■スポンサードリンク


残侠 天切り松 闇がたり2



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

残侠 天切り松 闇がたり2の評価: 4.61/5点 レビュー 33件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.61pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21~31 2/2ページ
<<12
No.11:
(4pt)

時代。

浅田次郎は好きな作家です、特に裏社会の事を書かせるとなぜこんなことまで知っているの?
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.10:
(5pt)

僕の心も盗まれました。

浅田次郎さんというと、
あまりに有名な作家すぎて敬遠していたのですが……
ひょんなことからこの本と出会い読み始めました。

今までこんな面白い本を読まずにいたのか……
と後悔の念でいっぱいでした。

僕は昭和生まれで地方出身。
江戸っ子言葉もしならけりゃ、大正文化もわかるわけがない。
それなのに、気がつくと物語に引き込まれるようにページをめっくいる自分がいました。

いや、僕も一度の人生なら粋な生き方をしてパッと散りたいと思いました。
もちろん、ムショに入らずに。
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.9:
(5pt)

大正の昔の人々の粋な生き方に乾杯!

大正時代の大義賊であった「目細の安吉」に仕え、「天きり松」と呼ばれた不思議な老人が、留置場の中に現れ、他の囚人や看守たち、はては署長までもが耳をそばだてる前で、大正の昔の義賊たちのことを闇語るシリーズの第二巻です。今回も、「目細の安吉」に仕えた義賊たちに加え、前巻での永井荷風同様、「清水の小政」といった特別ゲストのエピソードも登場し、物語に彩りを添えています。

エピソードの内容としては、「男(人間)だったらかく生きたいね」と思わせるものばかり。会社を見ても、世の中を見ても、大人(タイジン)がいなくなったなあと思わせる昨今、ほんの束の間でも、痛快な思いを味わえる1冊です。あ、もちろん、「自分もこう生きねば」という自戒の念も込めてです。
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.8:
(5pt)

男、かくあるべし!

天切り松闇がたりシリーズの2作目。前作を読まれた方なら、すぐにイメージが浮かぶと思います。天切りの松が、獄中で語って聞かせるもので、標題になっている”残侠”が特に印象的です。清水次郎長一家の森の石松をはじめとする有名な子分衆がいますが、そのうちの一人、小政が登場し時代を超えた”侠”を伝えてゆきます。これは読み応えがありました。一宿一飯の恩義に命を張る侠気心。失われてゆく男の生き方が時代の残像として描き出されています。男としては、感じ入るところ多いにあります。この部分だけでも読む価値あります。
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.7:
(5pt)

男気ってかっこいいです。

最近テレビで演ってたけど、本の面白さにはかないませんね。
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.6:
(4pt)

名調子が響く

解説を読む前に、私も思いました。これ、うまい人が朗読したら泣けるよなあって。天切り松の闇語りだけに、無音で読むというよりは、頭に声を響かせるような感じで読んでました。
 ただし、1巻に比べて「粋」より「情」に比重が移ったように感じました。恋愛がらみの話が多いせいですかね。 粋な話となれば、第一話と第二話で続きになっている、清水の次郎長の子分、小政の後日譚が出色でしょう。
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.5:
(5pt)

カッコイイねぇ

私的順位はこの二巻が1番好きで、次いで一巻、そして三巻となる。
面白い。読んだ後は、男に生まれたなら、
自分も常にカラッとしていたいと思わずにはいられない。
ちょうど、アクション映画を観た後に肩で風切って歩きたくなる感じと似てます。
それがコレ読むと「気風良く生きたくなる」になるんです。
登場人物が皆カッコイイですからね。男性はもちろんですが、あえて女性にこそ読んで欲しいシリーズです。
新渡戸稲造曰く、「武士道とは何も男に限った事ではない」そうですから。
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.4:
(4pt)

粋!な贈り物。

天切り松闇がたりシリーズ第2弾。第1巻の『闇の花道』では大いに泣かせて頂きましたが、この第2巻『残侠』でもしんみりさと粋な江戸っ子ぶりが健在です。大正ロマンあふれる花の東京で庶民に歌として唄われる程の義賊・目細の安吉一家が一般庶民には目の触れない世界で粋な仕事をし続けるその姿、それぞれの主人公に惚れてしまいます。松蔵の成長記とも言えるこの作品は何につけてもヘナチョコな平成の今の世への贈り物です。
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.3:
(5pt)

読んで損無し

本当に男らしいとはどういうことか?大切なことは何か?分からなくなった時読めば即納得。
人間として女として、男はこう在ってほしいと思う登場人物盛りだくさん。
私もこの本を読んで、お紺姉さんのように粋に生きていきたいと思いました。
泣かせの定番の浅田節は少ないけれど、男女ともに読んで損無し!!
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.2:
(4pt)

侠気というどーしようもない生き方

自分の父親が、戦後のドサクサ時代に一匹狼的、破滅型の青春を送ったそうで、その頃の話を寝物語に聞いて育ってしまったせいか、仁侠な人物に弱いです。今時のヤのつく人とは訳も中身も全く別物の、やるせない生き方。そういう人、今いませんもん。別にヤクザな男が好きなわけじゃないけど。そういう時代があって、そういう生き方をした男と女がいて。それも何百年も前の話じゃないのに。たった2作(1つは壬生義士伝ナリ)ですっかり浅田フリークとなりました。自分の生き方、明日の過ごし方に戸惑っている男の子は、じっくり読んでよく考えたまえ!
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077
No.1:
(4pt)

浅田次郎の真骨頂。珠玉という言葉はこの作品集にこそふさわしい

物語を紡ぐ職人、浅田次郎の真骨頂。不思議なリズムを持った小気味良いべらんめぇ口調が、脳内に残響を残しつつ幾度となくリフレインする。これは現代の講談だ。ご幼少のみぎりに公園で飴玉につられて見た紙芝居だ。現代の作家で、この手の人情話を書かせたら浅田次郎の右に出る者はいない、と断言してしまおう。一時、泣かせのテクニックが安直に陥ってしまい、作為的で嫌味すら感じたこともあったのだが、この作品群では見事に復活を果たしている。実に華麗な寸止めぶりである。空手十段の達人が放った寸止めがごとき荒業。顔に身体に鋭い風圧を感じさせながらも、まぎれもない寸止めなのである。 ご存知無い方のために説明するが、「天切り」とは天井を切って侵入する泥棒手法のこと。実際に瓦などをはがし、鋸、ノミ他の七つ道具を手に天井を切って侵入するのである。泥棒手法の中でも、最高に華麗な荒業なのだ。その天切りの使い手だった松蔵。人呼んで「天切り松」。ちゃちな犯罪者が横行する現代に蘇った旧弊の大泥棒が、警視総監から大臣にまで請われて、犯罪防止と称し、泥棒話法の「闇がたり」を駆使して語る往時の大浪漫なのだ。 前作のメンバーが顔を揃える。振袖おこんは相変わらず良いなぁ。前作の山県有朋から盗んだ金時計の話も良かったけど、こちらも勝るとも劣らない(花と錨)。他にも目細の安吉、黄不動の栄治、などなどオールスターキャスト。小政の登場する「残侠」「切れ緒の草鞋」(前後編)、目細の親分が登場する「目細の安吉」、百面相の書生常の「百面相の恋」、待ってました振袖おこんの「花と錨」、黄不動の栄治の「黄不動見参」、そして松蔵自身の「星の契り」「春のかたみに」の全8話が収録されている。どれもこれも粋でいなせな奴らが活き活きと描かれている。もうため息が出るほどだ。珠玉という言葉は、この作品集にこそふさわしい。
天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)より
4087475077

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!