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定年ゴジラ
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定年ゴジラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 1~20 1/3ページ
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私にとって重松清四冊目の作品を二日半程かけて読み終へました。今度は、私の年恰好に近いテーマの本を読んでもいいかなと思って本書を選びました。 併し乍ら、読み始めのチェックで分かった事ですが、あとがき、解説、帯の文章によれば筆者の父の世代の定年人生を描いた作品でありました。昭和一桁世代の戦後、高度成長、ニュータウン人生を振り返り、エールを送るものであり、読ませる文章の優れた作品ではあります。さう言った人々の定年人生の振り返り考察はかなり緻密で、漫画家の弘兼憲史のタッチに似ててゐるのではないかと感じました。 唯、ニュータウン造成、入居者の類型からつくられるストーリー内容には、ある種のパターン化を感じて私としてはやや違和感がありました。六十歳定年者が感じる振り返り感、アッパーミドル的な階層が持ってゐる豊かさと空虚感はもう少し違って描かれてもいいと感じました。更には、私の世代に向けて直接書かれたものではなかったのは少し思ひ入れを籠めにくかったと思ひます。これは本作品発表から二十年以上が経過してしまってゐますのでやむを得ないですが、解説者の絶賛とは異なる新たな小説が描かれていいのではないかと思ひます。 作品の中には、主人公の故郷や母親への思ひがとても印象的に描かれてゐました。そして、育って行く子供達への揺れる思ひ描写と展開は優れてゐると思ひました。題名の「定年ゴジラ」ですが、ニュータウン人生を象徴する都市計画の模型をゴジラの如く破壊する五人の定年社会のルサンチマン表現は、誠に秀逸でありました。 生きて来た人生を認め、肯定する文体を持ってゐる筆者の作品を素晴しいですし、引き続きフォローして行きたいと存じます。 | ||||
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父親を思い出した | ||||
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良い状態の本です。注文後早く届きました。満足です。 | ||||
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定年後のことが気になり、読んでみました。 子供(娘2人)、妻の家族の元銀行員の話。 銀行の話は、出てきません。 娘、1人は結婚。もう1人は、妻子持ちの家庭に突っ込んでいきました。 奥さんは、夫が会社を辞めてもノーローゼなどにはならず、わき役。 町内会に似たような定年組がいて、いろいろな話をする...というあらすじ。 行先が不安で真っ暗というよりは、淡々として、まだ先があるという明るさを感じます。 スリルとサスペンスはありません。 | ||||
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おもしろかったです。 戦後日本の発展を支えてきた中産階級。 彼らが役目を終え、そしてむかえた老後の話です。 戦後日本の発展期、明確な夢がもてた時代でした。 それを追い夢中で働いているうちに、皆年をとります。 時代は確実に変わり、彼らのもつ理想や夢は、 虚構化し陳腐化していきます。 彼らが信じて疑わなかったリアリティーは、 徐々に意味を無くしていきます。 ゴジラに踏みつぶされます。 人は行為の中に何らかの意味を求めてあがきます。 しかし現代社会のもつ意味は、 ますます希薄で貧弱になっていきます。 求めても、そこにはもう虚構としての現実しかありません。 でもどんなに現実のもつ意味が希薄で貧弱になっても、 そこで生きていかなくてはなりません。 命ある限りは… で、一見無意味な散歩がはじまるのです。 定年退職してすべて終わったのです。 現役時代なにものであっても、 いまはただの年寄り。 いまさらじたばたしても、どうしようもないのです。 どうせ何もないのだから、求めなくてもいいのです。 これでいいのでしょう、このままで。 でも、何かが、足りない… そういったところが、 よく表現されていると思います。 | ||||
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定年後の生き方、第二の人生をどういきれば良いのか考えさせられるが、人生の巻く引きが短い。今やじゅみょうは100に近い。 | ||||
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十数年前の時世と今が変わらないとは さびしい | ||||
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定年を迎えて引退した初老の男たち。そんな、絵にもドラマにも ならない人たちを主人公に据えて紡いだ、貴重な労作です。 彼らが引退したのは1990年代中頃から後半あたりのようですから、 団塊世代の、もひとつ前の人たちですね。 現役最後の頃は バブルに翻弄されたとはいえ、 高度成長時代に丸ごと浸かって人生を過ごし、 手厚い年金を享受できた世代、 その中でも、かなり恵まれた層の人たちのようです。 子どもたちとの行き違いや、息子夫婦との葛藤はあっても、 生活苦の臭いだけはまったく漂いません。 今現在の、この時代にリタイアした男たちを描けば、 だいぶ違った雰囲気になるんでしょうね。 この物語では、主人公たちの活動のメインは「散歩」です。 しかし、あの頃の猛烈企業戦士たちが、定年後は散歩だけで 日を過ごせるのか?! との違和感も大いに感じます。 最終章『帰ってきた定年ゴジラ』の中で、山崎さんが 「お父さんにだって、自分のやりたいことがあるんだ」と 見得を切る場面があります(p424)。 何をやりたいのか、誰も尋ねないまま終わりますが、 この、山崎さんがやりたかったことをとことん突き詰めれば、 さらに深い、渋い味わいの物語になるのでは・・・ そんな気がしました。 | ||||
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定年後は散歩だけでは寂しい気がします。野村さんのように大学の生涯学習講座に参加することも良いと思います。専門家がコミュニティー3個を持ちなさいと推奨しています。認知症の予防になるそうです。 | ||||
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50代の自分には近い将来であり、共感できる所も多々ありました。 定年を迎えた登場人物の様にまずは残りの10年を大事に過ごしたいと思いました。 | ||||
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開発から30年の老いたニュータウンで定年を迎えたサラリーマンの物語。主人公は僕と同年輩。作者は「とんび」で僕の感涙を絞った重松清。読まずばなるまい。 ところが8つの連作短編の初めの3編を読んでみると存外ピンと来ない。確かに悪い出来ではない。だが、そこに描かれているものは、定年組の心情を余すところなく伝えているとは言い難い。何だかちょっと違和感があるのである。本作の執筆当時、作者は30代半ば。親世代の心の機微を描くのには流石に若過ぎるのかも、とそう思った。 しかし、本作は第4章「夢はいまもめぐりて」から俄然いい感じになってくる。幼馴染の詐欺師と主人公との心の交流。それは決して単純ではないのに、実に細やかで、且つ温かい視線で描かれていて唸らされる。ここから先は重松清の独壇場。仕舞いには、当初はイマイチかと思われた最初の3編でさえも愛おしく感じられるようになるのだから、作者の筆力には端倪すべからざるものがある。「とんび」ほどの感動の嵐は期待できないかもしれないが、静かに深く沁みる作品である。 | ||||
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変わった題名に惹かれて何気なく買ったのですが、自分の環境に似たような内容でとても面白く読みました。 | ||||
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ずいぶん前に某TV番組で放送された。今自分が定年となって、それを思い出現本を購入。考えるものがあった | ||||
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aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa | ||||
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この団地にあるシルバー会に,ささげたい。65歳過ぎてもこの団地の人たちは、夏まつりの主役だ。平成元年から2年、さまざまの県からやってきた人たち、出会い別れがある。どっちを向いても老人ばかり、マンション建って良かったね。チビちゃん、子供会なんとか同居してるもの。楽しい本でした。 | ||||
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作中とよく似たニュータウン育ち、主人公達の孫世代になります。 ”勝ち続けた者だけが〜”の下りは自分も社会に出て、街を離れてから よそ者として育った街を見るとまさにその通りだと感じました。 ニュータウンで暮らして居られた方の作品だけあって、開発時のイメージや説明と実際のギャップ、 ニュータウン暮らしの息苦しさなどノンフィクションな描写もかなりあると感じます。 実家で暮らしていた作中時代を思い出しながら、まるでドキュメンタリー作品のように 引き込まれて一気に読んでしまいました。 リアリティのあるしっかりした設定の上で展開される人間模様だからこそ ストーリーに引き込まれます。 作中時代から約20年たった今、現実世界ではニュータウンの空き屋問題が深刻化して居ますが、 作中世代のニュータウンはまだよかった時代なのかなと感じずには居られません。 ラストにあったような住み替え、人の入れ替わりは現実のニュータウンではほとんど無くそのまま空き屋かしているので。 都心までの通勤時間や作中に度々登場する厳しい建築条件や広すぎる敷地(分割不可)が仇になっていますね。 | ||||
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非常に面白いです。主人公の気持ちと周りから見た状況がかかれていて引き込まれて行きます! | ||||
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定年退職を迎えた「おじさん」が、バリバリ働いていた頃は魅力的な街だと思っていたニュータウンが、実はとても退屈でつまらない街なんだと気が付くところから話は始まる。そして、それは自分達が造り上げてきた結果ということにも気が付く。 定年後に何もやることがなく奥さんに付いていくだけの人、奥さんを早く亡くした人、定年後に奥さんに離婚を言い渡される人、娘の結婚話、そして仲間の死、、、様々なストーリーが練りこまれている。 働くってなんなんだろう、人生ってなんなんだろう、といろいろ考えさせられました。 是非とも、現役でバリバリ働いている世代の人に読んでもらいたい漫画です。 | ||||
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定年になったら男は地域に戻る。地域に戻る気持ちのある男は、拒まれることはないだろう。しかしながら、地域に戻れる勇気のある男がどれだけいるのか。こどもと高齢者を支えられるのは、地域の力しか無い。行政は、残念ながら納税者以外には冷たい。 | ||||
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定年を迎えるものの参考になりました。今から目標をたてボケ老人にならぬようがんばります。 | ||||
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