決めたのだと思うが、後者でも十分意味が通じる。大量の蝶、蜻蛉の発生、小動物の移動など、瞬間瞬間を映像として切り取ったような描写が至に出てくる。 オカルトホラー、パニック小説などと分類されるようだが、私は他の小説と全く変わらぬ感覚で読み終えることが出来た。自然開発、在日外国人への差別、亡くした子へのやり切れない思い、夫婦の亀裂。それらが伏線となり、ある日突然大パニックが山間のリゾート地を襲う。 次々と発生する怪奇現象、笑う少女、絶滅した筈の未知の動物の来襲、土石流、立て続けに起きる殺人事件。 一気に読める大エンターテイメントというところかな。 | ||||
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話題になった「ファントムピークス」が評判通り面白かったので、この作品も期待大だったのですが、びっくりの「オカルトホラー」それも正統派。 力作ではあるし、つまらないわけではないのですが、とにかく文章が「華々しく」というか「けばけばしく」、これでもかこれでもか、とこちらの想像力をまったく使わせないかのようなベタな表現に終始するので、「怖い」と感じる暇がほとんどないくらいです。読むにつれて、どんどん疲労感が増す感じ・・・。 ただ、これだけの正統派オカルトホラーを飽きさせずに読ませる筆の力は感じます。 作者は亡くなったと聞きました。きっともっともっと素晴らしい作品が書けたはず、と思うと残念です。 | ||||
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日本には珍しい生物パニック系のエンタメ小説の快作 「ファントム・ピークス」と比較すると、 故人となった作者の、<山への憧憬と畏怖>が 一層強く感じられます。 今回は山とその山を訪れた人々、 そこで暮らす人々の情感を込めながら、 怪奇描写を丹念に積み重ねていきます。 タイトルが示すように、 なだれや台風によって、 山が外界とシャットアウトされます。 山に閉じ込められてしまった人々が 森の中でたびたび目撃する怪現象の数々。 おびただしい動物の死骸。 森の中で目撃される 妖しげな女性の陰……。 そして、目のない怪しげな少女の正体は……? 山で今、いったい何が起きているのか……。 ここには、山と山に生きる人々の愛情を込めながら、 「ファントム・ピークス」とは違う面白さが感じられます。 読み始めたら、一気に読めてしまう筆力を感じさせます。 | ||||
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