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鳥人計画
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鳥人計画の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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スキーのジャンプ競技を舞台に殺人事件の謎に迫る作品。 通常の推理小説と異なる点は初めから犯人が判明する点。 もっとも、東野氏の作品は、他の作品同様退屈させられるような展開にはなっておらず、最後まで夢中になること必至。 ジャンプ競技についてはかなり専門的な説明もあり、今後競技を観る際に面白くなりそうだ。 | ||||
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傑作である。私はこの本にたまたま出会って東野さんのファンになった。彼が人気作家になる前から,多くの作品を読んできた。このような普通の推理小説ではない,ちょっとひねったミステリーを読んだのはこの本が初めてだった。それだけに強烈に印象に残った。今でもまだその「計画」をはっきりと覚えているぐらいである。いつかはこの作品についてもレビューを書かねばと思っていたが,ようやくその機会が巡ってきた。 スキーのジャンプ競技を主な舞台にして物語は展開していく。スキージャンプの選手たちの不自然な失敗ジャンプ。そしてあるジャンパーの不審死―その死は殺人だった。 私の記憶では,この小説に殺人の要素はないと思っていたのだが,やはりそこは乱歩賞作家,ちゃんと殺人も組み込んである。 スキージャンプ競技の話なので,登場人物のジャンプを分析したグラフなども出てくるのだが,分かりやすく説明してあるので,読みにくいというほどではない。この作品をよりリアルに感じさせる小道具となっている。 二度読んでも,やはり面白い。殺人事件の謎とある「計画」の謎が並行して描かれていく。その組み合わせ方などが上手い。ぐいぐい読ませる力がある。なぜこの作品が文学賞をとらなかったのか不思議なくらいだ。 恐るべき計画と殺人事件の謎が結びつき,事件の真相が明らかになる。そのとき,読者は間違いなく感心するだろう。その緻密な構成に。だいたいの東野作品は読んだが,やはりこの小説は一番のお気に入りである。 | ||||
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東野圭吾は,ほぼ同世代なので,固有名詞になじみが深いものが多い。 ジャンプのニッカネンといえば,忘れようにも忘れられないくらい何度も聞いた名前だ。 スキーの飛び競技といえば,ニッカネン。 運動競技の周辺知識、裏も表もよくわかる。 今後、冬期競技への参加者が期待できる。 | ||||
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専門的な話も多いですが、読んだ後はスキージャンプを観るのが面白くなると思います。 犯人が第二の真犯人を推理するというアイデアも良かったですね。 | ||||
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スキージャンプ競技をめぐるサスペンスものです。 紹介分にある通り、早い段階で犯人がわかります。 ただ動機はなんなのか? また密告者は? など犯人が捕まっても不可解な点が残ります。 読者側からの推理は難しいと思います。 人間関係を深く知る必要があるのと、ある人物が嘘をついているので。 ジャンプに関する専門的な部分などありますが、全体的に読みやすく、楽しめました。 | ||||
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フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット。 このミステリーの魅力がすべて詰まっている。 徐々に全貌が見えてきて、そして最後にすべての謎が解ける。 まるでミステリーのお手本のような流れ。 密告文、犯人=探偵役などとアクセントも効いている。 スキージャンプの記述も見事です。 最後の結末はややインパクトが弱いものの、十分楽しめました。 | ||||
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ジャンプ競技の事よく知らないからという理由で、読むのを躊躇していた本作品。全く支障なかったどころか、ジャンプ競技の世界を覗けて興味深かった。予想より早く、しかもさらっと自分が犯人である事をさらけ出すのが意外。ただ単に殺人に終わらず、作品の世界が深く広がるのはさすが。 | ||||
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スキーのジャンプ競技を舞台にしたミステリー。 ただ、冒頭部分で日本ジャンプ界のホープが殺されるが、その犯人は当初から分かっている。 しかし、当初は、動機がさっぱり不明だ。 犯人はコーチに当たる人間なので、本来、大事な選手を殺したりするはずがない。 その動機に関して、薄皮が剥がれる如く、ゆっくりと明らかになってゆく点が、非常に面白い。 また、奇妙な密告者が見え隠れする。 その密告者をも推理するが、この図式も奇妙だ。 ジャンプに関して、スポーツ科学の方面からも、多くが言及される。 そして、理想のジャンプを追求するために、強豪選手のデータ分析合戦だ。 物語の展開は、読者の思惑を裏切り、二転三転する。 そして、スポーツ科学に対する良心も、併せて問われる。 ただ「日の丸飛行隊」という言葉が何度が使われるが、この言葉は先の戦争を想起してしまう。 しかし、本作品程度の少々いびつな方法によるデータ分析と、この程度の科学的トレーニングは、平和なものだ。 かつての日本のスポーツ界を支配した、精神論や根性論の方が考え物だ。 もちろん、動機は何であれ、殺人は御法度だが。 非常に緻密にプロットされた良作だ。 | ||||
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素晴らしい、傑作だと思います^^ スキージャンプに関してはまったくの無知ですが、それでも十分楽しめました^^ 自分自身の推理が、ラストで当たった・・・なんて思ったらそこからのどんでん返しにはやられました。 楡井という素晴らしい人間を何故殺してしまったんだ!あの人は・・・ | ||||
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犯人の逮捕よりも、殺人に至る「動機」、それに関わる「計画」が描かれている点で東野圭吾作品でいうと「悪意」を想像するとわかりやすい。 だが、その計画や、組織の大きさの点からいうと「悪意」よりも上かもしれない。 しかし、本書で強く心に残ったのは、「人間の弱さ」だ。 「人間って弱い者ですよ」 これは、作中に出てくる言葉のひとつだ。 このセリフには本作で作者が一番伝えたかったことなのではないだろうか。 登場人物の一人が「ドーピング」や、「勝利至上主義」に肯定的な意見を出すシーンがある。 読みながら、それは違うんじゃないか、そう思ったが完全には否定できない自分がそこにはいた。 著者の作品の中では初期の作品に入るが、それをまったく感じさせない。 あえて昔の作品だと感じさせられるのは、「ファミコン」という単語が所々で出てくる点だけだ。 最近の、特に映像作品を見て東野圭吾を知った人には読んでほしい作品だ。 余談だが、本書の解説では、「『鳥人計画』あたりが東野圭吾の分岐点なのではないか」と書かれている。 しかし、その表記は『同級生』『学生街の殺人』などでも同じ表記を見たことがある。 専門家でもいつ分岐点かわからないくらいだから、やはり東野圭吾は一流の作家だということだろう。 | ||||
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単なる殺人事件ミステリーではなく、 その背景に、スポーツ科学がどこまで許されるか、 というテーマがあるのが非常にいい。 発達するスポーツ科学。 人間をサイボーグ化し勝利することがいいことなのか、 一方、行き過ぎたスポーツ科学トレーニングをしなくて、 負けてしまえば何も評価されないという勝負第一主義。 そのようなテーマを殺人事件仕立てにしたという点で、 非常におもしろい作品だと思います。 | ||||
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東野さんの本を読むのは3冊目です。 「白夜行」「むかし僕が死んだ家」と読んで、面白いのは面白いんだけどもう一押し欲しいという感じでした。 今回の本は文庫としては新刊なんだけど、書かれたのはもう10年以上前のようです。 物語の舞台は平成初期なのかな。 スキージャンプの世界を舞台にして、日本でもトップレベルの選手が毒殺されたことから始まります。 しかし犯人は最初から分かります。 分からないのは殺人に至る動機です。 それは読み進めていくうちに分かってくるんだけど、それがすごく切ないです。 そして殺された選手が可哀想で仕方ありませんでした。 読み終わった時、ちょっと悲しくて暗い気持ちになってしまいました。 しかし、この作品は面白かったです。 | ||||
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スキーのジャンプ競技をモチーフとした作品です。日本ジャンプ界のホープである楡井明が殺された。その犯人は、警察への密告によって、コーチである峰岸であることがすぐにわかる。それは、本書中盤ぐらいにわかることである。中盤から後半は、なぜ峰岸が楡井明を殺す動機となぜ峰岸が犯人なのかわかったのかということが解明されることになる。最後は、少しほっとしたなという印象が残った。スポーツには、人間らしい勝負を望みたいものである。 本書のもうひとつのテーマは、科学によって競技力が高められるかということだろう。楡井明というサンプルを取って、杉江翔に当てはめるというやり方をしているみたいだ。それも、筋肉の使い方であったり、ジャンプの飛び方に至るまで全く同化させるということだ。人間らしさを失ってまで、科学によって勝ちたいのかという感じがしますね。コーチである杉江泰介の気持ちがわからんではないが、やりすぎなんじゃないかという気持ちが強いですね。勝つために、肉体改造を施すのだが、その副作用として人間らしさが失われるのであれば、コーチとしては使用してはならないと思う。最後に、杉江翔に人間らしさが残っていることはせめてもの救いである。 | ||||
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東野圭吾の作品にしては珍しく、前半で犯人が分かり中盤で逮捕されてしまいます。 科学的な方法でジャンプ界を制そうとの野望を持ち続けている杉江泰介、その野望達成に利用される娘夕子、息子翔。 科学的方法のモデルにされた楡井。 楡井を徹底的に真似ようとして目的がかなわずに楡井をジャンプ界の頂点に立たせようとコーチになった峰岸。 何故、楡井は殺されたのか? 誰が警察に密告したのか、何故分かったのか、真犯人は誰なのか、じっくり推理してみてください。 こんなシステムがあったら、本当に誰もが同じように飛べるようになってしまうのではないかと思わせる東野圭吾の描写力が秀逸です。 ジャンプ選手なら誰でも遠くに飛びたいと思うでしょう、そのための努力も惜しまないでしょう。 ただ、機械のように訓練されてその結果遠くに飛べるようになっても、そこには何も待っていないんですね。 人間は機械じゃないんです。 真の犯人の殺意が痛いくらい良く分かります。 | ||||
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東野圭吾の作品はどれも平均点を軽々クリアしていて素晴らしいと思う。スキージャンプを舞台にしたミステリ。 犯人が探偵役を推理するとう異色物。倒叙型と思いきや、すぐに犯人はつかまり、ワイダニット、フーダニットへ移行していくあざやかな話の展開は見事である。やや古臭く、類型的な話ではあるが、十分に面白い。 | ||||
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タイトルがあんまりおもしろそうじゃないので(笑)、最初は期待していなかったのだけど、予想に反してお気に入りの一作。全編にわたって隙がなく、東野作品の醍醐味を味わえる。 | ||||
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日本のジャンプ界に彗星のように現れた楡井がジャンプ直後に死亡。彼のコーチである峰岸が逮捕される。もっとも動機がなくアリバイが完璧だった峰岸がなぜ逮捕されたのか?本作品は、ミステリーであると共に、スポーツの在り方を問いかける作品である。ある意味、スポーツは、レベルが上に行くほど勝つことを求められる世界である。「現在のスポーツ界において、人間らしさとは敗北を意味する。それとも科学を駆使した勝利よりも、人間らしさを追求した敗北の方が価値があるとおっしゃるのですか」作品中に問われる、この問いかけに、スポーツ界のおかれた難しさ・葛藤が凝縮されている。本作品は、ミステリー作品としては作者の平均点。初出が94年ということを考えると、まあこんな物かもしれない。私にとって☆は3と4の間である。 | ||||
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犯人が犯人を推理する?ちょっと変わったミステリー小説・・・始めは退屈しのぎで読んでいたが、あまりにもストーリーがテンポ良く進むので思わず明け方まで一気に読んでしまった(眠)スキージャンプの世界をベースにしているが、全く予備知識などが無くても読めるし、科学の力を利用して大量に鳥人(超人)を作ろうとする話に絡めた殺人事件からこんなに二転三転するどんでん返しのラストになるとは・・・最後に様々な伏線が繋がったときの気持ちよさといったら読んで人にしか分からないでしょう! | ||||
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