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外田警部、TGVに乗る
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外田警部、TGVに乗るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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前に書かれた短編集を下敷きに、長編での倒叙を書いている。悪くはない。今回もコロンボのハードファンでしかも落語大好きじゃないとわからないクスグリが点在しているので、コロンボはいざ知らず落語を知らないと「何言ってんだ」となるだろうね。またダラダラとした中だるみが気になる。公務員改革についての持論は、元東大法学部卒のキャリア官僚である著者の見解だろう。でもそこが小説全体をたるませてしまっているようだ。星5つでもいいんだけど、たるんだ分を差し引いて星4つ。 | ||||
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明治維新の元勲にして巨魁。山縣有朋の直系の血をひく在駐フランス特命全権大使、山縣麗子はその日、リヨンに向かう部下の大野医務官をパリ・リヨン駅まで見送りに来ていた。殺すことを既に決めながら。 見送ったと見せて同じ列車に乗る。 到着先のリヨン・パール・デュー駅では5分間の停車時間があり、最終地点のペラーシュ駅を待たずに98%がいなくなる。列車は空っぽになる。そこで殺せる。 古野作品の共通フォーマットの華族制度、貴族社会の残っているパラレルワールド日本のミステリー。 といっても舞台はフランス、パリとリヨン間を走るTGVを舞台にした、日本の大使館員殺人事件とたまたま休暇の海外旅行で乗り合わせた、愛媛県警外田警部による鉄道ミステリー第二弾。 鉄道ミステリーと言っても犯行の一部始終が描かれる倒叙物で、アリバイ崩しではなく、超人的洞察力ではじめから犯人に目星をつけた外田警部がコロンボのごとく、古畑のごとく、如何に犯人を罠にかけ、決定的供述を引き出すか。 物証が殆どない状況下で如何に犯行の綻びから犯人を決定づけるものを導き出すかの犯人と外田警部の対決物です。 旅行しながら、犯行を可能にするフランスの電車事情や中央集権のフランスと地方分権の日本の警察組織の違いなど列車に乗りながら事件の鍵が描かれ楽しめます。 著者はリヨン大学にいたり、在外公館にもいたことがある警察キャリア官僚でした。 | ||||
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コロンボフォーマットである。 このフォーマットの醍醐味は、刑事が王手をかける、それを見越して犯人が妙手を打つ、さらにそれをも読みきって刑事が王手詰みをかける攻防にある。 この攻防が前作より弱いのだ、ほかの作者であれば満点をつけても良い出来であるが、古野まほろファンとしてあえて一点減点した | ||||
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