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定年ゴジラ
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定年ゴジラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 21~40 2/3ページ
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名作です。共感できます。日本のお父さんを描いた小説です。会社で、一生懸命働き、ニュータウンに夢を求めて、一戸建ての家を持ち、通勤電車で、毎日会社に通い、そして、定年。子どもたちからは、何となく疎まれ、妻からは、今さらという感じで過ごし、仕事以外にやることもなく、老後を持て余すというお話です。しかし、否定的でもありながら、それも人生と肯定的な見方も入れながらの作品で、うーんと考えさせられる作品だと思います。さすが、重松清さんと言えます。中年から高齢男性には、とてもよく共感できる作品だと思います。 | ||||
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身につまされるお話だと思います。今後の自分のためにも必要なのでは | ||||
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これは見事な構成で綴られた作品です。もともとが月刊誌に掲載された作品です。したがって、様々なエピソードが見事な順番で話の起承転結を形作っています。そのエピソードも主人公だけでなく主人公を取り囲む家族をも含むことにより話題の幅を広げています。またエピソードの選択も様々な登場人物のこれまでの生き様を戦後日本の中で歴史的に扱うことにより、時間的な枠をも広げております。 話は当事者にとっては笑い事ではない日常の一シーンから始まります。そして基本的な登場人物の紹介が行われ、そこから先はもう最後まではページをめくるだけです。ストーリーは一年という時間でひとまず完結しますが、皮肉なことになんという充実した一年だったのでしょうか。そして人間が未来の社会や人生を設計するということの無謀さとおこがましさ。「後出しじゃんけん」とはいいえて妙です。最後に、付け加えられた「帰ってきた...」も、見事な「その後」になっています。 | ||||
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定年退職した4人組の日々の哀歓を温かく描いた作品、2年前に退職した 団塊の世代としては共感できる内容である、登場人物もそれぞれ魅力があ り、自分の居場所を探す姿は自分自身と重なり一気に読める、人それぞれ 違うが定年退職後の生活は自分で選択する生活であることは間違いない。 | ||||
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都心から2時間ほど離れたニュータウンで定年を迎える山崎とその友人の定年組。人生の最終章を迎えた男達とそれを 囲む家族や友人達の切実なそれでいて笑える物語。まるで定年男性をテーマにした短編集を読んでいるような丁寧な 筋の運び。まずは今まで企業戦士であった男達が企業を離れて、いかに時間を潰していくかという定年組の永遠の テーマから物語は始まる。そして親の物語、子供、孫、そして昔の友人。全てがニュータウンを舞台に、いかにそういった 住居がこの年代の男達にとって全てであり大事であったかということが隠し味で効いている。 | ||||
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定年した後の老後を考えさせられる非常にシリアスな物語だ…ある意味残酷 | ||||
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あー。考えちゃったな。定年後の自分どうなんだろうか。再雇用で5年延びるけれど、役職を外れて終わりを待つ今を思い返されています。 | ||||
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私も同じ年代のものです。同じ目線で読むことができました。 淡々とゆったり読むことができる作品だと思います。 | ||||
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これから、定年を迎える私には、未来予想図的な小説で、興味深く読むことが出来ました。 | ||||
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男はこんなもんだ 俺も真っ只中 せつないな なんで?11文字に解らん | ||||
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この小説は読む人を引っ張り込む。この本は、起こりえないような絵空事ではなくて、実際の生活に息吹いている部分を感じさせる。登場人物がそれぞれの「勝ち負け」や「良し悪し」の価値観を持ち、それが時を経て死に向かってゆく人生のあり方を考えさせる。例えばのんびりしてそうで、写真を破りさく激しさを持った「奥さん」。もしくは、ひとつの生き方としての「チュウ」。黒澤明の「生きる」に通じる部分があるのでは無いだろうか。 好きな小説だ。 | ||||
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主人公は定年を迎えた山崎さん。(下の名前も後半になってようやく出てきます) 相変わらず、重松さんの文体は読みやすくて、どんどん読み進められました。 同じ定年仲間・先輩の死、旅立ち。 長年連れ添った奥さんとの雰囲気も良く出ています。 山崎さんはある日、奥さんの枝豆にケチをつけ、会社員時代に行っていた店の前まで行きますが、その時、店の中から聞こえた笑い声と、「課長」の声に、店に入るのをためらいます。 でも、あと数年経ったら、会社員のOBとして、定年の先輩として店に入れるだろう、そう思うところの描写も上手いと思いました。 2年後の定年ゴジラも収録されていて、たった2年なのに大きく変わっていることに、驚きながらも、「そうだよなあ」と思い、楽しく読めました。 定年を迎えたおじさん達には、「まさにそうなんだよ!」と思えるのではないでしょうか。 重松さんは、当然ながらまだ60才ではありませんが、まだ体験してないことを自然と書けるのは凄い。 私の家は会社勤めをしている人がいないので、会社に勤めていることの大変さや、通勤の辛さも知ることができて良かったです。 旦那さんを批判・避難してる奥さん(はこの本、読まないんだろうな…)や父親を嫌ってる娘世代が読んだら、優しくしてあげよう、と温かく、優しい気持ちになれる気がしました。 ニュータウンと呼ばれた街の現状や、娘とは別居、夫婦二人暮らしで、「もし介護されることになったら」を考える山崎さんと奥さんのことも、時には鋭く描かれていて、日本の課題も見えてきます。 | ||||
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自分自身の未来と 両親の現在を重ね合わせてしまいました。 2001年、 今から8年前に出版された文庫ですが、 ここまで現状と合致していると空恐ろしいものがあります。 一戸建てにかぎらず、 ニュータウンと、その昔もてはやされた物件は、 今では定年をしたものだらけになり、街の衰退はもとより、 “孤独死”なんていう切ない響きが、ニュースの題材で取り上げられたりする。 同作では 定年後のサラリーマンの悲哀が描かれている。 当時は悲劇の極地にあったかもしれないお話が、 むしろ幸せに思えるような時代が来るとは、このときに誰が想像できただろうか。 フィクションでありながら、 定年を迎えたばかりのご夫婦にも目から鱗のはず。 特にお父さん(親父)、 優しさ・気遣いの方向、間違えちゃダメだよ。 お母さん(お袋)の気分、余計に害するだけだからさ。 自分が定年を迎えたとき、 もう一度、読んでみたい書物です。 | ||||
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読了直後に、ウルフルズの「泣けてくる」を聴きたい感じでした。 今から数年前、40を前にして何だか人生折り返しだなぁと思い始めた頃に読みました。 一生懸命働いてきた後の、何となく充実感のない日々。 定年退職した父親の心境なぞ、考えた事もありませんでしたが こんなことなんだろうなぁと思いました。 それと同時に、俺もこういう感じになるのかなぁという気持ちでした。 泣けたシーンをいちいち全部書きたいですが、それはネタバレになりますので 読んでのお楽しみということで。 オススメ作品の多い重松さんの本ですが、その中でもこれはイチオシ!です。 30代後半以上の「オジさん」、是非ご一読を!! | ||||
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家庭も顧みず仕事一筋に生きてきたオヤジたちが、定年を迎え、さてどう生きるか。 これまでの人生、今現在、これから・・・。 全体を通して、コミカルな味に彩られているが、登場人物それぞれにさまざまな、 けれどおそらく多くの人が共感できる思いを抱えて生きる。 主役のオヤジたちはみんな魅力的で、彼らの人生の深みや、積み重ねてきた時間ゆえの 悲哀がところどころで胸に迫る。 ・・・・泣いた。 特別にドラマチックでなくても、順風満帆でなくても、(そうでないからこそ、か) 真摯に生きていくことが素晴らしいと思える。 いつまでも心に引っかかる苦い思い出があっても、それを抱えて生きていくしかないし、 あるいはそういうことがあるから頑張れるのかも、と自分の父親の人生に思いを馳せ、 父親になった自分のこれからを考えた。 | ||||
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何気なく海外出張に行く時に空港で買った本ですが、面白かったです。自分はまだ30半ばで、定年後はほとんど想像した事すらなかったですが、なぜか非常に感情移入出来ました。後、読んだ方には分ると思いますが、嫁さんは大事にしようと(笑)。思わず出張先で妻にみやげを買ってしまい不思議がられました。いずれにせよサラリーマンの方なら読んで絶対損しないと思いますよ! | ||||
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定年後の男が,年老いたニュータウンで過ごす余生。重いテーマを軽くさばいて,気楽に読める作品に仕上がっているのだが……。 『家族写真』にはやられた。昔子供を遊園地に連れて行ったことがある中年男性の方が本書を読むときは,気をつけていただきたい。私の場合,本書を気楽に喫茶店で読んでいて,思わずボロボロと涙を流して泣いてしまった。 《メリーゴーランドが,さっきの家族連れを乗せて回りはじめる。カボチャの馬車に,母親と赤ん坊。男の子は馬車を牽く白馬に一人でまたがって,柵の外でビデオカメラをかまえる父親に手を振っていた。 幸せそのものの家族の姿だ。けれど,今日の遊園地を最後に,あの夫婦は離婚してしまうのかもしれない。家族の歴史が閉じる前にせめてもの楽しい思い出を子供に残してやっているのかもしれない。今朝,出掛けに夫婦喧嘩をしていたのかもしれないし,遊び尽くして帰宅してから,ささいなことで夫婦喧嘩が始まるのかもしれない。 誰にもわからない。 確かなことは,ここにいま幸せいっぱいの家族がいる,それだけだった。》(361頁) 田舎から出てきた母親が,お土産を買うために虎屋に行きたいと言う『夢はいまもめぐりて』も泣かせる話だった。 | ||||
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重松さんは35歳頃に「定年ゴジラ」を書いている。 会社員の定年退職後の生活を実にうまく書いているが、何かわびしさを感じる。 定年離婚の話、二世帯住宅の嫁と姑のもめ事の話、娘の交際相手が家族持ちの 話、かわいい孫からおじいちゃんの仕事は「ぶらぶらしている」といわれ ショックを受ける話などなど、わびしくなる。 しかし、今の言葉で言うと「くぬぎ台」で生活している人たちは、人生での 勝ち組の人たちである。 主人公の山崎隆幸さんの中学時代の同級生の岸本忠義さんが、突然訪ねてくる。 岸本は仕事を転々としている人生の負け犬である。 その岸本が感じるニュータウン「くぬぎ台」のイメージは、人生に勝った人間 だけがここに住める場所で、途中で負けた奴は出ていかなければならない。 ここはいい街だけどつらい街であると素直に感想を述べる。 この言葉を読んだとき、厳しい現実を感じた。 人は、自分の生きている場所で、前向きに努力しながら、死んでいくしか できないのであろうと思う。 趣味や自分の楽しみのために悠々自適の第二の人生を過ごせる人は、ほんの 一握りの人たちだけであろう。 定年退職によって、それまで仕事に追われ、時間に追われ続け、ただ時間だけ がむなしく過ぎ去る生活からは解放される。 まずは、それだけでも十分幸せであると感謝しなければならないと改めて 感じたのが、この本を読んだ私の素直な感想である。 | ||||
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この本と出会っていたら、たくさん普通の親孝行ができたかもしれない。そんなふうに思わせてくれる優しい小説です。 | ||||
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重い話もあるし、自分の心のざらざらした部分をさらに刺激するような話もある。 でも、作品全体から発せられるあたたかさがちょうど肩の凝りをほぐしてくれるようで なんとも心地いい。 作者の人間性が伺える作品と思います。 重松清、いまさらですが要チェックですね。 昔ドラマ化されたそうですが、ぜひ見たかったなぁ。 | ||||
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