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3.40/5点 レビュー 72件。 C ランク

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平均点3.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 41〜48 3/3ページ
No.8
(3pt)

あらすじみたいな感がある

実は初めて読む三浦しをんさんの本。
 他の方のレビューを読むと、この著者の本領はもっと別ジャンルにある、とのことだが、私はこの人、ホント小説が「上手い」人だと思った。
 丁寧に選び取られた言葉で紡がれた文章はテンポも流れも小気味よく、だからどんどん引き込まれ、最後まで一気に読んでしまう。けれども。
「これって、あらすじ?」という読後感はどういうわけだろう。
 確かに物語の骨子は、閉塞的な環境が生み出す暴力、そこで結ばれた幼いもの同士の絆、そして再会から始まる死と裏切り…といったもので、もはやありふれた感のあるサスペンス風悲劇。けれども、前書したようにとてもよく練られた筆致で見せ場も多く、最初から最後まできっちり読ませてくれるよく出来た小説なのだ。なのにこの物足りなさは。 
 そうか。「上手い」からこそ、それ以上のものが描かれていない、と感じてしまうんだ。登場人物の孤独、憤怒、悲しみ、じわじわ伝わってくる描写力はさすがだけれど、そこに酔わされ、のみ込まれたあとで目覚めると、なんだかきつねにつままれたような思い。理不尽な暴力が、ただ理不尽なまま投げ出されるというのは現実ではよくあることだけれど、物語がそれでは登場人物も、読者もあまりに救いがないのである。どうしようもない業を背負わされた三人の、その「影」を成形したものの正体はつかみどころのないムードの霧にかき消され、うっすらと陰鬱な気分を残すのみだ。
 面白い小説なのに、読んだ後ではさほどでもない気がするのは、損だと思う。
 
光 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光 (集英社文庫)より
4087451216
No.7
(3pt)

あらすじみたいな感がある

実は初めて読む三浦しをんさんの本。
 他の方のレビューを読むと、この著者の本領はもっと別ジャンルにある、とのことだが、私はこの人、ホント小説が「上手い」人だと思った。
 丁寧に選び取られた言葉で紡がれた文章はテンポも流れも小気味よく、だからどんどん引き込まれ、最後まで一気に読んでしまう。けれども。
「これって、あらすじ?」という読後感はどういうわけだろう。
 確かに物語の骨子は、閉塞的な環境が生み出す暴力、そこで結ばれた幼いもの同士の絆、そして再会から始まる死と裏切り…といったもので、もはやありふれた感のあるサスペンス風悲劇。けれども、前書したようにとてもよく練られた筆致で見せ場も多く、最初から最後まできっちり読ませてくれるよく出来た小説なのだ。なのにこの物足りなさは。 
 そうか。「上手い」からこそ、それ以上のものが描かれていない、と感じてしまうんだ。登場人物の孤独、憤怒、悲しみ、じわじわ伝わってくる描写力はさすがだけれど、そこに酔わされ、のみ込まれたあとで目覚めると、なんだかきつねにつままれたような思い。理不尽な暴力が、ただ理不尽なまま投げ出されるというのは現実ではよくあることだけれど、物語がそれでは登場人物も、読者もあまりに救いがないのである。どうしようもない業を背負わされた三人の、その「影」を成形したものの正体はつかみどころのないムードの霧にかき消され、うっすらと陰鬱な気分を残すのみだ。
 面白い小説なのに、読んだ後ではさほどでもない気がするのは、損だと思う。
 
光 Amazon書評・レビュー: より
4087712729
No.6
(3pt)

救いがなさ過ぎる・・・

美浜島より美しい場所はないと信之は確信している。その美しい場所が真夜中,突然の津波という暴力によってかき消された。信之と幼なじみの美花,年下の輔を含む数人を残して,島はほぼ壊滅状態になった・・・

津波によって取り残された人々とそこから派生する暴力が数年後,成長した主人公たちのもとへ帰ってくる物語。いままでの同作家の読んだ本と異なり,あまりにも救いがなさ過ぎる内容と結末に私には受け入れがたい物語であったと感じる。しかし,その「暴力はやってくるのではない。帰ってくるのだ。」の言葉のもとに,圧倒的な冷たさが前編に満ちておりその冷たさから恐ろしくも感じる話であった。それが作者の技と言うのであれば,うまいと言わざるおえない話ではある。
光 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光 (集英社文庫)より
4087451216
No.5
(3pt)

救いがなさ過ぎる・・・

美浜島より美しい場所はないと信之は確信している。その美しい場所が真夜中,突然の津波という暴力によってかき消された。信之と幼なじみの美花,年下の輔を含む数人を残して,島はほぼ壊滅状態になった・・・

津波によって取り残された人々とそこから派生する暴力が数年後,成長した主人公たちのもとへ帰ってくる物語。いままでの同作家の読んだ本と異なり,あまりにも救いがなさ過ぎる内容と結末に私には受け入れがたい物語であったと感じる。しかし,その「暴力はやってくるのではない。帰ってくるのだ。」の言葉のもとに,圧倒的な冷たさが前編に満ちておりその冷たさから恐ろしくも感じる話であった。それが作者の技と言うのであれば,うまいと言わざるおえない話ではある。
光 Amazon書評・レビュー: より
4087712729
No.4
(3pt)

理不尽な暴力の果て

冒頭の自然の圧倒的な暴力で、一つの島が住人ごと終わりを告げる。小説世界をまんべんなく彩る虚無感は、この冒頭から生まれる。そこから新たな何かを始めようなどという気も起こらないほどの、徹底的な破壊。
 小説自体も、何かに蹂躙されたかのように、虚無の中を進む。家庭内暴力と津波が響きあって、常に不穏な空気に包まれている。暴力は連鎖する。繰り返し。
 読んでいて、不穏な小説世界の空気に、そわそわと落ち着かない気分だった。
光 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光 (集英社文庫)より
4087451216
No.3
(3pt)

理不尽な暴力の果て

冒頭の自然の圧倒的な暴力で、一つの島が住人ごと終わりを告げる。小説世界をまんべんなく彩る虚無感は、この冒頭から生まれる。そこから新たな何かを始めようなどという気も起こらないほどの、徹底的な破壊。
 小説自体も、何かに蹂躙されたかのように、虚無の中を進む。家庭内暴力と津波が響きあって、常に不穏な空気に包まれている。暴力は連鎖する。繰り返し。
 読んでいて、不穏な小説世界の空気に、そわそわと落ち着かない気分だった。
光 Amazon書評・レビュー: より
4087712729
No.2
(3pt)

ある人生の物語

エッセイの面白さは、本作ではなりをひそめ、
非常にまっすぐな小説です。

主人公たちが住むのは離れ小島。
生活のすべては閉ざされた世界にある。

だんだんと鬱屈してくる生活。問題のある家族関係。
そこに訪れる非常な暴力。

人生を全て変えてしまう瞬間。
そして、その後の人生を描く。

小説だからこそ楽しめる作品だ。
光 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光 (集英社文庫)より
4087451216
No.1
(3pt)

ある人生の物語

エッセイの面白さは、本作ではなりをひそめ、
非常にまっすぐな小説です。

主人公たちが住むのは離れ小島。
生活のすべては閉ざされた世界にある。

だんだんと鬱屈してくる生活。問題のある家族関係。
そこに訪れる非常な暴力。

人生を全て変えてしまう瞬間。
そして、その後の人生を描く。

小説だからこそ楽しめる作品だ。
光 Amazon書評・レビュー: より
4087712729