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少女霊異記
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少女霊異記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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霊魂ホラーに始まり、歴史ミステリで幕を閉じるという珍しい作品。 作者久々の猫殺しシーンがある第一話は良かったものの、話数が進みにつれ迷走が始まる。 といっても各話単独で見れば奇妙な点はなく、十分物語りに引き込まれる。 どのお話からも、「わたしが一人で調べて書いたのよ」という作者の声が聞こえ、頼もしい。 『水脈』の作者でもあることは、この際忘れよう。 なお第一話には『古典は源氏物語で懲りた。スズメを生け捕りにする若紫のどこが面白いのか、いまだに解らない。』という箇所があり、わたしは「勇気があるな」とニヤリとしたが、多くの人たちにとってはどうだろう。 また、わたしはこのお話のおかげで『漫画・日本霊異記』(ichida)」を買ってしまったから、『日本現報善悪霊異記』の入門書として良いかもしれない。 | ||||
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この本を読んで、霊異記にはじめて興味を持ちました。 1、2話は、ドラマで言えば登場人物の背景・性格紹介。 ちょっとした謎を解きながら、隠れた真実の探り方を身に着けていく少女のお話です。 最初は、物足りないかもしれませんが、ドラマも第一話から盛り上がるわけではありません。 最後まで読み通してください。 きっと読んで面白かったと思えます。 3話で恋人に巡り合い、4話で怖い経験を共にすることで結びつきが強くなる。 5話は、母親の病、人生が垣間見られ霊異記の作者についても見え隠れしてくる。 6話で、作者の意図を見事に解き明かす。 女性にも、もっと霊異記の魅力を知って欲しいと、書かれているように感じます。 | ||||
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地名マニアで、ペットはカラスの「ケイカイ」。 奈良町に住み、薬師寺で働く女性、明日香が、現代に起こる事件の謎に迫るお話です。 昔から地名に興味を持っていた明日香は、 地名をもとに簡単なアドバイスなどをしているうちに、薬師寺の有名人になっていきます。 (最近、土砂崩れが多い地名に「蛇」の字がついていることが多い…というような報道もありましたが、 初出情報によると、この作品は、それよりも早く書かれていたようです!) そして、明日香のもとへ、次々と不思議な事件や人物がおとずれるようになってきます。 短篇が六篇収録されていますが、いじめを扱った「飛鳥寺の鬼」と、 明日香の母親の病気を予言する人物が現れる「夢をほどく法師」には特にどきりとしました。 これらの事件を、明日香は景戒法師がまとめた説話集「日本霊異記」から読み解いていきます。 最後に解かれる謎は、古代史に興味がある人にはたまらない「称徳天皇と道鏡のスキャンダル」 明日香は、「日本霊異記」から作者の景戒法師の声ならぬ声を聞き、この事件の真実を見抜きます。 過去から学ぶとは、どういうことなのか。 軽い読み口ながらも、この本から得ることはとても多かったです。 | ||||
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