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少女霊異記



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【この小説が収録されている参考書籍】
少女霊異記

少女霊異記の評価: 2.88/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

わたしは評価する

霊魂ホラーに始まり、歴史ミステリで幕を閉じるという珍しい作品。
 作者久々の猫殺しシーンがある第一話は良かったものの、話数が進みにつれ迷走が始まる。
 といっても各話単独で見れば奇妙な点はなく、十分物語りに引き込まれる。
 どのお話からも、「わたしが一人で調べて書いたのよ」という作者の声が聞こえ、頼もしい。
『水脈』の作者でもあることは、この際忘れよう。
 なお第一話には『古典は源氏物語で懲りた。スズメを生け捕りにする若紫のどこが面白いのか、いまだに解らない。』という箇所があり、わたしは「勇気があるな」とニヤリとしたが、多くの人たちにとってはどうだろう。
 また、わたしはこのお話のおかげで『漫画・日本霊異記』(ichida)」を買ってしまったから、『日本現報善悪霊異記』の入門書として良いかもしれない。
少女霊異記Amazon書評・レビュー:少女霊異記より
4163901442
No.2:
(4pt)

女性にも、霊異記の魅力を知って欲しい

この本を読んで、霊異記にはじめて興味を持ちました。
1、2話は、ドラマで言えば登場人物の背景・性格紹介。
ちょっとした謎を解きながら、隠れた真実の探り方を身に着けていく少女のお話です。
最初は、物足りないかもしれませんが、ドラマも第一話から盛り上がるわけではありません。
最後まで読み通してください。
きっと読んで面白かったと思えます。
3話で恋人に巡り合い、4話で怖い経験を共にすることで結びつきが強くなる。
5話は、母親の病、人生が垣間見られ霊異記の作者についても見え隠れしてくる。
6話で、作者の意図を見事に解き明かす。
女性にも、もっと霊異記の魅力を知って欲しいと、書かれているように感じます。
少女霊異記Amazon書評・レビュー:少女霊異記より
4163901442
No.1:
(5pt)

地名マニアの少女が、古代の書から謎を解く

地名マニアで、ペットはカラスの「ケイカイ」。
奈良町に住み、薬師寺で働く女性、明日香が、現代に起こる事件の謎に迫るお話です。

昔から地名に興味を持っていた明日香は、
地名をもとに簡単なアドバイスなどをしているうちに、薬師寺の有名人になっていきます。
(最近、土砂崩れが多い地名に「蛇」の字がついていることが多い…というような報道もありましたが、
初出情報によると、この作品は、それよりも早く書かれていたようです!)
そして、明日香のもとへ、次々と不思議な事件や人物がおとずれるようになってきます。

短篇が六篇収録されていますが、いじめを扱った「飛鳥寺の鬼」と、
明日香の母親の病気を予言する人物が現れる「夢をほどく法師」には特にどきりとしました。
これらの事件を、明日香は景戒法師がまとめた説話集「日本霊異記」から読み解いていきます。

最後に解かれる謎は、古代史に興味がある人にはたまらない「称徳天皇と道鏡のスキャンダル」
明日香は、「日本霊異記」から作者の景戒法師の声ならぬ声を聞き、この事件の真実を見抜きます。

過去から学ぶとは、どういうことなのか。
軽い読み口ながらも、この本から得ることはとても多かったです。
少女霊異記Amazon書評・レビュー:少女霊異記より
4163901442

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