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探偵の探偵
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探偵の探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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「探偵の探偵」、タイトルに惹かれて手に取り、圧倒的な筆力に引き込まれて、一機に読了した。日本におけるいわゆる「私立探偵」のイメージはいわゆる興信所、浮気調査、家出人調査等の地味なイメージしかなかったが、対探偵課という設定に新鮮な驚きを感じざるを得ない。本書の書評を見ると、新しいヒロインの誕生、今までにない新鮮な魅力、悪徳探偵専門の探偵、というものであるが、私の読後の感想は、決して笑わぬ美少女・紗崎玲奈にとって、21歳の段階において、生きる意味を何に見出そうとしているのか、いや、そもそも彼女にとっては生きる意味はすでに存在していないのかもしれないと感じ、あまりに寂寞とした印象を感じざるを得なかった。彼女にとって、かけがえのない妹を失うきっかけとなった「悪徳探偵」の根絶を目指すということが唯一の生きがいとならざるを得ないということは十分に理解できるが、日本に存在するすべての「悪徳探偵」を根絶することはほぼ不可能に近いことを玲奈自身も認識した上で、それでも自分が生きる限りにおいて、そのことに取り組まざるを得ないというヒロインの立場を考えると、血反吐を吐きながらも、続けるしか生きる術を持たない、悲しい立場を感じざるを得ない。次作以降も大いに期待します。 | ||||
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ちょっとぬるい感じの「Q」や「α」シリーズは、 人が死なず、雑学プラスアルファの知恵がつくお話で、 ほっこりしたり、ちょこっと感動したりで、ザクザク読めるのが気に入っていました(作者さんの筆も早いし)。 で、コレ。 表紙は、ホラーそのもの。 中身は、バイオレンスそのもの。 目を背けたくなるような、血の海だったり、殴られたり蹴られたり・・・。 ストーカーによって妹を殺された玲奈は、 そのストーカーが依頼した探偵を見つけるべく、自身も探偵に。 そしてスマ・リサーチ社で、「対探偵課」に所属し、その探偵を探すのだが・・・ 口数も少なく、一番女性として輝いているであろう時代に、 文字通り、身も心もボロボロになっても真実を探す姿にグッときます。 後輩となる琴葉を気にしつつ、 「やめときゃいーのに・・・」と思えるようなところにも果敢に攻めます。 心の休まるような場面がほとんどなく、濃厚な作品となっています。 いつか玲奈に幸せが訪れるように・・・と思わずにはいられない。 | ||||
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探偵の探偵って何?という単純な好奇心から読み始めて、期待を裏切られて歓喜した。 この展開はなんだろう、次はどうなるのだろう。 久々に本を手放せなくて、外出先まで持ち歩いてしまった。 読み出したら止まらない小説というのはこの本のことだと思った。 ヒロインの玲奈が華奢な雰囲気でありながら、鍛えられた身体と学び抜かれた頭脳で、 善の仮面をかぶった悪をやっつけていく様がハラハラドキドキ。負けるなと応援したくなる。 そばで見守る須磨社長のキャラクターも今後、厚みを増すだろうと予感させる。 とにかく読み終えて久々に満足した。 | ||||
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著者の「意欲作」かつ「問題作」であり、世の一般的な探偵小説とは あきらかに一線を画す作品である。 ハードボイルドの要素も多分に盛り込まれ、ライトな推理小説を想定 していた読者層の期待をいい意味で裏切ったのではないかと思う。 畳み込むような罠の連続、罠を疑いつつも退くことなく立ち向かう 主人公、圧倒的な格闘シーン、一度も本を置くことなく読みきりました。 怜奈をヒロインと言っていいのか・・・、小柄な身体に似合わぬ、重厚な 存在感と哀愁をまとったこの主人公の今後から目が離せない。 | ||||
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探偵を狙う探偵という設定に惹きこまれました。 どこにでもいる女性がある事件から怪物になる。 日常から非日常の生活になり、 緊張感のある生活になる。 思った以上に血なまぐさい描写があった気がする。 マイナス評価があるとすれば、ひらがなが多すぎ。 | ||||
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「万能鑑定士Q」と「探偵の探偵」は可憐なヒロインが主人公という点は共通だが,それ以外には似た所が見当たらないほどの別物。読む前は「もしかしたら似たような感じなのかな」と思っていtのだが,杞憂に終わった。 「Q」は「人が死なないミステリ」として好評を博した一方,「探偵の探偵」は人こそ死なないものの,バイオレンスが全面に押し出された印象だ。主人公であるヒロインの紗崎玲奈がボコボコに殴られるシーンが何度も出てくるのがとにかく衝撃的。 家族にまつわるあまりに切ない壮絶な過去を胸に秘め,いわばその復讐のために極めて暴力的な世界に身を投じた玲奈。何度も殴られ,蹴られ,血を流し,瀕死の重症を負いながらも決して屈することなく前進するその姿は,最近読んで衝撃を受けた「その女アレックス」のヒロインにも通じるものがあると思う。もしかしたら著者は「その女アレックス」に影響を受けたんじゃないかと勘ぐってしまうくらいだ。 玲奈の脇を固めるキャラクターも魅力的。探偵業界を知り尽くした須磨は玲奈の暴走をさながら父親然とした感じで受け止めるし,同僚の琴葉は玲奈のトラウマに間接的に関わりながら,ともすれば冷徹な復讐マシーンになってしまう玲奈の人間的な部分を自然と引き出している。終盤では警視庁という組織内にいながら一匹狼的な雰囲気を醸し出している窪塚も活躍。 ダイナミックなストーリーの魅力的なキャラクターの存在は,映像作品としても楽しめると思う。しっかりとお金をかけて,安易なキャスティングをしなければ十分見応えのある映画を作れるんじゃないか。 とても映像的で読み応えのある新シリーズ。早く続きが読みたい。 | ||||
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妹の居場所をストーカーに教えた探偵を探し出す、復讐のストーリーが始まりました。 敵の罠にはまって瀕死の怪我を負いながらも、必ず立ち上がるタフなヒロインの姿に応援したくなります。 | ||||
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万能鑑定士は、読みやすくて、おもしろい情報もちりばめれていて、全巻そろえた。講談社からでた『探偵の探偵』は新シリーズの一巻目ということで早速手に取った(というか、松岡圭祐はほとんどシリーズものがおおい)。人の死なないミステリ、と銘打っていた鑑定士とはちがって、こちらは本格的サスペンス。手に汗握る! という表現がこれほどぴったり会う小説もないかもしれない。玲奈の静かで深い哀しみに、ひしひしと胸を打たれる。このスリリングな面白さはアメリカの連続ドラマのようだ。来月の次巻が待ち遠しい! | ||||
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現実感のある法的な見解に基づく探偵を下地に面白い話が展開します。 探偵がどのように調べるか非常に現実感があり楽しめます。 調査に必要な色々な知識は正確で勉強になります。またキャラの性格描写が緻密で深いです。 この程度の知識の描写で鼻につくのなら普段勉強が足りないと思います。面白かったです。 | ||||
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この作品の主人公紗崎玲奈は強い想いがあるがそれに能力が追い付いていないが故に 危機に陥りやすく、隙を見せた相手に対し徹底的な所がある それに対し千里眼の岬美由紀は大抵相手を圧倒するので手加減するが 特定条件下では歯止めが効かない所もあったので 同じ程度かなと思い読み進めていった後半、鉄パイプを持ったシーンでの 玲奈の衝撃的な行動で今までのヒロインとか明らかに異質であると感じた 玲奈の重い境遇や生きる理由が今までのヒロインに比べ異質で 過酷な状況に身を置きながら岬美由紀ほど超人でないので 今までの松岡作品の安心感がこの作品に関してはなくなっていて先が読めない このシリーズがどういった結末を迎えるのかが非常に気になる一巻だった | ||||
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なんと言っても文章が上手く、惹き込まれる。最後はもう泣いてしまった。 本書はオリジナリティーとリアリティーのある傑作で、登場人物も等身大の魅力に溢れている。事件も身近で身の毛がよだつほどだ。 それでいて小説の探偵と現実の探偵の違いを、実際に両者の対立で表現してるから面白い。小説の探偵と言っても、現実には存在しないから、メディアを騙して名探偵のごとく名を売る探偵社社長が敵なのだが、その人物造形がユーモラスでこれまた現実味がある。 ヒロインは非力で、もっぱら知力で危機を凌ぐが、その機転とアイディアが秀逸だ。だいたい、犯罪者と同室して、余裕かまして会話で牽制し合うなんて現実にはありえない。探偵小説のなまっちょろいお約束をすべて否定し、極めて暴力的な手段に訴える。それも卑怯なまでに容赦なく素早い。ボロボロになっても平然と、火傷の応急措置に事務用糊を軟膏代わりに塗りつける。 傷ついても生きようとするヒロインのひたむきさに心打たれる。描写に無駄もなく、現実の探偵調査についても興味深く学べる。 この一作でちゃんと話が完結してるので、とりあえず読みたいという人にも向いている。 ポアロもコナンもホームズも児戯に思えてくる画期的なハードストーリー。絶対オススメできる。 なお万能鑑定士が人の死なないライトミステリーだったのでその流れで読んでショックだったとかそんな話はやめてもらいたい。表紙の絵見れば暴力的な内容は想像つくでしょうに。 | ||||
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