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(短編集)
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嘘をもうひとつだけの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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5編の作品が収められた短編集です。 加賀刑事の事件を解決する手腕に脱帽しました。 不自然だと感じたことを徹底的に調べ上げ、ウラを取っておいて犯人を追い詰める・・・。彼ならどんな事件でも解決してしまいそうです。 | ||||
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加賀刑事が殺人事件(1篇は未遂だけど)の謎を解き明かしていく5編のストーリー。 犯人はだれなのか、ではなく、どういう動機でどう罪を犯したかを追っていく。その点では「古畑任三郎」や「刑事コロンボ」に似た展開といえるだろう。 理系人間東野圭吾らしい謎解きも用意されているが、どちらかというと人間の心に迫った内容のものが多く、犯人の切なさ、やるせなさが伝わってくる作品群である。彼らは決して凶悪な人間ではない。むしろ犯行にいたる経緯を知るにつれ同情を誘って、いつの間にか、このままそっとしておいてあげたい、と思ってしまう。 スカッとした読後感は望めないが、読んで損のない1冊。 | ||||
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2時間ドラマのネタを集めたようなサスペンス短編集。加賀刑事の活躍が光る。 トリックや犯行から逮捕までの犯人の心理描写などが簡潔に描かれていて、楽しめる一冊。アイデアに満ちたストーリーはどれも膨らまして長編に出来るように思えた。敢えて言えばミステリ作家の修行跡を見た気分だ。 | ||||
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東野作品ではおなじみの刑事・加賀恭一郎が捜査する短編五篇が収められている。 加賀の登場する作品は『悪意』と本作しか読んでいないが、短編ではことに、「罪を認めさせる人間」というより、「罪の奥底にあるものを暴く人間」というのが加賀の印象である。込み入ったトリックや、犯人探しのおもしろさを期待して読むと肩透かしを食うだろう。予め犯人がわかっている作品もあるし、謎解きも、途中でこれが鍵だな・・・と気づくものが多い。それは作品の瑕疵ではなく、もともとそういった点に主眼をおいていない小説なのだと思う。 加賀が犯人やその周辺の人物と静かに話すラストが印象的。罪の重さ、どうしても罪を犯さなければなからなかった背景、それを隠蔽し続けた者の苦しみなど、犯人たちの心もようが悲哀を伴ってじわじわ伝わってくる。 最後には、それまでと異なる視点から事件に関わる人間を描いた一篇が用意されており、さすがと思った。 | ||||
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刑事加賀恭一郎を主人公にしたシリーズ6作目の短篇連作小説。 本作に収録される5つの短篇は、真犯人探しやトリックの解明よりも、真実を追求する加賀と嘘をついて真実を隠そうとする犯人との駆け引きを主題に描かれている。 内面がいっさい描かれていない加賀に対して、加賀の冷静な捜査に怯えながらも嘘を守りと通そうとする犯人の心理描写は詳細にわたる。加賀に追い詰められた犯人が真実を語りだすとき、人の尊厳や愛するものを守るためについてきたと思っていた嘘が、実は大きなものを失うことだということに後から気づく人の哀しさのようなものを感じる。 どの短篇もしっかりとした構成をもっていて完成度が高く、また読み終わったあとに真意がわかるようなタイトルの付けかたもうまい。 | ||||
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刑事コロンボや古畑任三郎のように、どうやって犯人を自白に追い込むか、どうやって事件の解明を行うかというところに注目されます。犯人たちは、自分のやったことを正当化して嘘をつきます。刑事である加賀恭一郎はその嘘を見破って、真相に迫ります。犯人が発した言葉と起きている事件の物的証拠や状況証拠を見て一歩づつ真実に迫っていきます。相手の矛盾を突くように徐々に追い詰めていきます。 今回は、5編の短編小説だったが、どれも犯人の動機というものは、人間の悲哀をついたもので、なんとなく共感できるものだったと思います。 「嘘をもうひとつだけ」では、嘘を隠すためには、辻褄を合わせるために、大きな嘘をつく必要がある。 「冷たい灼熱」では、本当は、夫が妻の逃げ場所(癒しの場所)にならないといけない。 「第二の希望」では、子供に親が目指したものをかなえてほしいと思うんだろう。子は親の分身じゃないよね。子供の夢を親が押し付けることはやってはいけないよね。 「狂った計算」では、普段から奥さんのことを横暴に扱った夫よりもやさしい中瀬のほうに心がゆらめくのは当然の結果か。奥さんと中瀬で夫を殺す計画を立てた。それは、どうなったかは本書を読んでもらおう。 「友の助言」では、自分は相手に何をしてあげたのだろうか。仕事よりもあたしのほうを大事だと思ってくれているのか。 | ||||
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東野さんのパターンである連作小説集。パターンと言うのは同一主人公。この本では加賀刑事がそれにあたります。で、この加賀刑事と言う人の設定がなかなか良い。イメージ的に古畑任三郎を誠実にし現実味を加えたキャラクターに見えます(おふざけを排し、好感がもてます)。そう感じたのも、これらの短編は犯人の心理描写を描いているため、犯人探しと言うより、どうしてそのような罪を犯してしまったのかと言う事を見せ、随所にちりばめられた「嘘」を加賀刑事が指摘していくと言う形だからだと思います。その伏線の張り方やミステリーなどは、いつものように東野安全印で安定して高レベルなものです。短編と言う事がもったいないくらいですよ。 この本に出てくる犯罪を犯してしまった人達に共通するのは人間としての弱さと悲しみ。犯人賛歌ではありませんが、どうしても同情してしまう人達が描かれています。とくに「第2の希望」の母親の心理には胸が痛みます。 悲劇の事件が多いため、どちらかと言うと読後はブルーになる内容だと思いますので、その点を心に留め置いて読まれることをお勧めします。 | ||||
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犯人は、わかっている。ただ、言葉で相手を追い詰めていく。相手の言葉のほころびを拾い出してゆく。理詰めの推理短編集だ。加賀刑事が、冷徹に事実だけを分析していく。推理の面白さを、奇をてらわずに味わわせてくれる。 「第二の希望」や「嘘をもうひとつだけ」など、題名がうまい。言葉の美しさと共に、題材と響きあったスマートさを感じる。短編らしい簡略さに、好感を覚える一冊。 | ||||
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各章の容疑者は自分にとって大切なものを守るため『嘘』をつきます。それは、名誉だったり、愛する人だったり…各章ごとに異なるのですが、嘘をついてまで必死に守ろうとする姿は人間らしくて、読み進めていくうちに切ない気持ちになりました。私は文庫本しか読まないので続きの本が出ているのか分からないのですが、もしも続きが出ているのであれば読みたいと思いました。 | ||||
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派手な殺人トリックや驚天動地の結末、などというものは出てこないのだけれど、なぜかぐんぐん引き込まれてしまい、一気に読んでしまいました。登場人物のそれぞれの「嘘」がよく描かれていると思います。自分のプライドを守るための嘘、愛する誰かを守るための嘘。。。犯人にせまるときの加賀刑事の”哀れむような”表情というのは、もうこれ以上嘘を重ねないでほしい、という彼の気持ちのあらわれなんでしょうか。静かだけれど、人間の感情が様々に交錯する、奥の深い短編集です。 | ||||
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内容は犯人探しというよりは、犯人だと分かってしまうキーワードが「嘘」ということ。嘘を重ねていくことによって、自分が身動きとれなくなってしまう、ということ。人間のおろかさや、浅はかさがとてもよく描かれていると思います。嘘をつくよりも、黙っていたほうがいい、と、そんなことを考えてしまいました。保身のための嘘。それは、とても醜いことだと改めて思わされる小説です。 | ||||
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短編集ですが、事件を解決するのはいつも加賀刑事。容疑者が嘘を重ねていくのを見事に見破っていくというのは全編に共通したスタイル。タイトルといい、プロットの組み立てといい、完成度は非常に高いと思います。真の悪人が出てこないのがもう一つの特長になっていますが、そのせいでちょっと単調になっているかも。 | ||||
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加賀恭一郎。練馬警察署刑事。背が高く、彫りの深い顔立ち。97年当時、34歳の女性からは自分と同じ歳かそれより上と見られる。大学時代剣道で学生チャンピオンになる。いったん教職に着くが、結局父親と同じ刑事の道に進む。東野の本格推理小説では常連の刑事である。ところが世の名探偵のように、派手なパフォーマンスは一切無い。階級も99年当時でもいまだに平刑事のようだ(このあたりは謎)。警察署の地道な捜査員の一人として加賀刑事はいつも現れる。しかし加賀刑事はあくまで誠実なのだが、一方で犯人のちょっとした隙を見逃すことは無い。このあたり、男の私が見てもちょっと魅力的ではある。剣道の腕もあるし、立ち回りをすればきっと目立つと思うのだが、刑事になっていまだにそんな場顊??は無い。初期の加賀刑事は、不器用な恋をしたり、父親との会話があったりして、いくらかその私生活を垣間見させたのだが、最近は一切私生活に言及した言葉は無い。無かった。この短編集は全て加賀刑事が事件を解決する。非常に「美味しい」短編集であった。内容に付いてはどなたかに譲るとして、私は「嘘をもうひとつだけ」と「友の助言」においてそれぞれ一つづつ、最近の加賀の私生活に付いてのヒントを得た。それが今回は非常に嬉しかった。この推理の答え、いつか明らかになる日の来ることを祈ってやまない。そういえば文庫本としては珍しくこの作品には解説は付いていない。これも推理の一つの材料として私は考えたいと思う。 | ||||
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加賀刑事シリーズの短編集。短編なので、東野圭吾さんの作品としてはサスペンスなのにサラリと読みやすい。どの物語も「嘘」に絡めた内容で、犯人だけを責められないような、事件の本質はもっと違う所にあるような・・・・。ちょっと犯人に同情してしまったり、サスペンスで人が死んだりするのに、ドロドロしていないのは、加賀刑事の人柄が出ているのか?これから先も加賀刑事は、この調子で次々と事件を解決してしまうのでしょうね。次回作品が楽しみになります。 | ||||
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東野さんの作品の中でもさらりと読める短いお話が収められています。加賀刑事のシリーズですので、東野さんの加賀さんもののファンの方には軽めのお話としてお勧めいたします。 | ||||
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