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(短編集)
神々のワード・プロセッサ: スケルトン・クルー2
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神々のワード・プロセッサ: スケルトン・クルー2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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以下の6編からなるステイーブン・キングの短編集。 ①握手しない男→誰にも触れれない魔術の呪いをかけられた男の恐怖と悲しみ。 ②ウェデイング・ギグ→ギャング一家の巨漢花嫁結婚式襲撃事件とその運命。 ③カインの末裔→学園キャンパス銃撃犯の恐怖。 ④死神→いわくつきの鏡台の鏡を軽んじた人が消される恐怖。 ⑤ほら、虎がいる。→小学校のトイレに虎がいるという不思議な恐怖。キング処女作。 ⑥霧→突然、流れ出たミルクの様に濃い霧。その霧の中にいる得体の知れない生物たちの 襲撃の恐怖と絶望。 ※クスッ笑える感じの作品は⑤ ※圧倒的な面白さと恐怖感を与える作品は⑥ ※文春文庫「ミスト」にも掲載されている作品は、③、⑤、⑥ | ||||
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私がキングに嵌ったきっかけがこの「神々のワード・プロセッサ」です。 友人と会った時に読了したばかりの手持ちの本をもらい、面白さにすぐさま日本では分冊となった3巻の短編集の他2冊を買いに行きました。 ここには脂の乗り切ったキングの長編に見られるようないやらしいまでの巧さ、有無を言わせぬようなストーリーテリングはありません。 それでも、まだみずみずしいとも言える完成しきっていない表現も、アイデアも、全てが魅力的で、もっと他の作品を読みたいと思わせるには十分です。 ところで、このAmazonのレビューでは「神々のワード・プロセッサ」と他の分冊「ミルクマン」「骸骨乗組員」の収録作が区別されずに扱われているようです。 私の大好きな短編「トッド夫人の近道」も、映画の評価も高い中編の大傑作「霧」も、本書には収録されていません。 これらが含まれない本書が短編集として見劣りするとは思いませんが、世評の高い作品を読みたいと思い本書を購入するとがっかりする(というか騙された気分になる)と思います。 他の2冊は品切れなのでしょうか?ぜひとも全部まとめて堪能させてもらいたいものなのですが... | ||||
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ステーブン・キングは本当にうまい書き手だとほとほと感心します。 彼の長編は傑作が多いと言う評価ですが、短編も切れ味鋭いのが揃っています。 この「神々のワード・プロセッサ」ももちろんお勧めです。 不気味な読書体験を保証できます。 | ||||
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キングの長編を追って読み続けるなかで、短編を読む。数ある長編の萌芽を、どの短編からも感じ取れて、興味は尽きない。発想の原点が、ここにあったかと思わせる小さなエピソードは、それがなにげのない短いものであるとなおさら、底知れない恐怖が湧いてくる。S・キングの読者には、たまらない短編集。 | ||||
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「霧」以外はたいしたことないが、やはり「霧」は素晴らしい。 映画『ミスト』をすでに見ていたが、それでもページをめくる手が止まらない。 ちゃんとした結末のある長編として生まれ変わってくれれば、うれしい。 | ||||
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キングの真骨頂はやはり長編であって、短編はどうもちょっと・・ と思ってきた人にも、中編の『霧』や短編の『トッド夫人の近道』など十分楽しめる作品。 でもやはりこのシリーズは、例えば平山夢明の「独白するユニバーサル横メルカトル」のような職人芸的悪趣味のコラージュ?のように 読んでキモチワルイ感をクールで爽快だと思える人には、期待通りの読後感を与えるものだと思う。 個人的に印象に残った『生きのびるやつ』。 嵐で遭難して無人島にひとり漂着した青年医師。命をつなぐための食べ物は一切ないけど、 不正取引用に所持していた純粋ヘロインなら大量にあるという状況でどうやって生き延びるのかという。 本人は頭脳明晰で平静を失っていないにもかかわらず、正気な(人間的な)世界から瞬く間に横滑りして転落する。 これは遠近法的に迫ってくる怖さがある。 近くで見るとありふれた日常の風景画なんだけど、 離れた場所からみるとそれが髑髏の顔だったりするような。 ヘロイン中毒者を揶揄した作品なんだろうか。 ある意味アディクション(中毒)という状態を空の上から(無人島上空をなんども通り過ぎていく飛行機から?) 見下ろした時に、見える姿という感じ。 言葉や理屈じゃ中毒は治癒できないというのがよくわかる。 むしろ明晰な思考こそが罠の様に中毒者を中毒状態におとしいれ、 繭の様に中毒者を包み込んで外部世界と中毒者を遮断しているようにも思われてくる。 「患者というのはどの程度の外傷性ショックまで耐えうるのか… 煎じ詰めると、結局のところは次の様な問いになる。すなわち、当の患者がどれほど切実に生き延びたいと思っているか?」 | ||||
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「今日の早川さん」の作者COCOさんのブログで紹介されていたので、読んでみました。とにかく「霧」が秀逸です。見えないことの恐怖、集団ヒステリー、そして驚きの現実。異形のものが何となく「マブラブ・オルタナテイブ」っぽい感じ。先日、映画を見てきました。見えないものの恐怖を、ダラボン監督がとてもうまく表現していました。特に宗教かぶれのおばさんがみんなを先導してゆく場面はとてもリアル。映画のラストは小説と異なり、強烈なインパクトを感じましたが、少々本編のストーリーとつじつまが合わなくなるような気がしました。「キャリー」もそうですが、小説の最後は静かにおわるのですが、映画はラスト勝負のため、原作と違ったものになっちゃうのですかね。わたしはどちらも、小説版の方が好きです。 | ||||
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「ショーシャンク」、「グリーンマイル」と 原作に忠実に映画化し続けていたフランク・ダラボン。 今回はエンディングを大幅に変えることにより、 作品そのものの持つ性格をまるで変えてしまいました。 その評価は置いておいて、映画をご覧になられた方でも、 「霧」を含むこの短編集は十分に購入の価値があるかと思います。 「霧」は、物語の終え方により、 その深い魅力を獲得してると言えるかと思います。 (そのやり方には著者自身、本作品中でイイワケしちゃってますが) 読了後も、ずっと記憶に残るような作品で、 実際、映画化を十数年待ちわびてしまいました。 (映画を観終わった後は、先に原作を読んでいた幸福を感じてしまいましたが) 読み終えられた方にも、ちょっといいお話を。 どこで読んだか、作者の方も失念してしまいましたが、本作の素晴らしい評論を読んだことがあります。(絶版になっているような、キング評論の本でした) その中で、本作のラスト、主人公が息子にささやいた言葉。 少し難解で、明言されない一文がありますが、 その「似通った2つの言葉」を、 "hope"と"home"と予想していました。 まさに、本作を貫くテーマです。傑作。 | ||||
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「霧」目当てに購入しました。 いやー、これは面白い! 極限状態に置かれた人間がどんどんおかしくなっていく様は流石キングといったところです。妻子持ちの主人公も、ありがちな聖人君子ではなく欲望に流されがちな人間臭いキャラで○です。 しかしそれ以外の短編・掌編はイマイチかも? キングは初期短編が傑作ぞろいと聞いていたので、ヤマなしオチなしのものが多いのにはちょっとがっかりしました。 まぁ、霧目当てに買う人にはオススメですけどね。 | ||||
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やはり「霧」 個人的にもう一つ好きなのが「浮き台」です。 こちらは映画版「クリープショー」の一作として有名です。 若者達が遊びに訪れた湖にひっそりと「何か」が待っていた・・・。 その正体は? まとまりの良い短い話をお望みの方におすすめ | ||||
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この作品中にある「霧」は短編というよりは中篇ですが、話しが良く練りこまれていて、とても面白いです。単に怪物だけでは物足りなく、霧だけでも力不足ですが、この二つがうまくコラボレートする事で、1級の作品に仕上がっています。 「握手をしない男」もお薦めです。小奇麗なホラーといった感じで、スラスラ読めます。 | ||||
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やっぱり「霧」でしょう。これは怖い。怖いけどやめられない。面白くて止まらない。 これを読んで以来、朝の出勤の時に霧がかかっていたりすると、運転するのが本気でおっかなくなります。 おっかなさの度合いで言えば少しおとなしめですが、一緒に収録されている「ウエディング・ギグ」もきりりと締まった感じの名編だと思います。 | ||||
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当然ながら「霧」がお目当ての作品集である。リアルなシーンが続くのに,すべてが幻想ではないかという感覚に陥らせる,まさに濃霧のような雰囲気が楽しめる「霧」。生理的嫌悪感をもたらす気味悪い異形の怪物はもちろんのこと,虚勢を張る若者,現実を信じようとしない男,宿命論を喚く老婆など,あるべき人物をしっかり配置したうえで,ショッピングセンターを砦とした攻防と脱出が,霧という効果満点の舞台装置のもとで繰り広げられる。シュールな惨劇は,まがまがしい悪夢を見ているようだ。このような異形の怪物を描写しすぎると,えてして興ざめすることがよくあるが,うまくさばかれているのも見事。 約200ページの中篇だが,かえって中だるみもなく締まっており,量が多すぎて疲れることもないお勧めの一品である。 | ||||
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ご存知の通り最初に「霧」が紹介されたのはこのバージョンではなくて早川から出た。「闇の展覧会」の第1集でした。 実はキングの評判はそれ以前から伝わって来ていましたし、集英社からは「呪われた町」もハードカバーが既に出てはいました。 しかし正直いって読んでみてもいまいちピンと来なかったんですね。多分まだ中学生だったからかも。 そんなわけでしたから初めて「霧」を読んだ時の衝撃は非常に大きかったです。今でも日曜日の昼間にベランダで日差しを浴びながらスリルと興奮に身震いしたのを覚えているほど。 と、まぁこの中篇が私にとってのキング開眼の一編となったわけですね。 あの加速度的に悪夢のスケールがアップして行く辺りと人間の弱さと醜悪さを描いて説得力があるのは流石ですね。 ク!ライマックス、ハイウェイで登場人物たちが霧の向こうからやってくる巨大な存在と遭遇するシーンの描写には脱帽。 これと匹敵するインパクトが有ると感じた短編は後、マキャモンの「ベスト・フレンド」とバーカーの「丘に町が」位かな。どれも定番ですが未読の方は、是非。 さて、キング作品には映画化というのが避けられぬ宿命(?)ですが、デジタル技術の進歩によって「霧」の映画化も遂に始動。監督は「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン。公開は2007年の暮れ頃とのこと。 あの悪夢から抜け出てきたようなクリーチャー達と世界の終末とも言える世界がどの様に映像化されるのか期待して待ちたいと思います。 | ||||
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朝早くやってきて、毒やタランチュラの入った、牛乳をひっそりと置いていく、ミルクマン。近道を探すのが大好きな、トッド夫人が見つけた奇妙な近道とは?トッド夫人の近道 池の真中にある浮き台で起こった、恐ろしい出来事、浮き台などが勢ぞろいしている一冊。 しかし、それだけではない。スーパーマーケットの中に閉じ込められ、 足掻く人々を綴った中編の霧も一緒に入って、短編集を読んでる人も、大長編を読んでみたいけど、最初は短い奴を・・ などと考えている人にもお薦めだ。自分は個人的には、無人島で必死に生き延びようとし、信じられない行動をとる男、生きのびるやつがおすすめである。 | ||||
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短編もそれなりに良いのですが、やはり中編の「霧」が最高です。これ一作だけだったとしても十分満足できます。嵐の後に突然街を覆った深い霧。スーパーマーケットに閉じこめられた人々が経験する怪奇現象。未知の怪物。助かる道を求めておこるグループ間の対立。そして脱出した人々に待ち受ける運命は? 映像化の予定がないのが残念の一言です。 | ||||
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数あるスティーブン・キングの作品の中で一番好きな作品です。400ページ弱の中に短編が10本あるので1つ1つがあっという間に読み終わります。どの作品も必ず最後に不快な気分にさせられるのにまた読み返したくなる、さすがS・キングです。他に『骸骨乗組員』、『神々のワード・プロセッサ』が同じシリーズでありますが、原作は『ミルクマン』を含めた3冊で1冊の短編集になってます。どれからでも読めますし、1冊読めば必ず他の2冊も読みたくなりますよ。S・キングの名前は知っているけど読んだことのない方にはこの辺から入るといいかも。ちなみにこの3冊の中で私の一番好きな作品は『ミルクマン』の中の『生きのびるやつ』です。ホントいやーな気分になりますよ。 | ||||
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