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(短編集)
ガリレオの苦悩
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ガリレオの苦悩の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全174件 101~120 6/9ページ
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これまでの東野圭吾の作品では、殺人事件を起す犯人の心の奥深くにある何とも言えない(微妙な)心理や置かれた情景を丁寧に深く掘り下げている作品が多く、そういった長編が私は好きです。ですから、容疑者Xの献身を見た後の作品としてはやや物足りないかと思います。短編集としては、殺人の科学的なトリックに興味がある方には満足いくものでしょう。 ただし、第2章(テレビドラマ化されていますが)はこの本の中でも比較的長い部類で、犯人 の深い愛情が起した事件で、読後に「そこまで思っていたのか」とため息が出る作品ですね。 第4章は、一瞬「容疑者X」に出てきた親子のことが頭をよぎりました。 ところで、第3章、最後のシーンで、あの夫婦はあの後服毒自殺をしたのでは…と思いました。夫婦愛の行き着くところという意味です。皆さんいかがですか。 ということで、短編集とは言いながら、これまた心に残る作品でした。 | ||||
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これまでの東野圭吾の作品では、殺人事件を起す犯人の心の奥深くにある何とも言えない(微妙な)心理や置かれた情景を丁寧に深く掘り下げている作品が多く、そういった長編が私は好きです。ですから、容疑者Xの献身を見た後の作品としてはやや物足りないかと思います。短編集としては、殺人の科学的なトリックに興味がある方には満足いくものでしょう。 ただし、第2章(テレビドラマ化されていますが)はこの本の中でも比較的長い部類で、犯人 の深い愛情が起した事件で、読後に「そこまで思っていたのか」とため息が出る作品ですね。 第4章は、一瞬「容疑者X」に出てきた親子のことが頭をよぎりました。 ところで、第3章、最後のシーンで、あの夫婦はあの後服毒自殺をしたのでは…と思いました。夫婦愛の行き着くところという意味です。皆さんいかがですか。 ということで、短編集とは言いながら、これまた心に残る作品でした。 | ||||
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短編集としては、オカルト色が強かった『予知夢』より、 純粋に科学的なトリックを解いていく『探偵ガリレオ』に近い感じでした。 今作からは、草薙刑事が出世したからか(?)、新人の内海が登場し、湯川と草薙の掛け合いは少なくなります。 そういう点では残念ですが、各話どれも面白く、 特にお気に入りなのは第二話で、個人的にはこちらを長編にして欲しかった、と思うぐらいです。 (私はドラマ版は未見なので、ドラマ版を見た方はまた違う印象かもしれません。) ガリレオシリーズが好きな方には、おすすめできる作品だと思います。 | ||||
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なかなか、 ジャンルにとんだ短編集で、 うれしい一冊でした。 TV版でいきなり出てきた内海薫刑事は、 ここから出てくるんですねぇ。 最後の話が一番面白かったけど、 犯人の動機がいまいちでした。 でも、なかなかの読み応えでしたよ。 全体的に、 ドラマの切なさが、 余韻として残っている。 おもしろい、とか、 謎解きの魅力、とか、 それだけじゃない、 東野圭吾独特の立体的な人間と、 その人間関係が、 やっぱりすごい。 新しい、女性のキャラ登場もまた、 物語に、華(とはいえないのかしら?)を添えている。 読んですぐでなんですが、 やっぱり早く、次が読みたい。 先にこっち読んで、良かったぁ。 さ、長編読もうっと♪ | ||||
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短編集としては、オカルト色が強かった『予知夢』より、 純粋に科学的なトリックを解いていく『探偵ガリレオ』に近い感じでした。 今作からは、草薙刑事が出世したからか(?)、新人の内海が登場し、湯川と草薙の掛け合いは少なくなります。 そういう点では残念ですが、各話どれも面白く、 特にお気に入りなのは第二話で、個人的にはこちらを長編にして欲しかった、と思うぐらいです。 (私はドラマ版は未見なので、ドラマ版を見た方はまた違う印象かもしれません。) ガリレオシリーズが好きな方には、おすすめできる作品だと思います。 | ||||
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なかなか、 ジャンルにとんだ短編集で、 うれしい一冊でした。 TV版でいきなり出てきた内海薫刑事は、 ここから出てくるんですねぇ。 最後の話が一番面白かったけど、 犯人の動機がいまいちでした。 でも、なかなかの読み応えでしたよ。 全体的に、 ドラマの切なさが、 余韻として残っている。 おもしろい、とか、 謎解きの魅力、とか、 それだけじゃない、 東野圭吾独特の立体的な人間と、 その人間関係が、 やっぱりすごい。 新しい、女性のキャラ登場もまた、 物語に、華(とはいえないのかしら?)を添えている。 読んですぐでなんですが、 やっぱり早く、次が読みたい。 先にこっち読んで、良かったぁ。 さ、長編読もうっと♪ | ||||
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ドラマで柴咲コウが演じた女刑事・内海薫のデビュー作「落下る(おちる)」、 そして書き下ろし「指標す(しめす)」を含む全5作品を収録した ガリレオシリーズの短篇集。 どれもやっぱり期待を裏切らない面白さ! 「探偵ガリレオ」「予知夢」ではただの偏屈な物理学者というイメージだった湯川が 初の長編「容疑者Xの献身」で人間的な一面を見せたのだが、 今回はその流れをきちんと受けて更に変化したガリレオの姿が描かれています。 淡々とした作品のイメージが一変し、いい意味でとても読みやすくなったのでは。 個人的に一番好きなのは「操縦る(あやつる)」。 湯川と恩師、そして仲間達の友情や絆に泣かされます。 そして最終章「攪乱す(みだす)」では、遂にガリレオの敵が登場。 姿を現さない何者かと命がけで戦う湯川、 その綱渡りのようなバトルにヒヤヒヤさせられます。 そして心配していた内海薫のキャラも、ドラマよりも全然良い。 女刑事独特の視点が要所要所で必ず捜査の役に立つのだが、 決して出すぎずにあくまで"スパイス"的な存在なので好感度アップ。 しかも彼女はかなり頭がキレます。 短篇集に1600円は・・・と思う方も多いでしょうが、 こんな風に見所が満載で、買って損はありません。 既に3回読み直してしまいました。 これでますますガリレオが好きになってしまう、ファン必見の1冊です。 | ||||
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ガリレオシリーズは映像化される以前から好きなので、ドラマでイメージが固定されてしまってちょっと残念な読者です。 ただ、この作品を読むと内海もうるさすぎないし、草薙刑事もちゃんと存在感があって安心しました。 作品としては相変わらず読みやすい。 容疑者X〜を思わせる「操縦る」が印象的でした。 ガリレオがタイトルほど苦悩してなかったのでそれが残念でした。 | ||||
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ドラマで柴咲コウが演じた女刑事・内海薫のデビュー作「落下る(おちる)」、 そして書き下ろし「指標す(しめす)」を含む全5作品を収録した ガリレオシリーズの短篇集。 どれもやっぱり期待を裏切らない面白さ! 「探偵ガリレオ」「予知夢」ではただの偏屈な物理学者というイメージだった湯川が 初の長編「容疑者Xの献身」で人間的な一面を見せたのだが、 今回はその流れをきちんと受けて更に変化したガリレオの姿が描かれています。 淡々とした作品のイメージが一変し、いい意味でとても読みやすくなったのでは。 個人的に一番好きなのは「操縦る(あやつる)」。 湯川と恩師、そして仲間達の友情や絆に泣かされます。 そして最終章「攪乱す(みだす)」では、遂にガリレオの敵が登場。 姿を現さない何者かと命がけで戦う湯川、 その綱渡りのようなバトルにヒヤヒヤさせられます。 そして心配していた内海薫のキャラも、ドラマよりも全然良い。 女刑事独特の視点が要所要所で必ず捜査の役に立つのだが、 決して出すぎずにあくまで"スパイス"的な存在なので好感度アップ。 しかも彼女はかなり頭がキレます。 短篇集に1600円は・・・と思う方も多いでしょうが、 こんな風に見所が満載で、買って損はありません。 既に3回読み直してしまいました。 これでますますガリレオが好きになってしまう、ファン必見の1冊です。 | ||||
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ガリレオシリーズは映像化される以前から好きなので、ドラマでイメージが固定されてしまってちょっと残念な読者です。 ただ、この作品を読むと内海もうるさすぎないし、草薙刑事もちゃんと存在感があって安心しました。 作品としては相変わらず読みやすい。 容疑者X〜を思わせる「操縦る」が印象的でした。 ガリレオがタイトルほど苦悩してなかったのでそれが残念でした。 | ||||
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皆さんが書いているように、探偵ガリレオのシリーズは やっぱり短編のほうが面白い。 まぁ、どうしてもテレビ版の役者さんたちが脳裏に浮かんできてしまうのが ちょっと惜しいかなぁ。 また今回は「えぇっ!そんなことが出来るの?!」というトリックの部分が小さく、 ミステリとして読むには多少、不満なのだが、 最初の短編の「落下る」は、 そういうトリックを期待する読者への作者の答えなのかも。 テレビ版で観てしまい、すでにオチまでわかってたのが、かなり悔しい・・・。 2つ目の「操縦る」は人情系。 トリックもこのシリーズならではで、なかなか面白かった。 3つ目は「密室る」は密室トリックとしては微妙なところだった。 湯川のキャラもあまり生きてないような。 4つ目の「指標す」は、犯人はコイツなんだろうなぁ、と 根拠がないままでわかっちゃったというのは難点だけれど、 ダウンジング(水晶による探査)に対する描写が秀逸。 5番目の「撹乱す」は、湯川に挑戦状が来るという、 長期シリーズの定番モノ。 犯行予告のトリックはありがちすぎて、 警察だってもっとすぐに気づくだろうと思うのだが、 殺害方法はこのシリーズらしいもので、へぇぇと思わせてくれた。 | ||||
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皆さんが書いているように、探偵ガリレオのシリーズは やっぱり短編のほうが面白い。 まぁ、どうしてもテレビ版の役者さんたちが脳裏に浮かんできてしまうのが ちょっと惜しいかなぁ。 また今回は「えぇっ!そんなことが出来るの?!」というトリックの部分が小さく、 ミステリとして読むには多少、不満なのだが、 最初の短編の「落下る」は、 そういうトリックを期待する読者への作者の答えなのかも。 テレビ版で観てしまい、すでにオチまでわかってたのが、かなり悔しい・・・。 2つ目の「操縦る」は人情系。 トリックもこのシリーズならではで、なかなか面白かった。 3つ目は「密室る」は密室トリックとしては微妙なところだった。 湯川のキャラもあまり生きてないような。 4つ目の「指標す」は、犯人はコイツなんだろうなぁ、と 根拠がないままでわかっちゃったというのは難点だけれど、 ダウンジング(水晶による探査)に対する描写が秀逸。 5番目の「撹乱す」は、湯川に挑戦状が来るという、 長期シリーズの定番モノ。 犯行予告のトリックはありがちすぎて、 警察だってもっとすぐに気づくだろうと思うのだが、 殺害方法はこのシリーズらしいもので、へぇぇと思わせてくれた。 | ||||
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短編集ですが、「探偵ガリレオ」や「予知夢」と比べてこっちの方が楽しめた気がします。 今回はタイトルになっているようにガリレオ(湯川学)がどの話においても何かしら「苦悩」する場面があるのですが、普段は話の一言一言を理詰めで話しているような湯川学が初めて「弱さ」を見せた気がして、他の話より親しみが持てました。 別の言い方をすれば、それまでのガリレオシリーズはトリックや動機が最大の見せ場であって登場人物にはあまり魅力を感じなかったのだけれど、今回は登場人物にこそ魅力があると思った。 内海薫の登場もそうさせる原因となっているのかも。 同時に出た「聖女の救済」とどっちを先に読んでもいいと思うので、「探偵ガリレオ」「予知夢」よりがこっち、「容疑者Xの献身」よりがあっちなので、好みで。 | ||||
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短編集ですが、「探偵ガリレオ」や「予知夢」と比べてこっちの方が楽しめた気がします。 今回はタイトルになっているようにガリレオ(湯川学)がどの話においても何かしら「苦悩」する場面があるのですが、普段は話の一言一言を理詰めで話しているような湯川学が初めて「弱さ」を見せた気がして、他の話より親しみが持てました。 別の言い方をすれば、それまでのガリレオシリーズはトリックや動機が最大の見せ場であって登場人物にはあまり魅力を感じなかったのだけれど、今回は登場人物にこそ魅力があると思った。 内海薫の登場もそうさせる原因となっているのかも。 同時に出た「聖女の救済」とどっちを先に読んでもいいと思うので、「探偵ガリレオ」「予知夢」よりがこっち、「容疑者Xの献身」よりがあっちなので、好みで。 | ||||
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旧来の東野さんの多くの作品の特徴であった、純粋な主人公が人の悪意や事故(殺人)等で過酷な運命を背負うストーリーを巧みな心理描写と情景描写で読者に深く印象付ける手法が活かされていると感じられるのは第2章と第4章だけで、気軽に読書する本としてはお薦めできると思いますが、小説としての評価は残念ですが☆3.5が妥当な所だと思います。 以下、私が感じた各章のテーマもしくはエッセンスです 第一章、落下る 内海薫刑事の初登場 第二章、操縦る 湯川の恩師とその内縁の娘の愛と悲哀 第三章、密室る 湯川の友人(資産家で元一流商社マン)のペンション経営と家庭の行方 第四章、指標す 過酷な家庭環境で健気に生きる少女の良心 第五章、撹乱す 不幸な(勘違い)男の復讐劇の行方 | ||||
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もちろん「聖女の救済」も楽しめたのですが、この「ガリレオの苦悩」の方がテンポよく、またガリレオシリーズの醍醐味を楽しめました。ただ、どちらも「容疑者Xの献身」を読んでからの方が、ところどころにある湯川や草薙の言葉の意味がはっきりすると思います。 一連のガリレオシリーズを読み、短編は物理学トリック、長編は心理トリックなのかなと感じました。空いた時間にさっと読むには短編、1時間くらい取れるなら長編の方がいいですね。どちらにしても単行本化してほしいです。ハードカバーは持ち運ぶのが大変なので。 個人的に、「聖女の救済」より楽しめましたが、「容疑者X」には劣ります。とはいえ、どれも高いクオリティなので、これは好き好きかもしれません。お勧めの作品であることに変わりはないです。 | ||||
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旧来の東野さんの多くの作品の特徴であった、純粋な主人公が人の悪意や事故(殺人)等で過酷な運命を背負うストーリーを巧みな心理描写と情景描写で読者に深く印象付ける手法が活かされていると感じられるのは第2章と第4章だけで、気軽に読書する本としてはお薦めできると思いますが、小説としての評価は残念ですが☆3.5が妥当な所だと思います。 以下、私が感じた各章のテーマもしくはエッセンスです 第一章、落下る 内海薫刑事の初登場 第二章、操縦る 湯川の恩師とその内縁の娘の愛と悲哀 第三章、密室る 湯川の友人(資産家で元一流商社マン)のペンション経営と家庭の行方 第四章、指標す 過酷な家庭環境で健気に生きる少女の良心 第五章、撹乱す 不幸な(勘違い)男の復讐劇の行方 | ||||
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もちろん「聖女の救済」も楽しめたのですが、この「ガリレオの苦悩」の方がテンポよく、またガリレオシリーズの醍醐味を楽しめました。ただ、どちらも「容疑者Xの献身」を読んでからの方が、ところどころにある湯川や草薙の言葉の意味がはっきりすると思います。 一連のガリレオシリーズを読み、短編は物理学トリック、長編は心理トリックなのかなと感じました。空いた時間にさっと読むには短編、1時間くらい取れるなら長編の方がいいですね。どちらにしても単行本化してほしいです。ハードカバーは持ち運ぶのが大変なので。 個人的に、「聖女の救済」より楽しめましたが、「容疑者X」には劣ります。とはいえ、どれも高いクオリティなので、これは好き好きかもしれません。お勧めの作品であることに変わりはないです。 | ||||
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怪奇事件を解決する天才科学者としてマスコミに取り上げられた湯川。 だが、彼の活躍を喜ばない者もいた。「悪魔の手」と名乗る男から届いた 挑戦状は、湯川に怒りをもたらす。 「科学を殺人の道具に使う人間は許さない。−絶対に。」 湯川は殺人事件の謎を解けるのか?「攪乱(みだ)す」を含む5編を収録。 「攪乱す」のほかに、ベランダから転落死した女性の死の真相を追う「落下る」、 離れ家で死んだ男の死の謎を解く「操縦る」、内側からロックされていた 部屋の中に人は入ることができるのか?という密室の謎に迫る{密室る」、 老女を殺害し、仏壇の奥に隠された金10キロを盗んだ犯人を捜す「指標す」が 収録されている。この中で一番印象に残ったのは「攪乱す」だ。ほんのささいな できごとが湯川に対する怨みにつながり、何の関係もない人たちが殺されることに なる。直接手を下さずに科学を殺人の道具として使う犯人に対し、湯川の怒りの 炎が燃え上がる。ひとつひとつのささいな事柄を検証し犯人に迫る過程は、読んで いて面白かった。読後も満足♪の1冊だった。 | ||||
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怪奇事件を解決する天才科学者としてマスコミに取り上げられた湯川。 だが、彼の活躍を喜ばない者もいた。「悪魔の手」と名乗る男から届いた 挑戦状は、湯川に怒りをもたらす。 「科学を殺人の道具に使う人間は許さない。−絶対に。」 湯川は殺人事件の謎を解けるのか?「攪乱(みだ)す」を含む5編を収録。 「攪乱す」のほかに、ベランダから転落死した女性の死の真相を追う「落下る」、 離れ家で死んだ男の死の謎を解く「操縦る」、内側からロックされていた 部屋の中に人は入ることができるのか?という密室の謎に迫る{密室る」、 老女を殺害し、仏壇の奥に隠された金10キロを盗んだ犯人を捜す「指標す」が 収録されている。この中で一番印象に残ったのは「攪乱す」だ。ほんのささいな できごとが湯川に対する怨みにつながり、何の関係もない人たちが殺されることに なる。直接手を下さずに科学を殺人の道具として使う犯人に対し、湯川の怒りの 炎が燃え上がる。ひとつひとつのささいな事柄を検証し犯人に迫る過程は、読んで いて面白かった。読後も満足♪の1冊だった。 | ||||
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