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φの方石 ―白幽堂魔石奇譚―
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φの方石 ―白幽堂魔石奇譚―の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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まず初めに、一個人の主観的意見なので、こういう感想もあるんだなー、という参考程度にご覧下さい。ちょっと否定的な意見が多いです(ネタバレ含みます) 読んでいて最初に感じたのが、文がライトノベルのように軽くスラスラ読めるものではなく、随分かっちりしたものだなぁ、ということです。まぁ、MWさんは電撃より大人向けのジャンルだと聞いた覚えがあるので、問題は無いんでしょうが‥‥私は読んでいて少し疲れました。 次いでキャラ。設定といいキャラ同士のやり取りといい、読み始めてから読み終わるまで、私は乙女ゲームでもやっているのか?という感じでした。イケメンでちょっと意地悪だけど根は優しい不器用な青年と、悲しい境遇の中で必死に頑張る健気な少女‥‥という、乙女ゲームでよくありそうな設定がつけられた形だけのキャラばかりで、どのキャラにもいまいち感情移入出来ず、恐らくは泣きを誘う為の主人公の過去シーンやヒロインの過去語り等も、ひたすら淡々と読んで終わりました。 主人公は悪童、という割には、ヒロイン以外に対してはまともな言動ばかりでしたので、悪童と言うよりは好きな子を虐める男子の様にしか見えません。デコいじりも最初から最後まで続いてちょっとクドいです。あんまり面白いとも感じず、主人公とヒロインのやり取りはひたすら寒々しかったです。(ネットに公開された掌編までそのネタを引っ張るあたり作者さんは余程お気に入りなんでしょうが‥‥) ミチルの一人称によるミスリードも、幕間のタイミング的になんとなーくキャラ登場時で察してしまい、驚きも少なく、主人公の正体(Φの方石の正体?)も、予想外ではあるのですが、別にその設定で何か物語に影響があるわけでもなく、「あ、そうだったんだー」くらいにしか感じませんでした。真犯人の正体やラストの展開までひたすら予想通りでしたので、あまり盛り上がれるような場面が無かったのが残念です。 というわけで、好き勝手な意見を並べましたが、バラバラだったそれぞれの登場人物が次第に絡み合っていく様や、方石の設定は、考えて作ったんだろうなーと感じられて、個人的には好印象でした。そこは素直に面白かったので、評価の星はその分に。(あとはイラストを担当している方が好きなのでその分も) | ||||
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『方石』と呼ばれる不思議な石を巡る物語は,そこに込められたさまざまな効果から, それらを駆使するエンタメ寄りの作品かと思いきや,あくまでもきっかけ程度の扱いで, 魅了され,果ては取り憑かれ,狂気へと墜ちていく様子すらも描いた一冊となっています. ただ,語られるギミックはおもしそうに映るものの,出てくる方石の数が多めに思え, 名前やシリーズの把握もそうですが,石に対する強い魅力やイメージが湧いてきません. また,実在する歴史にこの世界の歴史を混ぜ込み,当たり前のように語るかと思えば, 石にまつわる部分では説明的な言い回しが増えるなど,ややちぐはぐな印象を受けます. さらに,終盤にある唐突なバトルとその決着は,それまでとは異なり違和感を覚えました. このほか,少年たちの過去や驚きの秘密も,思いの外にあっさり明かされてしまうなど, 石の多さも含めて,あれこれと詰め込んだ割には浅く広くで終わってしまった感は拭えず, 先への広がりを持たせられる題材だけに,もう少し絞り込んでも良かったのではと思います. | ||||
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前半を読んでいるときは面白いかもと思いました。 キャラはクール毒舌キャラの主人公とドジっこのヒロインという そんなに珍しくもない取り合わせですが、会話が面白くてくすりと笑える感じです。 ですが、真ん中あたりを過ぎても日常シーンばかりで物語がだんだん飽きてきます。 後半から急にばたばたと動き出しますが、 今度はかなりの急展開で、キャラの過去なども絡んできて、 ちょっと読者を置き去りにしているという印象です。 正直、続編が出てもあまり読みたくはないと思いました。 | ||||
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第21回電撃小説大賞 「大賞」受賞作品 メディアワークス文庫より 衣宿りたる石「方石」を主軸に置緻密な世界観の元に紡がれた物語 あらすじは 様々な装飾品に変化する立方体の石「方石」その技術のメッカとも言われる神与島で方石修繕専門のアトリエを営む白堂瑛介は仕事の傍ら、所持者の運命を狂わせる方石、「魔石」と呼ばれ忌み嫌われる方石を探し、その身請け人となっていた。ひょんな事から、彼は自らのアトリエで東京から来たインターンステイの学生である黒須宵子を預かる事になる。 そんな中、恩人から依頼される方石窃盗事件の調査。その方石は宵子の過去にも深く関わっていた。 といった感じです。 ストーリーで徐々に謎が明らかになって行く過程はテンポが良く、設定はやや細かく難解なものも少しあるものの、それも作品の特徴と言えば納得出来るものでした。 同時期発売の「ちょっと今から仕事やめてくる」と異なり、作品が衣服に比重をおいたものである点や、登場人物が多く各キャラクターを意識しやすくする為にも挿絵が無かった事は非常に残念に思えます。そう考えると電撃文庫の方で出てもらった方が個人的には嬉しかった作品かもしれません。 今巻のテーマとしては「永遠」と「継続」、「オリジナル」と「オリジナルの完全な模造品」、といった対立構造ができていましたが、これは作品によって、場合によっては読者1人1人によっても考え方が異なりそうで、その点はとても興味深かったです。 話は非常に面白く次巻が出た時は是非買いたいですが、電撃小説大賞の「大賞」としては少しインパクトに欠ける点と挿絵の観点から少し低めに見積もって評価は3としたいと思います。 | ||||
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変身用アイテムである方石という技術が存在する世界。 方石という小道具を中心に描かれたミステリアスな雰囲気はなかなかのもの。 であるが、その独特な小道具自体に対しての説明、それをとりまく社会についての説明が少なく、 μ(ミュー)だφ(ファイ)だと新しい方石とその特殊性がドンドン出てきて、 「それはどうスゴイのか?どうヤバイのか?」 という点の理解が進まないうちに、最後まで押し流されたのが正直なところだった。 また、方石の能力にアクションシーンを補助するような役目まで与えてしまったことが 一部シーンの安っぽさに直結しているような気がしてならない。 せっかくの物語の雰囲気を、ライト過ぎるSF設定が壊してしまったように思えた。 主役である白堂瑛介と黒須宵呼、そして白堂の仕事上の相棒である猿渡の3名については 非常に好感のもてるキャラに仕上がっており、世界観と設定の荒さが勿体無い限りである。 | ||||
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