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ダブルギアリング 連鎖破綻
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ダブルギアリング 連鎖破綻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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バブル時の過度な融資や、利率の高さに苦しむ生保企業の戦いの話。 当時の時代背景や生保用語についての詳しい解説があるため、日本経済や生保業界の理解としても大変面白い小説だった。 登場人物等の、景気や先代の経営判断に苦労をしつつも、各々の信念に基づいて業務に励む姿に感動する。 一方で銀行や金融庁、外資投資会社それぞれがもまた、儲けや金融危機回避等の目的のために暗躍している動きを俯瞰して見れる事も面白い。 会社経営の大変さを痛感すると共に、何のために働き利益を追求するのか?を問うてくる良い小説です。 逆境にも真摯の姿勢を崩さず、主人公らの意見をきちんと聞いた上で決断をする高村社長に憧れます!!! | ||||
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真山仁さんの初期の作品とのことですが、面白さは変わらないです。読んで良かった。時期的に、ずいぶん昔の出来事に 思えましたが、少しずつ思い出しながら楽しい読書をさせてもらいました。 | ||||
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企業や会社は金儲けのため、官庁や政治家は権力維持のためそれぞれが持たれあって成り立っているのにはうんざりする。どの組織にも正義を貫こうとする人間はいるが、一人では力が小さくてとてももどかしい。今の世の中もこのような構図となっていると思うとやるせない気持ちでいっぱいである。清和生命が最後にとった行動はこうした構図に一矢むくいたようで気持ちいい。 | ||||
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大手国内生保の破たんをギギギりの所で回避する壮絶な作品。 最近の真山作品が以前のハゲタカシリーズに見られる超緊張感に満ちた作品とは趣が変わったような印象を与えている。 内容的には面白かったがこの作品が香住氏との共著である意味は何なのか。 一般文学通算2107作品目の感想。2018/08/19 20:05 | ||||
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生命保険会社のはなし。 自分は何のためにこの仕事をしているのか? その中で、自分の存在意義とは何か? そのことを つねに念頭に置いて行動する二人の主人公。 『各務』は、なぜ生命保険会社に入ったのか? それは、復讐という言葉に近いのかもしれない。 『竜崎』をつぶしたいと思う。 獅子身中の虫とならんとす。 そうであるが故に 生保とはどうあるべきかを 徹底して考えることとなる。 『中根』は、ラクビーのリーダーだった。 そして、生保の中で 『人々が幸福になる』ということを つねに考える。 一方で 生命保険会社の存立基盤。 事業としてのミッションとはなにか? 竜崎は ジェントルマンとしての生保を 大きく 変えて行く。 政治とのつながり。危ない業務。 そして、各務との関係 そのなかで、高村は 社長として ジェントルマンになりつつも 清濁呑み込む勇気がある。 ペットでかわれたものが、 ジャングルでは闘えない という言葉は確かに。 日本って やはり甘いのだ。 ダブルギアリングによって、 生保と銀行のなれ合い。 そのことで、ハゲタカファンドは、じつに 狙いが 丸ごとなのだ。 生保がこけて、銀行がこけることで 外資が 確保できる。 各務は じつに 義理人情のおとこである。 浪花節なのだ。 | ||||
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今の真山さんと比べると、ところどころ、無理がある箇所や、描写がありますが、男の友情や家族の絆の書き方は、昔から上手だったんだなあと。 スピード感もあり、楽しく読めました | ||||
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とても面白かった。 描かれている時代を過ごしてきたので現実味を帯びて感じられた。 また、作家が有名になる前に書かれた作品とか。 じっくり力を蓄え実力のある作家だと思う。 他の作品も読もうと思う。 | ||||
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真山仁さんが『ハゲタカ』刊行前年に大手生保社員と合作で発表した幻のデビュー作とのこと。 最近まで知らず文庫化をきっかけにこの作品を知り読んでみました。 大手生命保険会社の破綻の危機を描いた作品ですが、他のレビューにもあったように半分はノンフィクションのように感じました。 その当時のトップの乱脈経営で破綻した生保会社のことを重ねてしまう部分もあります。 重い内容ではありますが、生命保険会社の構造を少しだけ理解することもでき、 登場人物が『ハゲタカ』同様それぞれが魅力的で最後まで楽しめました。 これがデビュー作とは驚きです。 | ||||
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ほかの作品を読んでから、このデビュー作にたどり着きました。共著ということで意味もなく後回しにしていましたが、読んで良かったと思える素敵な作品でした。 生保という馴染みのない難しい構造の業界ということで、最初は個人的に難しい感じもしましたが、読み進めていくうちに理解できるので、これから読む人で生保業界に馴染みのない方もぜひぜひ読みすすめてみてください。 真山さんの作品はいつもちゃんと小説らしくて、「トップレフト」の著者にはもっと学んでほしいです。 | ||||
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一気に読み切って、どっと疲れ、あらためて社会正義や常識を疑いたくなる。 ハゲタカもマグマもメディアの砦も、みんなそんな作品でした。 フィクションである小説をきっかけに、現実社会を疑うことも、必要かもしれない。 そんな教訓と、登場人物の血の通った描写がいつも素晴らしいと思います。 緻密な取材に裏打ちされているからこその現実感! 責任ある立場の人にこそ、しっかり読んで想像力を掻き立ててもらいたい。 | ||||
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本書で登場する清和生命と言う会社の直接のモデルは恐らくない。 ただ、生命保険会社が相互会社である事のリスクについては、本書を読むまで分からなかった。 何となく、エンディングが安直すぎる嫌いはあるものの、真山仁のテイストは出ており、一気に 読めた。 | ||||
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ハゲタカシリーズの真山仁氏による幻の第一作。 ストーリーはハゲタカシリーズのような大きなスケールの経済小説。 保険会社の闇を鋭く切り裂いている。 そもそも保険とは何か? 基本的には「皆で少しずつお金を出し合い、誰かに何か不幸が在った時にそれを使おう」という ものだと思う。 構造的にはギャンブルのようなもので、当たる確率は低い。 保険がギャンブルともっとも違うのは「当たってほしくない」ということ。 もしもの時の「安心」を「お金」で買っているようなものだ。 本来それだけでいいはずである。 それならば営利集団である会社ではなく国など公共機関がやるべきことだと思う。 会社である以上、被保険者によりメリットを出すために競争せざるを得なくなり、 結果としてより大きな利潤を求め、投機的なってしまう。 この小説の主舞台でる清和生命はまさしくその成れの果てである。 清和生命はバブル景気や経営者の乱脈経営の結果として描かれているが、 保険会社そのものが大きな矛盾を抱えているといえよう。 私自身も保険のトップセールスマンや経営者の方のセミナーなどを受けたことがある。 高邁な理想を持ち、安心やライフプランニングを掲げている(ように見える)。 しかし、被保険者の利益は保険会社の利益と相反関係となる。 被保険者の払う保険料の一部が会社の利益や セールスの給料になっている以上、絶対にそうならざるえない。 主人公2人は保険の本来の理想を目指し、悪戦苦闘するが、 それはおおいなる矛盾との戦いであるように思えた。 ハゲタカシリーズ同様、ストーリーはエキサイティング、登場人物は魅力・個性があり、 抜群のリアリティーで読者の知的好奇心を満たしつつ、最後まで一気に読ましてくれる。 しかし、真山氏の小説ではよくあることなのだが、またしてもラストがブツ切りな感じだった。 これはこの著者のスタイルなのかもしれないが、読者としては主要な登場人物たちの その後をもう少し描いてくれてもいいように思う。 | ||||
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