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パラレルワールド・ラブストーリー
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パラレルワールド・ラブストーリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 81~100 5/6ページ
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以前から妙に気になっていた東野作品の1つが本書だった。興味関心を惹くのは、タイトルの「パラレルワールド」という表現だろう。東野圭吾が描き出すラブストーリーが巷に溢れた並みの内容であるはずはない。事実、本書を読み終えて私はそう感じた。彼の作品は導入部分が素晴らしいとあらためて実感している。「序章」の分量は短いが、読者を彼の世界観(彼がこれから展開するストーリー)に引き入れるには十分な内容であった。要するに、最初の数頁で本書の価値は決まったわけだ。 「記憶」が本書の重要なキーワードの1つ。前後に揺さぶる作風は見事だが、「読みずらい」と感じる読者もいるに違いない。むろんそれは、ありふれた恋愛作品を超えたものを執筆したいという作者の信念に起因するものだが、現実と記憶のなかで揺れ動く人間心理のダイナミズムを克明に描いており、今読んでいる内容が「真実」なのか「虚構」なのか、混乱してしまう可能性があるからでもある。私自身、読み返した箇所が何度かあった。とはいえ、「友情」と「恋」(親友の恋人を愛してしまうという設定)の狭間で揺れ動く主人公の心理的葛藤は、十分に伝わる。自分をその主人公に置き換えて読んでしまう。簡単に「よくある男と女の三角関係の話か」と思うことなかれ。そこには上述された「記憶」をめぐる専門的知識を駆使した内容が加味されている。 総じて、本書が一味も二味も違う作風になっているのは、友情と恋を描き出した物語の基盤には、「高度な専門知識」に裏付けられた作者の世界観があるからである。本当に東野氏はよく勉強している。それを小説に組み込んで卓抜の作品を作り上げている。一気に読み終えてしまうような作品は少ないが、本書はその1つとなった。「帯」には「今ではもう書けない」とあるが、それは本書がそれだけの価値を秘めた作品であることを著者自身が明確に認めている証左であろう。神秘的なラブストーリーだ。 | ||||
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親友である智彦の恋人を紹介されることになった崇史は、その相手を見て驚く。 彼女、麻由子は、かつて自分が一目惚れした相手だった。 智彦の幸せを喜びながらも、複雑な思いを抱え始める崇史。 だがある日目を覚ますと、麻由子は自分の恋人として隣にした… 崇史の記憶の混乱と、智彦への友情、麻由子への恋慕に板挟みになっている様子と、両方にはらはらしました。 (そのせいでちょっと、話の主軸がわかりにくくもなりましたけど…) どちらかといえば記憶が矛盾する不思議より、彼らの人間関係が面白かったです。 ときどき出てくる智彦との、本当に大切な親友同士だったエピソードが、とても切なくてよかった。 最終的な智彦の決断も、冷静になってみるとちょっとどうかと思うけど、読んでいる最中はじんわりきました。 ただ、麻由子が何を考えてるのかが、微妙にわからなかったです。 智彦も崇史もすばらしいを連発するけど、どのへんが… なにより、崇史との恋人シーンを思い返すと、ちょっと神経を疑います。 | ||||
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東野作品にしては序盤から読みやすく、それでいてドンドンひきつけられていきました。 ですが終盤は涙がとまらず、読んでいて本当に辛くなりました。 今でも時々、主人公たちの今後のことをふと考えてしまいます。 | ||||
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さっと物語に引き込まれた。 冒頭はよくあるロマンチックなラブストーリーだが、その後の展開に大きな衝撃をもたらす。 2つの世界(正確に言えば元々ひとつだが)がひとつに向かって進むストーリーは何故か読んでいて鳥肌が立った。 2つの世界の共通するキーワードにより自分が推理しているような感覚に陥ったせいかもしれない。 読み手に期待や緊張感を持たせた上で楽しませる良作だと思う。 脳に関する科学技術に関しては、未来に期待しすぎたやや非現実的な内容だったように思えます。 | ||||
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東野さんの小説は始まりがとにかくいい。 少し読んだところでまず引き込まれます。 そして、話の全体像をおぼろげに見せながら、少しずつ情報を出してきて、全然飽きさせてくれません。 登場人物の会話のテンポがいいので、すごく読みやすく思っています。 後、読み終わった後の自分の気持ちを考えた時に、もう一度「あれ?それでいいのか?」と考えさせられました。 こういう事を感じさせてくれるのも東野さんの小説の特徴のような気がしました。 | ||||
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ラブストーリーを本軸として、脳の記憶を書き換えるというパラレルワールドが展開されていく。崇史と智彦は唯一無二の親友だ。二人が麻由子という一人の女性を愛することから、このパラレルな世界が形成されていく。三人とも優秀な脳科学研究者だ。親友の彼女を愛してしまうというどうしようもなくせつない恋愛模様も描いている。物語はそれぞれシーンにわかれていて、主人公崇史の本当の自分と記憶を書き換えた自分が対比されながら書かれていく。 初めのほうはどちらが本当なのかわからないので、なんともいえない違和感を抱えながら真相に迫っていくのだ。最後の智彦の手紙には目頭が熱くなった。身を引くことでしか人を愛せない人もいるのだ。せつないミステリーに乾杯。 | ||||
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とりあえず、電車に乗る時は外を見ていたくなるような本です笑“記憶”がテーマになるこの作品。途中難しいな〜とか思ったけど本当よかった!傑作です。 | ||||
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読んでいる間はとてもわくわくして読んでいたのだけれど、 結末にたどり着いたとき、ちょっと、「あれ、これだけ?」と思ってしまった。 もうひとひねりあったらよかったんですけど、期待しすぎました。 ただ、最後あたりの「俺は弱い人間だ」という言葉が、何故だかわからないけど ズシンと心に落ちました。 読んでいる間は面白かったし、上記の言葉が心に残ったので 星四つ。 | ||||
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2つの世界が入り組む実におもしろい作品! 特に「LASTSCENE」の問題提起は秀逸だ。 もし記憶を改編できる装置があったら・・・ 悪い記憶を背負って生きるべきなのか、 悪い記憶を持ち続けることがいいことなのか。 近未来シミュレーション物語としても、 SFミステリー小説としても最高の作品。 | ||||
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この作品を読んで、 「なかなかいい作品だなぁ、しかし・・・<ネタバレ禁止>」というところで、 星4つぐらいの評価がつきました。 そして、先日、別の本を読んでいると、 その作者の松田綾子さんは、 なんと、パラレルワールドの歩き方を提案し、 しかも、その歩き方ゆえに大成功をおさめたという。 つまり、 虚構世界が、現実世界と接点を持つことが理解できるようになってしまった。 しかも、うさんくさくない形で。 すると、たちどころにこの小説の価値は上がり、 星5つをつけても文句が出ないことになりました。 順番に読むなら、 1.東野圭吾さん『パラレルワールド・ラブストーリー』(講談社) 2.松田綾子さん『幸運を呼ぶサイエンス』(グラフ社) 3.ロンダ・バーンさん『ザ・シークレット』(角川書店) *2番を読んでからだと関連性がわかります。 の順で読んでみてください。 必ずや新発見があります。 | ||||
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冒頭から最後まで「饒舌なフィリップ・K・ディック」と言う印象がいつまでも抜けなかった。ディックに比べると恋愛がらみで情緒的な面が強いのだが、立派なSF作品だ。SF的な着想や仕組みはそれほど大がかりではないが、良くできていると感じた。 時系列が錯綜した構成で、更に虚実が混じっているので、読んでいても疑心暗鬼にかられてしまう。そこが非常に面白い。 タイトルがややソフトすぎるのと、この作家のファンが本書をSFとして読んでくれるのかどうかが心配だ。 | ||||
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大好きな作家である東野圭吾先生の作品の中でもお気に入りの一つです。 既にタイトルからして只ならぬ感じを受けたのですが、内容も素晴らしい です。これほど気持の良い違和感を感じた小説は初めてです。 このストーリーは過去と現在という時間軸を平行(パラレル)に進めてい くのですが、これが非常に面白い。二つの全く別のようなストーリーが繋 がったときの瞬間はあまりの感動に震えました。 東野圭吾先生の作品「秘密」「変身」「レイクサイド」「手紙」などは映 画化されていますが、個人的にはこの作品も映画化して欲しいです。是非。 ps.主人公の親友、三輪智彦のキャスティングが重要ですね♪ | ||||
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なんか気持ちが悪い、辻褄が合わない。今の幸せよりも真実を知りたい。真実を知るのは怖いけど止まらない。読み出すとこちらにいる読者も真実が知りたくなり止まらなくなります。 | ||||
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主人公の気持ちがすごいよくわかる。うばっちゃうのね。 記憶、人格、世界っていうテーマがストーリー中の恋愛劇と相俟って。うまく構成されている。 初めて読んだ時、交互に現れるパラレルな世界を追いつつ推理をしていく感覚がものすごく面白かった。 ぜひどうぞ。 | ||||
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過去の記憶があいまいで、突然思い出したかのようによみがえる記憶。でもその記憶ははたして真実なのか?主人公が真実を探っていくという点が、テンポよく読みやすかったです。クライマックスの、智彦の想いに切なくなりました。 | ||||
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主人公の男が情けない性格のように読めるが この本を読んでいる男の多くは主人公の気持ちが分かるはずだ。 友達であり恋のライバルである相手と正々堂々と対峙したいのに 心のどこかでライバルの不幸を望んでしまう感情。 しかもこの作品の導入部分で山手線と京浜東北線が暫く並行して走る区間を パラレルにかけている「さわり」がとても綺麗な出来。 この本の「感覚」が気に入ったら 岡嶋二人の「クラインの壺」を読んでみるのもいいかも 現実世界とパラレルワールドにどっぷり浸ってみるのもいかがかな。 | ||||
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恋愛小説としてみると、たまらなく陳腐であるが、その背景にあるミステリ部とSF部がそれを補い、魅力ある作品となっている。 記憶に関する話である。ふと過去を思い出し、その確実だと思っていた記憶が事実と異なっていたとき。そんな恐怖と恋愛を融合させた話。 こういう話は大好きだ。ただ、今考えてみると、結末は少し陳腐かもしれない。 | ||||
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「記憶」ってなんなんでしょうか。 自分が「いま」考えていることは一瞬のうちに「過去」のことになってしまい、そして「過去」を思い出すには自分の「記憶」を頼りにするしかない。 自分がこの世に生まれてから「いま」の時代を生きるようになるまでの過程は詳細は曖昧にせよ、確かなものであると断言できるはずです。 しかしもしもその記憶が間違っていたら?今まで自分が真実だと思っていたことが本当は全然違っていたら・・・自分の記憶を疑ったとき、人はまるでパラレルワールドの中を生きているように感じる。何が真実で何が嘘なのか。自分の愛した人は本当に自分が愛した人なのか・・・ 世界が交錯し、初めは何のことだかわかりませんでしたが、読み進めるうちに解き明かされていく謎・・・ 東野さんの作り出したパラレルワールドに引き込まれてはいかがですか? | ||||
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序章の、電車の中から一人の女性に対する想いは共感を呼ぶ。誰しもそんなセンチメンタルな過去があるからではないだろうか。 そして行動を起こすときに限って相手も同様の行動をしてしまい、逢えずに平行線をたどる。これが本作のすべてを物語っている。結局交わることはできなかった相手なんだと・・・。 友の犠牲、記憶の改編により一目ぼれした女性麻由子と同棲し始めた崇史は、徐々に記憶に誤りがあることに気づき出すというストーリー。全体に面白いが、読んでいて麻由子の苦悩がもう少し書かれてもいいのではと思った。ハッピーエンドでないのは仕方が無いにしろ、読後にモヤモヤ感が残った。 | ||||
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東野圭吾さんの作品は友人に薦められていてこの本が初東野圭吾でした。ミステリーとかあまり読まないので「タイトル」に「ラブストーリー」がついてたので読みやすいかな?って思いこれを選びました。やぱり読みやすく、最終結末が知りたくてすぐ読んでしまいました。友情をとるか、愛をとるか、の選択はありきたりのストーリーだが、主人公は友人の恋人を好きになり、心の中で葛藤し続ける。「恋は盲目」というように、好きな気持ちが強くなると理性を失ってしまうことがある。そんな心境が、リアルに描かれています。三角関係は最終的には誰かが傷つく結果になる。だれも傷つかないで終わる方法はないのだろうか?その方法がこのストーリーの最終結末であります。途中読んでいるうちに、二つの違った展開が交互に描かれていて混同してしまいますが、最終的には二つに分かれていた展開が一つにつながって、そういうことだったのか!と、すっきりしました。こんな不思議な展開なのにすらすら読めて、すっきりした作品は初めてです。面白かった! | ||||
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